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2016年5月 9日 (月)

ダニエル・デフォー著『ロンドン・ペストの恐怖』など

4/23から咲き始めた「つきみそう」が昨晩4鉢で26輪も花をつけました。6時過ぎから咲き始めます。5826_460x307

ダニエル・デフォー著『ロンドン・ペストの恐怖』など
1665年、当時のロンドン市の人口50万人のうち六分の一の8万人がペストに命を奪われた。
この本は『ロビンソン・クルーソー』の作者、ダニエル・デフォーが疫病流行の恐怖を描きだした知られざる傑作の迫真のルポルタージュ。
本の中では著者はH・Fとなっているが、実際はデフォー。1665年当時5歳だったころ、ロンドンを襲った恐ろしいペストのおぼろげな記憶、心と体に終生忘れがたい刻みを残し、この事に基づき半分ノンフィクションとして、丹念に調べ上げたことを成人になってから書いた。
原因も病原菌ということすらわからない時代、人々は恐慌をきたして右往左往し、裕福な人だけ郊外に移動し、貧乏な人がどんどん死んでいく。家を閉ざし、病人を隠し、祈祷師や詐欺師にお金をつぎ込み、死者を運び出す人さえ、途中でばたばた死んでいく。穴を掘って投げこまれていく死体はましで、途中で行き倒れがあちこちに転がる。
経済はストップ、すべての職業、連鎖するものすべてがストップ、貿易もそうで、イギリスで作ったものは運ぶ船はトルコ以外全部入港禁止で、この騒ぎの1年間及びその後もかなり貧困にあえぐようになった。
ただロンドン市当局はパンやその他の食料は確保し、また驚いたのがイギリス各地からの多大なお金や物資の援助が多かったことだ。
東欧など旅すると金色のペスト記念碑が都市に建っているのを多く見かけた。ロンドンのみならず、13世紀の黒死病の恐ろしさの象徴だったのだ。
『ロビンソン・クルーソー』の作者のルポルタージュということで面白い1冊となりました。
時は経ち、今はデング熱やエボラ出血熱と、私たちは次から次へと恐怖に晒されている。

宮田珠己著『なみのひとなみのいとなみ』
「先祖無限大に発散」の項目に自分の先祖を遡る話がある。要約すると次のような内容で、途中までしか考えたことがなかったので驚いてしまった。
自分の祖父母の代には2倍の4人、その一つ上の代は8人。一代遡るごとに倍となる。一代25年平均とすると100年前は2の4乗で16人、200年前が256人、1000年まえは2の40乗で1兆995億某人。現代の地球人口60数億だけれども、平安時代の日本に1兆以上もいたわけがなく???それがいとこ同士の結婚、遠縁の結婚を連発しても、1000年前の日本人のすべては、みな我々の先祖という計算になる。1000年前の人口は1億もないから、中国や朝鮮半島の人も先祖に交じっているであろう。アジア人全域かもしれない。聖徳太子の頃は地球上の全人類を飲み込んでいるに違いない。
しかし人類はアフリカで誕生し、すべての人類は何万年も前に実在したある一人の女性の遺伝子を受け継いでいるという。先祖はたった一人だったというわけだ。
考えても訳の分からない話だ。

昨日は今年もまた公園のユリンキ、キショウブが満開。近所のシャクヤクがとても良い匂いでした。581_460x307
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コメント

こんにちは
ご無沙汰しておりました。時おりご訪問して記事は拝見して
こっそり?そっと楽しませていただいていました。
tonaさんのお庭も街並みも、季節はすっかり初夏ですね。
 
今記事の2冊の本の話題、興味深く拝見しました。
ペストのお話では、私もつい先だってのエボラ出血熱の
流行を思い出しました。ペストも現代なお消えたわけではなく、
日本の感染症の現状は、結核も過去の病ではない状態ですね。
ノロウィルスやインフルエンザウィルスなども毎年のことですし。
予防のための基礎的な手洗いなどの衛生の大切さを改めて思います。
人類共通のご先祖様のことは、はるかかなた以前のことの
ような感覚ですが、こうして考えてみると、案外ほんのちょっと
前のことでしかないのかもしれませんね。それなのに、人類は
過去も現在もどれだけ争いあってきたのでしょう。
同じ親から生まれた兄弟姉妹ですら信じがたい争いをすることも
あって、人間という種の持つ悲しい性質なのかしら…などと
悲観的に流れてしまいました。あまりそんなふうに考えても
仕方ないことですね。

