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2016年1月25日 (月)

谷中七福神と「ボッティチェリ展」

1/20(水)に谷中七福神めぐりをしたのですが、御開帳は10日までだったので、見られたのは大黒様と弁天様だけでした。何でも御開帳のときは大混雑でご拝顔までかなり時間がかかって大変とのこと。近頃人が多くてあきらめることが多くなりましたが、この時も行かないで正解でした。
田端駅から上野駅まで5駅間歩き、同好会の皆と分かれて、この日第3水曜日でシニアは無料の東京都美術館「ボッティチェリ展」まで観たので、約17000歩でした。

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●東覚寺・・・福禄寿・道教の神で長大な頭に白髭を蓄えた老人のイメージ。幸福、封禄(財産)、長寿の3種の願いを具現化したもので、福禄寿ということを知りました。
御大師様の像が見えるので真言宗 。二宮金次郎も像もありました 。450x338
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●青雲寺・・・恵比寿・日本の神。漁業や商いの神様。右手に釣竿を持ち左手に鯛を抱えている姿が一番多い。狩衣姿なのだそうだ。450x338_4
●修性院・・・布袋尊・中国唐の実在の僧。大きな袋を背負った太鼓腹が印象的。富貴繁栄をつかさどる福の神。袋は「堪忍袋」とも見なされる。 塀に布袋様の絵がタイルに描かれているのがなかなかよろしい。450x338_5
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◇夕焼けだんだん 夕焼けが絶景という。そして猫がたくさんいるというので「夕焼けにゃんにゃん」と呼ばれるそうだが、1匹もいませんでした。 しかし、階段を下った谷中銀座の店の屋根に白猫の像が見えました。450x338_7
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◇朝倉彫塑館 朝倉文夫の邸宅兼アトリエ 以前見学してなかなか良かった。450x338_11
◇まちかど賞をとった塀。 景観形成に寄与したことが称えられたそうだ。以下サイトより 1992年に台東区のまちかど賞を受賞し、東京、谷中で寺町の風情を伝えるシンボルとなった観音寺の築地塀。関東大震災で一部が崩壊し、修復を重ねて往事の姿を留めている。瓦と土を交互に積み重ねた土塀に屋根瓦を葺いた作りは、200年前、赤穂浪士らが居た時代の町の面影を伝える貴重なもの。現存する築地塀の長さは37.6m、高さ2.06m。450x338_12
●長安寺・・・寿老人・道教の神。頭が長くて白髭を蓄え、長寿の神で、福禄寿と区別がつかないです。長寿のシンボルである不老長寿の桃を持っているらしい。 狩野芳崖の墓がありました 石像が古くて味わい深い。450x338_13
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◇谷中霊園 文豪のお墓が多い450x338_16
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●天王寺・・・毘沙門天・仏教四天王の一尊に数えられる武神(多聞天)で、インドの神。勝負ごとに利益あり。吉祥天が奥さんで善膩師童子が息子。篤く信仰したのが上杉謙信ですね。 450x338_18
上野公園までお寺の多いこと。田の字に4つも大きい寺もありました。江戸時代に火事があって1ヶ所に集められたとのこと。

●護国院・・・大黒天・ヒンドゥー教のシヴァ神の化身であるマハーカーラ。護国院は寛永寺の最初の子院。
大黒様です。兎を助けた「大黒様」の歌を思い出すと、日本の神様と思ってしまいます。シヴァ神の化身とは思いませんでした。五穀豊穣の農業の神。

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●不忍池弁天堂・・・弁財天(弁才天)・七福神中の紅一点、琵琶を弾く妖艷な姿で現される弁財天は福徳・諸芸能上達の神。江戸時代になると蓄財の神となった。大黒天と同様、ヒンドゥー教の女神のサラスヴァーティーである。 弁財天はもともと河川の神(水の神)という性格があり、江の島や井の頭公園と同じく水辺に祀られている。 弁天堂内の弁財天は小さくて逆光で残念ながらはっきり見えませんでした。450x338_20
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「ボッティチェリ展」

展示を出たところにある「聖母子(書物の聖母)」とボッティチェリの姿(「ラーマ家の東方の三博士の礼拝」の右端に描きこまれたボッティチェリの肖像画から)
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ボッティチェリと言えば、「春」「ビーナスの誕生」であるが、今回は日伊国交樹立150周年を記念して、工房作品を含む27点が世界各地から集められた。それに関連してボッティチェリに影響を与えた師のフィリッポ・リッピと、その子フィリッピーノ・リッピ(ボッティチェリの弟子になる)の作品など全部合わせて78点にもなる。 ボッティチェリの「聖母子」は金箔やラピスラズリが使われ、優美な線や繊細さや色彩の美しさに目を奪われ、ラファエロの聖母子とはまた違った技量に感動する。 それは「物語画」や「宗教画」や「肖像画」にも言え、特に肖像画の「美しきシモネッタの肖像」はフィレンツェ一の美女とたたえられた女性ということで、実に美しく素晴らしい。 修道士フィリッポ・リッピは自ら司祭職を務めていた女子修道院で修道女クレツィア・プーティを見初め、二人の間にフィリッピーノが生まれた。ボッティチェリの弟子になって、影響を受け、「幼児キリストを礼拝する聖母」や「聖母子」の絵の美しいこと、父親の絵と同様好きになりました。

