« 品川神社と泉岳寺 | トップページ | 東海道五十三次 三島宿~沼津 »

2015年5月19日 (火)

西江雅之著『ヒトかサルかと問われても』

心なしか痩せたスズメが、カラスのようにビニール袋を突いていました。
穴は開かず、少ししてあきらめて飛んで行ってしまいましたが、お腹がすいていたのでしょう。可哀そうになる光景でした。

西江雅之著 『ヒトかサルかと問われても』 ”歩く文化人類学者”半生記

初めて知った文化人類学者、言語学者。
超俗の人と言われるだけあって、とにかくもう小さいころから人と違っている。実にユニークでこんな人がいるのだと感心した。
疎開先での野生児は、蚕のような芋虫まで食べ、魚を捕って自給自足が出来た子供であった。小学生頃からはボーイソプラノでNHKの番組に出演したり演劇に出たり。新聞配達や納豆売りもした。動物学者になろうと思うほど、虫や鳥、動物相手の生活だった。
中学生でネイティヴ・アメリカンの諸言語やアイヌ語を研究していたというから驚く。
高校時代は体操選手として活躍、一日に数時間も過酷な練習に励んだ。
「勉強はし過ぎても死なない」をモットーに、早稲田大学政経学部時代は早朝から学校で独自の勉強に励み、多くの講義を取り、その時間中はすべてたくさんの言語の勉強を同時にして、結局は数ヶ国語を習得。その一方家庭教師をやりながら(後にはライシャワー駐日大使のお嬢さんの家庭教師もする)、新宿の飲み屋街で芸術論を交わし、仏文研でも現代詩と映画の研究にも励む。
その言語力を買われて、新たに学士入学した直後アフリカ大陸縦断隊に参加。途中隊長の先生が亡くなってからは、帰国する仲間をよそに、一人エチオピアやソマリア、ジブチなどの国の過酷な旅を続行するのだ。その記録が凄い!
その後は大学院生活を続けながら、日本語教師やスワヒリ語教師などを続け、アメリカの大学にフルブライト留学生として学ぶ。
奥さんは日本語が凄いアメリカ人。その奥さんがその後喘息、腸腫瘍、神経障害で精神科に入院したりで、20年間も看病の日々、その後もずっと奥さんは通院患者であり続ける。掃除、洗濯、炊事、縫い物は全てしている。40歳ころ息子さんが生まれて、育児に追われ、赤ん坊を負ぶって世界の恐ろしい土地まで旅をし、調査活動を続けたそうだ。息子さんは1歳にならないうちから、アフリカやアメリカの草原や砂漠を駆け回り、太平洋、大西洋、インド洋と小さな船で漂ったのだそうだ。世界の秘境は小型飛行機で訪ねた。
学生の頃から麻雀などの賭け事や夜遊びをせず、他人の何倍もの努力をし、目標に向かって絶え間なく進むと、そこに楽しみが見出せた。
なんでも、顔を洗わず、歯を磨かず、着替えも持たないという型破りな生活スタイルを貫いているそうで、伝説的なエピソードはいっぱいの人のようだ。スケールの大きな太っ腹な人と思える反面、大真面目な努力の人という感じです。しかし語学に関しては50ヶ国語も操れるらしくまさに天才です。

昭和記念公園にて。今「まんパク」をやっていて大盛況の様子、大変混んでいました。

                       ポピー450x300
                  ジャーマンカモミール450x300_2
                     ネモフィラ450x300_3
 サラサウツギ(ユキノシタ科・ウツギ属)は花弁の外側は薄紅紫色で内側は白色450x300_4
カラタネオガタマ(唐種招霊・バナナツリー)に久しぶりにお目にかかる。バナナの香りが濃厚でした。ピンボケで見にくいです。320x213

|

« 品川神社と泉岳寺 | トップページ | 東海道五十三次 三島宿~沼津 »

コメント

tonaさま
西江雅之氏のことを教えていただき有難うございます。独創性と博覧強記の特性を併せ持った方なのでしょうね。小生も少しは見習わないと。

投稿: evergrn | 2015年5月20日 (水) 06:34

★evergrnさま

こちらこそコメントありがとうございます。
「勉強はしすぎても死なない」にはガツンとやられました。
どんなことがあっても自分のしたいことを一生貫くというのが、好きなことが出来ないまま、その好きなことを今でも学びきれない自分を認識しました。今からでは遅いということもあります。

投稿: tona | 2015年5月20日 (水) 08:49

おはようございます
 
昭和記念公園のお花畑が素適ですね。
とくに、白いジャーマンカモミールの中に、ぽつぽつと
カラフルなポピーの色が散らばっている様子が気に入りました♪
 
西江雅之氏、知りませんでした。
地球上のありとあらゆること、自然や生き物たちに興味が尽きない、
知りたいこと学びたいことが次々に出てきて、それを実際に
その場へ出かけていって学ぶ、そんな感じをうけます。
なんだか、目をキラキラさせながら世界の秘境と言われるような
土地を歩き回る姿が目に浮かぶような気がしましたよ。
検索してみましたら、こんなのも見つけました。
http://www.tfm.co.jp/links/index.php?itemid=67952

