都立薬用植物園
薬の勉強でなく花を楽しみに行く薬用植物園です。
そういえば、小田原の<ういろう>で買った「透頂香・ういろう」なんですが、効能は「腹痛、下痢、胃痛に始まり途中、夏負け、寒さ負け、そして広く急病に用い又強壮剤として常用す」とあります。141粒で1000円だったか、1回大人は10~20粒服用。凄くよく効くと友人から聞いていたので買ってみて試したみたところ、結果は何も私には効かなかった、ということです。漢方は風邪薬でも以前いろいろ使っていましたが、やはり医者に行く羽目に。西洋医学が処方する薬にずっと頼っていたたため、私には漢方は役に立たず、値段も高いし、残ったういろうはお守り代わりに持ち歩いています。
昔の人は植物や虫や石など自然界にある中から研究して薬にしたわけで、歩いて旅した時代の人々にとって「ういろう」のような薬は高くてもどんなにかよく効き、ありがたかったであろう。まあ、それなのに西洋薬に浸ってしまったおんぶにだっこの私には何も効かないということに驚いているここ数ヶ月です。
それなのにこの植物園に来て、それでもちょろっと効能を見たりしていました。午前中から猛暑の日ですぐ木陰に避難。外の木陰より更に涼しかったのが温室とは。係員さんが資料室で涼んでいったらということで、そこで冬虫夏草をしげしげと見てきました。
コンニャクの花の実 マムシグサの実のオレンジ色版という感じでとうもろこしみたいでもある。
ヤマトシジミチョウでしょうか
トウワタ
コガネバナ 根の断面が鮮やかな黄色をしているので付いた名。消炎、解熱、下痢とありました。しそ科の花に似る。
コガマ(ガマ科)
シロヤマブキの実 シロヤマブキの花は4弁なので実は4つ。しかし色が意外。
ハマナスの実 食べられるそうだ
オオボウシバナ(ツユクサ科)ツユクサの変種で青色染料となる
センニンソウ 有毒植物
カブトムシ 大学生が他所の木からここに集めていた
ヘチマの花 子供の頃以来お目にかかる花で意外と大きかった。たわしと化粧水としての用途がありました。
ナタマメの花 酢漬けにするらしい
ブチヒゲカメムシ ナタマメにいた。大豆、綿、胡麻、稲穂などの害虫。
ミソハギ(ミソハギ科) 民間療法の急性腸炎、下痢止め。
ハブソウ(マメ科) 葉がハブに噛まれた時の民間薬であった
トウガン(ウリ科) 葉の形が目立つ。漢方では鎮咳。
温室
アカホオオショウガ 面白い所に花が咲く
オオバナアリアケカズラ
ジュズサンゴ 小さな花
インドジャボク 血圧降下剤。世界を変えた薬用植物。
資料室
冬虫夏草
マンネンタケ(レイシ)


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夏休みを取った娘たちが次に行ったのが高崎。何しに行ったのかと思ったら、かみつけの里博物館と保渡田古墳群で埴輪を見たついでに洞窟観音と徳明園へ。
その翌日に上野の「縄文展」で土偶を見に行っていました。
群馬県のお土産もなかなかに美味しくどんどん食べています。

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コメント
小田原のういろう(薬)の事は友達から聴き知りましたが、それまではういろうと言えば名古屋のういろうの事だと思ってました。
小田原のういろう、人気があって一人の人が数個と決まってるそうです。
tonaさんには効きませんでしたか。
以前にもこの植物園の事を載せていませんでしたか。
面白い花があるのですね、冬虫夏草というのですね。
子供の頃ヘチマの花を見て、その花がヘチマになり、お風呂で体を洗う時に使いましたね。
最初は硬くて痛かった・・・
tonaさんのブログから何時も知らない事を教えて貰ってます。
投稿: ラッシーママ | 2018年8月 9日 (木) 15:10
★ラッシーママさま
小田原のういろう、一頃朝4時から並んだと聞きました。そんな話などいろいろ聞いて通りかかったのだから是非と買ったのですがだめでした。この頃売薬さえ聞かず、お医者さん処方の強い薬でないと効かないのですから随分と老化したものです。
あまり薬を飲まない人には良く効くことでしょう。文明病というか贅沢病というか、情けない話ですよね。
薬用植物園は家から電車で凄く近いのです。この間は1昨年の秋でしたか、シロハラを撮影していました。
冬虫夏草は蛾の仲間の幼虫に寄生するキノコの一種だそうで漢方の生薬ですね。
ヘチマのたわしで勿論体を洗ったこともあります。確かに痛かったです。ヘチマコロンを作って学生時代塗っていました。学生時代はお化粧しないので基礎化粧品でしたね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年8月 9日 (木) 19:16
亡き妹の夫が東京薬大出のため、一度は
その大学の薬草園に行きたいのですが
