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2018年2月11日 (日)

『世界探検史』長澤和俊著

P1120501_300x450長澤教授には、1986年に早稲田のエクステンションセンターに初めて登録し、その頃NHKの「シルクロード」の番組にのめり込み、たくさん本も買っていた(全部処分してしまったのは早まったか)ので、最初に受講してお会いしました。すでにあの辺りをたくさん探検されてその豊富な体験のお話もなかなかに面白かった。クンジュラブ峠(4700m)では高山病の一種でしょうか、鼻血ぶーだったとか、酷い大揺れ小型機体験などのお話が記憶にあります。豪放磊落の方とお見受けしました。教授と一緒のシルクロードの旅に参加できなかったのが残念でした。
この本は1969年に上梓されているので受講していた時にはあったわけで全然知らず、今年講談社学術文庫で刊行されたので本屋で見かけて購入しました。

探検として私が認識しているのは香辛料を求めてスエズとパナマ運河のない時代、大航海時代が始まったことや、マルコポーロに始まるシルクロード、チベットやヒマラヤ探検、アフリカ探検、そして北極や南極探検などでした。
実は探検って年表に寄れば、前7世紀アリステアスのスキタイ地方探検に始まりそれが次第にあらゆる大陸、島にまでおよび、20世紀に入ってからは近代的な科学装備により、未踏の高峰や深海、各大陸の極奥部の探検もなされ、地理的探検の時代はここに終わった。しかし残るは航空写真も進歩したものの、地名もわからず内容もほとんど知られていないのでこうした地域の実態を探検することが残された課題のようです。
アメリカ、アジア、太平洋、アフリカ、極地のたくさんの探検が網羅されているけれども北極、南極、オーストラリア乾燥地帯、アフリカ奥地など、もうそこで死ぬような苦労をしながら探検をし、実際にクック、マゼランなどはじめ多くの探検家が客死している。それでも探検家は跡を絶たない。現在は探検家とは少し意味を異にする冒険家が多くなっている。
日本では、江戸時代にジョン・万次郎の漁船で漂流してしまったような数々の漂流、そして植村直己、女性で世界初七大陸最高峰登頂の田部井淳子、単独無寄港世界一周航海の今給黎教子などたくさん知られているが、この本の中には中央アジアやチベットなどへ足を運んだ、大谷探検隊や河口慧海などが記されています。

というわけで本の中で、飛行機や車や列車のなかった時代の世界中の凄いところを、死にそうな気持になって探検して参りました。

下の方にちょろちょろと緑の葉もあるけれど、シロタエギクのように葉が白くなっているこの木、葉の色をこれから通るたびに観察したい。と言っても何の木だかわからないと面白味が半減します。   トウヒ属のコロラドトウヒとのことです。多摩NTの住人さま、有難うございました。
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コメント

こんにちは。世界探検史は面白そうですね。針葉樹はコロラドトウヒなどトウヒの仲間でしょうか。

投稿: 多摩NTの住人 | 2018年2月11日 (日) 18:03

こんばんは(^o^)/!
面白そうな本ですね。
私は植村直己さんの「青春を山に賭けて」をはじめ5冊、河口慧海さんの「チベット旅行記」もすべて読みました。
植村さんの著書を読んで、せめてエヴェレストを見たいと思いましたし、オーロラも見ることができました。
河口慧海さんがチベットへ向かう途上に歩いたネパールのジョモソム街道も数回歩きました。
自分にはとてもできない冒険を、著書を読むことによって大いに楽しんでいました。

投稿: 慕辺未行 | 2018年2月11日 (日) 22:58

★多摩NTの住人さま

こんにちは。
コロラドトウヒを教えていただきありがとうございました。
葉の色が春になると緑に変身するのかと思ったりしたのですが、この色なのですね。
マツ、ヒノキ、モミ、マキ、スギ科など似ているのがたくさんありまして一番モミ科に似ているような感じです。
丸い実のようなのは松ぼっくりみたいな実でなく、葉の新芽とありました。
今年最初に見た新しい植物、今日はこれらの関係の針葉樹をネットで探索したいと思います。
重ねてお礼申し上げます。

投稿: tona | 2018年2月12日 (月) 08:37

★慕辺未行さま

おはようございます。その後お元気でしょうか?心配しております。
私も植村直己さんの本は全部読みました。
河口慧海さんのも2回ほど読みました。自分では冒険はしないですが、結構好きですね。
でも読んでヒマラヤやオーロラを見たいと思って実行されたことはさすがです。
どちらも目にしないうちに体が期限切れになってしまいました。
チベットへ向かう道はどの道も厳しいですね。
ジョモソム街道さえ数回も踏破されたとは!
ありがとうございました。

投稿: tona | 2018年2月12日 (月) 08:44

ジョン・万次郎のことは、昨日の西郷どんにて
紹介されていましたね。島津との関わりは
初耳でした。

河口慧海を知る人は少ないですね。
私は仏教の関連展示で見たことはあります。
あの時代に珍しいことですね。

15年ほど前にネパールに行きましたが、
高山病は大丈夫でした。

投稿: matsubara | 2018年2月12日 (月) 08:54

★matsubabaさま

ジョン・万次郎の琉球、薩摩到着は知っていましたが、最初牢獄につながれていたとは。
そして小説とか脚色でしょうか、あるいは本当でしょうか西郷さんが関係していたとは驚きでした。
河口慧海は読めば読むほど、凄い人物であることを認識しました。
高山病にならなかったですか。
私は3400mのクスコや北岳3193mは何でもなかったです。多分そんなに高山に弱い方ではないと思っていました。
ネパールに行って見たかったです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2018年2月12日 (月) 09:36

