« 長勢了治著『シベリア抑留』 | トップページ | 鎌倉5 鶴岡八幡宮周辺2 »

2016年1月14日 (木)

映画『消えた声が、その名を呼ぶ』

映画を見るまで時間が相当あったので、有楽町のそばの交番で銀座の地図を貰い、稲荷神社3社などに詣でました。

                 有楽町駅前の南奉行所跡
名奉行大岡越前守忠相は、1717年から1736年にかけて南町奉行としてここで執務していた。450x338
線路の反対側には有電ビルの懐に「有楽稲荷神社」があります。創建は1859年で永井飛騨守が天下泰平と子孫繁栄を祈念した。450x338_2
稲荷神社を多く見るようになって、お狐様の顔に興味が湧いてきたところです。
向かって右側は巻物をかんでいる。450x338_3
338x450
銀座4丁目の並木通りに面するビルの裏側の細い路地に「宝童稲荷」があります。江戸時代から伝えられた子育て稲荷です。直接には今関係ないけれども丁寧にお詣りしてきました。450x338_4
325x380
450x338_5
銀座5丁目のあづま通りに「東稲荷大明神」があります。戦後あづま通り三原小路に火災が続出し、調査の結果この一角にお稲荷さんが祀られていたことがわかり、京都伏見稲荷より御霊をいただいたそうだ。お狐様はおられなかった。450x338_6
338x450_2
         ソニービルの隣の隣のビルの屋上の洋風の像。何でしょう。450x338_7


映画『消えた声が、その名を呼ぶ』於角川シネマ有楽町 

2001監督はトルコ系ドイツ人のファティ・アキン。
1915年から22年までアルメニア人迫害がオスマン・トルコ帝国内で起きた。最大150万人が虐殺されたと言われる。ヒトラーがユダヤ人虐殺の手本にしたと言われる。その虐殺についての記述はサイトで読んでも、どちらが良い悪いというのも複雑に書かれていてなかなか理解が出来ない。
アルメニア人やクルド人はトルコ系だが、トルコ人やクルド人はイスラム教でアルメニア人はキリスト教だ。アルメニアは紀元301年に、世界で初めてキリスト教を国教とした国です。

映画はオスマン・トルコによって、アルメニア人がたくさん銃殺される場面や、迫害され追われて、ついには亡くなってしまう場面などが描き出される。
ものがたりはアルメニア人の鍛冶職人ナザレットが妻と双子の娘から突然引き離され、砂漠で強制労働につかされ、イスラム教に改宗しないと銃殺刑になる。ナザレットは奇跡的に助かるが、声を失う。娘を捜して、砂漠を歩き、海を越え、森をさまよい、9年かかってアメリカのノース・ダコダへ到る。登場人物はフィクションだが監督は入念に時代背景など調べ上げ再現した。

親日国と言われるトルコ、今映画『海難1890』が話題になっているように、エルトゥルルー号事件で助けた日本人とイラン・イラク戦争時のテヘラン邦人救出に尽力してくれたトルコの関係。トルコの教科書に海難事件の話が載っているとか。あの恐ろしいと言われたオスマン・トルコと日本のこのような関係は、ヨーロッパ侵略やアルメニア人虐殺した同じトルコ人とはとても考えられない。
ついこの間までクルド人問題があったものの平和だったトルコが、アンマンや数日前のイスタンブールで起こった爆発事件、シリア難民問題など、非常に困難な局面を迎えて大変なことだろう。

|

« 長勢了治著『シベリア抑留』 | トップページ | 鎌倉5 鶴岡八幡宮周辺2 »

コメント

ソニービルの隣のビルは、エルメス・ビルです。
この像は白馬にまたがった騎士の像で
エルメスは元々高級馬具の製造工房だったからということのようですよ。
この映画、来週観るつもりです。
楽しみにしています。

投稿: zooey | 2016年1月14日 (木) 22:00

おはようございます
 
お稲荷さんのお狐さんは、育ったところが豊川市ということもあって
子供の頃から目にする機会はたくさんありましたが、
それぞれのお狐さんの顔の違いに注目したことは一度もありませんでした。
tonaさんに気づかせていただきました。お写真を拝見しても
確かにいろんな顔してますね。これからは見る機会があったときは
忘れずに見てみましょ。
 
「消えた声が、その名を呼ぶ」この映画のことはつい先日新聞で
知ったばかりです。オスマン・トルコでこういうことが行われた
ということももちろん初めて知りました。人間の歴史はいつから
こんなに血塗られたものになっていったのでしょうね。
昨年夕刊に掲載されていたあさのあつこさんの新聞小説でも、
昨日まで仲良く協力しあって暮らしていた人々が、いともたやすく
ちょっとした違いで、民族で、分裂し疑い憎しみあい殺し合いを
始めていくか、国家権力によってそれがもたらされていくか、
といったことを書いていましたね。
朝日新聞の夕刊「ぼくが君を殺すまで」

投稿: ポージィ | 2016年1月15日 (金) 08:02

★zooeyさま

エルメスビルでしたか。
白馬には両手に旗を持った騎士がまたがっているのですね。
エルメスの謂れがそのままこの像になって。
とても高いところにあってズームしてこの程度しか見られません。
わかって嬉しいです。教えていただき有難うございました。

投稿: tona | 2016年1月15日 (金) 08:24

★ポージィさま

おはようございます。
豊川稲荷は有名で知らない人はいないでしょうね。
狐には彫られたのや顔が描かれたのや焼き物があるのが今回知ったことで、他にもいろいろありそうですね。
顔が描かれたのに、睫毛が可愛く、井の頭の睫毛の方のスワンを思い出しました。

