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2020年3月 3日 (火)

『奇妙な死刑囚』アンソニー・レイ・ヒントン著


『奇妙な死刑囚』アンソニー・レイ・ヒントン著 ブライアン・スティーブンソン序文

著者はアメリカ・アラバマ州で黒人であるがゆえに無実にもかかわらず死刑判決を言い渡されが、正義感溢れる弁護士(序文を書いた人)により、30年後に無実で死刑囚監房から釈放された。
事件当時、ヒントンは犯行現場から20数㎞離れた場所で守衛が目を光らせ、全従業員の出社と退社時刻を記録している倉庫で働いていたのである。警察はアリバイ無視、家宅捜索で古い拳銃を押収し、別の強盗事件でも逮捕、起訴した。検事、裁判官、裁判所指名の弁護人、陪審員ら全員有罪判決にし、死刑を宣告した。誤判は貧しい黒人青年であったがゆえに人種差別の犠牲になったのだ。
この悲劇は今でも跡を絶たないようだ。その中で30年の月日を経て2015年に釈放されたヒントン氏。彼を最終的に助けた弁護士は言う。
ヒントン氏は、思慮深く、偽りがなく、誠実で、思いやりがあり、たぐいまれなユーモアセンスの持ち主で愉快な人物。死刑囚たちと積極的に関わり、監房ではひとかどの人物として尊敬されていた。刑務官たちでさえ、結婚や信仰、日々の生活の苦労など悩みがあると彼に相談、助言を求めていたという。前代未聞の話だ。そんな風な人物に育て上げたのは素晴らしい母親だった。30年間毎週片道7時間もかかるのに面接に来てくれ、癌で途中無くなってしまう彼の母の面倒を見た友人レスターとその妻も心の支えになった。
そして弁護士だ。ヒントン氏は言う。彼を信じてくれ、貧しい人間のために粉骨砕身を続け、どんなに分が悪くても闘い続ける、神がつかわした最も偉大な弁護士だと。
本当にこんな弁護士がいるのかと私も感動した。

それにしても監獄の凄さは聞きしに勝る。冬の気温は書いてなかったけれど、夏は部屋の中は47度~49度の暑さという。ご飯は味なく泥のよう。ゴキブリとネズミが走り回り、死刑執行の時の焼く臭いが漂うという。最初は狂わんばかりの怒り、絶望、恐怖の果てに、よく耐え、ユーモア持って所内の人々へも希望をもたらし、奇跡を手にしたのである。ラスベガスの45度に数時間でダウンしてしまった虚弱な自分を思うと、そしてこの夏も猛暑日が続いたらもうだめと思っている自分を恥じます。いまだに黒人だからという人種差別という悪がまかり通っているということにも驚きます。

 

 

埼玉県の寄居町には8つの寺院に「十二支守り本尊霊場」があり、2月上旬に巡ってきました。
東武東上線の北側に四寺、南側に四寺。極小さな寺から立派な寺までいろいろで、自分の干支の守り本尊をお参りすると開運厄除、諸願成就等の御利益があるという。肝心の自分の守り本尊は閉まっていて見られなかったのが残念でしたが、色々なご本尊や石仏、鐘楼、仁王様などを見、最後の少林寺では五百羅漢を楽しんで癒されました。
どこかのお寺でいただいたちらし。全くその通りで戒めになります。
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少林寺の羅漢山(247m)の上の方までずっと並んでいます。これが見たくて参加したようなものです。
こんな風な間隔で続いています。
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ムンクの叫びのようなのが!!
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コメント

アメリカは民主主義の国と思っていたのですが
まだ露骨な人種差別の裁判があったのですね。
それを救済する人もあったのかと又驚きです。

日本では私の個人的経験から言いますと、悪質な
弁護士しか知りませんので複雑です。
妹の後見人の弁護士は悪質でした。
名前を出してもよいですが、またどんな逆恨み
されるかもしれないです。
妹の遺産をうまく一部を私物化しました。訴えたくても
プロには負けるからやめるよう言われ留めています。

