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2016年1月 7日 (木)

フェルメールに帰属「聖プラクセディス」

ヨハネス・フェルメールの絵が好きになって10年、日本にも毎年のようにやってきたし、また外国の美術館で見る機会を得ました。
全作品37と言われ、うち1作品「聖プラクセディス」はその真偽のほどが論争なっています。アメリカの所有者が亡くなったため、1昨年オークションにかけられ、日本人が約11億円で購入、昨年3月よりヨハネス・フェルメール帰属として国立西洋美術館に寄託され、常設展に展示されるようになりました。
フェルメール作品は37点あるとされ、「聖プラクセディス」だけはまだはっきりした決め手が出ないために、フェルメールに帰属となった。
昨日やっと見ることが出来、初期作品の「ダイアナとニンフたち」「マルタとマリアの家のキリスト」と同じくフェルメールらしくない感じです。
フェルメールが模写したと思われるフェリーチェ・フィケレッリの「聖プラクセディス」とは、十字架を持っている点や空にラピスラズリを使用しているなど相違点が見られるし、顔の表情が少し違うように見えます。あと6点は盗難にあっていたり、門外不出であったりで日本では見られないですが、31点を見られたのがありがたいことです。
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ちなみに「聖プラクセディス」とは初代教会時代の伝説上の童貞殉職教女。聖女ポテンティアナとは姉妹で 聖プデンスの娘(共に歴史的確証無し)。共に迫害された聖人たちを看護し、 迫害によって死んだ大勢の信者を埋葬したらしい。

国立西洋美術館は松方コレクションを基として、1959年(昭和34年)に設立され、印象派やロダンなどの彫刻が中心だが、ルネサンス頃まで遡って少しずつ充実していっているようだ。
寄託作品以外は撮影可能で、気に入ったのだけ写して復習できました。

              ヴェロネーゼ「聖カタリナの神秘の結婚」450x338
                  ルーベンス「眠る二人の子」450x338_2
     マリー=ガブリエル・カペ「自画像」仏女流画家、1785年22歳 美しい!338x450
                       クールベ「波」450x338_3
             ルノワール「アルジェリア風のパリの女たち」338x450_2
                      モネ「睡蓮」450x338_4
                  セガンティーニ「羊の剪毛」450x338_5
                    ロセッティ「愛の杯」338x450_3
                   シャヴァンヌ「貧しき漁夫」338x450_4
                      ミロ「絵画」450x338_6

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「愚痴言わない」「悪口言わない」「自慢しない」この3つは守られたか。今年も心がけていこう。
「持続する」「自立する」はどうか。こちらは怪しいのでしっかりしたい。

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コメント

こんにちは
 
ことしの初・絵画鑑賞でいらっしゃいますか?
全作品37点の内、鑑賞可能な31点の鑑賞を全制覇なされて素晴らしいです。
今回の「聖プラクセディス」は曖昧な位置づけとのこと。
フェルメール帰属という位置づけには、鑑定などに関わった
方たちの思いも感じられるようです。
日本人が11億円で購入したことすら知りませんでしたし、数見ていない
私の目ではフェルメールらしくないのからしいのかも分かりませんが、
寄託で多くの方が鑑賞できるのはありがたいことですね。
tonaさんのおかげで、私も絵画鑑賞初めができました。

投稿: ポージィ | 2016年1月 8日 (金) 11:14

★ポージィさま

早速に見ていただき有難うございます。
マリー=ガブリエル・カペさんの自画像はポージィさんももしかしてご覧になっていらっしゃらないかもしれませんが、あとはよく御存じの絵を撮影可能でしたので、一部を並べてしまいました。
聖プラクセディスはナイチンゲールにも通じる、原始キリスト教時代の看護婦さんのようですね。海面に傷ついた人の血を吸い取って壺に絞り落としています。
フェルメールが実際にイタリアに行ったことがないらしいことや署名の真筆性が疑われていますが、使われている顔料が初期作品の「ディアナとニンフたち」と類似し、同じときに製造されたことからオランダで描かれたことがわかったそうです。両方の絵を比較しても光の描き方がフェルメール帰属の方が素晴らしいと思いました。
お陰様でフェルメールの絵の旅も終わりましたが時々画集を眺めて頭に刻んで、クックちゃんや我が家の文子への土産話にしようかと思ったりしています。話が違うと迷惑がられたりしそうですが。

