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2019年9月27日 (金)

島崎藤村著『夜明け前』

島崎藤村著『夜明け前』

中山道はやっと美濃路が始まったばかりです。その先の木曽路12宿の西の端、落合・馬籠宿は長野県ではなく岐阜県だ。今まで長野県とばかりと思っていました。
昔読んだ『夜明け前』が馬籠宿の本陣・問屋・庄屋の三役を兼ねた旧家の主人公からみた幕末から明治維新、明治初期の歴史小説であったことを忘れ、主人公の最期だけぼんやりと覚えているに過ぎなかった。友人が読んでいるということで読み始めたら、今まで街道歩きで残っている本陣や本陣跡の立て札を見てきただけだったのが、本陣の仕事を当時の歴史とともに知ることが出来た。皇女和宮の行列、勤王の志士たち、天狗党、最後の大名行列、そして明治に入ると天皇の巡幸などで、本陣などは実に細かい気遣いがされ、人々が慌ただしく行き交う。たくさんの物資も行き交う木曽の山中は、伐ってはいけない5樹木があったり、耕作地がないなどの地形が故、接待する食物などをどのようにして調達したのかなどわからない点もあるが、本陣や庄屋さんともなると大変な雑務に追われ、予想もつかない雑務があることを知る。一揆も多く起こるし、気苦労の絶え間がない。
小説は藤村の実家がそのまま描かれた私小説で、藤村の父は馬籠の名主・戸長(本陣の仕事がなくなった時から名前が変わった)であった。大磯で見た別荘からは窺い知ることの出来ない過去を知ることになる。
また、これから歩く美濃路の中津川、木曽路の落合、馬籠、妻籠、関のあった福島、その他の木曽12宿が出てきてこの先到達した時が楽しみになりました。

 


森下典子著『日日是好日』

奥の深いお茶。主人公の母をして、お茶の先生を「タダモノじゃない」と言わしめた、その先生について25年。著者はまだお茶のお稽古に励んでいる。
読み進むほどに思っていた茶道の奥深さはさらにさらに奥深くなっていくのでした。
映画で主演が黒木華、樹木希林が先生役、多部未華子が従姉妹。 監督・脚本は大森立嗣。まだ観ていないのでチャンスがやってきたら是非観てみたい。

 


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これは友人の個展「色鉛筆画展~野の花に魅せられて~」の個展案内状の絵です。
クラスメートでは初めて個展を開いて、6年以上も色鉛筆教室に通い精進されている。130点の中から40点展示され鑑賞してきました。色鉛筆とは見えず水彩画と思ってしまったほどでとても上手でなんでも60種類くらいの色鉛筆を使うそうだ。上の本の先生も庭の草花を殆どご自宅の庭のものを茶花として飾り、この個展を開いた友人の先生もたくさんのお花を自宅から持って来られるそうで、何かはっとされるお話でした。

 

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ヤモリがすだれの内側の網戸に張り付いている。ヤモリが10~14㎝くらいというのに、ヤモリにしてはまるでカナヘビのように尻尾が長く全長20㎝以上もある、変わったヤモリ。

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2019年9月21日 (土)

日光霧降高原・小丸山(1601m)と丸山(1689m)

この間手痛い目に遭った東武日光駅にまたやってきました。
霧降高原行のバスに乗り終点で下車。途中バスからこれから行く小丸山や丸山方面が見えました。   
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霧降高原はカタクリに始まり、アカヤシオ、そして6月から7月にかけてニッコウキスゲ、その後にクルマユリと途切れることなく花が続く高原だが、今は秋の花がひっそりと咲いている。周辺には有名な滝がいくつかある。今回は階段を登って鍛え、霧が出た山の幻想的な気分を味わいました。
まず小丸山(1601m)へ。この木の階段を1445段上がると頂上に着く。
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アザミとワレモコウ 
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野菊
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小丸山(左)と丸山(右)が見える。
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階段はこんな広い所があってそんなに疲れないのです。
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展望台がところどころにある。
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ゴヨウツツジ(シロヤシオ)の紅葉が始まる。
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展望台からの眺め
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ズミの実とナナカマドの実だそうだ。
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アカトンボがたくさん飛んでいた。今年はトンボをたくさん見る。
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1445段
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ツリガネニンジン
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小丸山頂上到着
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丸山に向かう
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丸山頂上到着 お弁当タイム。とてもお腹がすいて美味しい!
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さすが霧降高原界隈、すぐ霧が出たり晴れたり。
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八平ヶ原へ降りここから登山口のバス停に降りた。
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ダイモンジソウが一株だけ咲いていた。
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標高差300mくらいで、木の階段で誰でも行ける素晴らしい高原と山でした。いろいろな花の時期、混むかもしれないけれども行けたらと思います。滝めぐりも良いし。
今回はさっさと特急に乗って帰りました。

