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2015年8月31日 (月)

ショクダイオオコンニャクの花

世界最大級の花「ショクダイオオコンニャク」の開花間近ということで、今日臨時開園した都立神代植物園に見に行ってきました。
サトイモ科、インドネシア・スマトラ原産。絶滅の危機に瀕している。

7月に小石川植物園から預かった花が咲き、今回開花すると国内で12例目だそうで、神代植物園で栽培した花としては2011年11月以来なのだそうだ。ちなみに日本での最初の開花は1991年の小石川植物園だそうです。

今日は117㎝で昨日より6㎝成長した。
紫部分が花序付属体で緑の部分が仏炎苞、両方合わせて花序といい、仏炎苞が開いたときに開花という。気温が低いので今週いっぱいという話もある。開くと1~2日で閉じるが、開いたときに肉の腐った強烈なにおいがするそうだ。
花序付属体は開かないから中を見られないけれども、付属体の最下部に小さな花の集まりの雄花群とその下に雌花群があって、受粉するとたくさんの果実が出来、ひとつに種が2つ入っている。300x450_2
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説明板によれば、コンニャクイモに葉が出て、葉の光合成によってイモが養分を蓄え大きくなり葉が枯れ、また葉が出て同じことを繰り返し、イモが十分大きくなると花序が出てくるということだ。
これは前回2011年に咲いた時の写真で、中央の付属体が変形して伸びていないもの。今回の展示の個体は2011年のこの個体と同じものだそうです。348x450
今回開花は見られなかったけれども12例目の花序全体を見られて良かった。

<園内>
                       ギボウシ

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               睡蓮ではなくてパラグアイオニバス450x300_2
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                     ルドベキア450x300_4
                   ルドベキアタカオ450x300_5
                       ガウラ450x300_6
                     ハナトラノオ450x300_7
                      なんでしょう?300x450_4
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                        ハス450x300_9
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Photo
                      キキョウ450x300_11
               芝生にキノコがたくさん生えていましたPhoto
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<深大寺>

                    元三大師堂450x300_12
          木島平米コシヒカリ (木島平村と調布市が姉妹都市)450x300_13
     ムクロジ(無患子)の実 羽根つきの玉、果皮は石鹸のように泡立つ450x300_14
葉が朝顔と違う朝顔のような花 モミジバヒルガオ  ポージィさんありがとうございました。

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2015年8月27日 (木)

老舗企業の美学

今日の雑学大学の講座名は「老舗企業から学ぶ日本の美学」でした。講師:横澤利昌氏 

老舗と言えば、思い出したいろいろな老舗で、調べてみたら古いのが
塩瀬(1349)、とらや(1526)、聖護院八つ橋(1689)、福砂屋(1624)
月桂冠(1637)、菊正宗(1659)
小田原ういろう(1504)、鳩居堂(1663)、とろろいもの丁子屋(1596)

老舗旅館にもいろいろありそうで、講義で出てきた中で、世界最古のホテルでギネスブックに出ているのが山梨県西山温泉の705年創業「慶雲館」だというのである。1310年続いていることになる。
また世界最古の企業が日本にあって、それは578年創業、1437年間続いている宮大工の「金剛組」は聖徳太子の命で四天王寺を建てたのが始まりという。

日本は100年以上の老舗企業が25000もあるそうでこれは世界一とのこと。アメリカは11000。
何故かというと、家制度があって、血の存続より家の存続が重要であったことと、創意工夫の連続だから。
強みは、たくさんの老舗の哲学と、信用・信頼が第一ということ。

しかし金沢の「森八」が倒産した(その後再生した)など老舗の倒産の最大要因は
①怠慢な社風(わしはずっとこのやり方をしてきたんだ)
②煙草を吸いながら電話を待つという営業の仕方
③聞く耳を持たない横柄な態度
④仕入れ値は相手まかせ
⑤計画性のない発注

そして老舗企業の美学とは
精神美、健康美、外観美、伝統美、生活美、環境美

あらゆる分野で老舗によって伝統ある品々、サービスを守っていってほしいなあ。古い慶雲館にも行ってみたいと検索したら、新しい建物でした。そりゃそうですね。1300年も建物が持つわけないです。

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                      早く食べたい450x300_3




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2015年8月24日 (月)

