« 荒川土手の岩淵水門と浮間公園へ | トップページ | 世田谷一周区境ウォーキング第3回に参加 »

2017年12月26日 (火)

『鹿児島学』岩中祥史著

著者はこの本を書くために鹿児島県の全市、ほとんどの町村を訪れたそうだ。
本土の他、種子島・屋久島を経て、悪石島のあるトカラ列島、その先の奄美諸島の与論島まで普通の地図には収まらない長い県だ。
江戸時代には沖縄まで島津が治めていた。

鹿児島県で最大、最強のものは温泉で源泉の数が全国第2位(1位は大分県)で鹿児島市内の銭湯は殆ど源泉かけ流しだそうだ。
そして思い浮かべるのが桜島(この灰だけが悩みの種)。さらに指宿・霧島温泉、焼酎、黒豚、薩摩揚げ、豚の角煮、キビナゴ、サツマイモ、白熊(かき氷)、薩摩焼、大島紬。

薩摩と言えば、明治維新の原動力となった。歴史上の人物では西郷隆盛、大久保利通、島津の殿様たち、天璋院篤姫、陸軍の大山巌、海軍の東郷平八郎、伊東祐亨(すけゆき)、山本権兵衛、洋画家の藤島武二、東郷青児、歴史小説家の海音寺潮五郎。

産業は製造品は37位、農業産出額3位、畜産業の「豚」1位、「肉用牛」「鶏」2位、食料自給率(生産額ベース)は宮崎県に次いで2位。

日本一長い「海上国道」58号線があるのが面白い。沖縄本島を貫き、与論島や徳之島を飛び越し、奄美大島に58号線が現れ、次は種子島で最後が鹿児島港から700mの西郷隆盛の銅像が建つ中央公民館交差点までが58号線の全ルートだそうだ。

路面電車が走る都市は17あるが、鹿児島市のは架線柱があり、架線が少なくすっきりしている。軌道が敷設されている部分に芝が植えられている。世界でもまれだそうだが、ついこの間スペインバスク地方で見て写真も撮ってきたところだ。お洒落な感じで、気持ちを和ませ、電車から発生する熱や騒音大幅に減らし、ヒートアイランド現象を緩和する効果もあるそうだ。
                  ビルバオの路面電車2_450x338

日の丸、君が代、軍艦マーチ、国産ビール、野球、那須塩原温泉、キヨスク、一橋大学。これら全てに薩摩が深く関わっていたとのこと。
それぞれ長い説明があるが、一度読んだだけでは頭に入らなかった。

一途で猪突猛進の鹿児島人。お墓参りは欠かさない篤い信仰心。
徹底して行われた廃仏毀釈でお寺が少ない県で47都道府県中44位。国宝、文化財が極端に少ない県。しかしパチンコ店は日本一多い。本土の県内のいろいろ個所の話。藩主の搾取で悲惨な島民だった奄美大島、世界遺産の屋久島、鉄砲伝来・宇宙センターの種子島など様々な角度から357頁にわたって紹介されていてなかなかに興味深い本でありました。

|

« 荒川土手の岩淵水門と浮間公園へ | トップページ | 世田谷一周区境ウォーキング第3回に参加 »

コメント

鹿児島で知っているのは、西郷さん、島津氏、
さつまいもくらいですが、いろいろ見逃せない
ものがあるのですね。

温泉のトップは北海道か長野県かと思って
いました。

旅行しても国宝が少ないので、がっかりの県
ですが、少ない理由がちゃんとあるのですね。

奄美にも屋久島にも行っていないし、まだ
魅力が隠されています。

来年の大河ドラマも楽しみです。

投稿: matsubara | 2017年12月26日 (火) 11:25

こんばんは。
ご無沙汰しています。だんまりでの記事拝見に、コメント欄閉じっぱなしの
低調ブログ活動を続けてしまってすみません。
12月はずっと家で結構のんびりしていましたのに。
 
