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2019年12月14日 (土)

角幡唯介著『極夜行』

角幡唯介著『極夜行』

こんな凄い冒険旅行の記録は初めてです。南極点に到達したスコットが帰路で亡くなってしまった話『世界最悪の旅―スコット南極探検隊』や『エンデュアランス号漂流』や『冒険歌手 珍・世界最悪の旅』峠恵子著などもなかなかだったけれど(この旅に角幡唯介氏は大学生で参加していてどうやら無計画性に呆れて引き返したらしく、彼の経歴にはこの部分が抹消されていると検索したら出ていました)。

この本の前に『極夜行前』を読まれたZさんの感想で驚いて読み、そして本番のこの本です。
グリーンランドの極夜をほぼ4ケ月犬1匹とともに旅するのである。月が出る日もかなりの暗さであろう。
氷点下30~40度、強風や暴風の吹きまくる一面の氷の真っ暗な世界をテント泊で旅する。食料も橇で引けるだけしか持てず、事前の3年間に自分の食料とドッグフードを数か所にデポした。現地にいる魚の他、ウサギ、アザラシ、セイウチ、ジャコウジカなどなどを捕獲し解体し、乾燥したものをドッグフードや日本から輸送した他の乾燥食糧と燃料などをデポ地まで運ぶ苦労が『極夜行前』に書かれていた。

本書ではいよいよ出発。あえてGPSを使わないことにこだわり、天測で、地図とコンパスだけで旅する。というのも旅の始めにそれに必要な六分儀を無くしてしまうのです。苦労して旅して奇跡的に(以前の3年間で地理的な起伏などを覚えていた)デポ地に辿り着くと、どこも全部白熊に食べられてしまっていた。旅を続けるべく獲物探しが始まるが一向に捕獲できず途中から引き返す判断をする。オオカミを捕まえたり、最悪パートナーの犬を殺して生き延びようと思ったりしてどん底状態になる中、いろいろな奇跡が重なって、筆者は犬とともに生還するのです。
どうしてここまで死と隣り合わせの危険な恐ろしい究極の旅をするのか??著者にはちゃんと理由があるのでした。著者と犬の愛の物語も秀逸でした。


11/10(日)は久しぶりに高尾山へ。

1号路、4号路、6号路、稲荷山コースは歩いていますが、この日は3号路、2号路南側コースを制覇(大げさ)しました。残るは5号路ループと2号路ループ北側なので次回回ってみたい。この日のコースは1号路→もみじ台→山頂→3号路→2号路→6号路。台風19号の影響で6号路は琵琶滝から上は通行止め。

咲いていた花はオヤマリンドウ、キッコウハグマ、ヤクシソウなどでした。
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富士山は上の方がちょっとだけ見えました。私にしか見えないでしょう。中央上ですが。
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下では高尾山もみじ祭りで、関東唐獅子太鼓の演奏の最中でした八王子の関東太鼓合戦に出演した15のうちの一つのようです。力強い演奏でした。
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八王子市のマンホールは八王子車人形・演目三番叟がデザインされている。初めて気が付きました。
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11/17(日)山梨県上野原の四山(尾続山、実成山、コヤシロ山、要害山)から富士山を眺めるトレッキングコースを巡りました。

尾続(おぞく)バス停からまず尾続山(538m)へ。頂上は眺望がきかず手前の展望台からの富士山。
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ミヤマシキミの蕾
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実成山(609m)の頂上も眺望なしで手前から富士山を望む。
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コヤシロ山(600m)頂上からの富士山。
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ユウガギクと友が言う。
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風の神様(540m)から
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要害山(536m)頂上。戦国時代、ここ要害山には甲斐・相模・武蔵三国の国境において最大級の山城の大倉砦が築かれていたそうです。
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同じ友がこのシメジは美味しいと。ナラタケだそうです。いつもsさまありがとうございます。
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石像と紅葉。このコースは次々と富士山が現れ、大菩薩嶺の時のように感激しました。家からも割合近い山ですし。
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コメント

