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2014年10月31日 (金)

再びスイスについて

今年は日本・スイス国交樹立150周年になるそうです。
スイスでは、終末期の病人に対する医療従事者の自殺幇助が認められているそうで、世界の末期癌患者がそのサービスを受ける「自殺ツーリスト」が増えているそうで、この5年間に600人を超えたそうだ。その方法は鎮静作用のある麻酔薬の投与が殆どだという。
スイス国内でも自殺ツーリストの受け入れの是非について議論が起きているが、「外国人に対する自殺幇助の禁止」を求める住民投票が、受け入れ先が集中しているチューリッヒ州で行われたが否決されたそうだ。
そんなスイス魂を以前書いたけれども、またこの本で詳しく読んでみました。

森田安一著『物語 スイスの歴史』

美しく平和で、長生きで豊かな国スイス。
風光明媚で観光立国と言われるスイスは、一方では、国民皆兵の永世中立国である。現在、1人当たりのGDPは世界のトップクラスだ。経済フォーラムでは世界第1位。9.5%が富裕層だ。
男女平均寿命も日本の1位(84歳)に次いで2位が7ヵ国ある中の一つの国であり、世界的に見ても北欧やニュージーランドなどと並んで、まるで桃源郷のような感じを持つ国だ。
しかしここまでに至る歴史は、内部分裂の危機と侵略に晒され続けた、戦いの連続だったのである。
ずっと食料にも事欠いたため、傭兵制がしかれ、若者がかなり長く傭兵で出稼ぎ(太陽王ルイ14世も対外侵略の手足に使った)に行った。これは命を失うことも多かったが、スイス国内の大きな収入となった。
しかしこれにも弊害があって、傭兵出稼ぎの荒んだ生活を故国へ持ち帰ったり戦死・戦傷による家庭崩壊を招いたりしたそうだ。

スイスは国連やEUにも加盟していない。それは多言語・多文化の連邦国家で、各州の自治権が強く、中央集権化に対する国民の反発が根深いから。強烈な個性と独立心はすべて歴史の中で培われたもののようである。
国土の殆どが山地であるため、農耕地がなく、酪農しかない。その上資源に乏しく、食料も殆ど輸入に頼る。そのため金融業(銀行、保険)、観光業、精密機械工業(時計、光学器械)、化学薬品工業が発達している。
スイスの国民は忍耐強い。以前聞いた話で1年分のパン用小麦粉がストックされているそうで、そのため1年古い小麦粉でパンを焼くため、あまり美味しくないのだそうだ。美味しくないなんて文句言う人はいないのです。
無駄は絶対にしない。
それに引き替え、地方議員の政務活動費を使い切ろうとする(それは余らせると減額)体質が取り沙汰されてるが、これは我が国の無駄遣いのほんの入り口を覗いているに過ぎない。上はもっともっと凄い。少し襟を正して国を考えてほしい、といつもここに結論が行ってしまうのがいやになる。

川口マーン恵美さんがドイツの話に次ぎ『住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち』を出版しました。日本と違った住みにくさは、スイスだけでなく島国でないゆえのせめぎあいの歴史や、風土の厳しさ等から培われた気質など日本と違って、不便を我慢しても質実剛健に生きることと、子孫の行く末を考えているのだと実感します。

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赤城山頂のカルデラ湖の大沼(おの)は外輪山を抱き込んでいた。周囲4㎞のハイキングでは起伏がない。420x280
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             沼に突き出た半島には赤城神社があった420x280_4
            大沼に隣接する、周囲1㎞の覚満淵の草紅葉420x280_5

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コメント

8年は経ったでしょうか。
次男がチューリッヒに赴任していたことを
思い出します。一時的な滞在ですからここまでは
知らないと思います。
でも、各家に核シェルターを備えることが
義務付けられたり、物価は高いことなど
ボヤいていました。
付き合っていた人たちはWHOの人とか
ランクは高かったと聞いています。
まだ子供がなかった嫁はボランティアを
していたようでした。

