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2015年1月22日 (木)

「東山魁夷と日本の四季」展 於山種美術館

460x650_2東山魁夷が1999年に亡くなって今年は没後16年になります。
第1章では3人の師、川合玉堂・結城素明・川崎小虎(岳父)の作品が並びます。玉堂の4作品が素晴らしい。師から学んだ頃の魁夷の4作品のうち「樹根」・・これは木の根だけを描いた異色の作品に思えました。

第2章
普通、私たちは皇居宮殿には入れません。
その皇居宮殿の部屋には、日本の伝統的な自然美と装飾美を特徴とした、選ばれた日本画家達の作品が収められました。
その作品に感銘を受けた山種美術館の初代館長の山崎種二が、広く人々が鑑賞できるようにと、同趣の作品制作を画家たちに直接依頼しました。
魁夷「満ち来る潮」、山口逢春「杉戸楓」、橋本明治「朝陽桜」、上村松篁「日本の花・日本の鳥」、安田靭彦「万葉和歌」、杉山寧「曜」。
大きな作品で、お陰様で皇居宮殿で鑑賞しているような気持になります。

             東山魁夷「満ち来る潮」(以下チラシより)450x126
                   山口逢春「杉戸楓」314x380
                   橋本明治「朝陽桜」328x380
第3章(京洛四季)、4章(四季を愛でる)と題して魁夷の代表作が並びます。
川端康成に「今のうちに京都を描いておかないと」と言われ、たくさんの京都の景色を描きました。
川端に贈られたのが「北山初雪」・・チラシの上の絵・・北山杉に雪が被って静かな冬の北山が静かに広がっています。

京都の春夏秋冬を描いた作品
                       「春静」300x252
                      「夏に入る」300x229_2
                       「秋彩」300x257
         「年暮る」 雪を被った屋根だけが描かれる印象的な絵300x250
チラシ下の「春を呼ぶ丘」は白い馬が「緑響く」という有名な作品を思い出させます。
その他同年代の画家の山本丘人や高山辰雄なども展示されています。
さらっとした感じを受ける墨絵の世界とは反対の、何か濃密などっしりした感のある魁夷の、美しい日本を描いた日本画を堪能できた展覧会でした。

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コメント

まだ16年ですか、もっと昔に亡くなったのかと思ってました。
日本画の静けさ、いいですね。

投稿: 佐平次 | 2015年1月22日 (木) 09:36

おはようございます
 

山種美術館がどこにあるかも知りませんでしたが、日本画専門の
美術館なのですね。そのように画家たちに働きかけて素晴らしい絵を
一般の人も見られるようにしてくれたとは有難いことですね。
tonaさんがご紹介くださっているどの絵も見応えありそうですが、
私はやはり東山魁夷の絵に強く惹かれます。
東山魁夷の絵に初めて感動したのは中学生の時でした。
人名などを覚えるのが苦手な私が一発で覚えたところをみると
よほど感動したのでしょう。そのわりにはちっとも作品鑑賞を
してきていませんが。今日何点か見せていただいて、やはりこの方の絵が
好きだと改めて強く思っています。いつか実物も見たいものです。
京都の春夏秋冬を描いた作品、題名もまた良いですね!
 

投稿: ポージィ | 2015年1月22日 (木) 09:54

山種美術館へは東京に居た23年前に行きました。
粒揃いの作品がありましたね。
東山魁夷の作品は信州の記念館にもありました。
最高水準の日本画を堪能されてよかったですね。

山種証券はこういう素晴らしいものを作りましたが
山一証券は倒産してしまい、対照的ですね。

投稿: matsubara | 2015年1月22日 (木) 10:11

★佐平次さま

墨絵には人が小さく見えるのが多いですが、今展覧会の絵には人影も見えず、静かですね。いつまでも余韻がありました。
有難うございました。

投稿: tona | 2015年1月22日 (木) 16:37

★ポージィさま

こんにちは。
青と緑が印象的な東山魁夷ですが、今回はそのほかにも見ごたえのある絵がいっぱいでした。
教科書にも載っている方ですよね。
中学生の時の印象は凄いですね。そしてその時に感銘を与える絵というのも素晴らしい作品のはずです。
近代美術館蔵の「白い朝」はあたり一面白い雪で覆われた朝、枝にとまった鳩が描かれている絵は息をのむような素晴らしいものでした。
山種美術館は日本画を1800点も所蔵しているそうです。
有難うございました。