羅漢様があちこちあるのは楽しそうですね。
普通は固まって置いてありますが・・・
分散していた方が見やすいですね。

投稿: matsubara | 2020年3月 4日 (水) 09:26

こんにちは
 
あまりよく覚えていませんでしたが、無実の死刑囚が、やっと無実が
釈放認められて釈放されたニュースが流れたこと、記憶に残っています。
自由の国であるはずのアメリカ合衆国なのに、人種差別は
とても根強いようですね。この人が釈放された後も、白人警官によって
暴行される黒人の映像などが何度も流れました。
それにしても、刑執行の恐怖の中、30年もの長い間よくぞ
自分を失わずに耐え抜いたと感心します。もちろんお母さん、
弁護士さんはじめ、支えてくれる人々の力も大きかったと思いますが、
ご本人の意志の力もどれほど大きかったか。
長い獄中生活に耐え、しだいに看視も含め周囲の人々に
感化を及ぼしていったところは、マンデラ氏とも重なりますね。
しかし、冤罪が張らされるまま死刑を執行された人々もいるだろうと
思うとぞっとし、いたたまれない気持ちになります。
 
干支守り本尊というもの、初めて知りました。
私の干支の守り本尊は何という方かしら?と調べましたら
虚空蔵菩薩という方のようです。智慧を授けてくださるとか…
あやかりたいものですが、今の今まで知らなかったのに虫がよすぎますね。
 
少林寺というお寺には羅漢さまでできたような山があるのですね。
山を登りながら一体一体と向き合うのも感慨深そうです。
羅漢山

投稿: ポージィ | 2020年3月 4日 (水) 10:26

おはようございます。昔、鐘撞堂山へ登った時、少林山羅漢寺の第2駐車場に車を駐めました。五百羅漢道を羅漢山山頂まで登り、円良田湖に下り、西高山、東高山、鐘撞堂山と歩いて、羅漢寺に戻りました。懐かしいです。低山ハイクにはとても良いコースですね。年初に干支の守り本尊にお参りしたからには、今年は素晴らしいご利益に恵まれることでしょう。

投稿: shikamasonjin | 2020年3月 4日 (水) 11:10

★matsubaraさま

こんなにアリバイがはっきりしているのにお金のない黒人を有罪にするとは、どう考えても民主国家とは言えません。
アメリカは他民族国家ですが、特に黒人には今まで、そして現在でさえもまだまだですね。KKKの衰えがないのも恐ろしいです。
日本にも妹さんの弁護士のようにひどい悪質弁護士がいることを知ってあの時は驚いたものでした。悔しいですね。性質は違いますが、ゴーン氏の弁護士も。

そうそう、羅漢様って普通、固まってずらりと並んでいますね。この方がじっくり鑑賞できます。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2020年3月 4日 (水) 11:10

★ポージィさま

ポージィさんも釈放されたニュースをご存じだったのですね。
白人警官が罪もない黒人を射撃したりするニュースが2,3報道されたのも記憶に新しいです。最近はヒスパニックも。
ニューヨークではコロナのことでアジア系が白人にいじめられたニュースも最近でした。
私には怖いアメリカです。とても住めません。
ポージィさんがおっしゃる通りで、支えた周りの人が凄かっただけでなく、この本人の稀に見る強さと素晴らしい人柄が奇跡を起こしたのです。それにしても30年の刑務所暮らし、凄いですね。終身刑を受けている人、古今東西いっぱいいるでしょう。本当に悪い人もいるのですがこんなケースもあるのですね。罪がないまま死刑になった人もどれだけいたか、気の毒です。

干支守り本尊、私も今回初めて知りました。
虚空蔵菩薩でしたか。私は普賢菩薩でした。私も同じ気持ちです。知ったからには身近な仏様にしたいです。
山が羅漢山というのですからぴったりです。数は数えませんでしたが、かなり多かったです。
表情豊かなのです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2020年3月 4日 (水) 11:33

