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2016年3月27日 (日)

雑大「味わい教育」と本『揺れる移民大国フランス』

雑大の講義は「味わい教育 感じるとおいしくなる魔法」でした。

前掛けをして現れた先生、学習院女子大学の品川明教授はいつも講義で前掛けをしているのだそうだ。
下手なうえに聞きながらの走り書きで、正確ではないですが、面白い構図の前掛けでした。381x450

生徒たちにアーモンドを持ってきてくださって、「まず食べよ。次に鼻をつまんで食べよ」ということで、違いを知ったわけだが、鼻をつまむと香りが非常に強くなる。

・口に入れるもので、非生物は何?(水、塩、空気)から始まり
・生き物を殺したり、傷つけたりしないで食べられる食は何?(牛乳、無精卵、蜂蜜)とか
・「有難う」の反対は?・・・これは答えがいろいろ出たけれども正解が出なかった。答えは「当たり前」
・お椀の中に地球が見える。4行詩を作ろう。
などいろいろな問題やアクティビティがあってあっという間の2時間でした。いまに日本人はやわらかいものしか食べられなくなるでしょうとのこと。食の現状や背景を把握し、常に新しい食教育が必要になってくる。

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増田ユリア著『揺れる移民大国フランス~難民政策と欧州の未来~』

昨年のシャルリ-・エブド襲撃事件、パリ同時多発テロでその衝撃と恐怖に支配される欧州。そしてシリアやアフリカから押し寄せる難民に揺れる欧州。
人種の坩堝のパリを始め、フランス人は三代前はみな移民という。
えー、信じられないという思い。田舎のブドウを作ってワインを製造する人、ハーブやバラの栽培で香水を作っている人たちが移民なの?と思ってしまう。
沢山の植民地を支配したし、地続きでユーラシア大陸内の移動は航海よりもっと簡単にでき、さもありなん。
貧しさからの脱却、政治的亡命、より高い教育への渇望などいろいろなことで国籍を簡単に取れた欧州の国々。
ここにきて中近東のアラブの春からの嵐、シリア問題、以前からのイスラエル・パレスチナ問題、アフガニスタン問題、もっと昔のカンボジア問題などすべてが絡まって、向上心溢れる素晴らしき脱国者、亡命者などハイクラスのインタビューは感動的。だが、この間テロを起した人たちのその背景をさぐると移民を多く許したつけがたくさん浮かび上がり、私には解決策がちょっとわからない。著者はそれでも移民や難民を受け入れようとする人々がいて、ここにフランスの希望を見るのだそうである。
テレビで映像を見る限り、いやはや大変な問題と感じるばかりです。
と読み終わった所で、ベルギーでフランステロ事件と関係あった人達のまたしても連続自爆テロ。早く全容が解明され、今後の対策へと進めばいいのですが。

今朝のニュースで、日本へ来た外国人労働者の子供の日本語教育は国家予算の支援がなくなり、焼津のように自治体で教育が出来なくなって、日本語学校が廃校になるところが出てきた。日本語を習ってから日本の学校へ入学するわけで、外国人労働者の子供は日本語が出来ないなどいろいろあって不登校の子供が増え、日本での正規の就労が困難になると言っていたが、これこそベルギーのあのテロリストたちが活動始めたそもそもの原因と同じ状態ではないかと危惧される。対岸の火事ではなくなる。

哀れな今年の木蓮 
ヒヨドリが、花が開く前に殆ど食べつくして、咲いた木蓮の花が見られませんでした。
中央の黒いのがヒヨちゃんです。

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コメント

なんでも「やわらか~い!」が食グルメのコメントですものね。
トランプも移民の孫、わたしたちだって多くが半島からの移民の子孫ですものね。
ドイツなどは移民のおかげで今の繁栄があるのでしょう。

投稿: 佐平次 | 2016年3月28日 (月) 07:02

想像するだけでも楽しそうな先生ですね。
それに面白い内容ですし・・・
なるほど、生き物を傷つけたり、殺したり
しないで、食べられるものですか。
考えもしなかったことでした。
これからは意識したいと思います。

