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2017年2月23日 (木)

すみだ北斎美術館

・昨日の朝、テレビで観たところによると、中国人の「爆買い」が減って、「爆受験」「爆留学」が凄いのだそうだ。
2年内に受からないと中国へ帰らなければならないそうだが、日本語を覚え、東大、京大、名古屋大などなど名門を狙ってどんどん合格し、入学するようになったという。
それは自分の未来が高収入で大きく開け、世界に羽ばたけるから夢に向かって、どんなに苦労しても、ずっと勉強だけを貫くというもの。
さすが中国の人、欧米だけでなく日本にも攻めてくるのですね。日本の名門校も何割かが中国人で占められるようになるのか。

・ある本に世界中の人間を全部合計した重さは、世界中のアリを全部合計した重さとほぼ同じであると書いてあるそうだ。椎名誠著『ソーメンと世界遺産』より。
世界中のアリの数を想像できますか。もう天文的な数のアリが地球のあらゆる場所に巣を作って生きているのですね。なんだか怖いくらい。

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【すみだ北斎美術館を支えるコレクター ピーター・モースと楢﨑宗重二大コレクション展】

すみだ北斎美術館は昨年11月22日に開館して、2ヶ月で10万人を超え当初の年間20万人の半分に達した。北斎や北斎の弟子らの作品など1800点を収蔵。
建築家妹島和世氏が設計した。
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中に入ってみて、設計ミスのような事態に驚く。エレベーターが2台あるものの、3階から1階へ下りる階段がないのです。展示場は3、4階です。当然人が多いとエレベーターに乗り切れず行列が出来る。
小学生もいっぱいいたけれども階段があればどんどん下りて行かれるのに。こんなに人が入るとは思わなかったのか。そのうち人が減って大丈夫になるのか。

439x600今は開館記念展Ⅱとして「ピーター・モースと楢崎宗重二大コレクション」展が開かれている。

ピーター・モースは大森貝塚を発見したエドワード・モースの弟の曾孫。北斎を研究した米国人収集家で、93年都内で開かれた北斎展で来日中に急逝した。遺族はコレクションの散逸を防ぐため、約600点を墨田区に一括譲渡したとのこと。
楢崎宗重は浮世絵研究の第一人者で「北斎論」を著した人。北斎作品は少ないが、近世絵画・版画を約480点墨田区に寄贈した。

84歳ころの北斎のアトリエの模型 北斎はこたつに半分入りながら熱心に絵を描き、傍らで阿栄は見守る。障子は破れ、ゴミが散らかり大変質素な部屋。門人の露木為一が絵に残しているのを再現した。
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ピーター・モースコレクションは今回前期は38点、後期と合わせると67点の北斎画が見られる。
モース氏が「最小サイズの絵暦から最大サイズの地図まで、型にはまってマンネリ化したものがひとつもない」と言葉を残しているように、ありとあらゆる手法、サイズ、種類、モチーフを描いた、さすが世界の100人に入る北斎。
国芳風の武者絵や歌川派の様々な画風、歌麿風、そこで絵を学んだ勝川派の画風、本の挿絵、北斎漫画、略画早指南(はやおしえ)、70歳過ぎてからの、富士山、橋、滝、海などの風景画、細かい地図(びっくり!)、小布施にある作品や肉筆画など、こんなのまで描いていたのと北斎展を見るたびに感動します。

今回の注目作品
「富嶽三十六景 甲州石班沢」波が凄い。「神奈川沖波裏」と比較したりして楽しめる。(絵葉書)

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                                    「牡丹に胡蝶」(絵葉書)460x308
常設展示室のレプリカ(一部を除いて写真撮影可能)

                    「略画早指南」460x352_2
                   「百物語 さらやしき」345x460_2
楢崎コレクションも北斎ほか、永澤蘆雪、国貞、国芳、渓斎英泉、渡辺崋山、川瀬巴水、河鍋暁斎、高橋由一、熊谷守一他たくさんの画家の作品がずらりです。

両国駅そばの「ちゃんこ霧島」。新宿には「ジンギスカン霧島」もあるらしい。460x320
               ちゃんこ鍋の鶏がとても美味しい460x345_3

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コメント

こんにちは
 
盛りだくさんな内容の記事で、どれも驚いたり感心したりすることばかり。
楽しく拝見しました。ありがとうございます。

すみだ北斎美術館へ行っていらしたのですね。近代的なデザインの
建物なんですね。形も色も。シルバーに輝く右側が「N」のように
見えますが多分違いますね。
建物の中に、階段がない部分があることは驚きです。tonaさんが仰っている
こともみなそのとおりですし、停電したら3階の人は足止めという
ことになってしまいますね。非常時の備えがない??なんて。
北斎の研究家で収集家であったピーター・モースさんが、来日中に
亡くなったとは、ご家族はどんなに驚き悲しまれたでしょう。
それでも、運命的な繋がりを感じてくださったのでしょうか。
北斎の作品を譲渡してくださったことが、美術館の開館の
とても大きな支えとなったことは間違いありませんね。
絵葉書の2枚の作品、「富嶽三十六景 甲州石班沢」は、これも斬新な構図と
迫力と動きがすごいですね。そして「牡丹に胡蝶」の方も、
繊細なタッチもさることながら、画面右から左に吹く風に感動しました。
 
ちゃんこをお食べになって帰られたのですか。
霧島関のこと、現役時代に応援してました~(笑)

