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2016年7月21日 (木)

小和田哲男著『国宝入門』と薬局経営のおばあさんの話

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千両の花には花弁がなく、緑が雌しべで白いのが雄しべ。雌しべに付いた雄しべには葯が2つあるそうで(見えなかった)花粉が出て実ができる。家では千両が増えて増えて、お隣にまで侵入をしています。喜ばれたけれど。

小和田哲男著『国宝入門』

現在、その数1100件近くに及ぶ国宝。種類は建築物、絵画、仏像、刀剣などの工芸品が主だが、最近は古文書、発掘出土品などもある。
正倉院正倉は国宝だが、収蔵されている9000件余の宝物は皇室が所有権を持ち、国宝に指定されていないというのを初めて知りました。

また最大の国宝は高いのが京都・東寺の五重塔(54.8m)で大きいのが東大寺大仏殿。一番小さい国宝は金印(一辺が2.3cmで、日本生まれでなくても指定されている)。
最古の国宝が土偶と火焔型土器。最新の国宝は迎賓館赤坂離宮。
都道府県別で一番多いのが東京都(276)、以下京都(231)、奈良、大阪、滋賀、和歌山、兵庫、広島、神奈川、栃木となっている。ない県が徳島県、宮崎県。1件しかない県は9つ。
国宝を最も多く残した人物は空海。歴代天皇で最多が後宇多天皇の直筆文書5件。絵画部門では雪舟の8作品。

そもそも国宝とは、重要文化財の中で文化史的・美術的・学術的に優れた作品だそうだ。
誰が決めるかというと文化庁の専門官によって選ばれた国宝が文化科学大臣によって承認される。
銀閣は国宝だけれども金閣は国宝でない。それは放火で昭和25年に全焼したため。再建されても再指定されないが世界遺産ではある。
80件ほど紹介されているが実際に見たのは建築物が多かったです。
タイトルに知識ゼロからの入門ということで楽しく読めました。

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以前書いた薬局と煙草屋を経営しているおばあさんの話の続きです。
そこは宅急便を受け付け、市の粗大ゴミ処理券なども扱っている。年中無休の大変な仕事だ。
粗大ゴミ処理券を先日買いに行ったとき、幾つになったのか聞いた所、何と96歳とのこと。腰がすっかり曲がってしまっている。
一日があっという間に過ぎてしまうそうだ。合間を縫って買い物、銀行などに行っているのでしょうね。
なんでも、御主人は病気で二人の子を残して昭和20年に亡くなったそうで、4年間の結婚生活だったそうだ。
疎開先で御主人の父親がお金を出してくれて、それから薬科大学に入学して2人の子供を育てながら卒業。
現在の駅に近いこの土地を買って薬局を開いたとのこと。以来60数年、子供の手も借りないで一人でずっとお店をやっている。
煙草の自販機に毎日入れているのも寒い冬はとても大変そうに見える。お花も植木鉢に植えたり、土を変えたりしている。
洋服や編んだものはお手製で、いつも小ざっぱりといろいろな洋服を着てお洒落。
健康診断に行っても悪いところは特にないとか。96歳の薬剤師さんは今も薬の勉強をしていなければならない。
いくつになっても現役で仕事を続け、倒れるまでやめないその心意気が元気の源でしょうか。
それにしてもずっと休みなく、どこにも遊びに行かないで60年以上働き続けることに驚きっぱなしです。

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今庭はオレンジ色が目立っています。ヒメヒオウギズイセンとオニユリです。

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コメント

おはようございます
 
センリョウの花を撮られましたね~ 以前初めて見たとき、地味な姿に
赤い実が重宝されるお正月の華やかな姿とのギャップに驚いたものです。
原始的な花の形だそうですね。わが家にも鳥の落し物から生えてきましたが、
繁殖しやすいのかしら?? マンリョウも鳥の落し物から生えてきました。
 
国宝のお話、知識ゼロからの入門とは私にピッタリ。
いつもながら、へぇ~~ということばかりで、興味深く拝見しました。
写真で見たことのあるものはそれなりにありそうですが、実際に
目の当たりにしたものはほとんどなさそうです。
 
薬局と煙草屋さん(この取り合わせもすごいですね ^^;)の
お店を切り盛りされている店主さん、96歳のご高齢でしたか。
今もお一人で回しておられるのですね。すごいですねぇ。
大変なこともたくさんあったでしょうけれど、お義父さんの援助で
薬科大学で学べたというのが、その後の自立にしっかりと繋がって
本当に良かったですね。
そして生きがいも感じていらっしゃるのですね。遊ぶ暇もないと
口では言われるかもしれませんが、楽しみや喜びも大きいからこそ
続けてこられたのでしょうね。すぐサボりたくなる私には真似できそうに
ないですが、見事な人生ですね。
 