椎名誠は探検記が好きで自らも探検好き、私は臆病で怠惰だから探検はしない。
でも探検記はたまに読みます。
代償作用かもしらないです。

投稿: 佐平次 | 2018年2月12日 (月) 09:59

tonaさん、こんにちは~♪
この分野の読書は私の一番欠落している部分で、
植村直己さんや田部井淳子さんのことはマスコミを
通して知ったことが大部分です。
ジョン万次郎のことは歴史で勉強しましたが、
母親に会いたいがために日本に戻ってきたとか、
高知に戻る前に鹿児島や長崎を経由して帰ったことなど、
詳しいことは何も知りませんでした。
これから少しずつ読んでみようと思います。

投稿: hiro | 2018年2月12日 (月) 12:08

★佐平次さま

私も椎名誠の探検記を随分読みました。
彼自身は探検も好きだけれども、たくさんの探検記を読んでいますね。
今椎名誠著の『日焼け読書の旅かばん』を読んでいますが、漂流記ベスト20をはじめ面白い本がたくさん出てきます。
彼のSF本ならびにSF好きは苦手です。

投稿: tona | 2018年2月12日 (月) 16:19

★hiroさま こんにちは♪

私は殆ど欠落しているという読書傾向偏り人間です。
でも残された人生、あと何冊読めるかと計算してみても500冊、、1000冊はいきませんね。とても。
ジョン・万次郎伝はいろいろな人が書いていて5冊はくだらないだろうと思います。
日本に帰ってきてからも波乱に富んだ人生だったのですね。


投稿: tona | 2018年2月12日 (月) 16:27

「ジョン万次郎」は昔、本を読みました。
もうハッキリ覚えていないのですが
アメリカ船に拾われ、向うで教育も受け、
捕鯨船で働いていたのですよね。
薩摩で優遇され、長崎で牢に入れられ、その後土佐に送られたのは事実のようです。
そこに黒船が来航、アメリカのことを熟知している彼はまた政府から優遇されましたが
余生はあまり恵まれてなかったとか。
凄い人生ですよね。

投稿: zooey | 2018年2月13日 (火) 12:17

★zooeyさま

私もだいぶ前になるのですが、吉村昭の本で読んだのだと思います。
たくさんの方が書いていますね。
助けられて船の中でもアメリカに行ってからも凄い好奇心で勉強していましたね。
しかし故郷の母への思い断ちがたく遂に帰郷。
そうですね。苦労したのに残念なのが余勢に恵まれなかったこと、お気の毒でした。
ひょんなことから人生がくるっと変わってしまうこと、いろいろな人の人生で見ますね。

投稿: tona | 2018年2月13日 (火) 12:49

若いころはずいぶん読書をしたものですが、
探検記や登山記なる分野には無縁でした。
腰を悪くしたことや眼が悪くなったことなどで
書物をじっくりと読むことが無くなりました。
数年前に7日間の入院をしたとき、差し入れの書物を読む毎日になり
それがいったい何年ぶりの読書三昧の生活だったのかと
ブログに綴ったことを思い出しています。

投稿: Saas-Feeの風 | 2018年2月13日 (火) 16:29

こんばんは
 
人類の歴史と共に、世界の探検の歴史も続いてきたといえるのでしょうか。
いつの時代も人間を探検に駆り立ててきたものは何だろう?と思いながら
記事を拝見しました。必要に迫られてか、何かに駆り立てられてか
探検の旅へと踏み出した先人の方々のおかげで、私たちは現在
世界のいろいろなことを知ることができているのですねぇ。
自分では未知の世界に探検に踏み出す勇気はなかなか踏み出せそうに
ありませんが、読書で疑似体験させてもらうのも楽しいですね。
私もそういう本も読んでみたくなりました。

投稿: ポージィ | 2018年2月13日 (火) 18:03

★Saas-Feeの風さま

ブログをやるようになってからは、勤めていた時の往復電車の読書量より減りました。その代りいろいろな方からいろいろな事を学べて大変有意義ではあります。
私はこの冬風邪ばかり5回くらい引いて、治っては出かけまた引いて、さすがに七福神めぐりの後に引いた後は1ヶ月も家に引きこもりましたので、その間いろいろ本が読めました。
入院は10数年していませんが本当に本を読むしか時間がつぶせませんね。
眼は白内障の手術をしてメガネを新しくしましたから、読書はメガネでばっちりです。
腰、友人もここ何年か外にも出られなくてクラス会など全然参加していません。ひどいらしいです。どうぞお大事になさってくださいね。

投稿: tona | 2018年2月13日 (火) 18:41

★ポージィさま

いつもいつもコメントいただくばかりで申し訳ありません。
紀元前からもう探検が始まっていたなんてギリシャローマ時代にはなされていたのですね。
真の探検家の共通点は、飽くなき探求心の他、心身ともに頑健であることみたいですね。
どんな酷い目に遭っても懲り懲りしないというのは人間離れしています。本当にすごい人たちです。
しかし探検家の中には金を求めて、あるいはラッコやアザラシの毛皮を求めて、あるいは像の牙を求めてなど自分たちの利益をむさぼり、現地人にひどいことをした人たちも多いのですね。
私も探検はおよそ縁がありませんので、本の中で楽しみました。いろいろな本が出ているようですよ。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2018年2月13日 (火) 18:50

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