読みたいと思いながら、、。
やっぱり読もう。

投稿: 佐平次 | 2019年12月14日 (土) 11:54

初めまして。

動物好きな人にもおすすめできそうですが、愛犬家というよりは、ハードボイルドな冒険のパートナー扱いですね。

やはり、本には写真もついているのでしょうか。南極は凄く寒いので、一面雪景色でしょうが、そこに放り込まれた人と犬の表情が観たいですね。どんな顔をしているやら。

投稿: 隆 | 2019年12月14日 (土) 12:22

こんばんは。
 
またもやすごい冒険家(本)との出会いがおありになったのですね!
そもそも一日中日の差さない極夜に猛烈な寒さの雪原を旅しようなどと
どうして思い立つのでしょう。私だったら絶対に、よぎりもしません。
冒険家の心境は時々理解し難い時がありますが、
この方は、パートナーの犬共々無事生還して、何か大きなものを
得たのでしょうね。犬との交流についての部分は大いに読んでみたいです。
 
11/10、17とトレッキングをされたのですね。
そろそろ晩秋のころといえども、高尾山にはまだリンドウも
咲いていましたか。可愛いですね。
ちょっとだけご覧になれた富士山、お写真の中に見つけました♪
山梨県のトレッキングコースの方は、ほんとうにあちこちで
富士山が見えてステキ!堪能されましたね。

投稿: ポージィ | 2019年12月14日 (土) 18:03

読書と山歩きとは、大変健康的な生活ですね。

作家のことを知りたくて、you-tube
を見ました。
早大の探検部にいて、一応朝日新聞の記者を
されていて安定した生活をされていたのに、
このままでは悔いが残るということで退職し
探偵生活に入られたようですね。
悔いのない人生を送られているようです。

記者時代に文章力は培われているので、開高健賞
をとられたり活躍されていますね。

若いのに凄い人ですね。

富士山が綺麗に撮られていて気分も明るく
なりますね。

投稿: matsubara | 2019年12月14日 (土) 18:12

★佐平次さま

以前『空白の五マイル』がこの著者にあり読みましたね。
あれはまだ昼間がありました。今度は真っ暗な数ヶ月。とても考えられませんでした。
有難うございました。

投稿: tona | 2019年12月14日 (土) 19:03

★隆さま

初めまして。
そうなんですね。
犬を叱ったり、怒鳴ったり、蹴ったり、突飛ばしたりと躾の一環なのでしょうが凄いのです。
写真は期待するのが殆どないのです。おっしゃるような風景は想像するだけです。
毎年犬と再会するシーンは感動的です。
コメントありがとうございました。

投稿: tona | 2019年12月14日 (土) 19:09

★ポージィさま

こんばんは。
普通の人ならとても考えないこと、この方は実行したのです。植村直己さんも凄かったのですが・・・。
橇を曳く犬って本当に凄いですね。いろいろ死にそうになっても、ちゃんと乗り越えて生還したのです。人間も凄かったけれどもこのワンちゃんがいなかったら、そもそもこの冒険は出来なかったわけです。

雲の中の富士山を発見してくださったのを嬉しく思います。私の富士山狂いに付き合わせていますね。
上野原のこの山のコース、一人でも行きたいですが、今の所、女が一人で登れるのは高尾山しかありません。
有難うございました。

投稿: tona | 2019年12月14日 (土) 19:25

角幡唯介の本は「マグルーカの行方」など3冊を読んでいますが、「極夜行」はまだ読んでおりません。冒険家の皆さんも地球に秘境がなくなってしまい、アピールが大変な時代です。
中央線沿線には秀麗富岳12景と称して、山頂から綺麗な姿の富士山を拝める山が12座ありますが、tonaさんは何座登られましたか。写真のきのこはナラタケのようです。美味しいきのこです。

投稿: shikamasonjin | 2019年12月14日 (土) 19:30

★matsubaraさま

角幡さん、凄い冒険家なのですね。
最初学生の時の経歴から抹消した部分の本も読みましたが、その時の一人だったとは全然知りませんでした。
チベット探検も雪男探しもなかなかですが、今回の冒険は考えられない酷い旅ですね。zさまのお陰で凄い世界に入ってきた感じです。
奥さんの大変だった出産とも重なり合って、生きて帰るのは子供のことが支えになっているのも確かです。

富士山は静岡県と反対側で、新幹線からのも好きですが、こちら側からはあまり見ないので見入りました。我が家からは東側からになりますが、冬は毎日のように楽しんでいます。気違いです。
有難うございました。

投稿: tona | 2019年12月14日 (土) 19:37

★shikamasonjinさま

「マグルーカの行方」、まだですので今度読んでみます。
そうですね。もう『空白の五マイル』を埋めてしまった著者ですから。次はこの手があったかと。
中央線沿線の秀麗富岳12景、知りませんでした。検索して見ましたら大月市のは出ていましたがその他は見つけられませんでした。
岩殿山と百蔵山からは見ております。滝子山や扇山は行きそこないました。
中央線沿線で近いのですが、秀麗富士12をほどんど見ないままなのはとても残念ですが仕方ありませんね。
ナラタケ、有難うございました。友人が自信ありげに言うのですが、シメジの形とは似ていないと思いました。
いろいろ有難うございました。