投稿: matsubara | 2014年10月31日 (金) 10:14

★matsubaraさま

そうだったのですか。
お嫁さんもいろいろな体験をされたのでしょうね。
各家に核シェルターとは!日本ではとても考えられないし、実行に移せませんね。
とてもしっかりした考えで凄いことだと感じます。
確かに物価は高くて、18年前に娘と行ったときは、一日に食事とかいろいろ1万円ずつ使っていました。
美しい家にきれいなお花と、山の頂上まで鉄道やロープウェイが行っているので、高齢者まで誰でも山頂の景色を楽しめて、観光立国らしく感動します。
しかし住んで溶け込むには犬養道子さんのような方でないとだめのような気がします。

投稿: tona | 2014年10月31日 (金) 10:47

国立西洋美術館で開かれている「ホドラー展」、彼はスイスの国民的画家だそうで、スイスが永世中立の道を選ぶきっかけとなった「マリニャーノの退却」という壁画もありました。

投稿: 佐平次 | 2014年10月31日 (金) 11:16

★佐平次さま

「ホドラー展」は行っていませんが、壁画装飾を多く手掛けたということについては娘から教えられました。
その中にスイス傭兵に関する「マリニャーノの退却」があるのですね。とても興味深いです。ついでにまたこの項を勉強しました。ありがとうございました。

投稿: tona | 2014年10月31日 (金) 11:34

こんにちは 
 

スイスは歴史の中から自分たちの国としてのあり方の
よりよい形を模索し構築してきたのですね。「今」だけでなく
将来を見つめた方針がはっきりしていて、しかもそれが国民に
きちんと行き渡っているのだと感じます。
 

赤城山へ行っていらしたのですね。群馬県でしたっけ。
カルデラ湖があるということは火山ですね。
知っていたのは名前だけで、例によって何にも知りません ^^;
熊笹の中にニョキニョキ生えている葉を落とした木は何でしょう?
草紅葉の広がる覚満淵が美しいですね。お天気に恵まれて
素晴らしいハイキング。気持ち良さそうです♪

投稿: ポージィ | 2014年10月31日 (金) 17:41

★ポージィさま

そうなのですね。行き当たりばったりの政策ではなく、将来を考えて地道にやっていく姿のスイス、お金だけでなく健康もその他世界一が多くて驚きました。

赤城山といえば国定忠治で有名ですね。
山の中腹までは紅葉がきれいでしたが、頂上はもう終わっていました。
この木はブナだと聞きました。手前のたて筋の入った木は違いますが。
覚満淵でもまた草紅葉を見ることが出来ました。この頃の私のウォーキングでは富士山以来の好天気で気持ちが良かったです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2014年10月31日 (金) 20:33

こんばんは happy01
スイスの『自殺ツーリスト』の受け入れについては、私もネットのニュースか何かで読んだ記憶があります。
いわゆる「安楽死」なのでしょうが、個人的には延命治療による家族への負担などを考えると「それもありなのかな」と思います。
難しい問題ですね。
スイスは一度訪れただけですが、やはり雄大なアルプスが印象に残っています。

投稿: 慕辺未行 | 2014年10月31日 (金) 22:04

★慕辺未行さま

こんばんは。
私自身の場合を考えますと安楽死を願います。
子供に遺言を書きます。ちゃんと書状にしないと医師にやってもらえないかもしれません。研究しなくては。

スイスは遠いのでもう行けませんが、本当はもっと山のお花の咲くハイキングコースを歩きたかったです。
国民性がドイツ人種が多いのでドイツ同様顕実なのが好きです。ありがとうございました。

投稿: tona | 2014年10月31日 (金) 22:31

スイスというと牧歌的なイメージがありますが
以前、登山列車の脱線事故での
日本人被害者への対応は、非常に厳しいものでしたね。
実にしたたかという感じでした。
『住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち』は新聞で宣伝を見て、私も気になっています。
面白かったですか?

投稿: zooey | 2014年11月 2日 (日) 08:54

★zooeyさま

こんばんは。
脱線事故ではそうでしたね。
それが普通なのですね。
日本で起こった場合には考えられない。こうしたことだけでなくあらゆる面で川口さんは書いているのでしょう。
というのもまだ読んでいないのですよ。読んでいるように表現してすみませんでした。
ドイツを読みましたのでそれがさらに10%減っているので気になってます。
zooeyさまが先にお読みになったら参考にして私も読みたいと思っています。よろしくね。

投稿: tona | 2014年11月 2日 (日) 18:40

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