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2016年2月22日 (月)

『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦』展 江戸東京博物館 と 都薬用植物園

特別展『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦』が日伊国交樹立150周年を記念して、江戸東京博物館で開催されています。
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15点あまりと言われているダ・ヴィンチの絵画のうちの1点が来日しました。
その名も『糸巻きの聖母』
これは英国貴族バクルー公爵が代々所蔵してきた傑作で、2009年から英国エディンバラのスコットランド・ナショナル・ギャラリーに寄託され展示されている。
スフマート(ぼかし技法)が用いられているのが、『モナ・リザ』へとつながるきわめて貴重な作品で、英国外に出品されるのは77年振りとのこと。
と云う事を聞いてたまたま第3水曜日に出かけたら、ここも高齢者は無料で大変混んでいました。そのため、展示の一番最後に掲げられている小さな『糸巻きの聖母』を見るためには40分並ばねばならず、斜め遠くから背伸びして見るにとどまりました。細部はだめだったものの一応鑑賞でき、『モナリザ』に雰囲気が良く似ているとわかりました。
幼子イエスが身体を糸巻きの方にひねり、糸巻きを手に取り、もう一方の手で上方を指している。背景の描写も素晴らしい。ダ・ヴィンチは他の画家と違って、母子に光輪を描いていない。

199x277展示の最初はダ・ヴィンチの肖像です。左の有名な自画像はありませんが、後世の人が描いたのが数点ならんでいます。これもダ・ヴィンチの顔かというのもあります。
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素描、鳥の飛翔の研究から飛行機へ、人体解剖図と筋肉・骨格の研究、花や馬や洪水の研究、橋や空気スクリューや護岸用プレハブブロックなどの模型もあって、研究が事細かにノートに記されている。こんなにあらゆる森羅万象に興味を示し、研究していれば、絵画も10数点で未完のものも多いわけと納得できます。

聖母子に関連する絵画はこの他に見たのが
エルタミージュ美術館の『リッタの聖母』と『ブノワの聖母』
ミュンヘンのアルテ・ピナコテークの『カーネーションの聖母』
ルーブル美術館とロンドン・ナショナル・ギャラリーにそれぞれある『岩窟の聖母』
ルーブル美術館の『聖アンナと聖母子』
で今回のを入れて全部で7点。

他にルーブル美術館の『洗礼者ヨハネ』『荒野の聖ヨハネ』『モナ・リザ』『貴婦人の肖像』
ウフィツィ美術館の『受胎告知』
ワシントン・ナショナル・ギャラリーの『ジネヴラ・デ・ベンチ』の6点

まだ未見?2点
アンブロジアーナ美術館の『音楽家の肖像』は日本にやってきたような記憶があるけれども?来ていたら見ました。
チャルトリスキ美術館『白貂を抱く貴婦人の肖像』は横浜美術館に来たのに、そしてポーランドでも見られなかったのが残念です。
以前見た『ほつれ毛の女』の素描や壁画『最後の晩餐』も忘れられない作品です。

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『動物を愛護するレオナルド・ダ・ヴィンチ 鳥を買い空に放つ』という絵があったのですが、辻惟雄著『若冲』の中に、エピソードとして
<ある日、彼は市場で、生捕った雀を売るのに出会い、焼き鳥にされるその運命に同情して、数十羽を買い求め、自宅の庭に帰って放してやった>というのである。
東西の画家が同じような愛護の気持ちを鳥(動物)に抱いていたというのに感動しました。

 

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都立薬用植物園(2/20)の様子 セリバオウレンとセツブンソウを見られて嬉しい!
                     