鹿児島は、二十歳の時に一度だけ短い旅で行きましたが、
都井岬がちょっぴり記憶に残っているだけですが、
来年の大河ドラマが西郷どんということで、にわかに興味が
増してきているところです。tonaさんの記事も、
このような
特徴のある県なのかと興味深く拝見しました。
 
後日ご挨拶ブログはアップする予定でいますが、今日は一足先に‥
今年も一年本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします confident

投稿: ポージィ | 2017年12月26日 (火) 18:14

★matsubaraさま

私も温泉については意外でした。
銭湯がみんな温泉とは驚きました。

島津氏についてもいろいろ書いてありました。
西郷さんの大河ドラマが始まりますのでその背景の鹿児島をちょっぴり知って面白かったです。
奄美大島はもう一度行きたいと思っています。
屋久島に行ったのに、種子島に行っておりません。なかなか見どころがあるようなのですよ。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2017年12月26日 (火) 19:19

★ポージィさま

こんばんは。
少し落ち着かれたようでよかったです。これからもまだまだ大変と思いますが、体に気をつけられてください。

私も20歳ころ九州一周で行きました。磯庭園や桜島、指宿、霧島などが思い浮かびます。
人々の言葉がわからなかったことも思い出しました。
ちょっと通っただけでは知らないことばかりです。
そう、西郷どんがはじまりますね。どのように脚色されるか興味あるところです。

こちらこそお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。

投稿: tona | 2017年12月26日 (火) 19:34

tonaさん、おはようございます♪
九州には何度か行きましたが、鹿児島は新婚旅行で行っただけ。
中学や高校で習った地理や歴史程度の知識しかありませんが、
この本を読めば、鹿児島についての幅広い知識が身につき面白そうです。
そういえば食べ物は美味しいものが多いですが、国宝は少ないですね。
「海上国道」58号線のことは全く知りませんでした。
路面電車が走っている敷地も美しいですね。
来年から大河ドラマは西郷どんなので、これからも
いろいろ学べそうで楽しみです。

投稿: hiro | 2017年12月27日 (水) 08:12

★hiroさま おはようございます♪

新婚旅行が鹿児島:素敵!
その前は伊勢志摩、ご多聞にもれず我が家もそこでした。
歴史は島津氏と維新ですが、地理は習ったことがなくて、旅行したときに桜島のことを知りました。灰の被害が凄いのですね。
焼酎好きにはたまらない地ですね。ちなみに私は焼酎は殆ど口にしないので残念です。
キビナゴは北九州市に住んでいた時にたくさん、フグのサシミと共に食べました。
鹿児島でも路面電車のグリーンの敷地を見てみたいです。
「海上国道」面白いですね。これを踏破するのは途中船に乗らなくてはならず、なかなか難しそうですね。沖縄から一つ一つクリアしなくては。
大河ドラマ、どんな西郷さんの側面を見せてくれるのか、楽しみにしています。

投稿: tona | 2017年12月27日 (水) 09:04

九州は好きでツアーでは5,6回行ってますが宮崎が多く、九州一周で1回しか鹿児島には行ってないのです。
その時、桜島の噴火で町ごと飲み込まれ、火山灰で埋まった家がそのまま残されていました。

鹿児島発祥の食べ物や明治維新の原動力となった歴史上の人物が多いですね。
日本一長い「海上国道」58号線があるのですか、知りませんでした。

来月から始まる大河ドラマの西郷どん、これらの事を知ってると
尚更楽しめそうですね。

投稿: ラッシーママ | 2017年12月27日 (水) 17:16

★ラッシーママさま

宮崎にたくさん行っていらっしゃるのですね。
鹿児島は20歳ころでしたか行ったのですが、桜島の灰は見ていませんでした。
テレビで見ただけですが、凄いですね。実際のご覧になって実感されたことでしょう。