イスラムには殺し方も別にあり、その方法で
屠殺されるものしか食べないというきまりが
あるそうですが・・・

友人もボランティアで日本語教師をして
いたのですが、限界があるみたいですぐ
止めました。
公的にされるべきですね。

木蓮まで食べるのですか。我が家も実ものは
食べ尽くされますが、花木は無事です。
ひよどり、あまり可愛くないです。

投稿: matsubara | 2016年3月28日 (月) 08:03

★佐平次さま

何でもやわらかく、果物は甘くと変わってきました。
高齢になるとやわらかくなくては、食べられない赤ん坊になって寂しいですが。

古事記などからもわかるらしいですが、奈良時代には半島からの移民で文化が成り立っていきました。長い間に今のスタイルの日本人が出来上がったのですね。
なるほど移民の子孫だらけで世界は一つのような感じです。ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年3月28日 (月) 08:09

★matsubaraさま

大学生が前掛けした先生の前で授業を受けている姿が思い浮かんで笑ってしまいました。
凄くやる気満々のお元気な、楽しい授業なのでしょう。
卵が無精卵と言うのには気がつきませんでしたし、蜂蜜も思いつきませんでした。私たちは殺生だらけの食生活をしているのですね。
ユダヤ教やイスラム教の教えは厳しいです。ついていけないですね。

日本語教師をされている方のことを考えたことがないですが、大変なのでしょうね。

ひよどりには呆れました。貪欲すぎます。他の鳥を蹴散らして水浴びもしています。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年3月28日 (月) 08:21

こんにちは
 
「味わい教育 感じるとおいしくなる魔法」何だかとても面白そう。
それこそ味わい深そうな講義を受けていらっしゃったのですね。
現代社会は総じて忙しすぎなのかもしれませんね。食べること一つとっても。
それに、あれもこれもと欲張りすぎなのかなとも思えてきます。
 
移民や人種の坩堝などのお話、人間は元をたどれば同じなのにと
悲しい気持ちになります。私自身も文化や言葉、暮らし方の違う人たちを、
差別していると思いますし。知らないものやことへの不安や恐怖から
生じてくるのであろうそうした差別が、格差を生み悲しみや恨みを生み、
現代の混乱した残酷な社会に繋がっているのでしょうか。
どうしたらいいのでしょうね。このところ毎日自爆テロが起きています。
彼らには、もう何もかも嫌になった、何もかも壊れて無くなってしまえ、
という自暴自棄のみになってしまったのでしょうか。
本当に、日本も対岸の火事などでは絶対ないですね。
 
ヒヨちゃん、今年はやってくれちゃいましたね。
甘い密に味をしめたのでしょうけれど、やりすぎですね。

投稿: ポージィ | 2016年3月28日 (月) 10:16

「味わい教育」いい言葉ですね。

 子供の頃、いつも親に言われていた言葉。
一粒の米にも、八十八手の手間がかかって生まれてきてる。
作った人のご苦労をかみしめて感謝し、よく噛んで一粒も残さず食べなさいと。
 自分の家でも、米は少しだけど作っていましたから、その気持ちは解っていました。
なんでも噛みしめれば、その食材の持つ香り、味わいが解ります。

 物の溢れた時代に育った若い人たちは、それが当然(当たり前)のことと有難味を知らない。
まあ、時代の違いと言えばそれまでですが。「有難う」と感謝する気持ちと
物を大事にする、を持って欲しいです。
前掛けに書いたるそのものの気持ちです。この先生は暗に示しているのですね。

 イスラム国が追い詰められて、反撃に出たと言う感じですね。
次々に起こるテロ。いつどこで起こるかわからない。
日本だって島国と安心は出来ません。あなたの町にも潜んでかもしれないのです。

移民に対して消極的な日本ですが、それが今のところはよいのかもしれません。
将来の労働力不足を、海外に頼らざるを得ない日本にとって考えさせられる問題です。
潜りの外国人労働者(不法滞在)は、昔、私も実際にある現場で会って話したこともあります。
結構いると思います。


 

 

投稿: 夢閑人 | 2016年3月28日 (月) 14:43

★ポージィさま

テレビをつけると、食べる番組の多いこと。そして○級グルメの競争も激しく、それはそれはみなさん頑張っているなあとは思います。
日本の食も凄いことになりましたね。
しかし基礎をしっかり学んで一生続く食生活は、その時々に流されてはいけないことでもあります。

私も宗教とそれを信仰する人々の私たちとあまりに違う考え方なのを、心の中で差別をしてきました。
しかしベルギー国籍のムスリム2世3世代目がこのように変わっていくということを初めて知った次第で、これは大変な問題だなと感じました。最初移民を促して、自分たちがやりたくない汚い仕事にいいように使っていたことから始まったようで、子、孫の時代にそうなるなんて思わなかったのでしょうね。
日本も研修生受け入れとかでひどいことをしているみたいです。
テロまではいかないけれども、殺人事件など起こっていますね。