ヒメヒオウギズイセンやオニユリ、これらのオレンジ色を見ると
真夏がやってくるなーという気持ちになります。
 

投稿: ポージィ | 2016年7月21日 (木) 09:25

亡母もいきていれば同じくらい。
やはり一人で私たち兄弟を育ててくれました。
働くことは身体の一部になってしまったのではないでしょうか。

投稿: 佐平次 | 2016年7月21日 (木) 09:40

お元気な御高齢の方々に接して思うことは皆さんが一生懸命に生きていらっしゃるということです。見習わなければ。

投稿: evergrn | 2016年7月21日 (木) 12:02

★ポージィさま

マンリョウはたくさん生えてきますが、センリョウまでとは。根で増えていくのでしょうか。どんどん増えると思います。

国宝や重要文化財と書いてあると、一応それなりに敬意を払って見ているのですね。
どこに国宝と言われる所以があるのかさっぱりわからないで漫然と見ていました。
これを読んだからと言ってわかったわけではありませんが、やはり国の宝として見つめたいです。

このおばあさん、20年前に引っ越してきたときは今の私より1つ年上だったのです。とても若く見えました。あれから20年腰も曲がってしまいましたが、やる気だけは衰えていないようです。まず大学受験が大変だったでしょうね。受験勉強からです。そして入学できて卒業できたことも頭が良かったのですね。
子供が自立して老後の心配が無くなれば普通はやめますよね。それが違うのですからもう毎日通るたびに感心しています。

オレンジ色の花と言えば、切ってばかりでいていじけてあまり花を付けてくれないノウゼンカズラもです。梅雨の終わりに咲いているのですね。暑い夏、花たちに負けないように乗り切らなくては。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月21日 (木) 15:31

★佐平次さま

丁度戦争、戦後と重なって、お母様はどんなにか苦労されたことでしょう。
その苦労を思うと涙が出ますね。
その苦労ゆえに、子供たちの今の幸せがあるですから。
遊ぶという観念がないというか、全然違う人たちです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月21日 (木) 15:37

★evergrnさま

この他にも旅で出会った人、お付き合いをしている人、ブログなどで知った人などたくさんの元気な高齢の方がいらっしゃいます。
私も調子悪いなどと甘えていることが多いこの頃ですので見習いたいです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月21日 (木) 15:41

千両、花は花でも花弁はありませんね。
何処が実にになるのか、しっかり観察したことはありません。 
家の庭にも種が落ちるのかあちこちから芽が出て増えています。

国宝も大きい建造物から小さなものまで、1100件もあるのですね。
正倉院の宝物は国の重文か国宝とばかり思っていました。意外です。
いわば皇室の私物なのですね。管理は宮内庁なのでしょうかね。
 
 以前、京都のお寺を拝観したとき、庭園が重文に指定されてるので。
木の枝一本でも剪定するとか、小さな植木を植え替えたり、動かすのも
いちいち届け出て、許可がないと実行できないとのこと。
 指定されるると維持費の一部を国が負担してくれるのはいいが、
何事にも手間と、時間がかかり、大変だと言っていました。

 薬局のおばあちゃん。96才でも毎日の仕事が生き甲斐なんですね。
動いてるから健康にいいのでしょう。
毎日生きる目標があることはいいことです。
こんな方こそが健康老人です。見習いたいですね。

投稿: 夢閑人 | 2016年7月21日 (木) 16:27

★夢閑人さま

やはりそちらでも千両は増えていきますか。
お正月はいつも買わないで済ませることが出来るほどたくさん実がなります。

正倉院は東大寺ではなく宮内庁の管轄だそうです。
なるほど、国宝や重文の指定を受けると、本当に大変ですね。
重要伝統的建造物群に指定されても家の保存が大変そうです。
そのお蔭で私たちは国の宝をいろいろと見る事が出来るのですからありがたいです。

このおばあさんの爪の垢を煎じて・・・私も心を入れ替えたいです。
高齢になっても寝たきりでは生きていたくないですから。でもどうなるか。夢閑人さんをも見習わなくてはです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月21日 (木) 16:42