温泉好きですか

宮田珠己著『四次元 温泉日記』 あの『スットコランド日記』と『だいたい四国八十八ヶ所』の宮田氏が今度はお風呂嫌いなのに温泉三昧です。

子どものときから風呂嫌いだった作者は、まず服を脱ぐのが面倒くさく、わざわざ脱いだのに、あがってからまた服を着る徒労感がいや。
湯にじっとしているだけで浸かるのも退屈。ましてや温泉などは冷え性や低体温の老人が行く所決めつけ、ずっと避けてきた作家。家にも風呂があるのにわざわざ出かける理由がわからない。
しかし最近は、水の中に入ったら泳いだり潜ったり魚を探したりという情熱があっても体が動こうとしないし、動くのが面倒になった。
おまけに旅行好きだったのに、観光なんかしないでずっと宿でゴロゴロが好きになった。宿も迷路になっているのが大好き。一日探索してても飽きない。
温泉ならずっと宿にいてもいい、とひらめいた。人は何もしないために温泉に行くのだ、と作者は結論付けた。
ということで宮田氏は温泉の泉質にこだわることなく、宿の料理を紹介せず、地元の人たちとの心温まる交流もしないで予定で温泉旅行旅が始まる。それも、おっさん3人旅、昼間は別行動で温泉宿でだけ一緒になる。
次々と迷路度の高い旅館を探し当て、探検し、温泉にも一応浸かり、何もしないでゴロゴロを実行。病気でもない限りこれは普通できないと思う。
風呂そのものの異空間度合いが気になり、最後はすっかり温泉好きになったから(温泉に入ると体が喜ぶという感覚が芽生えたようです)、とても笑えました。
長野県の地獄谷温泉のサルの入浴観察も面白かった。
宮田珠己さんは本当に変わっていて、面白くおかしい方です。

私は特に温泉が好きで旅することはありません。旅で泊まった宿に温泉があるので入るという程度。広い湯船では心地よくすぐ体が温まるのは気持ちよい。
昔は部屋についている風呂でもいいと言って友人の顰蹙を買いました。しかし富士山すそ野一周で、毎回富士山を眺めながらの露天風呂は素晴らしい。

                     <散歩で>

  シュウカイドウ 雄花と雌花があるそうです。蕊が球のようなのが雄花とか。

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                      オミナエシ450x334

                     キツネノカミソリ450x298
                   ホトトギスとヤブミョウガ450x267
                 ノシラン(ちょっと赤っぽいが)450x300_2
                      ハスの実450x300_3
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                     ハツユキカズラ450x300_5
                   アガパンサスの種450x300_7













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2015年8月20日 (木)

千畳敷カールで涼む

Ⅰ昨日の18日に、暑い、暑いとぼやいても仕方がない夏ですが、労せずして、バスとロープウェイが一挙に2612mの涼しい世界に運んでくれる千畳敷カールに行って、おまけに花を見てきました。
ここには6年前の2009年8月20日に行って、丁度同じころなのですが、今年は全然見かけない花もあり、あの時とはまた違った花も見かけました。

中央自動車道の駒ヶ根で降り、標高850mのバスセンターで山岳道路専用バスに乗り換えて30分、標高1662mのロープウェイのしらび平駅に到着。21℃でした。

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ここからロープウェイで2333mの距離を7分30秒で千畳敷駅に到着です。
途中にはいくつか滝もあります。300x450_2
標高は950m上がって2612mです。涼しい!!気温は15.8℃でヤッケを羽織りました。Photo
雲がかかったり晴れ間が見えたりして忙しい。
右の山が宝剣岳(2931m)。手前が駒ヶ岳神社。どこへ行ってもお願い事をする欲張り人間です。 450x300
              木曽駒ヶ岳の頂上はここからは見えない450x300_2
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曇りの予報が丁度晴れてきて、一周1時間かかって花の鑑賞ができました。

                     ヤマハハコ450x300_6
                   ミヤマアキノキリンソウ300x450_3
                    モミジカラマツ450x300_7
                     ミヤマリンドウ 10_450x300
              ウサギギク 小さなヒマワリのような花450x300_8
                    ヨツバシオガマ450x300_9
                     エゾシオガマ202_450x300
                     チングルマ11_450x300
                    コバイケイソウ16_450x300
                     クルマユリ173_450x300
                   タカネグンナイフウロ18_450x300
                    ミヤマクロユリ15_450x300
        サクライウズ(ヤマトリカブトの仲間で千畳敷カールにある)27_450x300