このヒヨちゃんは相手もいて食べた後、交互に水浴びをして帰っていきます。今年はツグミやジョウビタキが来なかったのが寂しかったです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年3月28日 (月) 16:38

★夢閑人さま

お米を少し作っていらしたとは、お米のありがたさをよく感じられたことでしょう。
私も米粒を粗末にしないように言われてきました。
食物の味が生産の違いによって随分変わってきたことに驚きます。
先生の前掛けに書かれた言葉を久しぶりに味わいました。
どれもとても大切な事、小さいころから教えていかなければならないことだと思います。
もう毎日、食べられて、インフラに恵まれて感謝することばかりです。
一つでも欠けるとどん底に落ちてしまった感じになる贅沢な環境の暮らしですね。だから弱くなってしまった自分を感じます。

日本もサミットが間もなくありますので、戦々恐々としてきました。
私も移民に対して消極的な日本はいいのだとこれまで信じてきました。こんな事が起きるとなおさらそう感じます。
不法滞在者が多そうですね。観光ではない外国人(アジア系)がどこに行ってもすごく多いと感じます。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年3月28日 (月) 16:48

tonaさんが描いたエプロンの絵、面白く上手です。
こんなエプロンをした先生からの講義は面白そうな内容ですね。
「ありがとう」の反対派「当たり前」ですか。
初めて知りました。

難民問題、難しいですね。

私、以前勤めていた会社(会長夫人と一緒に働いてた)は
シロアリ消毒の他に鳥・ネズミなどの捕獲の仕事もあり
鳥は未だ巣立ってないヒヨドリの赤ちゃんが巣の中に居て
そのまま袋に入れて捨てられる運命でしたが
それを見たら可哀想でヒナ5匹を我が家に持って来て、裏庭でミミズを獲って食べさせ
無事に飛び立たせました。

投稿: ラッシーママ | 2016年3月28日 (月) 20:31

★ラッシーママさま

私、絵が下手で美術の成績はいつも普通でありました。全く恥ずかしい絵で、失礼しました。
確かに面白い元気な先生でした。
「ありがとう」の反対は随分たくさんの答えを皆さん言っていました。難しい反対語でした。

難民問題が難しくて、新しい本を借りてきたのですが、私にはよく理解できませんでした。

ヒヨドリの赤ちゃんを育てて巣立ちさせたとは、ラッシーママさんて何て優しい人でしょう。餌のミミズまで獲って、よく育てられましたね。それにしても凄い体験です。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年3月28日 (月) 20:47

絵がおもしろ~い♪
これで、先生のユニークな授業が現れてると思いました。
tonaさんが躊躇しながら書いた意図も、充分伝わりましたよ。

難しい本を頑張って読まれてますね。
推理小説以外は頭痛がしそうで、無理ですぅ~
移民問題は突き詰めていけばいくほど、解決策が山積みになるばかり。
争いなどしていないで、地球規模で民族を助ける方法を見つけないとね。

投稿: だんだん | 2016年3月29日 (火) 20:37

★だんだんさま

先生がデザインした前掛けなのでしょうね。
ずっと面白くて眺めていました。ので授業も内容が半分くらいしか消化出来ておりません。

ご本のこと、まさかまさか(( ( ̄  ̄*)(* ̄  ̄) ))いえいえ
今日のニュースに、ドイツで「反難民政党」が地方選挙で躍進、国政進出も狙うとありました。メルケル批判ですね。
全くおっしゃる通りです。ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年3月29日 (火) 20:53

エプロンの絵、面白いです~!
そんな講義なら、受けてみたくなりますね。

移民を受け入れてないといえども
日本にも外国人は増えるばかり。
本当に対岸の火事ではありませんね。
応酬のテロのニュースを聞く度に身がすくみます。
海外旅行も考えちゃいますよねえ。

我家のバルコニーのジュリアンの花も
鳥に食べられてしまいました。

投稿: zooey | 2016年3月29日 (火) 23:46

★zooeyさま

私もこの先生の講義を毎週受けて見たく思いました。実にユニークです。

移民の問題、難民受け入れの問題はますます大変になってきました。
海外はもうどこにも行かれなくなりますね。

まあ、ジュリアンも食べられてしまいましたか!ひよどりでしょうね。驚きました。
今年はひどいです。昨年木の実が野山にたくさんなっていたのに、ここに来て足りなくなってしまったのでしょうか。
ありがとうございまいた。

投稿: tona | 2016年3月30日 (水) 05:42

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