« 東海道五十三次歩き6 日本橋~大森(2) | トップページ | 東海道五十三次歩き7 江尻~府中(1) »

2017年7月23日 (日)

『続・ざんねんないきもの事典』

426x600_2
今泉忠明 監修
下間文恵 フクイサチヨ ミューズワーク 絵 文章にマッチした絵が素晴らしい。
丸山貴史 文

2冊目はざんねんな「体」「生き方」「能力」の他に「こだわり」が加わっています。其々に笑ってしまう。暑いと笑うのがとてもよろしい。今日は涼しくなりましたが。
進化を遂げていく動物ですが、進化とは体のつくりや能力が、長い時間をかけて変わっていくことで、「なりたい」と思って起きるのでなく自然の中で一所懸命に生きていたら、たまたまそうなっただけのことだそうです。

まず「ざんねんなこだわり」では「やらなくてもよさそうなのに何で!?」と言う生き物の紹介

・ジャコウネズミは迷子にならないように全員繋がって移動なので、最後尾が敵に掴まると、家族そろって全滅するのが弱点
・クマサカガイは自分も貝なのに、他の貝の殻や小石をべたべた貼り付ける。個体によって2枚貝専門だったり小石専門だったり、本人しかわからないこだわりがある。自分をゴミに見せるとか、自分を補強しているとか。
・タテハチョウは動物の死体の汁やうんこが大好物。かたいうんこには自分のつばやおしっこをかけて、どろどろに溶かして、吸うのです。あんなきれいな蝶がね。
・ツパイは毎日お酒を浴びるほど飲む。マレー半島にはお酒を出すヤシの木があって蕾から出る蜜が自然に発酵し、人間なら酔っぱらって立てなくなるほどの量を毎日飲んでいるそうだ。

「ざんねんな体」では「どうしてこんな姿になったんだろう?」と言う生き物

・クマノミは全部オスなのだそうです。群れの中で一番大きいオスが性転換してメスになり、残ったオスの中で一番大きなオスと夫婦になって卵をうむ。
・オカピは体から油分たっぷりのオイリーな体液を出して水をはじいている。触るとべとべとするだけでなくチョコレート色の体液がつく。動物園で見るととても美しく見えるのに。熱帯雨林に棲んでいる哺乳類は体温が下がるため毛が濡れることを嫌がるが、オカピーだけはそんなことがないわけ。
・深海のオニキンメは口が閉じられないほどの出っ歯で、せっかく捕まえた魚でも小さめには逃げられてしまう。餌の少ない深海では牙でガッチリ抑えて逃げられないようにするためだったのですね。
・ウミイグアナは海に潜って海藻を食べるため、大量の海水も飲み込むのでくしゃみをして鼻から塩を吹き出す。自分に降りかかって、あら塩で顔面パックされて真っ白け。

「ざんねんな生き方」では「もっとラクな方法があるんじゃない?」という生き方をしている生き物。

・リスはドングリをあまりにあちこちに埋めまくるので、4割は忘れちゃうらしい。あんなに雪で埋め尽くされた冬探すの大変でしょうに、やっぱりねそうだったのね。
・チンパンジーは愛想笑いをする。とても好戦的なので、群の中で「誰が強いか」をとても気にして、自身がないオスは強いオスの前で愛想笑いを浮かべて、機嫌を損ねないようにする。
・ウーパールーパー(メキシコサマランダー)は水が少なくなると、陸上で生活できるように体が変化し、ギョロッとした目玉の悪人ヅラに変態してしまうのだそうだ。見てみたい。
・クジャクグモのオスはダンスが下手だとメスに食べられてしまう。動物のオスは殆どの種類が本当に大変だ。
・サイチョウのメスは卵を産むと全身がハゲてしまう。そのためヒナが孵っても巣から出られない。オスはハゲたメスとヒナに3ヶ月も食べ物を届け続けるが重労働のため、過労死してしまうこともあるとか。
・弱い鶏は鳴きたくてもなかなか鳴けない。なぜなら強いものから順番に鳴いていくからだそうだ。

「ざんねんな能力」では「せっかくの力がもったいない」

・プロングホーンは時速90㎞で走るが、追いかける敵がいない。
・アルマジロの9割はボールになれないが、ボールになれた方が持ち運ぶのにちょうどいいので、食用にされるので絶滅の恐れがあるほど数が減ってしまった。
・ニコヤカヒメグモは鳥に食べられないようにほほえむ。たまたま模様が人間にそう見えるのであって、これは鳥も惑わせる。