登山なしで2600mの高原に行くことが出来、高山植物が見られるお薦めの場所です。

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2015年8月17日 (月)

ホウセンカ

娘がミュンヘンでフランス製のメガネ置きを買ってきてくれました。しじゅうメガネのあり場所を探しているので、、自分がしていない時は必ずフクロウさんがかけているように。見ていると笑えます。380x253


ホウセンカ
今のように花の数が多くなかった子供の頃、ムクゲやサルスベリの木の元に、強力なカンナ、モミジアオイ、オシロイバナ、ケイトウ、マツバボタン、サルビアに交じってホウセンカがたくさん咲いていました。
現在、その中でホウセンカは殆ど我が家の周りでは見かけなくなりました。田舎に行くと見かけますが。
今年久しぶりに発見、毎日のように覗いています。
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                    もう緑色の実が?450x300_4
ツリフネソウ科でインド、中国が原産地。ホウセンカの花で爪を染めたことから「ツマベニ」の別名を持つ。
赤以外は園芸種だそうだ。
キンンギョソウ同様、花の形が良くわからないけれど、花弁と萼片は5枚あって、萼片の後ろに長い距が見えました。
花が終わると緑色の実が出来、中に茶褐色の種があって飛び出すとか。是非ここまで見届けたいものです。

似た名前に「アフリカホウセンカ」があってこれがいわゆる「インパチェンス」…意味は種子が熟すと勢いよくはじけ飛ぶことからラテン語の「我慢できない」が語源(季節の花300から)…今はインパチェンスが優勢ですね。

東海林さだお著『アンパンの丸かじり』
「丸かじり」シリーズは本書で34冊目だそうだ。本書だけでも35の話が載っているので34倍は1190の食べ物について書かれていることになる。多少の重複はありそうですが。
ご本人による挿絵は大中小と3種類ある。

『東海林さだおの味わい方』東海林さだお著 南伸坊編
これは古い本ですが、丸かじりシリーズ22冊と他のエッセイ合わせて49冊から385項目のコンパクトに描写してあるものを短めに抜き出して50音字順に並べてある。

南伸坊さんによれば、
東海林さだおさんの食べ物についての言及・描写は余人の及ばぬ域に達し、食べ物を定義し、表現することにかけては世界一だ。
手をかえ品をかえ、あらゆるアングルから、奇想天外に議論が始められて、意想外の結論が導き出され、しかも深く納得する。
その観察の冴え、その考察の妙、その比喩の巧み、擬人化の超絶、律動的名文、とあらゆるテクニックが動員される。

そんな丸かじりシリーズだけでも30数冊も読んでいるのに、美味しい食べ方さえ、まだ1回も実行にいたってない私の不思議。男性的、奇想天外さに圧倒された所以ですね。それに若かったら試したかもしれないけれどもと年齢のせいにもしたりして、怠慢をあちらの方に隠している私です。

今年は白っぽくひょろひょろのゴーヤ13本1㎏で佃煮を作り始めました。もう1種類のすぐ赤くなるちび丸系の1本を入れて。
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2015年8月13日 (木)

エプソンアクアパーク品川

450x300リニューアルされたこの水族館に行ってきました。当然ながら親子連れが多く高齢者はあまりいなかった。
タッチパネル水槽やイルミネーションなど最新のテクノロジーで展示されている。

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                 素敵な花も活けられている450x300_3
圧巻はやはりアシカの曲芸とイルカショーです。
まずカリフォルニアアシカのショー
                     逆立ちをするPhoto
                ボールや椅子やラケットを載せる450x300_4
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               子供が投げた輪をうまく首に受け取る450x300_6
そして最後に見学者に6方向に笑って見せる。なんともユーモラスな微笑。可愛くて一生忘れられない。来た甲斐があったというもの。450x445
イルカショーが行われるザ スタジアムが屋内というのが良い。前から3列目までの人はカッパを着ないとびしょ濡れだ。トレーナー6人で息を合わせていろいろな芸をさせる。450x300_7

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ペンギンは餌を貰っているのや、立っているのや、泳いでいるのなど様々。300x450
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魚の水槽の方に戻って
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                     ハナミノカサゴ450x300_16
                       サメ450x300_17
                       マンタ450x300_18
                         カメ450x300_19
入場に20分かかったけれども涼しかった2時間でした。

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2015年8月10日 (月)

