東欧5ヶ国ドナウ川クルーズ(4)
<6日目> 8/24(金)晴 15~30度 ヴェリコ・タルノヴォとアルバナシ村(ブルガリア)
昨日乗船したルセのかなり手前から、ドナウ川は右手にルーマニア、左手にブルガリアの境界を流れている。昨日バスで国境を渡るときにパスポートコントロールがあってかなり時間がかかった。この後、セルビア、クロアチアはなし。ハンガリーのモハーチでは船中でパスポートコントロールを受ける。
ブルガリアは以前はバラ祭りの季節に行き、岩窟教会やカザンラクでは香水の香りを楽しみ、ヴェリコ・タルノヴォや首都ソフィア、リラの僧院を訪問した。
BC2000年にはトラキア人が住んでいたがローマ帝国に併合され、6世紀にはスラブ人が定住完了。2世紀にアジアから来た先住ブルガール人と融合してブルガリア人(80%)となり、トルコ人(9.7%)の構成になっている。
歴史的には1393年から約500年もオスマンの支配下にあったが、1879年第3次ブルガリア王国建国。1909年独立するもソ連の支配下にあり、1990年に共和国として民主化が進む。
宗教はブルガリア正教86.6%、イスラム教4.6%だ。人口約732万人.
地理的にはドナウ川からバルカン山脈までは平原地帯で農業(大麦、小麦、ひまわり、とうもろこしなど)が盛ん。中央にバルカン山脈があり、首都ソフィアは山の反対側にある。
・ヴェリコ・タルノヴォ
ヴェリコ・タルノヴォは1187年にビザンチン帝国を打ち破って建国された第2ブルガリア王国の首都であったところ。
途中の景色
夫が2012年に行ったときはこの町の近辺出身の琴欧州が活躍していた時で、ツアーで琴欧州の実家を訪ね、お父さんの大きな手と握手をしてきたと言っていた。
この旅では3回あったのですが、バスを下りたらホテルにリフレシュメントと称してお茶やワインとお菓子の出る時間がセットされていたのに驚く。
旧市街に到着
まず王宮の丘へ。王城はオスマントルコにすべて破壊され城壁だけが残っているが、教会が再建されてアート博物館となっている。



教会と教会の中

旧市街に戻り職人街へ。この町は昔から手工芸技術が発展していて、今も受け継がれている。陶器、皮革、銀細工、木彫、イコンなどの制作工房が軒を連ねている。



・アルバナシ村
オスマントルコ時代の迫害を逃れ、税金を納めないですんで、多くの商人が商売・貿易で儲けて豊かだった村。
まず昼食:サラダ、チキンの煮込み、バクラバ。ここでボリャルカビール(1892年創業のブルガリアでは古いビール)を飲む。暑かったので美味しくいただく。
バクラバ(パイ生地のような中にナッツ類を挟んで焼いた中央アジアから地中海までにあるペイストリー)とビール

[コンスタンツァリエフ] オスマン時代の商人の館 トルコ風で、トイレについてはどう使ったのか?子供がさらわれないようにということで全員一緒に寝ていたそうだ。


トイレ、使い方が難しい
産後の部屋
[キリスト生誕教会] 普通の家のような教会で入口以外は撮影禁止。16~17世紀のフレスコ画が壁面いっぱいに描かれる。男性と女性の礼拝部屋が別々で部屋がいくつか別れ、天井も低く今まで見たことのない教会だった。

夕食 パルマハムのパスタ、鹿肉のステーキ、メレンゲカスタード
鹿肉は軟らかくって美味しい。その時19:46に夕日が沈みかけたのが席から見えた。


食後のブルガリアフォルクローレショーのダンサー
<7日目>8/25(土)晴 17~33度 ルセとバサルヴォヴォ岩窟修道院(ブルガリア)
・まだルセに停泊しています。ルセはドナウ川大河港都市でブルガリアでは5番目に大きな町で食品加工、衣料品、化学工場が集中。ルーマニアのジョルジュとはドナウをまたぐ「友情の橋」(1954)で結ばれ鉄道と道路が通じている。
お墓詣り?教会へ?
三位一体教会(ルセの大聖堂、ブルガリア正教会)12世紀に建てられたが、1632年に立て直された。


ブルガリアの猫 ルーマニアの猫に劣らず可愛い
ステイトオペラ劇場 州立なのでとても安く観劇できるとか。日本の地方歌舞伎とも違うし、日本では高価でオペラやコンサート、観劇、歌舞伎などなかなか敷居が高い。
自由広場

