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2016年7月 6日 (水)

今年も浜木綿(ハマユウ)が咲く&ブータンについて

10年前に蒔いた浜木綿の種が発芽してやっと昨年咲いたことは書きましたが、今年も咲きました。株が2つに分かれ。もう一つはまだ咲きません。

6月28日、今年は蕾を撮ってみました。まるでオクラのような形でオクラより少し太いです。628_460x307
3日後の7月1日、外側の皮が破れて中が見えました。全部で19の花が詰まっていたのです。71_307x460
7月5日、咲き始めました。全部で9輪。1輪には花弁が6枚、雄しべが6つ、雌しべが1つ。今日6日には3輪新たに咲き1輪は枯れかかっています。
夕方とても良い香りがしてきました。460x307
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植物の育て方図鑑によると、浜木綿は彼岸花科で日本や韓国の済州島に分布する毎年花を咲かせる多年草で、主に海岸線に群生します。正式な和名はハマオモト(浜万年青)で、葉がオモトに似ている事による。日本の平均気温15℃の地域を結んだラインをハマオモト線と呼び、このラインより南の地域に自生します。北限は房総、三浦半島になります。
我が家では冬は部屋の中です。

これは近所のインド浜木綿(アフリカ浜木綿):ヒガンバナ科 浜木綿と同じ仲間です。
花の咲き方は同じようですが、花弁の幅が広くユリに似ています。もう枯れかかっていました。628i_460x307_2

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高野秀行著『未来国家 ブータン』

ブータンといえば、両陛下がご覧になったという「ブータン展」が上野で開かれている。日本・ブータン外交関係樹立30周年を記念して。
震災の年に結婚されたブータンの第5代のワンチュク国王が、東日本大震災の折に王妃とお見舞いに来られたのは記憶に新しい。
ヒマラヤの麓・チベットは中国に、シッキムはインドに無理やりに併合されてしまったのに、同じような所にあるブータンは独立国だ。よくぞシッキムと同じ運命を辿らなかったものだ。
長い間鎖国状態の国であった。人口はたった75万人、しかも多民族国家なのだ。
しかしゾンカ語の他、小学校から英語教育がなされ、殆ど英語をしゃべることが出来る。日本人には信じられないくらい仏教の信仰が篤く、また国王は「尊敬の対象」をはるかに超える存在なのだそうである。
本によれば、生物多様性の国として、環境立国として努力している国である。国王は健脚で、自分の足で登記や税金まで決めるという。殺生を禁じている宗教上の理由と、資源保護の観点から、川で魚を取る事を禁じており、食用の魚は川の下流にあたるインドからの輸入に頼っている。将来の世代を考えて自然を守る事を徹底。外国人観光客の入国は制限されており、バックパッカーとしての入国は原則として不可能とのこと。
英語教育、経済と分離した環境政策、行政の丁寧なインフォームド・コンセント的指導、伝統と近代化の統一・・・こういった点は日本より進んでいる。先進国の良い所だけを取り入れて、悪い所は全て避けている・・・と著者は地方を回って感じる。

首都と他の小さな都市以外は水道も電気もないという。この本には書いてないけれども、1日2ドル未満で暮らす貧困層は17万人と推定されており、国民のおよそ25%を占めている。国際連合による基準に基づき、後発開発途上国(最貧国)に分類されている。
しかしながら、世界一幸せな国、国民総幸福量として表され、97%の人が幸福と答える(2005年)。今はこの統計から11年になろうとしている。が、現在は日本の方が幸福度が高いとのこと。
だが現在、都市への人口集中、世界の動向の流入などで、都市でも薬物、アルコール、犯罪、失業率上昇で、「国民総幸福量」という概念は実は小国が生き残りを賭けた起死回生の安全保障戦略だったと書かれたサイトもある。
本当に電気も水道もなくては、日本人の私は幸福には思えない。幸福に対する考え方が随分違います。
無計画に開発一本やりで環境を破壊してきた日本、人口が比べ物にならないほど多い日本、海に囲まれた日本では考えられない知恵がブータンという小国に詰まっている・・・と感じました。ブータンはこれから先どうなっていくのでしょう?