群ようこ著『しいちゃん日記』

      連続猛暑中にバラが咲きました。こんな時に咲くのは初めてです。233x350

群ようこ著『しいちゃん日記』

400x600猫好き、犬好きに関してはたくさんの情報があって、それは本、写真集、日めくりカレンダー、映画、ドキュメンタリーと古来話題に事欠かないし、愛犬、愛猫の話を聞くだけでも面白い。
群ようこさんがこんな猫好きだったのか。そして隣の友人も。
食事や水、下の世話・始末だけでも大変と感じていたのに、毎日24時間付き合っていくのは凄い大変で、この時点で群さんは7年間1泊の旅にも出かけられない。
隣の19歳のおじいちゃん猫は認知症になって、それが人間と同じ状態になって飼い主は夜もろくろく寝られなかったり、布団などいろいろな所に粗相したり、病院へ連れて行って点滴などしてもらったりと、最期の日まで気が抜けない様子、それでも一喜一憂しながら深い深い愛情で猫を見守り、幸せな飼い主なのです。
群さんちの女王様猫・しいちゃんの話がおかしくておかしくて、笑いが止まりません。
人間の心をすごく見抜いているのですね。猫ちゃんも凄く頭がいいので、聞いてはいたけどここまでとは思いがけなかった。
自己主張したり、威張ったり、我儘であったり、時にはしおれたり、甘えたりでしいちゃんの方が気を使うっていうことはなさそう。
飼い主は怒ることが時にはあっても、何をしても可愛いのだ。徹底して猫と話し合うのだ。飼い主の溺愛をしいちゃんは利用して、したい放題の感もありだ。完全に猫様の天下だ。その駆け引きがおかしくてまた笑える。
しかし猫を飼うのは可愛いというだけでなく、体力、気力もいるし、無神経なほど飼い主の性格が大らかでないとダメということがわかりました。犬や猫を飼う人は偉い!

疲れたお腹に赤ちゃんの離乳食「ひらめと卵のおじや」を買ってきました。
昔の離乳食は買ってみたのは缶詰で、ホウレンソウや人参のすりつぶしたもので、とてもまずかった。
今はベビーフードと称して5ヶ月、7ヶ月、9ヶ月、12ヶ月というふうに分けてレトルトパウチにして売っています。
で、今の味は良いけれども、薄味で醤油をかけないと食べられなかった。ベビーはこんなに薄味でなくてはいけなかったのね。

米がゆフレーク
チキンと野菜のリゾット
白身魚だんごと大根のまぜご飯
鶏ごぼうの炊き込みご飯
鶏肉と野菜の煮込みうどん
和風しらすチャーハン
などいろいろ売っていて、隔世の感のある離乳食です。
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2015年8月 6日 (木)

『画鬼暁斎』展 三菱一号館美術館

『画鬼暁斎』 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル展

460x650三菱一号館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドル(1852-1920)とコンドルの絵の師匠・河鍋暁斎(1831-1889)の展覧会がコンドルの設計した三菱一号館美術館で開催されている。
私が暁斎を「ぎょうさい」と読んでいたのは間違いで、以前の雅号が狂斎だったのでその後の暁斎も「きょうさい」と読む。

Wikiによればコンドルは鹿鳴館やニコライ堂などを設計した建築家でありながら日本画を学び、日本舞踊、華道、落語といった日本文化にも大いに親しみ、趣味に生きた人でもあった。夫人は日本人。暁斎に弟子入り後2年で「暁英」の雅号をもらっている。
今展覧会ではコンドルの日本画が出展されているがどれも驚くほど上手い。「梅花図」や「霊照女・拾得図屏風」など。その他コンドルの設計図やスケッチブックなども展示されている。

    これは日光の宿で描く暁斎の姿をうつした絵(チラシより、以下同じ)450x323
師からコンドルへ贈られた晩年の暁斎の「大和美人図屏風」。暁斎は半年もかけたという。コンドルは生涯大切にした。213x450
今回はメトロポリタン美術館が所蔵する暁斎の水墨画が100年ぶりに里帰りした12点。猿、鹿、猫、鷲、兎、栗鼠、鯉など可愛く、一番気に入ってしまいました。