投稿: tona | 2016年1月 8日 (金) 13:27

通であるtonaさんから、多くを学ばせて頂けて嬉しいです。
特にフェルメールについては、詳細に知る意欲をお持ちなんですね。
セント・プラクセディスの比較で、私にも帰属するか否かの興味が湧きます。
作品は好きで、確かラピスラズリはフェルメール・ブルーとして多用されてるのですよね。
前の旅に関係して、音楽が済んだら美術鑑賞の旅もしました。
ウイーンの美術史美術館が、最も想い出に残ってますね~
夫と内容で大喧嘩になったから!

最後の三つの原則?私も心がけたいです。

投稿: だんだん | 2016年1月 8日 (金) 15:23

★だんだんさま

早々とコメントありがとうございます。
ウィーンの美術史美術館はブリューゲルやベラスケスが充実していますが、フェルメールの『絵画芸術』をご覧になっていますね。日本にも来ましたが。
『真珠の耳飾りの少女』のターバンや『牛乳を注ぐ女』の前掛けなどもラピスラズリでしょう。高価な色を使うことができたフェルメールはまだ余裕があったのですね。亡くなってから破産してしまったのに。
それにしても青の色によって画面が随分違ってきますね。

愚痴を言いそうになると、朝ドラのヒロインのように口を手で留めそうになります。忙しいので言っている暇がないという人が羨ましいと感じた日もありました。私は暇人ですので、つまらない考えを起こしそうになるので気を付けたいと思いました。

投稿: tona | 2016年1月 8日 (金) 16:32

私は絵画に関しては全く解らず、今迄にも絵画好きな銀河さんが紹介してくれてましたが
tonaさんは更に詳しく説明してくれてるので
そうなんだぁ~と頭の片隅に入っても筒抜けです。

こんな私で、tonaさんの記事は読んでもコメントは入れられませんが
勉強させて貰っています。

投稿: ラッシーママ | 2016年1月 8日 (金) 17:34

松方コレクションは名古屋でも展覧会が
ありましたので、この中の作品は大方見て
います。
特にアルジェリア風のパリの女たちは、
カタログの表紙となりましたので、強く
印象に残っています。

フェルメールは、米国のメトロポリタン
美術館と、オランダのマウリッツハイス
美術館で殆ど見たと思いますが、数えて
いません。
特別の絵画が観られてよかっですね。

明後日歌会で上京します。

投稿: matsubara | 2016年1月 8日 (金) 18:44

★ラッシーママさま こんばんは

私も実は筒抜けでせっかく名画を見ても、すべて忘れ去るというのが現実です。
絵画を見ていますと、心がゆったりといい気分になれるということです。
何も知らないのですよ。皆様から教えてただいて吸収したいと思います。
今年から少し復習を心掛けたいと思いました。
よろしくお願いいたします。

投稿: tona | 2016年1月 8日 (金) 22:31

★matsubaraさま

名古屋であったのですね。
松方さんという方がいらっしゃらなかったら、たくさんの洋画の名画が日本になかったわけですね。これ以上に何万点が散逸してしまったというのは戦争があったりして残念な事でした。
メトロポリタンには現在5点、マウリッツハイスには3点あります。

日曜日に上京されるのですね。
私は暇ですが、、、そちらは日程が詰まっていらっしゃるのですか。

投稿: tona | 2016年1月 8日 (金) 22:39

『真珠の耳飾りの少女』は映画にもなりました。
丁度その絵を描いたころの、フェルメールとそのモデルとの微妙な関係。
どこまで本当か知りませんが
フェルメールの人生の一部を垣間見られて興味深かったですよ。

日曜日、私もこちらにおります。

投稿: zooey | 2016年1月 9日 (土) 00:15

★zooeyさま

2004年でしたか。私と夫が丁度仕事をやめたとき、オランダ・ベルギーに4月末に行きました。そこで『真珠の耳飾りの少女』を見まして帰国したら、映画をやりましたので、凄く興味深かったです。

matsubaraさまに連絡してみましょうね。

投稿: tona | 2016年1月 9日 (土) 08:11

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