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コメント

tonaさま
ブータンは私が行きたい国のひとつです。早速「未来国家ブータン」を読んでみます。ご紹介ありがとうございました。

投稿: shikamasonjin | 2016年7月 6日 (水) 23:53

★shikamasonjinさま

おはようございます。
この本は2013年で3年前の発行で、少し古くなりました。作者のある目的があって、国の紹介がちょっと違っていますが、他のサイトも同時に覗き見した国です。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月 7日 (木) 08:16

おはようございます
 
以前お話したかもしれませんが、愛知で母の実家にあったハマユウの種を
もらってきて、実家に蒔いた事があります。順調に育って待つほどもなく
花も咲いて、以来何年もそこで春になると芽が出てやがて咲いて…と
自然なサイクルを刻んでいたはず。でも、小学生の私は、芽が出た!咲いた!でおしまいだったのですね。
どのようにして花序が上がってきて花が咲いて香りは…?といったことを
何一つ覚えていませんでした。現在は身近で見られず、今回こうして
詳しく見せていただけて忘れ物を取り戻せたような気持ちです。
ありがとうございます(*^^*)
 
ブータンのことも興味深く読ませていただきました。
知っていたこともあり、知らなかったこともありですが、
やはり国としてのありようや人間の幸せとは、ということを
考えさせられますね。何を大切と思い守っていくかということも。
全世界の国々が現在の日本人と全く同じ暮らしをしようとしたら
地球はあっという間に壊れるのでしょうね。だからといって、あなたたちは
貧しく不便なまま、医療も受けないでいなさいなどということはできません。
何が幸せなのかしらと思います。難しい問題ですね。

投稿: ポージィ | 2016年7月 7日 (木) 09:19

先日「鎌倉中央公園」でハマユウの花を見てきました。
一見お花はユリのようでしたが、以前知多半島や三浦半島の浜辺で観た覚えがあり、すぐに「ハマユウ」と感じました。
画像をマイブログに載せたらブログ仲間から「これはインドハマユウ(アフリカハマユウ)」とのコメントが入りました。
そのような南国でも咲いているのかしら?とビックリしました。
tonaさんのお宅のハマユウは花弁がリボンのような彼岸花に似たハマユウですね。
鉢植えで冬は室内へ?

ブータンは国王夫妻が新婚旅行で日本にやってきましたね。
その時盛んに紹介されたのが「世界一幸せな国」という事でした。
今では日本の方が幸せ度が高いですか?
ライフラインは整っていますが、格差社会が進み、老人破産や母子心中のニュースに胸が痛みます。

投稿: nao♪ | 2016年7月 7日 (木) 11:16

こんにちは。当地ではハマユウは見られませんので、いつかその香りを嗅いでみたいと思っています。はしだのりひこの曲『さすらい人の子守唄』に ♪♪ハマユウの花 匂う浜辺に~という歌詞がありますが、その香りを知りません。

投稿: 多摩NTの住人 | 2016年7月 7日 (木) 13:26

★ポージィさま

お母様のご実家でハマユウを小学生の頃鑑賞されていたのですね。
私も小学生の頃なんかどの花も「咲いている」だけでした。
蕾の中は凄いのですね。あんな狭い所に19も詰まっていて、一番下のぐるりが咲いて、そして中心へ移っていくということがわかりました。
昨年は匂いも気がつかないで、私って何て抜けているのだろうと、毎度のことながら呆れました。全く落ち着きなく観察力ゼロの生徒となんら変わりないです。

ブータンの国王の政治はかなり素晴らしいものに映りました。
仰るようにあまりに世界は人口が多過ぎて、この地球ではみんなが満たされないのですね。
今某国が自国の食糧を豊かに満たすために、あらゆる汚い行為で略奪に近いことをやっています。10億以上の国民をすべてあんなに食べさせようとすると、他の国民を犠牲にしなくてはならなくなりますね。本当に難しい問題です。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月 7日 (木) 19:44

★nao♪さま

鎌倉中央公園っていうのがあるのですか。
調べたらモノレールの方から近いのですね。銭洗い弁天からは遠そうです。
家のはいわゆる浜木綿です。高知県桂浜に行ったときに種をもらってきました。
冬は外では枯れてしまうので、鉢植えにして冬は室内です。重くて結構大変なのです。いつまで育てられるかしら。
花を見ると頑張らねばと思います。次の蕾がまた立ち上がってきました。

