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2015年1月24日 (土)

トキのはく製

国分寺市は今年11月に市制施行50周年を迎え、これを記念して姉妹都市の佐渡市よりトキのはく製が貸与されました。
これは全国で30体しかない日本産のうちの一体で昭和7年のものです。高さ41.5㎝、長さ約57㎝で、顔、嘴、足ははく製に出来ず本物ではないそうです。
顔は羽毛がなく真っ赤で、頭には換羽と呼ばれる長い羽毛があります。嘴は約17㎝もあり、少し曲がっていて、先端がぽつんと赤い(これは赤くない)。
表面の羽の色は白ですが、翼の内側や尾羽の内側はトキ色で空を飛ぶと美しいオレンジがかったピンク色を見ることができるのです。430x287
学名はニッポニア・ニッポンと言い、シーボルトがオランダの博物館に送ったことから名付けられた。
トキは肉食で魚(ドジョウ、カジカなど)、貝類(タニシなど)、甲殻類(サワガニなど)、両生類(カエル、イモリなど)、陸上・水中の昆虫、ミミズなどを食べます。

奈良時代の『日本書紀』にトキの名前が出ているそうです。
明治時代には美しい羽毛や肉を取るために乱獲が進み、一方水田を荒らす鳥として農家の人々からも嫌われていた。大正時代に絶滅したと考えられたが、昭和7年(1932)に佐渡で再発見され、天然記念物になった。
昭和27年(1952)に特別天然記念物に指定され、昭和35年(1960)に国際保護鳥に指定された。
平成15年(2003)10月、最後の日本産生まれのトキ「キン」が死亡したことは多くの日本人に記憶された。
その後中国から贈呈された個体をもとに人工繁殖が進められ、私も見に行きました。そして2008年から放鳥が開始され、2012年に佐渡島で放鳥トキの繁殖(36年ぶりのひな誕生)に成功したというわけです。
そのためには化学肥料や農薬を軽減する農業への転換、エサ場のビオトープの管理、トキ保護センターや観察する人、優しく見守る多くの人々の活動などがあったわけです。
心配な鳥インフルエンザに罹った場合を考えて、多摩動物園、いしかわ動物園、出雲市トキ分散飼育センター、長岡市トキ分散飼育センターでトキが飼育されているそうです。

表面の羽の色は白ですが、翼の内側や尾羽の内側はトキ色で空を飛ぶと美しいオレンジがかったピンク色を見ることができるのです。

              国分寺市のゆるキャラのホッチも登場287x430
                    国分寺復元模型Teramokei_450x300
             はく製が展示された武蔵国分寺資料館430x287_2
      七重塔推定復元模型ですが、実際には60mもあったそうです。287x430_2
                     資料館入口430x287_3
                     可愛いエサ台287x430_3
               記念品としていただいたトキの置物287x430_4

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コメント

こんばんは happy01
本物のトキはもちろん、はく製も全く見たことはありません。
写真のトキの姿を見て、漢字で『朱鷺』と書く理由が分かりました。
それにしても、わりと大きな鳥なのですね。
かつては乱獲されたり、農家から嫌われる鳥だったとは、初めて知りました。
それが今では貴重な天然記念物として保護されているのですから、不思議なものですね。

投稿: 慕辺未行 | 2015年1月24日 (土) 22:07

★慕辺未行さま

おはようございますsun
ドイツなどにもいましたコウノトリと姿が似ていますが、トキはずっと小さいですね。
中国でも絶滅しかかって保護し、1000羽近くにも増やしたそうです。お金がとてもかかったらしく、それは日本でも同じですね。ボランティアに支えられています。
絶滅の危機に瀕した動植物は天然記念物になることが多そうですね。

投稿: tona | 2015年1月25日 (日) 08:43

tonaさま
朱鷺色という言葉がまだ通じるのには驚きます。何年か前に柏崎の発電所でもらった朱鷺のネクタイピンを持っています。温度によって様々な色に変化します。

投稿: evergrn | 2015年1月25日 (日) 10:25

 日本産最後のキンが死んだときはショックでした。
 国際保護鳥に指定され、中国からの個体をもとに保護施設で繁殖が試みられました。
 佐渡にいった時、トキの保護施設を見ましたが近くに行くことは出来ず、遠くから見ただけでよくわからず、実物を見たことはありません。
 幸い数も増え、放鳥したものにも自然繁殖が見られ、TVで飛んでるのを見ました。
 