投稿: ポージィ | 2016年5月 9日 (月) 09:53

★ポージィさま

こんにちは。お元気でしたか。
立夏を迎え、この間まで電気毛布やコタツを使っていたのがウソのような陽気となりました。
中世はペストが黒死病と言われてとても恐れられていたのですね。デフォーの記述でロンドンと言う都市がめちゃめちゃになる所の描写が映画を観ているようです。
エボラをデボラなんて書いて早速直しましたが、こんな事が多く困ったことです。
熊本の避難所ではノロウィルスが蔓延して二重の苦しみにあえいだ方がいたのですね。

高野秀行著『謎の独立国家ソマリランド』を読んで、アフリカ人の中でも一番恐ろしい気質の民族を知りました。そしてイエメン、シリアIS、タリバン、ボコハラムなどアラビア人、アフリカ諸民族、アフガニスタン人、パキスタン人、イラン人などなど、どうにも解決不可能な争いでますます、良く、豊かになってきたはずの世界は、ほんの一部に過ぎないことを知りました。欧米はあまりおっちょかいを出さない方が良い場合もありと言うことも知りました。
ポージィさんならずとも悲観的になってしまいます。今日ここで息をして生活しているのは天国にいるようなものだと思いました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年5月 9日 (月) 16:04

ツキミソウがとても好成績ですね。
我が家の4倍はあります。2鉢も枯らしてしまい
ました。絶滅したらお願いします。

先祖をたどるとみんな親戚ということが図形で
示されて教えて頂いたことを思い出しました。
数字で説明されると納得しますね。

ユリノキが近くに見られるのですね。
こちらでは植物園で見たきりです。

シャクヤクの一重も清楚でいいですね。
わが家はどれも八重です。

投稿: matsubara | 2016年5月10日 (火) 08:29

人類の数のマジック、ひとことで明快に説明した書物はないかな。
多産と早死に、ですかね。

投稿: 佐平次 | 2016年5月10日 (火) 11:00

ロビンソン・クルーソー、子供の頃大好きでした。
何度読み返したか分かりません。
その著者が、このような本を書いていたとは…
人口の六分の一が亡くなるって凄いことですよね。
エジンバラでは、患者を地下に生き埋めにしてしまった過去もありましたものね。
怖いけれど読んでみたい気がします。

投稿: zooey | 2016年5月10日 (火) 13:14

★matsubaraさま

3年目でしょうか。昨年蒔いた種も発芽し、間引きし、じっと冬にロゼットで耐えて、こんなに咲くとは驚きました。見ごたえがありますね。お陰様で夜何度も外に出て飽きることなく見ています。今年も種を採集しますからね。
ありがとうございました。

「人類みな兄弟」という言葉がありますが、まさにそうなのですね。
ユリノキは下から上まで全部花を付けて壮観です。近くに行かないと見えないところが難点ですが。
芍薬は一重はわかりますが、八重になると花だけ見てると牡丹と間違えたりします。草か、木かを見なくてはならないのですね。

投稿: tona | 2016年5月10日 (火) 15:45

★佐平次さま

近親結婚など、マジックとして多産、早死に。
なるほどです。ありがとうございました。
考えるとますますわからなくなってしまって、途中放棄、いつものことです。

投稿: tona | 2016年5月10日 (火) 15:51

★zooeyさま ありがとうございます

「ロビンソン・クルーソー」や「15少年漂流記」や「家族ロビンソン」を読んで楽しかったです。
もう一度読みたくなりました。
とても同じ作者が書いたとは思えない異色のルポルタージュ、時代も古いし想像逞しくして読んでいました。
エジンバラの生き埋め、悲惨ですね。
関係ないけれども、モーツァルトの死体が穴に投げ込まれたという話を思い出してしまいました。