日本はインフラ面や危険度が少ない面で幸福と感じるので、一方では仰るような格差社会になって、幸福に感じない人も多いわけです。
計る尺度がいろいろですから一概には決められないですが、便利に食べられて、医者にかかれて、インフラが十分整備され、いろいろな面で不自由を感じない、それだけで、世界を見渡すと日本の方が幸せであるとなったのでしょうか。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月 7日 (木) 19:59

★多摩NTの住人さま

こんばんは。
『さすらい人の子守唄』・・・いい歌ですね。
この歌詞を知りませんでした。
とてもいい香りですが、でも控え目です。
いつか出会えますように。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月 7日 (木) 20:12

日本のハマユウはこちらの細い糸のような花を咲かせるのですね。
とても繊細で、情緒があります。
ハマユウは名前しか知らず、初めて見ました。
日本の平均気温15度の線をハマオモト線というの?面白いです。

ブータン・・・十数年前の雑誌の特集で、
縞の織物の民族衣装が、学校の制服と紹介されており、
その制服を着た子供たちが幸せそうでとても可愛かったのを覚えています。
刻一刻の変化がブータンにも及んでいるのですね。

投稿: ☆銀河☆ | 2016年7月 7日 (木) 22:42

昨日はお世話になりありがとうございました。

ハマユウは前の家にありましたが、引っ越すとき
置いてきてしまいました。関西で温暖地のため
庭に植えていました。鉢なら引っ越すとき
持ってこられのに・・・

ネパールには、行きましたのにブータンは
まだです。隣国で似ていると思っていましたが
全然違うのですね。

投稿: matsubara | 2016年7月 8日 (金) 08:36

★☆銀河☆さま

ハマユウはインドハマユウのユリの花に似ているのと違って細い花びらで、彼岸花に似ていますね。
ユリみたいに匂いが強くないところもいいです。
確かにハマオモト線ってサクラ前線とはまた違っていますが面白いですね。

ブータンに携帯がみんなの持ち物になり、都市の方が豊かで楽と知った地方の国民が都市に流れたとき、どんなことが起こるか、それが今の麻薬やひったくりなど治安が悪くなっている一因であると思います。情報が誰にでも流れたときに怖いですね。
しかし一方北朝鮮はそんなことない?中国では時々情報を統制してしまうということがあります。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月 8日 (金) 08:58

★matsubaraさま

昨日はいろいろとありがとうございました。
暑さにもめげず、お元気のご様子良かったです。
今日は今の所涼しいですね。

関西では浜木綿は地植えに出来るのですね。こちらではとても無理で、植木鉢です。昨年から咲き始めたわけですが、これから毎年咲くのを楽しみに、枯らさないようにしたいものです。

ネパールも高地ですが、ブータンも高地でヒマラヤ山脈も見えてその点は似ているでしょうね。でも国の中は王国になって全然違うようです。
いつかいらっしゃれるといいですね。

投稿: tona | 2016年7月 8日 (金) 09:05

私がせんじつ浜木綿として写真を載せたのはインドのほうだったのですね。
白百合かと思っていたら浜木綿だと教わりました。

投稿: 佐平次 | 2016年7月 8日 (金) 10:03

昨日は暑かったですが、今日は昨日ほど暑くならないようで助かります。

私、ハマユウという花は知らなかったのですが
以前にツアーで北海道に行った時に、花は咲いて無かったのですが
ハマユウがあって、どのような花だろうと思ってましたら
何方かのブログに写真が載っててユリの花に似てると思ってましたので、
私が見たのはインドハマユウだったのですね。
本当のハマユウは彼岸花に似てるのですね。

ブータンは山小屋さんが行ってて、国王が庶民に人気があり
素晴らしい国と褒めてました。
又、親日国だそうで、皆さんが親切だと書かれてました。

投稿: ラッシーママ | 2016年7月 8日 (金) 11:59

ハマユウの花なんて、実物を見たことはありません。
蕾はオクラそっくり。花の形もこれまた独特。
彼岸花科とあって、なんとなくヒガンバナっぽい形です。

10年前、蒔いた種が昨年芽生え花が咲いた。そんなに辛抱のいる
物なのですね。それだけに芽が出たたときは、感慨深かったことと思います。
種を撒いた事すら忘れてしまいそうです。