投稿: ポージィ | 2015年5月20日 (水) 09:22

私も初めて聞く名前です。
若いころから理想に向かう姿がすばらしい
ですね。たとえ麻雀などの賭け事をしなくても
ここまで徹底的に学べるものではありません。
もともと優秀なのですね。そうでないと
フルブライト留学生にはなれません。

型破りな日常生活のところは五木寛之さんを
思い出しました。あの作家も年に一度くらいしか
シャンプーされないそうです。
禿げないのはそのせいらしいです。

投稿: matsubara | 2015年5月20日 (水) 17:40

naoさんのコメント欄を見て伺いました。
はじめまして~同じ市内の方と分かりました。
国立駅よりですので、国分寺は普段は自転車走らせております。
昭和記念公園は、年間パスポートで行き来しています。
内容はこれからゆっくり拝見致します♪
お邪魔でなければ、宜しくお願い致します。

投稿: だんだん | 2015年5月20日 (水) 17:42

信じられない人が世の中にはいるものですね。
ネットで見てみたら
”数十の言語を方言も含めて流暢に話す”と出ていました。
しかし
>、顔を洗わず、歯を磨かず、着替えも持たない
というのはまた、凄すぎる!
三度三度歯磨きしても虫歯になるという歯の弱い私には、羨ましい限りかも。

投稿: zooey | 2015年5月20日 (水) 18:20

★ポージィさま

昨年の今は行っていませんのでわかりませんが、多分ジャーマンカモミールは今年からでしょう。とてもいい景色ですね。

面白いサイトををご紹介くださってありがとうございました。
この本に書いてないことがいっぱいで、また別の面をみるようです。
こういう人こそ好奇心旺盛と言うのですね。どんな困難な時にも初志貫徹、その方法は実によく考えてやっているのですね。そして弱音を吐かないという点は徹底しています。
本当に面白い人がいるものですね。

投稿: tona | 2015年5月20日 (水) 19:20

★matsubaraさま

凄く優秀な、語学に関しては天才と言ってもよいほどです。スワヒリ語辞典を20代に一人で作ってしまったそうです。日本語しかできない私には頭がどうなっているのと不思議になります。
フルブライトの留学先のアメリカの大学は実に楽しい日々だったそうです。普通は大変だったと書く人が多いのに。

うわー、五木寛之さん、そうなのですか。知りませんでした。テレビでは随分仏教などの講和を聞いていますのに、本は読んだこともありません。本当に髪の毛ふさふさですね!

投稿: tona | 2015年5月20日 (水) 19:28

★だんだんさま

お訊ねいただいてありがとうございます。
nao♪さんのところでお名前は時々お見かけしていました。
まあ、国分寺市にお住まいなのですね。
国立駅に近いのですね。
私はお鷹の道の近所です。七重の塔跡の東の方になります。
昭和記念公園の年間パスポートを購入されているのですか。お宅からはさらに近いですね。
1年中いろいろなお花を楽しめますね。素晴らしいです。
私もお邪魔させていただきたく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: tona | 2015年5月20日 (水) 19:36

★zooeyさま

zooeyさまは英語完全マスターで自由自在に操れるのですものね。この方は方言も含めて何十ヶ国語もとは凄いです。天才プラス努力ですね。
私も「歯を磨かない」というのには驚きました。磨いているのに虫歯だけでなく、歯周病になって今、月1回お掃除に行っているのにどんどん進行し、我ながらどんな歯なのかうらめしくなります。
この方は喜寿くらいでしょうか、大丈夫なのでしょうかね。

投稿: tona | 2015年5月20日 (水) 19:49

この人の本をずいぶん前に読んで笑ったり驚いたりしたことを覚えています。
内容は忘れましたが。破天荒というか。

投稿: 佐平次 | 2015年5月21日 (木) 10:03

 普通に見れば自由奔放で変わった人かもしれませんが、すごい努力家。頭が下がります。
 
 こんな方は他にはいないでしょう。
誰も真似できないすごい人。

投稿: 夢閑人 | 2015年5月21日 (木) 16:22

★佐平次さま

もうすでに読まれましたか。
本当に破天荒で、ただただ感心して読んでおりました。女性にはいそうもないですね。

投稿: tona | 2015年5月21日 (木) 18:59

★夢閑人さま

50ヵ国以上を言語がしゃべることが出来るというのは努力なしでは達成できないことですね。
もう生まれたときからちゃんと努力しているという感じです。無駄のない人生と言うか。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2015年5月21日 (木) 19:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146506/61613274

この記事へのトラックバック一覧です: 西江雅之著『ヒトかサルかと問われても』:

« 品川神社と泉岳寺 | トップページ | 東海道五十三次 三島宿~沼津 »