ルセ劇場
・バサルヴォヴォ岩窟修道院 11世紀からあった聖デミトリウスに捧げられた修道院。


再びルセへ
このお店でワインとパイのリフレッシュタイム

正午に部屋に戻る。部屋が左舷なのでルセの町が見えた。
昼食 アルザス風シュークルート、チーズ、レモンパイ。


午後はシェスタ

夕食 トマトとモツァレラサラダ、ローストチキンとクロケッタ、スペキュラース。


夜はクルーによるショーを楽しむ
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コメント
こんにちは。楽しそうな船旅ですね。興味津々で拝見しています。
投稿: 多摩NTの住人 | 2018年9月14日 (金) 08:22
★多摩NTの住人さま
こんにちは。
興味津々!で見ていただいてありがとうございます。嬉しいです。
上げ膳据え膳とうのもなかなかいものです。
投稿: tona | 2018年9月14日 (金) 08:43
ヨーロッパの奥深さを垣間見た思いです。
まだまだ見るべきところがありますね。
どこも知らないところばかりです。
琴欧洲の母国にも行かれたのですね。
遥か遠い国というイメージしかなかった
のですが・・・
かわいいニャンコもいたのですね。
動物をこれまで撮ってこなかったことを
悔やんでいます。
ギリシャにいっぱい居たのに・・・
投稿: matsubara | 2018年9月14日 (金) 08:57
★matsubaraさま
今回2度目のルーマニア、ブルガリアも以前行ったところは忘れていますし、新しい都市があったので良い旅行になりました。
バルトが強かった頃はエストニアには家庭訪問はなかったようですが、琴欧洲の方は随分あったようです。
ギリシャ本土やエーゲ海の島々にも随分猫がいましたね。マルタ島も猫だらけでした。
岩合光昭さんのでもそのことが良くわかります。
犬はじっとしたのがいないのでなかなか撮れませんが。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年9月14日 (金) 09:22
こんにちは
13℃~30℃ 17℃~33℃ と、一日の気温差が大きかったのですね。
ブルガリアの旧市街が素敵だなぁと拝見しました。通りの雰囲気も
心惹かれますし、様々な手工芸品のお店が並ぶというのも興味があります。
オスマントルコ時代の商人の館は、居間や産後の部屋の綺麗な絨毯が
敷かれて温かな雰囲気なのと、トイレの簡素さがすごく対照的ですね。
(確かにどう使うか難しそうなトイレです…)
教会の中もそれぞれ地味だったり華やかだったり個性がありますね。
ブルガリアの猫ちゃんがとっても可愛らしくてナデナデしたくなりました。
投稿: ポージィ | 2018年9月14日 (金) 17:04
★ポージィさま
こんばんは。
気温差が大きいですが、湿度が低いので昼間も帽子と木陰でしのげました。
バスや室内は冷房がちゃんときいていますので、日本みたいに暑さにうだるということは皆無でした。
ブルガリアの地方都市の旧市街もおっしゃるようにいい雰囲気で、きれいですね。
職人街はあちこち覗いてみました。何も買わなかったのが申し訳なかったですが。この頃終活(あまり使いたくない言葉ですが)で家用には買わないのですよ。
アルバナシ村の家の中はトルコの家の中とほぼ同じです。オスマントルコの影響がいかに大きかったかを実感しました。絨毯など贅沢ですね。
教会は正教会の他、岩窟教会、村の教会など全部違っていますね。よその国みたいに同じ感じでないですね。気がついていただいて、いつも私のうっかりぶりがわかります。
いつもいつもありがとうございます。
ポージィさんの招き猫ちゃんよりぶすっとしているかもしれませんが、でも真面目な顔でそれなりに可愛いです。
投稿: tona | 2018年9月14日 (金) 19:21
tonaさん、こんばんは~♪
タルノヴォは長い間オスマンやソ連の支配下に置かれ、
苦難の歴史を辿って来たのですね。
教会の壁画は個性的というか、現代的でちょっと
怖い感じがしました。
旧市街の職人街には興味津々。
いろいろ素敵なものが売られていそうですね。
税金を納めないですむアルバナシ村は
まるで今のシンガポールのようですね。
お金のある人には天国ですね。
コンスタンツァリエフのトイレは確かに使いにくそうです
三位一体教会のフレスコ画もイタリアで見たものとは
だいぶ趣が変わっています。
可愛いにゃんこちゃんには癒されました。
投稿: hiro | 2018年9月14日 (金) 21:44
トイレ、これは悩みますねえ。