まだです。
近くにエーザイの薬草園があり、10回くらい
行きました。でもまだまだ名前は覚えられ
ません。
この薬草園はかなり充実していますね。
冬虫夏草は名前だけ聞いていました。
はじめて拝見します。
投稿: matsubara | 2018年8月 9日 (木) 20:45
tonaさん、こんばんは~♪
小田原の<ういろう>は卓球の仲間とコナズ珈琲に行った時、
持って来た方がいて、5粒位飲ませていただきました。
仁丹のような味がしましたが、141粒で1000円もするとは思いませんでした。
その薬と関係あるかどうかはわかりませんが、お腹が張って困りました。
2時間後、ペットボトルのお水を買ってたくさん飲んだところ治りました。
漢方は体質にあえば良いのかもしれませんね。
コンニャクの花の実、初めて拝見しました。
確かに色違いのマムシグサの実のようですね。
トウワタやコガネバナなど、薬草にも綺麗な花が多いのですね。
ハマナスは健康茶として飲んだことがあります。
ハマナスに限らず、薬草茶は母がよく作ってくれたので、
いろいろ飲みましたが、効果のほどはよくわかりません。
ナタマメは夫が作ったことがありますが、硬くて食べられませんでした。
酢漬けにするとよかったのですね。
お嬢さんのお土産、どれも美味しそう!
投稿: hiro | 2018年8月 9日 (木) 20:52
★matsubaraさま
そうなのですか。
私は一度東京薬科大学の薬草園に行きました。山の斜面のような所もありますし、池もあります。
東京都のこの薬用植物園は狭いけれども種類が多いです。ロックガーデンでは山野草がの種類が多いので季節を逃さなければいろいろ見られます。
薬効は覚えられないのでお花を見に行くだけです。
冬虫夏草はキノコの一種なのですね。写真では見ていましたが、私も初めて見ました。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年8月 9日 (木) 21:10
★hiroさま こんばんは♪
まあ、hiroさんも偶然ながらういろうを飲まれたのですね。私は飲んでも何も改善されませんでした。漢方はゆっくり効くと言いますね。江戸時代の旅行者はゆっくり効くというのでは困りますね。旅行が中断されてしまいますもの。でも当時の人はあまり普段から漢方薬を飲まないのですから、すぐ効いたのだと想像しました。私は小さい時から薬の飲み過ぎですね。よく風邪ばかり引いて。
コンニャクの花はこの植物園で見ましたが、実は初めてです。凄い数ですね。
ハマナスの実は食べたことないですが、美味しいのでしょうか。もちろんお茶もです。ハーブティーも昔30種くらい試しましたが、美味しくないのでやめました。
なんでも気長にしないと漢方はだめのようですね。
ナタマメの酢漬けですが、お花を酢漬けにするのです。美味しいかもしれませんね。育てていらっしゃる方しか味わえません。どこかで売っているのでしょうか。
お土産美味しかったです。ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年8月 9日 (木) 21:27
いろいろあって楽しいですね。
私はもう何十年も煎じ薬をのんでいます。
お陰で便秘知らず、なにが入っているのか、昨日歯医者にレシピをもっていきましたが、本人はしらないのです。
冬虫夏草は中国に行ったときに山ほど買わされて飲みましたが、さて効いたのやら。
投稿: 佐平次 | 2018年8月10日 (金) 10:18
さすが植物園。いろいろ珍しいものが沢山ありますね。
郷には沢山こんにゃくがありましたけど、こんにゃくの花の実なんて初め見ました。
ナタマメの花もそうです。
ヘチマはたわしにしたり、幹を切って出る液を化粧水として姉たちが使っていました。
漢方薬はこの頃見直されています。緩効性なので長く続けないと効果が見えない
物です。曾祖父が漢方医だった関係で、小さい時から、風邪薬や体質改善のためいろいろ
煎じて飲まされました。
変な匂いのもの、何かわからないようなのを粉にしたようなものなど、決して飲みやすい
ものではありませんでした。我慢して飲んだものでした。
少しは効いたのでしょう。改善されたような気がしました。
冬虫夏草、見てくれは悪いですが、よく使われています。よく聞く名前です。
群馬県のお土産の中で、水沢観音の水沢うどんは食べました。
きれいな湧水での手打ちうどんで弾力とこしの強いおいしいうどんでした。
投稿: 夢閑人 | 2018年8月10日 (金) 12:24
★佐平次さま
煎じ薬何十年もですか?それは凄いですね。
もうちゃんと効いていますね。
漢方薬って高価ですね。手間がかかっていますものね。
冬虫夏草を飲まれたとは。有名なのに見るのは初めてでした。何でもドロドロになった血をきれいにしてくれるとか。万能薬でもあるそうですね。