投稿: ポージィ | 2017年2月23日 (木) 17:21

★ポージィさま

こちらこそ色々ご感想を書いていただきありがとうございます。
斬新な建物です。左側の三角形の場所は通り抜けられました。1階は4つの部分に分かれているらしいのですが、地下から4階までどんな構造なのかよくわからかったです。
本当に停電になったら、この間のような地震があったらどうなるでしょう。多分隠れた階段はあるのでしょうね。

仰るようにモース氏の遺族が譲渡してくださらなかったら今日、この美術館は出来なかったでしょう。本当に不幸な事ではありましたが、日本にとってとても有り難いことでしたね。
モースのコレクションはとても保存がよくていろがきれいなのだそうです。
「甲州石斑沢」は甲州なので海ではなくて川の波でしょうか。富士山の三角形と漁師の体と投網が作る三角形が似ていて北斎が反復を好んでいたそうなのです。素晴らしい構図ですね。
「牡丹に胡蝶」の牡丹から左に吹く風に気がつかれるなんてポージィさん凄い!気がつきませんでした(・・;)

霧島関格好良かったですね。一度優勝しているのですね。

投稿: tona | 2017年2月23日 (木) 19:35

すみだ北斎美術館、早速行かれたのですね。
詳細なご報告ありがとうございます。
平日にいらしたのでしょうか?
混み具合はどんなものだったでしょう?
開館してしばらくは大変だろうと
ほとぼりが冷めるのを待つつもりです。
しかし、階段もなくては困っちゃいますね。

投稿: zooey | 2017年2月23日 (木) 21:15

★zooeyさま ありがとうございます。

スマホからですか。
随分スマホを使いこなされてさすがです。

そろそろすいているかと行きました。
後から覗くということはなく、楽に目の前で見られましたよ。昨日22日(水)です。
11時頃になってどこかの団体と小学生が来ましたが、大丈夫でした。
階段の件についてはびっくりでした。

投稿: tona | 2017年2月23日 (木) 21:30

tonaさん、おはようございます♪
中国人の「爆受験」ですか。
知りませんでした。
そう言えば息子が大学生の頃も中国人の留学生がいて、
とても頑張り屋さんで成績優秀だったと聞いたことがあります。
日本の大学生もうかうかしていられませんね。

ピーター・モースさんが、近世絵画・版画を約480点墨田区に寄贈したしたことや
アトリエの模型はテレビのニュースで見て、覚えていましたが、
「すみだ北斎美術館」にいついては、すっかり忘れていました。
「富嶽三十六景 甲州石班沢」も 「牡丹に胡蝶」も素晴らしいですね。
最近都心に出ることは少なくなりましたが、
機会があったら、訪ねてみたいです。

ちゃんこも美味しそうですね。

投稿: hiro | 2017年2月24日 (金) 08:31

次から次へと新しい情報を発信して下さり
ありがとうございます。
最近NHK日曜美術館にご無沙汰していますので
知りませんでした。
上京するときの参考にさせていただきます。
小布施で見たので十分と思っていたのですが
無限に作品があるのですね。

前回書き忘れましたが、ジャムまで作られる
のですね。今は怠けて何もしなくなりました。
一度止めるとダメになります。

投稿: matsubara | 2017年2月24日 (金) 09:44

★hiroさま ありがとうございます。

こんにちは。
爆受験とは!また凄い言葉です。
中國人留学生に当てはなる言葉なのですね。
日本人受験生も真剣だとは思いますが、でも甘えがあったり随分違うことだと思います。頑張ってもらいたいという気持ちがつのりました。

ピーター・モースのお話知りませんでした。
開館後すぐ行きたい思いでしたが、とても混んでいるそうでしたので、控えていましたが、やっとすきました。絵の目の前で細かい浮世絵の線まで見られましたよ。
都心は遠いですね。私もそちら方面は墓参と、鎌倉と大山街道歩きなどで早朝から張り切って出かける程度です。
両国へ行くとちゃん鍋です。

投稿: tona | 2017年2月24日 (金) 10:07

★matsubaraさま 

こちらこそいつもコメントいただきありがとうございます。

小布施のは全部見ていませんのでもう一度行くつもりにしています。
3万点も描いたという北斎、殆ど外国へ散逸してしまったとか。
モースさんの遺族のような方がいらして本当に良かったと思いました。

マーマレードは袋から中身を出さなければならないところとあく抜きがジャムより面倒ですね。でもそのほろ苦さがパンにとても合います。また作ります。

投稿: tona | 2017年2月24日 (金) 10:13

そこにも行きたい、ここにも行きたい、行きたいところばかり、常設館でも企画展はその期間に行かないと見られないのですものね。
こういう記事に背中を押してもらって、さて、爺さん出かけよう。

投稿: 佐平次 | 2017年2月24日 (金) 10:30

★佐平次さま ありがとうございます。

一番最初の企画展は見逃しました。どんなだったのでしょう。
今回もバラエティに富んでいますので楽しめました。
両国界隈は立派になりましたね。ドコモのビルが高くそびえていました。

投稿: tona | 2017年2月24日 (金) 18:37

こんにちは。以前、仲間たちとの歩く会で、この前を通りましたが、入らずに通過してしまいました。やはり見ておきたかったですね。設計ミスも興味あります。

投稿: 多摩NTの住人 | 2017年2月26日 (日) 16:22

★多摩NTの住人さま ありがとうございます。

こんにちは。
江戸東京博物館の奥の方にあたる場所にあるのですね。国技館前は今日の東京マラソンで使われると書いてありました。
この当たりはいろいろ見る場所があって私はまだ吉良邸跡などには行っておりません。
この美術館の形が面白いです。

投稿: tona | 2017年2月26日 (日) 16:47

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