東海道五十三次歩き2 沼津~原~元吉原(2)
駅伝というのは江戸時代に始まったのでなく、大化の改新(646年)のときである。古代律令制下に五畿七道だ。
鎌倉時代に駅のことを宿と呼ぶようになり、戦国時代に駅伝制度は崩壊し、宿が残った。
東海道の参勤交代では四十二国百四十六家が利用した。この旅費が国元の財政を疲弊させたが、各宿場には繁栄をもたらせたのである。
片浜駅からまっすぐ行った海岸近くの魚がし鮨にて昼食。生の桜えびとしらすの他大きなネタの握りずしを堪能する。
松林を抜けて海岸に出てみると、午後になって富士山は少し霞んではきていたがまだきれいに見えている。

伊豆半島の方
吉原の製紙工場の煙が見える
旧東海道に戻って、祥雲寺へ。
「お薬師さん、東司の神様」つまりトイレの神様。変った神様。東司がでんとあった。中に入らなかったのが残念。
御神木は樹類450年の緑マキ、幹回り4m。
神明神社前に東木戸跡があり、ここから五十三次13番目の宿「原宿」に入る。韮山代官の支配所であった原宿は東海道最小の宿場で本陣の表示などもない。
原は「駿河には過ぎたるものが二つあり。富士のお山に原の白隠」と歌われる白隠の里だ。500年に一人と言われるほどの高僧となり、臨済宗中興の祖と仰がれている。
白隠の旧宿坊・長興寺と境内

整備された、なかみちと白隠が住職だった寺・松蔭寺
白隠禅師の墓
ある時松蔭寺に、岡山藩主池田候が備前焼のすり鉢を贈った。白隠はこれを台風で折れた松の傷口に、雨避けにのせると、松はすり鉢をのせたまま大きくなった。松は当時の松でなく、樹上のすり鉢もレプリカとのことだ。

白隠誕生地
この辺り、鬱金桜を数本見かけ、満開であった。
木にしっかり張り付いたきのこ ツリバリサルノコシカケ sさん感謝です。
原宿の辺りは右手に目をやると富士山が見える町だ
確認しなかったが、宿場に必ずある、問屋場や高札場跡がこの辺りにまとまってある。丁度このあたりがJR原駅である。
「白隠正宗」という日本酒を造っている高嶋酒造で「富士山の霊水」を戴き、また歩きはじめる。婿さんに買っていきたかったけれども、登山用リュックでなかったのであきらめた。
旧東海道にはバス停付近にコンビニがかなりたくさんあって、下世話な話ですがトイレがずっと見当たらない時に、そして水分やアイスクリーム補給に便利です。
午後3時過ぎ、一時富士山が隠れる。この辺から愛鷹山の雄姿をずっと右に見ながらの歩きになる。

マツバウンランの群生地、この辺りの家々の中にもたくさん咲いていた。 
(つづく)
| 固定リンク | 0


コメント
tonaさんへ
本当にtonaさんはご健脚ですね。写真の背着生のきのこは、ツリバリサルノコシカケのようです。
投稿: shikamasonjin | 2017年4月29日 (土) 22:29
★shikamasonjinさま
おはようございます。
今のところ足はなんとかなっています。
途中で挫折する確率は大ですが、いけるところまで楽しみます。
きのこ、面白い名前ですね。
いつもありがとうございます。
投稿: tona | 2017年4月30日 (日) 07:32
私なら一泊のコースですが、これだけの路程を
日帰りとはすごいです。
白隠禅師は静岡の方だったのですか。
知らなかったです。
禅師といいますと、岐阜出身の仙厓禅師の名ばかり
思い出してしまいます。
白隠の方が有名ですのにね。
いつも新幹線で富士山は3分程度しか見られない
ですのでこんなにゆっくり見てみたいものです。
投稿: matsubara | 2017年4月30日 (日) 16:13
★matsubaraさま
私も白隠禅師が原宿とは知りませんでした。
絵は仙厓禅師と似ていますね。書かれている姿も何となく似ているような。
親近感のある偉い禅師たちですね。
まだ雪のある富士山、昔の旅人もほれ込んでしまって、富士山の見えるところで死にたいと言った方を次回に紹介します。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2017年4月30日 (日) 20:24
tonaさん、こんばんは~♪
駅伝のルーツが飛脚にあるとは聞いたことがありますが、
それが大化の改新のときまで溯るとは知りませんでした。
東海道五十三次歩きは一人駅伝のようなものですね。
握りずしの美味しそうなこと。
さすが海岸近くの魚がし鮨ですね。
「駿河には過ぎたるものが二つあり。富士のお山に原の白隠」。
含蓄のある言葉ですね。
富士山と並び称されるほどのお坊さんがいたなんて知りませんでした。
沢山の書画を描いたそうですが、一度見てみたいものです。
富士山をずっと右に見ながら歩かれたのでしょうか?
お疲れになったでしょうが、歩きがいがありましたね。
投稿: hiro | 2017年4月30日 (日) 22:48
こんにちは。トイレの神様がちゃんとあるのですね。知りませんでした。いろいろ見るものも多く楽しい歩きですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2017年5月 1日 (月) 08:18
★hiroさま
>東海道五十三次歩きは一人駅伝のようなものですね。
そう!全くそうですね。飛脚にならないほど亀さんみたいな歩きですけど。
握りずしはこの季節でなくては食べられない桜えびの生でした。初めてですよ。これで12時前に間に合った人は800円にもならなかったのですから安いですね。
白隠の絵は達磨で有名ですね。一度見たら忘れられない絵です。なかんか見る機会がありませんが、一度だけチャンスがありました。
この区間は富士山が見えなかったら興味が半減していたでしょう。これからはあまり見られないと思いますが幸先良いスタートでした。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2017年5月 1日 (月) 10:27
★多摩NTの住人さま
トイレの神様は今までで初めてです。
中を覗いてみるべきでした。
大変、間抜けな私です。
まあ、知らないことが多過ぎの世の中、こんな所でも学べることはいっぱいです。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2017年5月 1日 (月) 10:31
東海道五十三次・街道を歩く・・・
こちらでも1月から始まり、現在は滋賀県の
“水口宿から土山宿”が5月のコース(第5回)になっています。
おそらく3年がかりで江戸までという計画になっていると思います。
Saas-Feeの風の住む四日市宿は3-4ヶ月先になるのかもわかりません。
この壮大なプランの案内をもらったとき
触手が動いたのですが既に富士山裾野ウォークを申し込んだ後でしたので
こちらには参加しないことにしました。
しかし22kmも歩いてこられたとは健脚ですねえ。
Saas-Feeの風は2年前の上高地を歩いてから
まったく歩かなくなっていますが
それ以前に歩いた時でも12-3kmが最長ですよ。
沼津を歩いたことがありませんので興味深く記事と写真を拝見しました。
投稿: Saas-Feeの風 | 2017年5月 1日 (月) 12:13
★Saas-Feeの風の風さま
そちらのツアーは京都から江戸へでこちらと逆ですね。
3年がかりと言いますと2宿くらい歩く所が多くなるわけです。
次回あたりは美術館などあって、見学したりしていると道そのものはあまり歩きませんね。
その時々で様子が違うのも又良しです。
富士山裾野ウォークもそちらの始発点が違うことも内容も違うこと初めて知りました。
ゴルフってかなり歩くのではありませんか?
沼津は御用邸(行きませんでしたが)と千本松原、富士山と海産物という印象でした。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2017年5月 1日 (月) 12:56