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2016年7月14日 (木)

小平市 平櫛田中彫刻美術館

7/7に玉川上水べりにある「小平市 平櫛田中彫刻美術館」にブログ友のmatsubaraさまにお誘いいただき行ってまいりました。遠く岐阜からお越しで用事の傍らとはいえ、その探究心にはいつも感心させられています。
ここは2度目なのですが、10年くらいたつと作品などもすっかり忘れていて、私って10年あいだがあけば何度行っても初めてという感じです。かなり記憶力が悪いです。

平櫛田中(1872-明治5年~1979-昭和54年)は岡山県井原市の田中家に生まれ、広島県福山市の平櫛家に養子入りした人。
高村光雲の門下生になり岡倉天心に師事。文化勲章受章。 芸大名誉教授。
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             国立劇場にある「鏡獅子」は昭和33年に22年かけて完成したもの422x460
作品は仏教説話や中国の故事を題材にしたもの、モデルを使用した塑像、その後は彩色を施した作品、金・銅・青銅製動物などの小物など多岐にわたる作品が展示され、見ていて感動するような作品が並んでいました。
掛け軸には素晴らしい書。
記念館には、茶室、アトリエ、客室、居間、簡素な寝室となかなか住んでいて楽しくなるような造りです。何と98歳になって家を建て台東区から引っ越してきた。普通の人は98歳まで生きることも困難で、生きたとしても98歳で家なんか新築しない。それから足掛け10年も住んで107歳で亡くなったのです。

また100歳を超えても30年分の材木を所有していたという。
                            これは彫刻用のクスノキの原木、巨大です。307x460
                              つぼ庭、中庭、広い庭園が素晴らしい。460x307
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「不老 六十七十ははなたれこぞう おとこざかりは百から百から わしもこれからこれから」と揮毫していたそうだ。彫刻は凄い力のいる仕事なのに何て元気な百歳超えての人生だったことでしょう。

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コメント

殊の外暑い日でしたのに、おつきあい頂き
ありがとうございました。

お家よりあんなに近いところにすごい人の
彫刻美術館があるとは、大変羨ましいです。

さすがにご紹介の仕方も的を得ておられます。
ふたたび学ばせていただきました。

彫刻を習っていたこともあり、早くから行きたかった
のですが、余裕がありませんでした。

投稿: matsubara | 2016年7月14日 (木) 19:08

★matsubaraさま

早速にコメントありがとうございます。
matsubaraさまは彫刻を習われていたのですか。
それでとてもご興味があったわけですね。
私はお陰様で今回はいろいろな事が学べました。前回はただ漫然と見ていただけでした。
平櫛田中は実に凄い人だったと今更ながら実感いたしました。
お誘いくださってありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月14日 (木) 19:43

こんにちは
 
tonaさんの記事を拝見して、自分が彫刻家のことを名前すらほとんど
知らないことに思い至ってちょっとショックでした。
一人高村光太郎氏しか名前が浮かびませんでした。
誰のものとも知らないまま目にしてきたものはあるのでしょうけれど。
平櫛田中氏も知りませんでしたし、お写真の作品も見覚えなく…
すごく精力的に彫刻に向き合い長生きされた方だったのですね。
(師の高村光雲氏は光太郎氏のお父さんですね)
巨大なクスノキの原木を拝見しながら、全身全霊で木と向き合い
語らいつつ進めていくであろう彫刻という芸術が、長寿の秘訣そのもの
だったのかしらと感じました。

投稿: ポージィ | 2016年7月14日 (木) 20:49

★ポージィさま

こんばんは。コメントありがとうございます。
私も勤めをやめてから知った平櫛田中でした。
そう、光雲は高村光太郎のお父さんですね。
あと、朝倉文夫の朝倉彫塑館に行ったことがあります。そのくらいしか知らなかったです。
他に鎌倉時代の運慶とか快慶がいましたね。
江戸時代の円空とか木喰なども有名ですね。
今でも仏師がおられるでしょう。

>全身全霊で木と向き合い、語らいつつ進めていくであろう彫刻という芸術が、長寿の秘訣そのもの
まったくその通りだと思います。凄い先人がいたものです。
テレビでもある一つの事に入れ込んだ凄い人を時々紹介していますね。私にはそこまでのものがないです。飽きっぽいという凄く情けない短所を持っているのが致命傷です。とても恥ずかしい。

投稿: tona | 2016年7月14日 (木) 21:26

tonaさま
2012年12月10日、小平霊園へ墓参に行った帰りに私も立ち寄り見学いたしました。茨城県天心記念五浦美術館にも平櫛田中作の「五浦釣人」像がありました。「不老」の心意気、私も見習いたいと思っています。