なかにはタイトルとちょっと合わないような生物もいましたが、色々な生き物がいて大いに笑えました。必死に生きている動物に笑って不謹慎とは思うのですが。
そういって笑っている自分がこの頃ますます残念な生き物に変化しつつあります。

|

« 東海道五十三次歩き6 日本橋~大森(2) | トップページ | 東海道五十三次歩き7 江尻~府中(1) »

コメント

こんにちは。これは面白そうな本ですね。私も読んでみます。

投稿: 多摩NTの住人 | 2017年7月23日 (日) 17:22

 面白いですね。
この世の中には、我々の知らない空間で、あらゆる生物たちが、生きるために持って生まれた本能を守って地道に生きているのですね。
人間が感知できないから、今でもに残っているのですね。
 人間からすれば、馬鹿気たことに想われるこことでも、かたくなに守っているのですね。
健気と言うしかありません。

 人間に飼われた動物たちは、人間の生活環境、人間の感情を見て、次第に
その環境に順応していく知恵を持ってきた。植物たちは、否応なしに人間の手によって
配合され、変化していく。しかし、どんなに形は変わっても本能は持ち続けている。
リスが隠したドングリの実を忘れるから「、そこに新しい芽吹きがある。
人間からすれば、ほんとにざんねんすぎていとおしい。

 筆者は,よくもまあこれだけの事実を知ってたなあと感心するばかりです。
今日は朝から曇り、時折小雨が降って、いくらか凌ぎやすい日になりました。

投稿: 夢閑人 | 2017年7月23日 (日) 17:39

★多摩NTの住人さま

こんばんは
こちらにもコメントありがとうございます。
2冊ともとても面白かったです。
タイトルがいいですね。是非!

投稿: tona | 2017年7月23日 (日) 19:20

★夢閑人さま

色々映像や本で、石油の中に生きているのとか、硫黄の強い所や極端に暑い、寒い所に住んでいるのや、真っ暗な洞窟の奥に住んでいるのや、海底の深い所でどうやって圧力に耐えて生きているのなど不思議な生物を見てきました。
この本では違った観点からまとめていて、タイトルもおかしくて楽しい本です。
1冊目同様に、この本にも120近い動物が出てきて、また絵がマッチしていて面白いのですよ。
本当にどうしてこんなことをするのとか、こんな変な形になってしまったのとか、変な能力が備わったのか、いろいろ細かく書いてあってなるほどと頷きます。
リスは忘れるからこそ、また新しく木が生えてて自分たちのためになっているなんて、リスは考えてないのですがね。

今日は涼しかったですね。また明日から耐え忍ばなくてはなりませんね。
有難うございました。

投稿: tona | 2017年7月23日 (日) 19:51

こんにちは
 
「ざんねんないきもの事典」に「続」があったのですね。
今回もいろいろな動物が紹介されていて、人間の立場から見ると
可笑しいやら不思議やらのことがいっぱいですが、
いやはや実に多様ですね!
 
クマササガイが自らの貝殻を飾り立てるモノに、それぞれこだわりが
あるというのは、それぞれの価値観などの個性がそうさせているのですね。
ちょっと人間と通じるところがあるかな。いやいや、日本は全員一致の
団体行動を重んじて個性をつぶしがちですね。
チンパンジーの愛想笑い。チンパンジーと人間はDNAの違いが
ほんの数%なのだそうで‥。強いオスの前で愛想笑いを浮かべるって、
人間と一緒。やっぱり近い関係なのですね。
オカピはズーラシアで2~3度間近で見てますのに、オイリーな体液に
ついては知りませんでした。茶色く手ににつくほどたっぷりとは。
それで艶やかなあの毛並みなのだなぁと納得です。
人間も皮脂が肌を守っていますから、あまり目の敵にしては
いけませんね。
ウーパールーパーが、水が少なくなると変態するというのも
知りませんでした。以前、いつも行く美容院で水槽に飼われていました。
白くて、水が減ったら変態する間もなく弱ってしまいそうに
見えましたが、案外適応能力があるのですね。
アルマジロが絶滅の危機に瀕している理由に、丸まれることが
あるとは…身を守るすべが人間相手となるとそんなことに。
多種多様な、色々な面白い不思議な素晴らしい能力を備えた
生き物たちから見たら、それぞれ、人間はどのように見えて
いるのでしょうね。