投稿: tona | 2019年12月14日 (土) 20:01

tonaさんへ
おはようございます。秀麗富岳12景は大月市が1992年に選定した市内の山頂で、1番山頂から12番山頂までありますが、隣山とセットになっているところもあり、全部で19座あります。tonaさんのご健脚なら、これからでも登れない山はないと思います(滝子山のみハード)。私が未だ登っていないのは姥子山、奈良倉山、お伊勢山の3座ですが、今後山仲間と行く機会があればお誘いします。

投稿: shikamasonjin | 2019年12月15日 (日) 09:50

トレッキングは、何処からでも富士山が見える処だと良いと思います。今年は暖冬なので、富士山の周辺の森を巡るぐらいであれば、何時間でも歩き回れそうですね。

写真にあるように、富士山界隈の花とかってまとまって群生しているのでしょうか。広大なトレッキングコースで、花を探すのには勘が働くと、良い発見がありそうですね。

書籍は未読ですが、映画でも似たような話がありそうです。こんな言い方は不遜かも知れませんが、南極物語とか、真実は奇なりですね。

投稿: 隆 | 2019年12月15日 (日) 11:45

「極夜行」読まれたのですね。
私も図書館に予約しているのですが
中々順番が回ってこないようです。
「極夜行前」でもあんなに凄かったのに
本番はどうなることかと思います。
できたら暑い季節に読みたい本ですよねえ。

投稿: zooey | 2019年12月15日 (日) 12:57

こんにちは。高尾山にお出掛けでしたか。キッコウハグマも見られて良かったですね。山頂からの富士山は確かに見えていますよ。私も高尾山でシメジと思ったキノコがナラタケでした。

投稿: 多摩NTの住人 | 2019年12月15日 (日) 15:49

★shikamasonjonさま

再度コメントいただき有難うございます。
12+7座で19座ですか。それぞれの富士山の味わい素晴らしいでしょうね。
まだ未踏の3座、お天気が良くて富士山が見える日、多分急に決められると思いますが、街道歩き以外、万難を排して参加したく、宜しくお願いいたします。
大月の12座は調べられました。
楽しみにしております。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2019年12月15日 (日) 19:41

★隆さま

富士山が大好きですので見える山に登ると嬉しくなって写真パチパチなんです。
確かに暖冬の時はもう歩いてると暑くなりますね。

山のお花ですが、この山々は群生してないのです。
高山植物は群生しているところが多いです。
ちょっとしか登っていませんんが北アルプスの白馬岳や鹿島槍ヶ岳、南アルプスの北岳、中央アルプスの千畳敷のあたりのお花畑は最高でした。高山植物はとても素晴らしいですよ。
南極に関する本は探検記の他、お料理をする人が書いている本がありますね。南極のことをちょっと知ることが出来ますね。
こちらにもコメントいただき恐縮しております。ありがとうございました。

投稿: tona | 2019年12月15日 (日) 19:54

★zooeyさま

zooeyさまのご紹介のお陰様でこの本を読むことが出来、こんな感想ですが、驚き呆れ感心したことでした。
無事生還したことが3年の準備だけでなく、少し運もあるように思えました。しかし何と言ってもこの人の意志の強さが並みでないです。
なるほど暑い季節・・・がいいですね。
私は寒くなって読みました。
早く順番が回ってくるといいですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2019年12月15日 (日) 20:01

★多摩NTの住人さま

高尾山でもナラタケをご覧になったのですね。
何でもとても美味しいそうです。
でも専門家と一緒でないとその美味しさを味わえませんね。
キッコウハグマは今年最初にして最後でした。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2019年12月15日 (日) 20:08

tonaさん、こんばんは~♪
今、卓球の他にも大掃除やガーデニングで忙しく、
本を読む時間はとれそうもありませんが、
山にはいつか行ってみたいです。
高尾山には9月14日に行ってきましたが、その時も琵琶滝コースは
台風15号の影響(倒木)で通行止めでした。
思い返すと、今年は台風が多かったですね。
富士山、見えましたよ。山も空も素敵でした。