投稿: shikamasonjin | 2016年7月14日 (木) 22:56

★shikamasonjinさま

コメントありがとうございます。
茨城県の五浦は東日本大震災の時大きなダメージを受けたのでしたよね。
あそこはテレビで何度も見ていますがなかなか行けないところです。
「五浦釣人」は天心がモデルですね。福山駅の前にもあるそうです。
この不老の心は言い方が違いますが、北斎も同じ心境で言っていますね。

投稿: tona | 2016年7月15日 (金) 07:53

今回は都合がつかず、失礼いたしました。
懲りずにまたお誘いくださいませ。

「六十七十ははなたれこぞう おとこざかりは百から」とは凄い言葉ですね。
そして実際この方は、精力的に107歳まで生きられたのですね。
ヘタレの私なんぞ、ひれ伏すのみです。

投稿: zooey | 2016年7月15日 (金) 10:22

tonaさま
木の彫刻というものには生気が宿っているような気がします。

投稿: evergrn | 2016年7月15日 (金) 12:01

★zooeyさま

今回はお会いできなくて残念でした。

>ヘタレの私なんぞ、ひれ伏すのみです。
まさか w(゚o゚)w それは私の事。
好奇心旺盛でその上、することがいっぱいでこれからますます積み重ねの上に展開されるでしょう。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月15日 (金) 15:27

★evergrnさま

本当にその通りですね。
木のぬくもりの他に製作者が魂を入れて出来上がっています。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月15日 (金) 15:31

私、美術や彫刻に疎いので、毎回tonaさんが書いてる美術や彫刻の記事に
何時も勉強させて貰っています。

「鏡獅子」が誰の彫刻家も知らずに見てましたが、 平櫛田中作品だったのですね。
このように書いてても、すぐ忘れると思います。

98歳で家を建て、100歳を過ぎても30年分の材木を所有してたとか・・・
凡人とは気力が違いますね。

何時も教えて頂き、ありがとうございます。

投稿: ラッシーママ | 2016年7月15日 (金) 19:49

★ラッシーママさま

おはようございます。
いつもこちらこそありがとうございます。
私もラッシーママさんにはいろいろ疎いことを学ばせていただいています。
田中のようにこんなに高齢になってもやり気満々のその凄い気力には圧倒されますね。
1万分の一でも真似したいですが、心身ともに元気でないと気力も出ないことに高齢になって気がつきました。
でも心の持ちようですね。

投稿: tona | 2016年7月16日 (土) 08:22

角館にも田中の美術館があったような記憶が、、と思ったら、あっちは「平福」でした^^。

投稿: 佐平次 | 2016年7月17日 (日) 10:19

国立劇場にある華やかで緊張感あふれる「鏡獅子」が、平櫛田中作とは知っていました。
美術館にはなかなか行かれなかったのですが、
7、8年前から2度行きました。

 田中美術館には、「鏡獅子」の立派な模型がありますが、
模型からあの大作を製作するに当たり、そのまま大きくしただけでは緊張感が出ないという話が説明に書いてあり、いたく感銘しました。

そう言えば107歳まで生きられたのでしたね。
彫刻は力仕事なので、体も若々しくいられたのでしょう。作品もエネルギーあふれていますね。
タイトル忘れましたが、こどもがニコニコしている作品に癒されました。


投稿: ☆銀河☆ | 2016年7月17日 (日) 17:53

★佐平次さま

平福百穂は角館出身だったのですね。
岩波文庫の装丁をした方ですよね。
日本画が素晴らしいです。
教えていただきありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月17日 (日) 19:12

★☆銀河☆さま

国立劇場には数回行っているのに全然気がつきませんでした。私って、本当にぼんやりしています。
「鏡獅子」確かに美術館で見ました。そんな経緯もあったのですね。
画家の下絵と同じですがこちらは立体ですものね。
こどもがニコニコしているのは「気楽坊」でしょうか。確かにとても癒されます。

広辞苑に載っている実在の人物の中では最も長命な人物だそうで、凄いですね。

投稿: tona | 2016年7月17日 (日) 19:21

ひと頃は、玉川上水をウオーキングするのに熱中してまして。
三鷹辺りまでは歩きました。
平櫛田中氏は途中で気になり、改めて行きました。
まだ1度しか行ってませんが、ちょっと隠れた所で目立ちませんね。
芸術に疎くて、芸大名誉教授と文化勲章受章者だけ覚えています。
急に恥ずかしくなったので、今度見てこようと思いました。

投稿: だんだん | 2016年7月17日 (日) 22:10

★だんだんさま

ありがとうございます。
私も玉川上水を三鷹から羽村まで3回に分けて歩きました。最後の方は道が途切れて人に聞きながら多摩川に辿り着きました。
水辺を歩くのはなかなかですね。
その時はこの美術館のことを知らなくて見ませんでした。
2度目に行ってまるで初めてのようにいろいろな事を知りました。
彫刻だけでなく建築の方も一見の価値があったのですね。

投稿: tona | 2016年7月18日 (月) 08:20

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