投稿: ポージィ | 2017年7月24日 (月) 10:21

★ポージィさま こんにちは

最近、続が出版されました。1冊目で楽しんだので、これはまたぜひ買わなきゃと思った次第。
やはり面白くて半日楽しんでいました。すぐ読めてしまうのです。
特に海の中の生物をテレビで観て、どうしてこんなのがいるのと感動の連続ですが、他の動物にもいろいろあって、それが能力抜群や容姿抜群、こだわりすぎなどあって、それが何とも残念な形に終始したりしてそこが笑えます。
ここにあげたのは120種近く紹介されているほんの一部ですが、長所がまた命の危険にさらされたりして、生きていくのは楽ではないのが多いです。

ウーパールーパーをご覧になっていらっしゃるのですね。私も見たいです。絵が描いてあるのですが、その変身ぶりがまたおかしいのです。
チンパンジーが愛想笑いまでするなんて、なんともはや雄は雌の気を惹くだけでなく、力関係が大変なものだと思いました。
オカピは触らないですが、触ると手が茶色になるのですね。私もズーラシアで見てきれいだなあと思いました。
アルマジロは丸まれない方が生き延びるなんて、人間の勝手でそうなって、驚きでした。
いろいろな面白い感想をありがとうございました。


投稿: tona | 2017年7月24日 (月) 11:26

「ざんねんな生き物事典」の続が出たのですね。
tonaさんが紹介してる、ざんねんな生き物、殆どの人が知らないでしょうに
作者はどのように調べるのでしょうね、そちらの方が興味を持ちそうです。

どの生き物に生れようと生きるのに必死です。
TVで珍しい生き物を紹介してくれる番組で、未だ観た事も無い生き物が沢山います。
知らない世界を知るって楽しいですね。

投稿: ラッシーママ | 2017年7月24日 (月) 20:20

★ラッシーママさま

監修者の履歴を見ますと、旧水産大学を出て、国立博物館で学び、環境庁で生態調査に参加し、研究し、上野動物園の解説員を経て、現在「ねこの博物館」(伊東市にある)館長です。
この博物館はラッシーママさんのお宅と同じ市にあるのですね。

砂漠や、熱帯雨林やオーストラリア、そして海や川の中の生物の多いこと。テレビで随分見ますよね。
これらの生物がこのように分類され、それも残念である部分を抜き出して、面白いですね。
本の中の文章も楽しいのですが、絵が面白くて笑ってしまいました。
有難うございました。

投稿: tona | 2017年7月24日 (月) 20:39

tonaさん、おはようございます♪
続編も出たのですね。
前回御紹介の「ざんねんないきもの事典」は
私が読んだ後、北海道の孫に送ってあげたところ、
とても喜ばれました。
今回の方がさらにレベルアップして楽しそうですね。
ちょうど夏休みなので、さっそく本屋さんに飛んで、
孫に送ってやろうと思います。
ご紹介、ありがとうございました。

投稿: hiro | 2017年7月25日 (火) 08:41

タイトルといい、表紙の絵といい、
本当に面白そうな本ですね。
「残念ないきもの」ということであれば
戦争や核開発を繰り返して自滅の道を歩んでいるような人間が、断トツ一番ではないかとも思いますが。
プロングホーン、知らないので検索してみました。
鹿のような生物なのですね。

投稿: zooey | 2017年7月25日 (火) 10:50

★hiroさま

やはりお孫さん喜ばれましたか。
それは良かったですね。
今回も面白いですからきっと喜ばれると思います。
早速実行ですね。
こちらこそありがとうございました。

投稿: tona | 2017年7月25日 (火) 12:52

★zooeyさま

タイトルがいいですね。
おっしゃるとおり、人間が残念な動物のダントツ一位ですね。年取るといろいろな意味で自分自身が残念な生き物に変わりつつあります。残念具合もいろいろで、おかしくなります。
中の絵がとてもいいですよ。
一所懸命やって報われないようなところ、可哀そうですが、ユーモラスですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2017年7月25日 (火) 13:13

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146506/65570611

この記事へのトラックバック一覧です: 『続・ざんねんないきもの事典』:

« 東海道五十三次歩き6 日本橋~大森(2) | トップページ | 東海道五十三次歩き7 江尻~府中(1) »