 

 

 

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2019年9月15日 (日)

萬福寺の梵唄(ぼんばい)鑑賞と人工知能の講習

萬福寺の梵唄(ぼんばい)

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以前、天台宗(延暦寺)と真言宗(金剛峯寺)の声明を聴きました。
今回は京都府宇治市の黄檗宗大本山萬福寺の梵唄です。黄檗宗では声明を梵唄と言う。
その特徴は唐音と呼ばれる明代の中国語の発音で唱えられる(聞いていて明代の中国語は、全く現代の中国語のように聞こえない)。そして速度が速くリズムが明確。木魚や太鼓、銅鑼など何種類もの鳴り物を用いて賑やかです。

萬福寺は禅宗の一つ。禅宗には栄西の臨済宗と道元の曹洞宗と隠元の黄檗宗の3つがある。
1654年に中国福建省から渡来した隠元禅師が後水野尾法皇や徳川四代将軍家綱公の尊崇を得て、1661年に開創した。

「朝課」「施餓鬼」「大般若転読」と3つの梵唄を聴いたわけですが、以前のとはまた全然違って美しい演奏?風景であり、特に最後のでは蛇腹状に折りたたまれた経典を流して読む姿は圧巻。とても上手な人のにずっと見とれていました。
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帰りのバスで、豊洲から老骨に鞭打ってこれだけは見たいと来たおばあさんも感動していましたね。私も結構細身なので、二人掛けの所に3人座れるくらい痩せてしまっているその方、86歳だそうで、もしそこまで生きたらその痩身具合が未来の自分の姿を見ているようでした。頭の方がしっかりしていて、どんなでも人前に出てくることを見習いたいと思ったことでした。

 

「人工知能で世の中どこまで変わるか」というタイトルの雑大での講座でした。

2年前に囲碁・将棋の世界最強のプロが人工知能(AI)に負けたニュースには驚いたものです。
人間の脳(ニュートロン)の働きをコンピューター上にも模式化し、計算速度が千倍、メモリが百万倍と言われると、一瞬、人間の能力は人工知能に劣り、人工知能に職を奪われる不安が広がったが、そう単純な話でもなさそうです。

人工知能に関するたくさんの文献、論文や新聞記事を読まないと理解できない分野ではあるが、その一つ、オクスフォード大学認定の、あと10年で「消える職業」「残る職業」が発表された。それによると、700の職業のうち、1位から10位までわからないけれど、ほんの一部となるが挙げられていたので記述してみます。
ルーチンワーク的な職業は、今後20年の間に、順次、消滅するという。20年かけて残るのは、より創造的な職業である。いずれも直ちにはできない。

残る職業 11位 栄養士
     13位 振付師
     14位 セールスエンジニア
     15位 医師及び外科医
     17位 心理学者
     19位 歯科医
     20位 小学校の教師
     28位 人事マネージャー
     32位 コンピューターシステムアナリスト
     35位 アスレチックトレーナー

残らない職業 689位 保険請求者
       692位 図書館の技術者
       693位 新規口座担当者
       694位 写真プロセス作業者
       696位 貨物及び貨物代理店
       597位 腕時計修理業
       698位 保険引受人
       700位 縫製業(手縫い) 

要は人工知能に教えたことはできるが、教えないことはできない。機械的作業は出来るが、自分で考えることはできないということです。
講師はおっしゃる:人工知能で新しい職業を造った人たちが、新しい職場を造るべきであると。