「消えた声が、その名を呼ぶ」は先日新聞の夕刊に紹介されていましたね。
東トルコに行ったときにアルメニアとの国境のアニ遺跡に行きましたので、目の前のアルメニアに興味が湧いたのはその時でした。大勢が虐殺されて大変な民族だったのですね。クルド人の方は国土がなくて今でもまだまだ紛争中、大変な民族です。ロマも国がないですが、放浪の民なので国家という意識はないようですが。
あさのあつこさんの新聞小説は読んでいませんでした。このようなことが書かれていたのに残念です。単行本になるのを待ちます。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年1月15日 (金) 08:47

陰々メツメツだったでしょう。
お稲荷さんがこんなにあったとは知らなかったな。
落語家の円丈は狛犬の写真を撮り歩いているそうです。

投稿: 佐平次 | 2016年1月15日 (金) 10:22

★佐平次さま

行くことができました。ありがとうございました。
無事生き残っても、実に9年も大変な日々だったのですね。あれからどのように生きていったのでしょう。たくさんの悲惨な物語があったのですね。
銀座には歌舞伎座の所とか他にまだ6つくらい稲荷社が地図にありました。

投稿: tona | 2016年1月15日 (金) 10:35

以前にも書きましたが、私は用事が無い限りは銀座などには行かないので
一寸歩いても、こんなに稲荷様があるのですね。
かの有名な名奉行大岡越前守忠相が守ってたのは有楽町駅前だったのですね。
南奉行所跡があるというのも初めて知りました。

私が小学校低学年の頃は栃木県に住んで居て
近所に稲荷様があって狐さんが鎮座してました。
東京の杉並・中野と越しましたが、稲荷様は無かったです。
狐の顔は同じだと思ってましたが、場所によって違うのですね。

「消えた声が、その名を呼ぶ」知りませんでした。
見るのは辛いですが、あの親日国のトルコが
そのような残虐な行為をしたのが信じられません。
アルメニア共和国、名前も聴いたような聴かなかったような・・・
この映画、観てみたいと思っています。

投稿: ラッシーママ | 2016年1月15日 (金) 11:58

★ラッシーママさま

地図で見ましたら銀座にはあと6つくらい書いてありました。
テレビで観る大岡越前守が有楽町駅前で裁いていたなんて思いもよりませんでした。
私も新宿から茅ヶ崎でしたが稲荷神社はお目にかかりませんでした。
狐さんのお顔がいろいろなので楽しく見てきました。

一つの国はいろいろな顔を持っているのですね。トルコに行った時も親日的で嬉しい思いをしました。一緒に写真に入って何て言われて驚いたものです。
映画は思ったより良かったです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年1月15日 (金) 14:28

京都の伏見稲荷と豊川稲荷の狐しか思い起こす
ことが出来ません。こんないろいろな狐が
あるとは知らなかったです。

トルコに行ったとき、いろいろ未知のことを
知りその映画も見たいと思いながら、なかなか
実現出来ずにいます。

トルコと五輪を競い合った時は、イスタンブールに
譲ってあげたかっです。もう遅いですが・・・
東京は二度目ですので、初めてのトルコに開催させて
あげたかったのです。

トルコでのISのテロには驚き心が傷みました。

投稿: matsubara | 2016年1月15日 (金) 20:38

★matsubaraさま

こんばんは
私もオリンピック、東京開催は反対でした。
トルコでやってもらいたかったです。
でもこのようにISのテロが起こるようになって、決まっていたら今ではオリンピックは霞んでしまいそうですね。
シリアとの国境まで東トルコで行きましたが、砂漠の所でした。国境線が長いので今ではどんどん入ってきてしまいますね。トルコは大変なことになってしまいました。

京都の伏見稲荷はまだですので、京都では次に行きたいところです。豊川稲荷もまだなのですよ。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年1月15日 (金) 20:52

交番には地図も置いてあるんですか。親切ですね~
お稲荷さんは親しみがあります。
こちらは行ったこと無いですが、楽しく拝見しました。

この作品は知りませんでしたが・・・
主は世界史は聞けば応えるので、教えて貰いました。
アルメニア共和国は、オスマン帝国時代から虐げられていたそうですね。
虐殺記念館があり、トルコには今も憎悪の塊だそうです。
他国でも、虐殺の森など恐ろしい現実がありますが。
ボスニアヘルチェゴビナのように、同一民族が仲良く暮らしても。
宗教だけの違いで争い、今は隣の家と会話も出来なくなるんですね。
我が国では、理解に苦しむ事情です。
tonaさんのところは勉強になります♪

投稿: だんだん | 2016年1月17日 (日) 12:56

★だんだんさま

アルメニアに虐殺記念館があるのですか。
東トルコでアニ遺跡のアルメニア国境まで行きまして、アルメニアに思いを馳せました。
同じトルコ系なのに、宗教がイスラム教とキリスト教と違っているので、当然紛争が起こるわけですね。
虐殺の森ってポーランド人とロシア人のお話でしたでしょうか。
ボスニアヘルツェゴビナ、セルビアなどバルカン半島もイスラムの侵入があってあんなことになったのですね。同じ国民であっても宗教が違うのが争いの元になるとは。日本では考えられませんね。
ご主人さまの弟子にしていただきたいくらいです。弟子の資格もないですが。
日本は八百万の神にお詣りし、宗教のことをとやかく言われないし、宗教戦争はないしで、あちらの事情には理解に苦しみますね。
この日はもっぱらお稲荷さんにお祈りし、次は違う仏様などにお祈りしています。
有難うございました。

投稿: tona | 2016年1月17日 (日) 13:21

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146506/63067418

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『消えた声が、その名を呼ぶ』:

« 長勢了治著『シベリア抑留』 | トップページ | 鎌倉5 鶴岡八幡宮周辺2 »