投稿: tona | 2016年5月10日 (火) 15:57

tonaさんはツキミソウを4鉢も育ててらっしゃるのですか。
私が子供の頃、栃木に住んで居て、河原でツキミソウを見たのですが
何時も昼間だったので、ツキミソウの開いたのは見た事が無かったのですが
最近では旅行先で見るようになりました。
tonaさんも書かれてるように、暗くならないと開きませんね。

1665年当時にロンドンでペストが大流行してて、ロンドン市民の1/6も
ペストで死人を出してしまったなんて、tonaさんの記事を読まなければ知らなかったです。
今と違って原因さへも分からず、周りの人達がバタバタと倒れ・・・パニックになった事でしょう。
これらの惨状にイギリス各地から多大な援助が
沢山の人からあった事にホットします。

近くの公園のユリンキ(黄色の花ですか)は初めて見ました。

投稿: ラッシーママ | 2016年5月10日 (火) 21:54

★ラッシーママさま

おはようございます。
18日間咲き続けましたが、昨晩は1輪だけ、そろそろお休みかしら。種が出来たらお送りします。

ロンドンはたまたまこの作者が書いたので記録に残りましたが、他のヨーロッパ各地でみんなあった話で、それで記念塔が各地に残っていたのですね。
私ならいの一番に倒れて死んでいったかもしれません。今の医学のお陰で、子供の頃すでに肺炎になったのを助けられ、その他何度も医療のお陰で命拾いして、こんな年まで生きて、ママさんたちとも出会えました。
かの地ではあんな昔でも援助する精神があったのですね。日本もボランテキア精神がどんどん育成されていき嬉しい限りです。

ユリノキは花が似ていることからチューリップボクとかレンゲボクなどとも呼ばれるらしいです。葉が半纏に似ているのでハンテンボク(半纏木)とも言うそうで、言われてみればそのようで毎年ここに来て見るのが楽しみです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年5月11日 (水) 08:25

こんにちは。ユリノキが咲き始めましたね。高い枝にあるのでなかなか近くで見られませんが、たまに良い位置のものもあります。

投稿: 多摩NTの住人 | 2016年5月11日 (水) 08:57

★多摩NTの住人さま

ユリノキは背が高くなるのですね。
幸いこの木は下の方までびっしり咲いていましたので、花の中まで覗けました。
ハンカチノキなどは高くて覗けたことがありません。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年5月11日 (水) 09:49

ロンドンの黒死病については、ほとんど知りませんでした。
あの作家が書かずにはおれなかったルポルタージュでしょうか。
中世のヨーロッパで猛威をふるったペストを実感したのは、ウイーンでした。
シュテファン大聖堂の地下には、2000体のペスト死者のカタコンベがありました。
それとは別に、王族代々の内臓を収めた壷もあり、何故こんなものをと鳥肌が立ったのを覚えています。
系譜を辿れば、先祖代々どなたに行き着くやらですが。
ルーツは1人、ほんと面白いですね~

ツキミソウといえば、冨士には月見草がよく似合う・・・
お宅に似合うお花に、何か句を詠みたくなります♪
ユリノキ、ハンカチノキ、大好きです!

投稿: だんだん | 2016年5月12日 (木) 12:18

★だんだんさま ありがとうございます

シュテファン大聖堂の地下をご覧になったのですか。それがペストで亡くなった方のとは驚きました。
日本にはないと思いますが、あちらは内臓も収めているのが多いですね。
ハルシュタットのカタコンベは彩色してあって美しいと思うほどでした。パリのカタコンベにも行きたかったです。
先祖のことを考えると一人に行き当たるらしいですが、どうしてか想像しても考えることが出来ません。
つくづく句が詠めたらと思います。
都立武蔵国分寺公園のこのユリノキは立派ですね。
ハンカチノキは新宿御苑でしか見ていません。そろそろ来年には新宿御苑に足を向けなくてはです。

投稿: tona | 2016年5月12日 (木) 16:17

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