「海上国道」っていうのがあるのですね。マイカーではなかなか踏破できないでしょうね。フェリーが必要ですし、踏破したからってどうってことない話でもあるでしょうから。でも車のない私、走りながら景色が見られたら面白いなあと思います。
来年の大河ドラマもまた見るつもりです。このところずっと見ています。朝ドラは時々です。

投稿: tona | 2017年12月27日 (水) 19:07

こんにちは。若い頃は鹿児島には全く縁が無く、5年前に行った屋久島が初めての鹿児島でした。指宿温泉にも行きましたが、次は歴史探訪で訪れてみたいものです。

投稿: 多摩NTの住人 | 2017年12月28日 (木) 08:16

★多摩NTの住人さま

屋久島は行きましたが、縄文杉も行かないツアーでしたので残念な思いがしています。
ウィルソン株は凄かったですね。
若い方は宮之浦岳に登って行きました。
365日雨と聞いてるほど雨が多いそうで木々の苔が物語っていましたね。雨に遭わなかったのが幸いでした。
あのとき鹿児島県の一部に居るとは思っていませんでした。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2017年12月28日 (木) 08:47

鹿児島県に興味を持たれてるのですか。内容の濃い本ですね。
長崎県以外、何処にも足を踏み入れていないので九州を知りません。
高校の修学旅行は九州、でも高熱で急きょキャンセル!
そのお金で、後に津和野の隠れキリシタンをまとめる為に再訪しました。
大河ドラマ見ないけど、日本史に置き去りにされるから見ようかな~

今年は打ち止めとしました。
tonaさんは、健康で歩かれるでしょうね♪

来年も宜しくお願い致します。

投稿: だんだん | 2017年12月28日 (木) 10:59

★だんだんさま

来年大河ドラマで「西郷どん」をやるので読みました。この著者には他の都市について書いた本もあるので順次読んで行こうかなあと思うほど新しくわかったことが多いです。
修学旅行をキャンセルとはまた惜しいことでした。
津和野の隠れキリシタンのこと、何も知りませんです。長崎県の方しか。機会があったら教えてください。
1月も歩く予定です。
こちらこそありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

投稿: tona | 2017年12月28日 (木) 12:33

おやまあ、コメントしたつもりだったけれど、、。
こんなことが多いのですよ、先日は落語会の料金を払い込んだつもりでいたらしてなかった。
鹿児島には二度、どちらも仕事がらみでしたから、町を歩きもせず、焼酎ばかり飲んでいました。

投稿: 佐平次 | 2017年12月28日 (木) 13:58

★佐平次さま

いえいえ、一つ前の記事にコメントをいただいております。
まあ、料金の払込みの勘違い、そんなことしょっちゅうですね。
指さし称呼してもだめですよ。
鹿児島の焼酎は一級品でしょう。
私も今度飲んでみようかしら。

すみませんでした。

投稿: tona | 2017年12月28日 (木) 14:10

「鹿児島学」なんて言葉があるのですねえ。
無知な人間には知らないことばかりです。
一橋大学と薩摩の関係というのは
薩摩藩士の息子であった森有礼が
一橋大学の前身である学校を造ったというような話を聞いたような気がします。

投稿: zooey | 2017年12月28日 (木) 20:58

★zooeyさま ありがとうございます。

よく御存じですね。
森有礼は薩摩藩士の五男だったそうですね。
来年の大河ドラマに合わせて、たまたま鹿児島県関係なので読みましたが、札幌や広島、福岡、名古屋などが書かれていますので、今日名古屋学を借りてきました。
本当に知らないことばかりで、今池上彰氏のテレビを見ながら驚いたり、自分のあまりの無知ぶりに落ち込みそうになったりします。

投稿: tona | 2017年12月28日 (木) 21:16

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146506/66201087

この記事へのトラックバック一覧です: 『鹿児島学』岩中祥史著:

« 荒川土手の岩淵水門と浮間公園へ | トップページ | 世田谷一周区境ウォーキング第3回に参加 »