国宝の数・・・それを知ってあまり驚かないのは何故かなと思いました。
もっとあって然るべきとも感じました。
実際に見た国宝は、嬉しいものですね♪
金閣寺はそうなんですよね、銀閣寺より有名なのにね。
一般人が入れない金閣寺。私の友だちのお嬢さんが結婚式挙げました。
鎌倉で茶道の家元をする人が、貫主とは昵懇の間柄。
その家元に嫁いだお嬢さんは、某TV局のもと報道キャスターでした。
内々で放送されたDVDを拝見して、素晴らしかったです。

千両、お互いに育ちが良いようですね♪


投稿: だんだん | 2016年7月21日 (木) 18:31

★だんだんさま

金閣寺で結婚式ですか。
めったにない金閣寺とご縁があった方だからなのですね。
あの金閣寺を背景にした花婿さん、花嫁さんの姿を想像しただけでも胸が躍ります。
ウエディングドレスは似合わないでしょう。やはり和式でしょうか。
金閣寺は京都のお寺で一番行った回数が多いです。
東村山市の正福寺は東京で唯一の国宝建造物でしたが、迎賓館が加わったことになりますね。
国宝の城は全部見ているのですが、その中で松江城はしっかり見ていないのでいつかもう一度見たいものです。

投稿: tona | 2016年7月21日 (木) 20:37

こんにちは。センリョウの花は不思議な構造ですね。「国宝入門」は読んでみようと思います。96歳のお婆さんの話はすごいですね。どこにも行かず働き続けているとは驚きです。

投稿: 多摩NTの住人 | 2016年7月22日 (金) 08:27

国宝が1100件もあるとは知りませんでした。
それが決まるには、さぞ煩雑で大変な手続きがあるのでしょうね?
そういえば私の能楽師の叔母は人間国宝です。
どのようにして決まったのか聞いたことないですが…

投稿: zooey | 2016年7月22日 (金) 10:32

★多摩NTの住人さま

千両は花弁もなく、他の花のような蕊も見当たらなく、ユニークですね。
この本を読んでいただけるそうで嬉しいです。
私はこの12年遊びで出かけることが実に多く、なんだか信じられないおばあさんでした。偉すぎます。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月22日 (金) 15:25

★zooeyさま

国宝が決まるまでの手続きも大変そうですし、その後の維持管理がまたとても大変そうです。
重要文化財も同じくですね。
まあ、叔母様が能楽師の人間国宝でいらっしゃいますか!
凄い方が身内にいらっしゃるものです!
どのように決まったのか興味ありますね。
zooeyさまも能には詳しくていらっしゃいますね。私はテレビで観るだけです。狂言は数年前に見ましたが、とても難しかったです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月22日 (金) 15:31

国宝の全集も重要文化財を網羅した本も
もっているのに知らないことばかりです。
この本を参考にして旅行計画を立てて
いますのに・・・
知っているつもりとはこわいですね。
特に金閣寺のことは考えてもいなかったです。
世界遺産なのに・・・

東京と京都が1.2を競うことは存じていました。
岐阜県はあまりにも少なくて失望したことを
覚えています。

私の持っている本は、30年前のもので
赤坂離宮は載っていないです。
追加記事のことも調べなければならないことも
分かりました。

投稿: matsubara | 2016年7月22日 (金) 20:02

★matsubaraさま

凄い本を2冊、30年も前に買われて、計画的に旅行もされていらっしゃることに驚きました。
行き当たりばったりで考えたこともありませんでした。
1100もある国宝、一体どのくらい見たのかは一覧表で見ないとわからないです。
重要文化財は随分いろいろと見ているように思いますが、これまた意識していませんでした。
日本の宝を機会があったらなるべく見て行きたいです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月22日 (金) 20:33

こんばんわ!

千両の花って気が付かなかったけれど、赤いのは実?

国宝入門、tonaさんが此処に書いてくれたのを読んだだけでも
「へぇ、そうなんだ・・・」で少しはお利口さんになれました。

最近つくずく思うのですが、歳はその人次第ですね。
例え何歳になろうとも好奇心旺盛なら、何時までも若々しくいられるでしょうし
こんな素晴らしい先輩の方を見てるtonaさんも、良い刺激になってるのでは・・・
見習いたいものです。

投稿: ラッシーママ | 2016年7月23日 (土) 22:52

★ラッシーママさま

千両のこの花、花とは思えませんね。白と茶色の部分は落ちてしまったみたいで、今は青い部分だけになっています。これが秋になると赤くなるのですね。

ラッシーママさんも随分国宝や重要文化財をご覧になっているのではありませんか。

確かに毎日このおばあさんのお店の前を通りますので、襟を正さずにはいられません。その他まわりには凄い方がいっぱいです。勿論ラッシーママさんもそうです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月24日 (日) 08:32

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