まだ1冊も人工知能に関する本も読んでいないでのですが、どんな世になっていくかの大半は見届けないのが残念でもあり、余計な心配をしないですむものであります。


すぐ近所の芝生に生えていました。オオシロカラカサタケ(猛毒)Sさんありがとうございました。
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2019年9月 9日 (月)

上野動物園

今年は夏恒例の水族館に行かれませんでしたが動物園に行ってきました。
パンダを見に行くのはこれで3度目か。
今日は50分待ち。1時間後には10分待ちになっていました。
シャンシャンはどっち向きかわからなかったが、お父さんもお母さんも向こうを向いて全員寝ておりました。
目が見られなかったのが残念だったが、可愛い寝姿でもいいです。シャンシャンにはもう会えないかもしれません。
食べ物の竹が消化が悪いために寝ていてエネルギーを節約している。そのため一日の殆ど時間を食事と睡眠に充てているとのこと。
リーリー(お父さん)
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シンシン(お母さん)
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シャンシャン 毛がきれい。
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サーラータイ 2007年タイ修好120周年でタイ政府から贈呈された。
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フクロウはずいぶん羽根が抜けています。フクロウやミミズクも寝ていなくてもじっとしていますね。落ち着きのない私は見習いたいものだ。
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西アジアからアフリカにいるというダルマワシは顔と足が赤くて印象的。
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これがオオワシ。
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トラは貫禄あり。結構細身。
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アオメキバタン(インコ目オウム科)は目が青く、頭に角ような黄色の毛が生えている。屋根もなく飛べないのかもしれない。ニューギニア原産。
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ホウオウジャク アフリカ原産 長い尻尾だ!
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アジアゾウ4頭いました。アフリカゾウみたいに大きな耳でなく牙は殆ど見えず、頭にはこぶが2つありますよ。
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モノレールは何故か(あまりに距離が短い?)もうすぐなくなるらしい。
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動物園の西側には不忍池が広がっている。ここの蓮の花の大きなこと。
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バオバブの木かな?
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フラミンゴ、ダンスは踊っていなかった。
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さて、ハシビロコウです。娘が好きで那須動物園で見てきたけど、上野動物園のも撮影してということで勇んで行ってみると人だかりが。人気があるのですね。
私はかつて南アフリカで現地ガイドさんに「気の毒なほど醜い顔をしているのよ」と言われ、そのときはなるほどと感心したのですが、ここの動物園のは結構可愛い!
じっと動かないのは、動くとエサの魚に逃げられてしまうからだそうで、このような習性があるとのこと。実際には体の手入れや空を飛んで移動などいろいろな行動も見られるそうだ。やはり落ち着きのない私はフクロウ同様ちょっと見習いたい。
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一瞬、魚を捕まえたような行動をしたが写真には撮れず、向こうを向いて歩いて行った。
私も嵌まってしまった。南アフリカに生息し、これも絶滅危惧種でレッドリスト入りしている。

最後にケープペンギンを見る。
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駅伝の碑を見つけた。1917年(大正6)の最初の駅伝が京都三条大橋スタート、3日後ここ不忍池(博覧会正面玄関)がゴールであった。
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これが京都三条大橋での同じ碑。東海道歩きでゴールした時の写真。
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昼から飲まなかったけれど居酒屋「がんこ」上野本店で昼食、ケーキ、お茶付き定食。
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上野駅には、デイケイルス巨大着ぐるみぱんだが置かれていた。
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動物園はいくつになっても何か発見できて面白い!!