★shikamasonjinさま

こんにちは。
羅漢山の頂上から円良田湖に続いていますね。西高山、東高山からあの鐘撞堂山に続いているのですか。
いいコースですね。
お陰様で十二支の守り本尊、見えなかったのもあったのですが、お参りできました。
今年は良い年になると嬉しいです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2020年3月 4日 (水) 11:43

アメリカは今でも何となく黒人差別があります。黒人であるが故に、不平等な扱いを受ける
多様移民の国でありながら、なぜか白人主導の世界。辛かったろうによく我慢したと感心します。弁護士もすごい。

検察はどこも同じ。決めた結論にするため
すべてを無視し、罪を押し付ける傾向がある。
何例か無実の罪に問われたものもあります。
いずれにせよ真実を知ってるのは被告本人だけ。

寄居の寺院に行かれたのですね。東上線が通うようになり、森林公園はじめ、観光地が見直されるようになりました。
仕事でよく車で通過しました。なんの変哲もない田舎町でした。
このお寺のあることは知っていました。行かずじまいでした。
 こんなところだったのですね。見さして頂きました。

投稿: 夢閑人 | 2020年3月 4日 (水) 12:07

無実の罪で服役した30年間、よくぞ耐え抜いたと思います。死刑執行の恐怖もあったでしょう。その中で精神に異常もきたさず、思慮深く、思いやり溢れ、誠実でユーモアのセンスもあるとは。
本当の強さとはこういう事を言うのでしょう。
支えてくれたお母様、弁護士も素晴らしい方達ですね。
明らかなアリバイがあるのに疑いを晴らすのに30年間もかかったなんてアメリカの民主主義の欺瞞を感じます。日本にもこのような冤罪事件がありましたが、どこにも起こりうる事だったのですね。

寄居の十二支守り本尊霊場初めて知りました。
羅漢山の羅漢様達、それぞれユニークなお顔されてますね。
展覧会、舞台などがお休みの今、こんな珍しい場所に出かけるのもいいですね。人も少なそうですし♪

投稿: ☆銀河☆ | 2020年3月 4日 (水) 14:06

アメリカは民主主義国家なのに未だに人種差別がすごいですね。
TVなどで黒人だからと白人の警官が大勢で殴ってる光景などを見ますが
裁く人も白人なので黒人の人達にとっては良し悪しは関係無くなってしまい、非常にお気の毒です。

黒人であるがゆえに無実にもかかわらず死刑判決を言い渡されてしまうが
たった一人の弁護士と母親が真実をあばいて無実で釈放された
この話しだと思うのですが、実話に基づいた映画「黒い司法」が2月28日から公開され
とても楽しみにしてたのですが、今は集客の場所は避けるようにとの政府からのお達しで
観に行くのを控えてますが、何としても観たい。

埼玉県の寄居町には8つの寺院に「十二支守り本尊霊場」があるのですね。
五つの戒め、なるほどと思います。
少林寺での五百羅漢、表情の違った羅漢様を見て歩くのも楽しいですね。
私も以前、浜松の名前は忘れましたが、やはり500羅漢様がいて面白かったのを思い出しました。

投稿: ラッシーママ | 2020年3月 4日 (水) 15:51

★夢閑人さま

『風と共に去りぬ』や『アンクル・トム』の時代の話と映画で黒人差別を知りましたが、罪を犯してもいないのに冤罪にするのがいまだにあるとは驚きです。それがはっきりそうでないのに強引に罪を着せるなんて、言語道断。
また刑務所の中は凄い所です。
日本のはもっとましかと思っていますが。

寄居はちょっと前に鐘撞堂山に登りました。
ですから駅前の市役所が我が町より立派で素敵だなとか、山の景色が頭に入っていました。
今回は駅の周辺を歩いたわけです。
北側の4つのお寺は立派でした。
ゆっくり巡って9時半から2時半ごろまで滞在していました。私は本川越で乗り換えなので結構簡単に行くことが出来ました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2020年3月 4日 (水) 20:51