             うずくまる猿図(森狙仙を彷彿とさせる)355x450
暁斎は7歳で浮世絵師・歌川国芳に入門して3年くらい絵を学び、次いで狩野派のアカデミックな雰囲気の中で、巻物、掛け軸、障壁画などを学んだ。
両方の画法がのちの作品に強く影響を与えている。
3歳の頃蛙を描き、子供でありながら流れに浮かぶ死人の顔をスケッチしたり、実家が火消しの家柄でありなから、火消しをしないで火事の様子をスケッチしていたという逸話を残す。
暁斎が生きた江戸末期、明治では引っ張りだこの大人気ではあったが、途中獄につながれたりした。
何でも描くことが出来たその多才さが暁斎の評価を低くした。そして太平洋戦争後はずっと評価を得ることもなく無視されてきた。
チラシによれば、幕末から明治期に活躍し、正統的な狩野派を引き継ぎながら、浮世絵や江戸の諸派をも取り込んだ絵師・河鍋暁斎のユニークで型にはまらない幅広い画業を、様々なジャンルの120点によって紹介し、暁斎の再評価をしようという。

狩野派の流儀に則った作品や国芳に影響された作品は、戯画、武者絵、幽霊画、風俗画、動物画、美人画、洋風画など何でもござれ。北斎漫画ばりの画帳や毎日絵日記をつけていた暁斎の画業に驚いた展覧会でした。

                  風流蛙大合戦之図450x227_3
             地獄太夫 がいこつの遊戯ヲゆめに見る図311x450
                     三番叟450x378











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2015年8月 3日 (月)

宮崎正勝著『地図と地名で読む世界史』

294頁だけれど、小説と違うからずいぶん時間がかかった。2004年の上梓なので激動激しいこの10年は載っていない。

時間では約7000年間、全世界に渡る歴史なのでかなり内容が多岐にわたるが要点だけでそんなに詳しくはない。
2点思いがけなかった歴史を知る。

(その1)オスマン帝国のイェニチェリ
3大陸にまたがるオスマン帝国は、トルコ語を共用するイスラム帝国であった。
多様な民族、宗教が混じり合う広大な地域の秩序を巧みに維持できたのは、基本的には民族よりイスラム教徒であることが優先されたものの、非イスラム教徒に対しては宗教ごとに共同体をつくらせて、納税を条件に自治を許した。
バルカン半島のキリスト教徒に対しては税金に代わって青年を提供させ、イスラム教育を施した後、官僚・軍人として帝国統治に利用した。イスラム世界の外から自由に利用できる人材を集めたわけである。
あの勇壮なる世界最強の軍隊「イェニチェリ」が改宗したキリスト教徒の子弟から成り立っていたとは!今までずっとトルコ人だとばかり思っていました。
彼らは結婚を禁止され、軍旗の代わりに巨大な金属製の野戦用の鍋を携帯し、帽子にはスプーンをさしていたという。

(その2)アフリカの悲劇の始まりはリビングストンの探検から
リビングストンがアフリカを探検し、ザンベジ川源流部のヴィクトリアの滝を発見しヨーロッパに紹介し、行方不明になったリビンングストンを探し当てたスタンリーが、その後コンゴ川、アマゾン川などがアフリカの動脈として豊かな可能性を持つことを紹介したのが、アフリカ分割のきっかけになったという。
その後ヨーロッパの勝手な論理で多くのヨーロッパ諸国が参加し、アフリカはどんどん分割され、植民地化され、しかも机上で分割されたので国境線に直線が多い。
勝手に線引きされたことにより、既存の多くの部族が分断された。このことが多くの悲劇を生むことになる。国家への忠誠心より部族に対する忠誠心の方が強いから。次々と独立して53の国が誕生したが問題多発。
強力に国家建設を進めるためには一党制。しかし独裁体制は腐敗しやすく、国境紛争、部族間対立、利害対立、軍事クーデターなどで、難民が21世紀に入ってからも400万人になった。
多くの天然資源を持ちながら、開発資金に乏しく、外貨不足、債務拡大、干ばつと飢饉、エイズ、コレラ、エボラ出血熱など様々な困難に直面している、とある。

中南米は航海技術の発達によって、スペイン、ポルトガル等によってマヤ、アステカ、インカ文明が破壊され、征服されて、ブラジルやポルトガル、残りは全てスペインの植民地になっが、独立して、白人、メスティーソ、インディオがまざって一つの国民を作りあげていった。アフリカとは全然違うのである。

     朝の7:45、すでに暑いのに畑の雑草の中でくつろぐ近所の猫ちゃん450x301

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