朝鮮人参は効いたような気がします。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年8月10日 (金) 16:23
★夢閑人さま
季節を違えて行くとそのたびに違う花が咲いていて無料ですし、近いしで気に入っています。
コンニャクの花はここの植物園で見たのですが、実になったのは初めてで、今頃も実が多いことに気がつきました。
私も高校時代からヘチマ水が化粧水でした。
夢閑人さんの曾祖父に当たる方は漢方医だったのですか。華岡青洲の研究している姿などが重なります。
小さい頃あまり丈夫でなかったようですが、漢方薬が効いたのではないでしょうか。
朝鮮人参にはお世話になりましたが、冬虫夏草は一度も見たことも飲んだこともなく、資料館でたっぷり拝見してきました。
水沢うどんはかつて一度だけ食べたことがあります。稲庭うどんも美味しいですが、お水がいい所のうどんは美味しいですね。
お水と言えば、三島市市長が駅前の高層ビル群を建てる計画に熱中し、お水が損なわれるのではないかとか、富士山が見えなくなるとか騒動になっていますね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年8月10日 (金) 16:38
東京都薬用植物園のことをまったく知りませんでした。
調べると西武拝島線の東大和駅の近くでした。
そちらにいるころに知っていたら車で寄っていたと思います。
薬草の花を見る機会は殆どありませんから
興味深いものがありますね。
コンニャクの花は見たことがあるのですが
実の写真を拝見して、こんな実になるとは・・とビックリです。
マメ科の花、ウリ科の花・・野菜で見慣れた花そっくりですね。
仲間の花と直ぐに判りますね。
アカホオオショウガ・・・生姜の仲間ですか。
生姜の花を見たことがあるかな、覚えていません。
冬虫夏草・・・冬は虫に、夏は草になるということを聞いたことがありますよ。
咳に効く・・・のでしたっけか?
投稿: Saas-Feeの風 | 2018年8月10日 (金) 17:05
コンニャクの花の実、初めて見ました。
こんなにいっぱいできるのですねえ!
冬虫夏草も知りませんでした。
ゼラニウムの茎につく芋虫にそっくりです。
見つける度に悲鳴を上げながら
ティッシュでつまんでトイレで処刑しております。
投稿: zooey | 2018年8月10日 (金) 20:59
★Saas-Feeの風さま
薬草の花といっても殆どの回りの草花が薬用成分を持っていて、又毒も持っていてその毒が薬に使われたりで勉強したら面白いと思いました。時すでに遅しです。何しろ覚えられなくなってしまって。
コンニャクの実には驚きました。まさかあの花がこんな実になるとは。そして実の色ですが花の色と関係ないのが多いですね。
マメ科、ウリ科、あるいはアブラナ科など花が特徴ありますね。
アカホオオショウガはショウガ科ショウガ属だそうです。花が終わった後の花穂(緑の部分です)が赤くなるので赤穂オオショウガというとか。
冬虫夏草は免疫力を高め、壊れた細胞の修復をし、抗癌、糖尿病予防だそうですね。
1gが5000円もしてはなかなか買えません。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年8月10日 (金) 21:19
★zooeyさま
あのコンニャクの花の実がこんなたくさん付いて、色がオレンジ色とは思ってもみませんでした。
この植物園に行きますといろいろ発見があって面白いです。
暑くなかったら資料室に寄らなかったしょうね。そうしたら冬虫夏草も見られなかったです。
ゼラニウムで芋虫を発見されたのですか。私は葉を食いつぶされるのに殆ど発見できないです。処刑!!いい言葉。本当にしてやりたいくらい食い散らしますね。悲鳴も持ち上がりますよ。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年8月10日 (金) 21:43
こんにちは。コンニャクの果実は見たことがありません。面白い形ですね。トウワタは綺麗な色の花ですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2018年8月11日 (土) 16:07
★多摩NTの住人さま
コンニャクの果実を私も初めて見ました。
暑くて行くのも大変でしたが、丁度見られてラッキーでした。
暑さも吹っ飛んでしまいました。
トウワタ、本当に面白い形をしていますね。しげしげ見たのも初めてでした。
いろいろ発見できて楽しかったです。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年8月11日 (土) 20:40