★☆銀河☆さま

30年間を刑務所の中、無実なのですから凄いことです。
最初は怒りに口もきかなかったようですが、どんどん彼は変わっていきました。それにはちゃんと凄い支えがあったのです。支える側もヒントン氏の人柄が素晴らしかったからこそなのですね。それにお母さんの小さい頃からの躾が凄いのです。
アメリカの黒人貧民階層は生きるのが現在も大変です。ですから本当に悪いことをしてしまう
人も多く出て、悪循環です。絶望的です。
冤罪事件、日本も次々と裁判が行われましたね。
七福神巡りはいくつかしましたが、十二支巡りは初めてでした。
そうです。こういった場所や山は絶対に大丈夫。途中の電車は毎日通勤している人たち同様マスクして、空いている時間帯に行ければ何も心配ないと思います。また山は通勤と逆方向ですから。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2020年3月 4日 (水) 21:02

★ラッシーママさま

>黒人だからと白人の警官が大勢で殴ってる光景・・・私もテレビで数回昨年見ました。
黒人にはヨーロッパのアラブ系移民のテロみたいなのはないのですね。移民もだんだん差別を感じてあのようなことを行ってしまって。
トイレや公共の場所での差別は映画で見ましたが気の毒なくらいです。女性社員が黒人専用のトイレに行くのに10分以上かかるところまで行かねばならない、そういう映画も観ました。
「黒い司法」の弁護士は実名です。
そしてヒントン氏のこの著書でなく、弁護士の本から映画にしているようですね。ですから被告人は違う名前になっています。
でも内容は殺された人が違うのですが、そっくりです。
映画館は今は行きたくないところですね。
残念です。

浜松の羅漢様、どこでしょう。
川越にもありますよね。
見るのが楽しいです。いろいろな顔だけでなく、姿態もいろいろ、持ち物も違います。
またどこかで見たいものです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2020年3月 4日 (水) 21:13

こんにちは。5つの戒めはその通りで、反省することしきり。話が逸れますがたまたま昨日の日経朝刊コラムに健康十訓が載っていました。「少肉多菜」「少塩多酢」「少糖多果」「少食多噛」「少衣多浴」「少車多歩」「少煩多眠」「少怒多笑」「少言多行」「少欲多施」ですが、これも反省です。

投稿: 多摩NTの住人 | 2020年3月 5日 (木) 13:54

2015年に釈放されたって、まだ最近のことですね。
私もそのニュースをなんとなく覚えています。
アメリカの黒人差別の映画は嫌というほど観て来て
今月からの「黒い司法」も楽しみにしていたのですが…
仕方ないから、この本でも読みましょうか。

投稿: zooey | 2020年3月 5日 (木) 18:46

★多摩NTの住人さま

健康十訓、味わってみました。
結構健康に悪いことをしています。
全く反省しきりです。
すぐ忘れてしまう私です。最近食べることを気をつけています。お金がかかるのですよ。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2020年3月 5日 (木) 20:37

★zooeyさま

映画は弁護士さんの本から映画化、この本はこの弁護士さんに助けられたヒントン氏の描いたものですが、人こそ違え、内容はそっくりです。多分。映画を見ていないので何とも言えませんが。
映画館もなかなか行きずらくなりましたね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2020年3月 5日 (木) 20:42

奇跡的な弁護士に遇えたのもすごいけれど、本人の不屈の戦いは素晴らしいです。
私なら萎えてしまうかもしれない。

投稿: 佐平次 | 2020年3月 6日 (金) 09:40

★佐平次さま

この凄い弁護士は黒人です。
映画『黒い司法』の主人公は弁護士でマイケル・B・ジョーダンがやっています。
この本の著者が書く、この弁護士は本当に正義の味方、凄い人です。
でも30年間も耐えたヒントンにはただただ驚くばかりでした。
映画館にはまだ入る勇気が出ません。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2020年3月 6日 (金) 10:33

本は読みました。

投稿: 佐平次 | 2020年3月 9日 (月) 09:45

★佐平次さま

何て本を読むのが早いのでしょう。
特技ですね。そして頭と頭の回転の良さ、集中力抜群。若者と変わりないです!
ありがとうございました。

投稿: tona | 2020年3月 9日 (月) 10:37

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