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2019年9月 2日 (月)

もち麦

娘にもらったのがもち麦麺。普通の麺よりもちもち感がある。今回の食べ方は、明太子、ごまみそ豆乳、えびしょうなどを混ぜて和えて上にチャーシューなど色々乗せるもの。
何もあり合わせがなかったので、ネギを振りかけただけのささやかな昼食。
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 お米に「うるち米」と「もち米」があるように、大麦にも「うるち性」と「もち性」がある。

お米と違って大麦を平たくしているのは、そのままでは水分を吸いにくく消化もしづらいため、精麦したあとに蒸気で加熱して柔らかくし、ローラーで押しつぶして平たくする。こうすることで水分をしっかり吸えるようになり、消化もしやすくなる。

うるち性大麦を平たく加工したのが「押し麦」。
もち性の大麦を精麦したものが「もち麦」です。うるち性の大麦よりも食物繊維・β-グルカンが多く、その他ビタミン、ミネラル、ポリフェノールも多いと言われる。
β-グルカンとは植物や菌類に含まれる高分子結合の連鎖たんぱく多糖体の総称。

今、体に良いということで話題になっているとか。紅茶キノコは論外として、マスコミなどで取り上げられると、エゴマやブロッコリーやココアやブルーベリーなどがそうでしたが、お店からその品物が消えて暫く入荷しないということがある日本。熱しやすく冷めやすい日本人です。
最近の新聞広告にはサプリメントに関する広告が2.3種類、健康に関するものなども必ず載る。
私は良いということはわかるけど、サプリメントからは摂取したくない。食品から取りたい。しかしいくら栄養的に優秀な食品でも体にも良いからと言って、金銭的にも調理的にも毎日食べられるものは少ない。というわけで五大栄養素を鑑みながら、4つないし6つの食品群を毎日食べるように努力し、出来るなら一日30品目の食品を摂りたいけれど、これは無理でした。なんと朝から夜まで10品目に満たない日もあったり、やっと20品目。季節の食品ばかり3食だったりで。
しかし世界に目を向けると、毎日3食同じような食品ばかりだったりで食品の品数が極端に少なかったり、あるいは食べる食品がない人も多い。あるいは若い頃そのような状態、あるいは食うや食わずで過ごしても元気で90歳以上と長生きしている人も多くて、若い頃の或いは中年頃の栄養は長生きに関係ないのだと思われる人が多い。
まあ、成人病で倒れることのないようには現在気をつけていかなければと思うのですが、気をつけている自分も明日は、来年はないかもしれないという覚悟で毎日が過ぎていきます。

以前はこちらからもあげていた食品、最近の年金生活者の私たちは、毎週のように子供からもらっています。最近のは4種のブドウや落雁の他、
   国会人形焼き(婿さんが議事堂内で買った) 
   子供たちが那須の動物園へ行った時のお土産                                                                                                               
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『世界のへんな肉』白石あづさ著

著者は生まれてから10000日目を目前にした20代の頃出発して3年間の世界一周旅行をした。その前後にインド、東南アジア、中国や北朝鮮を訪れていて、100ヶ国にのぼる。3年間世界一周というのが、中央アジア、イラン、コーカサス、トルコ、中近東、エジプトからアフリカ縦断、アルゼンチン、南極、中南米、北米からヨーロッパ、バルカン半島、バルト三国、ロシア、シベリア鉄道、北京、船で日本へ。
食糧事情の悪い所も多く、治安も悪いし、よくぞ3年間も体を壊さないで、危険な目に遭わないで、へんな肉を食べ続けて旅行できたものだ。著者は運が良かったと言っているが。写真ではやわなお嬢さんといった風情だが、その気力、体力には推し量れないものがある。いわゆる超人ですね。丸山ゴンザレスも唸らせるという。
さて、そのへんな肉、名前は聞いたことがあるが調理法や味は全く未知のもの。微妙なのも(キリンなど)少しはあるものの殆どを喜んでお願いして食べているところが凄いとしか言いようがない。よく消化不良を起こしたり、お腹を壊さないものだ。
ユーラシア:水牛、羊の脳みそ。
アフリカ:ラクダ、キリン、ダチョウ、ガゼル、インパラ、チーター、ウサギ。
中南米:リャマ、アルパカ、ヨロイナマズ、バッファロー、アルマジロ、イグアナ。
ヨーロッパ:雷鳥、トナカイ、ビーバー。
アジア:山羊の脳みそ、カエル、カブトガニ、
日本でワニ。

ダチョウ、アルマジロ、イグアナが美味しかったそうだ。

 

 

 

 

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