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コメント

こんにちは
 
谷中 よく聞く地名ながら行ったことは一度もないところのひとつです。
夕焼けだんだんのにゃんにゃんたちは、雪の残る寒さに
どこかに隠れていたのでしょうね。さらに寒くなって野良にゃんたちは
辛いことでしょう。
 
七福神巡りはあちこちで人気があるようですが、
谷中の七福神巡りはご開帳と重なると大混雑なのですね!
大黒様が元を辿るとヒンドゥー教の神様ということを知ったときは
ちょっとびっくりすると同時に、日本の文化というのは宗教も含め
いろんなものが混じり合って作られているのだなぁと、改めて
感じたものでした。
七福神が乗っている宝船が海外からの渡航の船の様にまで思えて
きましたが、想像飛躍しすぎかしら(笑)
 
「ボッティチェリ展」は、その師匠と弟子(師匠の子なのですね)の
作品もあわせての展示ですか。見ごたえがありそうですし、
同時に3人の人間像も垣間見えいっそう楽しめそうですね。
 

投稿: ポージィ | 2016年1月25日 (月) 10:35

かつてはしょっちゅう行っていた谷中、いつでも七福神はまわれると思っていたのに、かくも遠くなってしまうとは!

投稿: 佐平次 | 2016年1月25日 (月) 11:10

★ポージィさま ありがとうございます。

なるほどにゃんにゃんたちは寒さで震えていたのですね。全然気がつきませんでした。
近所の飼い猫は我が家を通り道にしているのですが、あの雪の日に高く積もった塀の上を歩いて現れましたので、この猫ちゃんったらまるで犬みたいと思っていたのですが。

七福神の中で唯一日本の神様は恵比寿様だけだったのですね。あとは中国とインドが三神ずつ。
日本でも内輪もめがあったり、日蓮上人のような人はいるものの、よその国が同じ宗教でありながら大戦争をしているのと違って、あらゆる神様仏様を信仰の対象にしているから驚くべき民族ですね。
私もいったいどのくらいの神様にお詣りしていることやら。
宝船、言われてみればそうですね。異国情緒あふれているような感じです。

ボッティチェリとリッピ父子の関係と絵の感じがわかって面白かったです。

投稿: tona | 2016年1月25日 (月) 13:13

★佐平次さま ありがとうございます。

佐平次さんもまだでしたか。
私も以前墓地など中心にクラス会で歩いたときは、七福神の存在さえも知らなかったです。
深川も吉祥寺にもと他にもいろいろな場所にあるようですね。
歩くと体調が良くなったような気がしました。

投稿: tona | 2016年1月25日 (月) 13:18

鎌倉・東京と、お寺巡りや美術鑑賞で精力的に歩かれていますね。
私は大山登山で酷使した膝がちょっと要注意です。

七福神巡りというのはあちこちにあり、tonaさんは下町の谷中七福神を訪ねられたのですね。
以前息子の勤務地だった「川越七福神」を夫婦で巡ったことがあります。
夫はこれらを毎年の年賀状に木版画で刷りました。
途中2回喪中があり、9年かけて紅一点の弁天様で仕上げて終わりました。
でも、H26年用には宝舟に七福神全部を乗せたカットが出来上がっていましたが・・・
果たせませんでした。
七福神というと、今まで私も使わせてもらい、ブログにもUPしてきた夫の木版画の年賀状が浮かびます。

そしてボッティチェリと言えば、イタリアの確か?フィレツェの「ウフィツイ美術館」で観賞した「ビーナス誕生」を思い出しますね。

投稿: nao♪ | 2016年1月25日 (月) 16:54

夕焼けだんだんは、私が行った時も
猫はいませんでしたよ。
まあ、猫は繋いでおくわけにもいかないし、
年中そこにいろというのは無理な話ですよね。
大黒様とシバ神が同じであるとは
考えてもみませんでした。
インドのシバ神は破壊の神、猛々しいイメージが
そして日本の大黒様には柔和なイメージがあります。

投稿: zooey | 2016年1月25日 (月) 18:03

★nao♪さま ありがとうございます。

膝がまだお具合が悪いですか。
ひどい目に遭いましたね。お大事にね。

川越七福神は知りませんでした。
機会があったら巡りたいですね。
ご主人様は木版画がまでされたのですか!
本当にいろいろご趣味が豊かだったのですね。
川越七福神の版画をいただいた方は毎年楽しみにされたでしょうね。
そして宝船の七福神が皆さんの手元に届かなかったとは、何とも悲しいお話です。
私は多分拝見してないので見たかったです。

今回はさすがに「ヴィーナスの誕生」と「春」は来ませんでしたね。
私もフィレンツェに2度行くことが出来ましたのでウフィツィ美術館で鑑賞できました。あのヴィーナスに似た顔の絵が今回ありました。