山梨県上野原の四山には行ったことがありません。
要害山の名前は聞いたことがありますが、名前の謂れは知りませんでした。
4枚の富士山はどれも美しかったです。
今年は無理ですが、来年時間が出来たら陽だまりハイクでも楽しみたいです。
ご紹介有難うございました。

投稿: hiro | 2019年12月15日 (日) 21:46

★hiroさま

おはようございます♪
ちゃんと大掃除をされるのですね。
私は夏が主でお正月にかけてはガラス拭きくらいしかしません。怠けものになりました。
今年は台風であの時は高尾山も随分閉鎖されましたね。
その後行った山も倒木やがけ崩れも随所に。昨日の鎌倉もハイキングコースが通行止めになっていました。あまりに凄い倒木に驚きました。

上野原のこの四山、富士山が見えて本当にお薦めです。その頃にはお花の数がないのが皮肉ですが。富士山観ていただき感激です。こんな富士山でも喜んでしまうのですよ。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2019年12月16日 (月) 08:26

凄い冒険旅行の本に出合ったのですね。
>グリーンランドの極夜をほぼ4ケ月犬1匹とともに旅するのである<
意志の強さと同時に運の良さもあったのでしょうが、命の保証もない冒険旅行に人はなぜ惹かれるのでしょうね?

11月初めに陣馬山を歩いた時はまだ台風被害の影響が多く、高尾山も通行止めのコースが多いと聞きました。
人気の高尾山ですから「紅葉」に間に合うように整備がなされたのでしょうね。
頂上からの富士山、真ん中上の雲の中になんとなく富士山の一部が感じられました。
富士山の展望コースのような上野原の四山も知りませんでした。
生藤山から陣馬山方面に続く山々とは別ですよね。
今度詳しく調べて山仲間と行ってみたいと思いました。

投稿: nao♪ | 2019年12月16日 (月) 17:55

★nao♪さま

旅行は好きですが、冒険者の気持ちにはとても近づけません。どんなにか心身が強いのでしょうか。そしてその情熱は他の趣味にも通じますが桁が違うような気がします。
でもこんな人がいるということに世の中の面白さをこんな本からも楽しんでいます。

高尾山の頂上は激混みでした。あっという間に倒木が整備されたのですね。
本当に一人でも登れる唯一の山、植物を全部探しきれない山として何度行っても運動になって良い山です。でも道は荒れ果てましたね。自分も犯人の一人です。

藤野の一駅先が上野原、神奈川県から山梨県に入ります。とても良い所でお薦めです。それほど疲れませんよ。ただそちらから遠いので移動が大変ですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2019年12月16日 (月) 21:02

凄いですねぇ~。冒険家は平凡な人間には、
とかく理解しがたい行動ですね。
ブログ拝読しながらドキドキしました。

それでいて読みたい観たいと言う気持に駆られます。「極夜行」読んでみます。

富士山を巡るトレッキングコースからまた高尾山まで制覇され健脚で お元気でいらっしゃいますネ。体を動かす事が健康の源ですね。

投稿: あざみ | 2019年12月17日 (火) 11:45

★あざみさま

本当にどうしてこんな大変な旅をあえてするのでしょう。理解しがたいのですが、こういう人がいることにただただ感心しております。
あざみさんも凄い方と思っているのですが・・・
10月頃から月に2回くらい低山歩きをしていました。お天気時に富士山を眺めるのが趣味、なかなかないことですが今年は恵まれました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2019年12月17日 (火) 13:08

いつもお元気に歩いておられますね。
今回は登山ですが、その前に中山道も歩いておられると思います。
凄いですね。
高尾山にはケーブルカーで上ったことしかありません。
頂上から富士の山頂が見えるとは知りませんでした。

上野原の四山からの富士山の美しいこと。
これは現地で見たくなりますよ。
こちらからは無理ですねえ。
相模原の長男が元気だったころであれば
そんな機会があったはずと思うのですけどね。

投稿: Saas-Feeの風 | 2019年12月17日 (火) 16:30

★Saas-Feeの風さま

いつ風邪のひどいのに罹るか心配しながらの冬です。がお陰様でこの冬の出だしは、低い山に行っております。
高尾山頂からのダイヤモンド富士は冬至の頃ですが、行ったことがありません。

本当に上野原の四山の富士山にはほれぼれです。手前の山の連なりもいいですね。
ご長男様、本当に残念でした。見ていただきたかったですね。
富士山が一番遠くから見えるのは和歌山だそうですね!
ありがとうございました。

投稿: tona | 2019年12月17日 (火) 20:29

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