                      枝垂れ梅

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                       紅梅450x338_2
                      フキタンポポ450x338_3
                      セリバオウレン450x338_4
                    セツブンソウ450x338_5
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                      サンシュユ450x338_7
<温室>
                    パフィオペディラム450x338_9
                       コチョウラン450x338_10
                     ヤエヤマアオキ450x338_11
                   アリマウマノスズクサ450x338_12
                      シロガヤツリ450x338_13
                     オオベニウチワ338x450
                   ヒョウタンウツボカズラ450x338_14

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コメント

こんばんは
 
「糸巻きの聖母」をご覧になっていらしたのですね。
先日TVで「バクルーの聖母」と呼ばれるこの絵について取り上げた
番組を放送しているのを、たまたま他のことしながら片耳で聞いていました。
(ちゃんと見ておけばよかったと後悔しました)
公爵家にとってどんなに価値ある聖母の絵かということが心に
残ったのですが、作者ダ・ヴィンチの側からの鑑賞もまた興味深いことですね。
混雑で近くからご覧になれなかったのが残念ですが、それでも貴重な
絵を直接ご覧になれてよかったです。
レオナルド・ダ・ヴィンチの才能や興味関心はほんとうに多岐に
わたるものなのですね。現代の世の中によみがえったらどんなものを
残すかしらと妄想してしまいます。
 
薬用植物園では、たくさんの早春の花たちにお会いになれましたね。
セツブンソウやセリバオウレン、良かったですね。
写真でしかあったことのない可愛い花。ちょっと羨ましいです。

投稿: ポージィ | 2016年2月22日 (月) 18:12

★ポージィさま

ありがとうございます。
「糸巻きの聖母」は多分「モナ・リザ」が描かれる元の絵で、もしこの絵が描かれなかったら「モナ・リザ」は生まれなかったと思わせるくらいの価値なのですね。
放送の内容を私も知りたかったです。
40分と聞いて、丁度腰が痛くなり始めた時間で、もうきっぱり諦めました。背が高かったら、そして絵画用双眼鏡を持っていたなら良かったのですがね。
仰るように現在ダ・ヴィンチがいたらどんな仕事をされるでしょうか。ノーベル賞を何回もとったりしてなどいろいろ想像します。
そして現在ダ・ヴィンチみたいな人はどこかにいるでしょうかね。

薬用植物園は大きなカメラを持った方を数人
見かけただけで、どこへ行ってもうんざりの人の群れ(自分もいつもその一人なのですが)を見慣れているので、拍子抜けでした。
近くの殿ヶ谷戸庭園ではセツブンソウがダメになってしまったようですので、薬用植物園に寄って良かったです。

投稿: tona | 2016年2月22日 (月) 20:10

私は芸術的な感線は全く持って無く、tonaさんから勉強させて貰っていますが
銀河さんともお知り合いになり、これからは共通の趣味で話も盛り上がる事でしょう。

「都立薬用植物園」などと言うのがあるのですね。
春が訪れてるのが分かりますね。
nao♪さんのブログにも載ってましたが、私はセツブンソウを見た事がありません。
寒い時期は歩くのが苦手なのです。

投稿: ラッシーママ | 2016年2月23日 (火) 21:01

★ラッシ-ママさま

こんばんは
ママさんのおかげで銀河さんとお知り合いになれまして、本当にありがとうございます。
ママさんもご一緒に勉強していただいてありがたいです。
この植物園は西武線沿線なのでちょっと遠いでしょうか。
西武拝島線の東大和駅前にあるのです。無料で一年中、温室もあるので、何かお花が咲いています。ロックガーデンもありますから、セツブンソウみたいなお花に巡り合えます。
寒い時期は苦手ですか。お天気でなかったらよけい面白くないですよね。
明日も寒そうですがまた美術館に行きます。呆れちゃうでしょう。

投稿: tona | 2016年2月23日 (火) 21:21

芸術に造詣の深いtonaさんに、憧れの気持ちを抱きます。
美術はとんと素人でして・・・
レオナルド・ダ・ヴィンチこそは、天才だと感じてますが。

薬草植物園、今はこんな状態なんですね。
山野草の場所で、セツブンソウが咲いてましたか。
秩父・両神村の、群生地で見たのが始まりで。
小指の先ほどの花びらが俯いてるのが、愛しいですよね。
今はポピュラーになって、どこでも見ることが出来ますね♪
けんぽ梨が生る頃には、行くのが楽しみなんですよ♪