 ブータン王国。正直言ってよく知りませんでいた。ヒマラヤの近くでネパールの当りと漠然としか知りませんでした。国王夫妻が東日本大震災のお見舞いに来られたTVニュースで、改めて地図を見て確認しました。
 いまの立憲君主国になるまでは、様々な指導者による支配下に翻弄されてきたのですね。
多民族国家であり、世界一の貧乏国と言われ、地方では電気も水道もないのに
「世界一幸福な国」と、国民の97%がそう思ってる。なぜ?
まさしくインフォームド・コンセント的指導と、国王に対する絶対的信頼に基づく
独裁的な施政に他ならないような気がしません。
しかし、いずれは国民の不信が出て、治安が
悪化するような気がしてなりません。
他国に侵略されなかったのも、魅力のない国と
思われたから? 
 自然保護の観点から、観光客も制限したら、一体国の経済は何に頼るのでしょう。

 手術の時、医師が説明の上書かせる承諾書も、インフォームド・コンセント。
いうなれば、万一事故が起きた時の言い訳の道具に他ならない。

投稿: 夢閑人 | 2016年7月 8日 (金) 14:43

★佐平次さま

インドハマユウはユリと間違えるくらいに似ています。
浜木綿は彼岸花に似ています。
わたしもずっと知らないで自分の家に浜木綿が咲いて、インドハマユウの名前がわかりました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月 8日 (金) 17:03

★ラッシーママさま

今日は西から風が吹いてきて涼しいですね。

そうなのですよ。同じような咲き方をしますが片方はユリに似ていて、片方は彼岸花に似ています。

ブータンまで行かれた方がおっしゃっているので、国王人気は本当なのですね。
親日国はブータンとトルコとバングラデッシュとセネガルでしょうか。そういう国があってほっとしますね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月 8日 (金) 17:09

★夢閑人さま

仰るようにヒガンバナ科で彼岸花に似ています。ぐるっと広がるので豪華に見えます。
蕾がオクラそっくりで見ていておかしくなりました。
10年前に蒔いて、1,2年たって芽が出てきたのですが、万年青に似た葉がだんだん長くなって枯れては次の葉が出て9年目でしたかはっきり覚えてないのですがやっと花が咲いたわけです。
我が家は温室もなく、冬は部屋も夜は寒いので成長が遅いのかもしれません。

ブータンは王様の支配になるまで本当に大変だったようですね。
なるほど、インフォームド・コンセント的指導、頷けます。先代国王時代にすっかり確立したのですね。
確かに資源も乏しく、以前は鎖国状態だったし、観光も制限していては経済的に厳しいでしょうね。
豊かな情報が流れるようになったら国民の意識は変わるかもしれません。現に失業率が高くなってきて治安も悪化とサイトに書いてありますね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2016年7月 8日 (金) 17:26

浜木綿の蕾と咲き方、初めて見ました。
珍しいものを、ありがとうございます。

ブータンの皇太子夫妻が来日した時、
私もブータンについての関連書物を少々読みました。
幸福度については色々な説、色々な調査があり、一概には言えないと思いますが
今の所、日本は、物質的に豊かな割には
自殺率などから、幸福度が非常に低い国と見る向きが多いみたいですよ。
でも非常に主観的な、難しい調査ですよね…

投稿: zooey | 2016年7月11日 (月) 22:40

★zooeyさま

こちらこそ見ていただきコメントありがとうございます。
ブータンについては昔中尾佐助の本を読んで、あとは最近テレビで観ただけ、今頃になってしまいました。
幸福度の発信が興味ありました。しかしおっしゃるように、人間の幸福感は難しいですね。
何処かが出した統計でしょうが、私自身は、これだけ物質的豊かさの中に身をゆだねると、それがないともう幸福とは言えなくなってしまう、ちょっと平衡感を欠いた解釈に偏っております。

投稿: tona | 2016年7月12日 (火) 08:14

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