投稿: tona | 2015年1月22日 (木) 16:47

★matsubaraさま

もしかしてお堀のそばだったでしょうか。
今は渋谷区の広尾に引っ越しました。作品を傷めないように展示場は地下室です。
文化勲章受章者ぞろいの最高の日本画です。
山種美術館の所蔵が圧倒的に多く驚きました。

山種証券と山一証券の対照的なお話、今まで気が付きませんで、有難うございました。
現館長の山崎妙子さんのお話も凄いですね。

投稿: tona | 2015年1月22日 (木) 16:53

東山魁夷の絵はさぞかし見応えがあった事でしょう。
日本の自然と風景を詩情豊かに描いた作品、私も好きです。
山種美術館、私は2010年に奥村土牛展を見に行って以来ご無沙汰です。

まだ日々の生活の中に映画を見たり美術館に通ったりの余裕の時間が持てません。
映画はもっぱら孫のお付き合いで行くだけですね。
親の介護でバタバタする前には、ご近所仲間としょっちゅう行っていたのですが・・・
両親の入退院が続いた5年前から私の生活は落ち着かなくなり、その後悲しみがが続きました。
「暖かい春になったら私の気持ちも余裕が出るだろう」と、自分に言い聞かせています。

投稿: nao♪ | 2015年1月23日 (金) 10:03

★nao♪さま

今日は晴れましたが、ご気分はちょっと晴れマークでしょうか。
美術の関して若い頃より基礎がしっかりできていらっしゃるnao♪さんですから、お出かけにならないでうずうずされていらっしゃることでしょうね。
今回の展覧会は本当に見ごたえがありました。
東山魁夷は独特の画風で惹きつけられます。

5年間のご心配、介護、そしその喪失感たるや継続したが故、普通の人とは違いますね。
気持を上向きにと思ってもまた深い悲しみの底に沈んでしまわれる、その恐ろしいこと、本当に大変だと思います。
緑と花と心地よい風の春になると、山も呼んでくれるし、きっといいことがありますよね。
もしかしてニュージ-ランドの山も。
首を長くして待ちましょう。

投稿: tona | 2015年1月23日 (金) 13:19

貴重な情報を頂きました。早速時間を作って
行ってみたいと思います。
ホームページを見ますと、「美術館通り」と
いうのが紹介されていました。
出かけてみたいと思っています。

投稿: 茂彦 | 2015年1月23日 (金) 20:45

こんばんは happy01
美術や芸術にはとても疎い私ですが、東山魁夷の名はもちろん知っています。
しかし、没後まだ16年なのですね。
こんなに最近の方だったとは驚きました。
皇居宮殿内には、素敵な絵画が飾られていそうですね。
戦争で亡くなった祖父が残したアルバムに、皇居内の写真が数枚あります。
当時ですから当然モノクロ写真ですが、それでも内部の豪華さが見て取れました。

投稿: 慕辺未行 | 2015年1月23日 (金) 21:58

★茂彦さま

こちらにもありがとうございます。
それはよかったです。
恵比寿の駅から駒沢通りを真っ直ぐ、ごく緩やかな坂を行って登りきったところが美術館です。
展示場がそんなに広くないので疲れないうちに見終わるのがいいですね。

投稿: tona | 2015年1月24日 (土) 08:29

★慕辺未行さま

おはようございますsun
東山魁夷は比較的長生きされて、亡くなったのは90歳10ヶ月でした。ですから昔の人のようでもあり、最近まで活躍された人でもあるのですね。
おじい様の皇居内のお写真があるそうですね。
貴重なものですね。
私たちは入れませんので、中はどんなか、この絵画でわかります。さすが素晴らしです。昭和42~45年ごろに描かれたのでしょうか。外国の大使たちなどお迎えしたりで日本の表玄関のような宮殿を飾るにふさわしい日本画ですね。

投稿: tona | 2015年1月24日 (土) 08:38

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