大体、こんな広い空間で何故にこんな端っこに?
バクラバ、トルコでも代表的なお菓子だったようですが
甘いパイをさらに蜂蜜に漬け込んで
私は甘すぎて食べられませんでした。
やはり同じような感じでしょうか?
投稿: zooey | 2018年9月14日 (金) 22:00
こんばんは
!
!こんなお洒落な食事、私も経験してみたいです
!
東欧5ヵ国クルーズ、毎々楽しませていただいてます。
西のイギリスやフランス、ドイツなどの国々に比べれば今一つなじみが薄い東欧ですが、それでもブルガリアやルーマニア、ポーランドなどは近年とても魅力を覚えます。
写真を拝見しても自然の多さ、街並みの美しさが感じられます。
食事も毎回豪華で美味しそう
投稿: 慕辺未行 | 2018年9月14日 (金) 22:53
★hiroさま
おはようございます♪
ブルガリアもそうですがその北のルーマニアもドラキュラ公(串刺し公)の伝説でも知られる王様がトルコと戦い、戦いの様子が東北部の教会の壁に描かれているのが、世界遺産になっているくらいです。よくこの二つの国(他にバルカン諸国もそうなのですが)は頑張ったと思います。オーストリアも一頃責められて危なかったですが。
教会の絵はエル・グレコに似た細長い絵だと思いましたが異色ですね。
旧市街の職人街は独特でよい所です。時間切れで途中退散でした。
アルバナシ村、面白いですね。こんな所が他にもあったのかしらと思いました。
三位一体教会はブカレストのルーマニア正教のイコンと同じように立派ですね。ブルガリア首都のブルガリ正教会(アレクサンドル・ネフスキー大聖堂)は外観も素晴らしく国を代表するものですね。
猫ちゃんの顔って国によってちょっと違うかなあと思った次第です。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年9月15日 (土) 09:19
★zooeyさま
世界には変わったトイレがあるものです。
中国や、他に天空のがあるといろいろきいたことがありますが、これは!
バクラバ、確かに甘かったですが、トルコのよりは甘味が少なかったように思えました。
勿論半分以下でリタイアでした。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2018年9月15日 (土) 09:23
★慕辺未行さま
こんばんは♪
楽しんでいただいているとの報、嬉しく思います。ありがとうございます。
ポーランドの街も瞬く間に復旧していましたが、ルーマニア、ブルガリアもきれいで全くヨーロッパですね。
このあと初めての国に行くのですが戦争があったので爪痕が見えていました。
年々、洋風料理が苦手で殆ど和食で過ごしているのですが、船のフランス料理はさすがです。半分くらいですが美味しくいただけました。若い人ならどんなにお酒と一緒に楽しめることでしょう。
投稿: tona | 2018年9月15日 (土) 09:37
こんにちは琴欧州はブルガリアでしたね。実家に行かれたことがあったのですか。城壁は歴史を感じます。
投稿: 多摩NTの住人 | 2018年9月17日 (月) 13:51
★多摩NTの住人さま
いつもいつもありがとうございます。
私は琴欧洲活躍時代より前に友人と行っていますので、この企画はなかったです。
夫がその時行きたくないと言ったので友人と行ったのですが、後で行きたいと言って一人参加で行ってお得な旅になったようです。
投稿: tona | 2018年9月17日 (月) 18:41
ブルガリアと云えばヨーグルトと琴欧州。でも常に大国と向き合って攻められたり併合されたりとかの歴史んですね~、日本人に生まれてよかったと思います。ヨーロッパは陸続きなので常に強い国から攻められる運命にあるわけですね。それでは自国の文化を守るのも大変です。
投稿: macchanny | 2018年10月 3日 (水) 17:29
★macchannyさま
お忙しいのに、こちらまでコメントをいただき本当にありがとうございました。
バルカン半島の歴史を数冊読んだのですが、それは大変な歴史です。
日本はその点、戦国時代など国内でやっていただけで、後は元寇の脅威も深刻にならないで済んでよかったです。
ただ満州事変以後の世界大戦はみじめでしたね。私は一部しか体験してないですがあまり覚えておりません。今、まだ戦争しているところが多いのでその国は大変ですね。
本当に外国へ出たりすると日本は世界で一番だと思います。
残り少ない人生、このまま行けばいいですが。
投稿: tona | 2018年10月 3日 (水) 20:31