投稿: tona | 2016年1月25日 (月) 20:28

★zooeyさま ありがとうございます。

やはり猫がいませんでしたか。
サイトで見ますとありとあらゆる模様や色の猫が写っているのですが。

私も今回大黒様の出自を知って驚きました。家に帰って大国様の歌を歌ったりしてなお違和感を感じました。
日本の福の神になってお顔も変わったのですね。
七福神のうち布袋様も日本の神様かと。

投稿: tona | 2016年1月25日 (月) 20:33

谷中七福神は数年前に行きました。
田端から上野まで、同じですね。
とても懐かしい~と言っても、何処がどこやらで忘れてる(-_-;)
墓地に徳川慶喜とご側女もありますよね。
ボランティアの男性の説明で、色々教えて貰いましたが・・・
話が終わらなくて、往生したのです。
たまたまTV で、日本を訪れる外国人が、マニアックな街歩きにはまってる番組を見ました。
谷中が大好きと言って、招き猫のお店でお土産にしてました~

時間を生かして、ボッティチエリもご覧になったのですね。
春はウフィツィ美術館で観賞しました。
こんな素晴らしい絵画があるのかと、感動!

投稿: だんだん | 2016年1月26日 (火) 00:26

★だんだんさま ありがとうございます。

浅草だけでなく、谷中を歩く外人もおられますね。この頃2度もテレビで観ましたが、タイ人の佐賀県詣が大流行なんですってね。タイの映画のロケ地だったそうで。
一応有名な谷中の七福神を回れて、次はそれぞれの神様をどこかで見られたらと思うのです。
クラス会で谷中のいろいろなお店にも寄ったことがあります。
探索すると楽しい町があちらこちらにありますね。

ウフィツィ美術館の2枚は見とれましたね。あれと似ているのも、また違った趣の絵も今回来ていますので楽しめました。

投稿: tona | 2016年1月26日 (火) 08:10

こんにちは。これは偶然でした。先週土曜日に歩く会があり、駒込から谷中、上野を通って浅草まで行きました。このだんだん坂で男16人の記念写真を撮りましたよ。商店街ではコロッケも食べました。

投稿: 多摩NTの住人 | 2016年1月26日 (火) 08:44

東京の秘境をいつも教えて頂きありがとうございます。
この中で行ったのは、朝倉彫塑館と
不忍池の弁天堂だけです。
どちらも平成4年ですから
もう24年も経ちました。
谷中の墓地もまだです。でも赤坂?にある
佐藤一齋のお墓はユニークでした。
岐阜生まれの人でしたので苦労してビルの
谷間を探しました。

投稿: matsubara | 2016年1月26日 (火) 17:19

★多摩NTの住人さま

こんばんは
浅草までとは随分歩かれたのですね。
男性ばかりだったのですか。
そうそう谷中銀座ではコロッケを見ました。
他にいろいろ美味しそうな惣菜がいっぱいでこの近くに住んでいたら食べられるのにと友人と話したことでした。
コメントありがとうございました。

投稿: tona | 2016年1月26日 (火) 20:03

★matsubaraさま ありがとうございます。

もう24年も前にもなりますか。
佐藤一斎といえば『言志四録』を読みました。
岐阜の方だったのですか。
岐阜には有名人がたくさんおられるのですね。
私こそ、岐阜方面に疎かったですがいろいろご紹介いただいてありがたいです。
親戚がいますが夫の方なのであまり知らなかったから。

投稿: tona | 2016年1月26日 (火) 20:07

こんにちは。
私も『ボッティチェリ展』を見てきましたので、楽しくブログを拝見しました。日本では今まで見たことのないボッティチェリの傑作が多く見られて良かったと思いました。特に「書物の聖母)」の美しさには魅了されました。フィリッポ・リッピや弟子のフィリッピーノの作品も見られてよかったと思いました。


私は『ボッティチェリ展』から特に印象に残った作品を選んで今までの基礎知識を交えて少し掘り下げて書いてみましたので、読んでいただけると嬉しいです。

投稿: dezire | 2016年3月14日 (月) 05:00

★dezireさま

おはようございます。
コメントありがとうございました。
今、御ブログをお伺いしてきました。
ぞの展覧会の1枚1枚の絵が蘇り、背景もよくわかりました。
そしてdezireさまのカテゴリーで海外旅行、日本の名峰や高山植物、美術展、オペラ、阿刀田高を思わせる日本の旅と文学など、ほとんどすべてのカテゴリーが琴線に触れました。
私は仕事を終えて5年後にやっと登山開始で登りたい山を全然こなせないうちにアルプスなど打ち止めになり涙です。300名山まで殆ど登られていらっしゃるのですね。脱帽です!
これから暫く全部を拝見したく毎日が楽しみになりました。
美術も詳しく随分研究していらっしゃるのですね。山?美術?ご専門でいらっしゃるのでしょうか?とにかくびっくり。写真もきれいですね。
私は結構美術展鑑賞に行っているのですが、見っぱなしといったところで、反省しました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年3月14日 (月) 08:50

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