 農家の方たちも積極的に協力され、数が増えてるようで喜ばしいことです。

  国分寺市のゆるキャラ可愛いですね。
何処もゆるキャラブームですね。

投稿: 夢閑人 | 2015年1月25日 (日) 12:22

★evergrnさま

鴇色って何とも美しい色ですね。
飛んでいるトキを下から見上げてその色を見る事が出来たら最高です。でもなかなか叶わないことですね。
ネクタイピンがさまざまに色が変わるなんて素晴らしいですね。宝石のようです。

投稿: tona | 2015年1月25日 (日) 16:20

★夢閑人さま

有難うございます。
朝鮮半島と中国のトキは日本産と全く同じだそうで、中国から贈呈されてそれを増やしたトキも以前の日本産と変わりないそうで安心しました。
日本ももう100羽を超えたのですよね。今後放鳥したのがどのくらい増えていくかですね。でも苦労が多いでしょうね。
佐渡島の人々のご苦労に感謝して、また見に行きたいと思っています。
ここのゆるキャラは初めてです。数年前ロゴマークができたのは知っていましたが。出場は1時間くらいでしたから、疲れることへの配慮だと思いました。

投稿: tona | 2015年1月25日 (日) 16:29

最後の日本産のキンが死んだときは
本当にショックでした。
そこまでなる前になんとかならなかったのかと
誰もが思ったでしょうね?
その後、放鳥作戦の成功の様子など
たまに新聞で読んで、少しホッとしていましたが
鳥インフルエンザの心配もあったのですね。
油断禁物ですね…

投稿: zooey | 2015年1月26日 (月) 00:28

★zooeyさま

田んぼの動物を食べる鳥ですので、農業が薬に頼るようになってから絶滅へ向かったのですね。絶滅しかかった動物の保護にはアフリカをはじめとしてどこの国も大変な努力をしています。
そんな動物はイリオモテヤマネコなどのように見られませんが、トキは多摩動物園でも見られるようになったことは、佐渡島の島の人々の努力の賜物ですね。
鳥インフルエンザは鳥たちに脅威です。

投稿: tona | 2015年1月26日 (月) 08:18

22年前に国分寺に行きましたが、万葉植物園しか行っていません。
資料館の事は調べないで悔やんでいます。

貴重な朱鷺のはく製ですね。
父は、近所に飛んで来たふくろうのはく製を
作って長く玄関に飾っていました。
でも素人のため長くはもたなかったようで
今はありません。生前聞いておけばよかったです。
子どもの頃はこわかったです。

投稿: matsubara | 2015年1月26日 (月) 08:29

★matsubaraさま

おはようございます。
この資料館は小さいですが、門構えが立派です。
はく製の作り方をネットで見たのですが、とても難しいですね。
内臓など全部出して皮などを保存のために処理したりして。復元も中に詰め物をするのが形を作る上で大変なのですね。
お父様はよく作られましたね。驚きました。

投稿: tona | 2015年1月26日 (月) 08:42

おはようございます
 
国分寺市と佐渡市は姉妹都市でしたか。
ニュースの画像でしか見たことがないトキです。
昔は田園地帯などでこの鳥が空を舞い田んぼなどに降り立つ姿が
浮遊に見られたのかと思うと不思議な気すらします。
絶滅への道を辿ったのは、化学肥料や農薬といった農業の変化の
せいと思っていましたが、美しい羽根や肉を求めての乱獲などという
理由もあったとは、ちょっとショックですが、そういう例は多いですね。
大型の鳥ではコウノトリもやがて放鳥し自然繁殖を目指している
ようですけれど、いつの日かまた日本の空をトキやコウノトリが
舞う姿を見られるような日が来ると良いですね。
それには、農家の方々はじめ、多くの人達の協力が必要なのですね。
記念品のトキの人形も可愛いです。

投稿: ポージィ | 2015年1月26日 (月) 09:27

★ポージィさま

こんにちは。
空を舞うトキの写真がありますが、鴇色に輝いてきれいですね。
私もトキと同じ道を辿ったコウノトリをWikipediaで見たのですが、中国や旧ソ連からもらいうけて人口繁殖を手掛け、放鳥後のひな誕生もまだほんのわずかなのですね。
特別天然記念物になったことも、環境を整えてあげることも、アジアだけに生息するということもみんなトキと同じで驚くほどです。
ヨーロッパのコウノトリはシュバシコウといって狭義のコウノトリの近縁種とか。屋根の煙突上に巣を作っていて、水鳥という感じではありませんでした。日本のと同じと思って屋根に見つけると珍しいと感動したのですが、ヨーロッパにはたくさんいるということをここで知りました。
置物は顔が赤くて嘴が黒いということがよくわかるもので、早速飾りました。
有難うございました。

投稿: tona | 2015年1月26日 (月) 15:56

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