投稿: だんだん | 2016年2月24日 (水) 00:26

こんにちは。都立薬用植物園にお出掛けでしたか。一度だけ行ったことがあります。セツブンソウやセリバオウレンが見られて良かったですね。

投稿: 多摩NTの住人 | 2016年2月24日 (水) 08:24

★だんだんさま

おはようございます。また寒いですね。
美術館へ出かけるようになったのは、ここ11年です。それも見っぱなしでしたので、以前鑑賞したのを忘れて、少しは系統だててみなくてはと思って、数年前から早稲田大学の方へ出かけています。それさえ、復習しないで何をやっているやらです。

秩父・両神村はあの百名山・両神山のところですね。行ったことはないですが、セツブンソウの群生地があるとは、素晴らしかったことでしょう。
けんぽ梨の頃行ってみたいです。
ありがとうございました。


投稿: tona | 2016年2月24日 (水) 08:30

★多摩NTの住人さま

都立の方は家から30分で到着できます。
セツブンソウがたくさん咲いていて感動しました。
セリバオウレンもぽつぽつと目立たない状態で咲いていました。
薬科大学の方はそのうち出かけたいと思っております。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年2月24日 (水) 08:33

美術館では何度もダヴィンチは見ている筈ですが
これほど詳しくは記憶していません。
50年以上前に日本にモナリザが来た時に遡り
ますが、長い空白の後に、それをルーヴルで見て
その後の記憶があいまいです。
貂を抱いたあの絵もあったし・・・

よく記憶されていますね。

蘭は冬でも綺麗に咲いてくれて、楽しめましたね。
薬用植物園の存在は知りませんでした。

投稿: matsubara | 2016年2月25日 (木) 11:07

★matsubaraさま

モナリザは50年前でしたっけ。並びましたね。
ミロのヴィーナスも凄い行列でした。
今はパリに行けば、ルーブル美術館で行列もなく簡単に見られます。行くまでが大変ですが。
絵の数が少なく有名な画家、ダ・ヴィンチとフェルメールには入れ込みました。
あとカラヴァッジョやラトゥールなど。
ラファエロやゴッホも気になります。

これは東京都のですが、中央線豊田駅からバスで行くところに東京薬科大学の薬用植物園があるそうで、いつか行ってみようと思います。

投稿: tona | 2016年2月25日 (木) 19:04

ご覧になった聖母子の絵を、よくそんなに覚えていらっしゃいますね。
宗教画は似たような雰囲気のものが多いので
海外で色々観ていますが、私は片っ端から忘れてしまいます。
でも”英国外に出品されるのは77年振り”なんて言われたら
印象に残りそうですね。

投稿: zooey | 2016年2月27日 (土) 18:14

★zooeyさま

ダ・ヴィンチは数が少ないのでやっと思い出しています。
ラファエロの聖母子が一番好きなのですが、イタリア、フランス、ドイツ、とあちこちの美術館で観て、結構わからなくなっています。
時々まとめてみなくてはと思っています。
「糸巻きの聖母」は77年ぶり、冥途の土産の一つになりました。

投稿: tona | 2016年2月27日 (土) 20:22

江戸東京博物館へ早速行かれたようで。
貴重な作品、なかなか見れないようで、一度は
見たいと思いますが、40分待ちとは、一寸辛いです。
いゃー、それにしても、この種の絵画展、
どこも混雑、混雑のようで、体力がないと行けませんね。
私のような高齢者ですと、結局、ネット上、その他で見ることになりますか?
それにしても、tonaさんの美術に対する造詣の深さには感心するばかりです。

投稿: 茂彦 | 2016年2月28日 (日) 14:00

★茂彦さま

以前40分待ちの印象派展はすぐあきらめたこともあります。
この頃体力がなくなって、見終わる頃は必ず腰が痛くなります。ついこの間まで美術展の梯子をしていたことが自分でも信じられないほど体力が衰えました。
本当に体力が勝負の美術鑑賞となりましたね。
現代美術は全然だめですが、20世紀の初めころまでの作品には興味があります。
講義の方も映像つきですから、早稲田大学でも楽しく受けております。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年2月28日 (日) 16:05

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