谷村志穂著『移植医たち』
日本では移植の問題はかなり遅れていました。
諸外国とはまた考え方が違っていたりずれたりしていて、ここ医学界でも官僚的閉塞感が否めず、前進には陰にやはり人知れぬ苦労をした医者の存在があるわけです。
この本は、入念な取材をもとに書かれた小説ですが、殆ど実在した人物たちを彷彿とさせるものです。
移植先進国アメリカの有名な移植医が来日して講演したときに感銘を受けた男女3人の医師が渡米して8年間の長きにわたって過酷な現場で移植技術を磨いていくもの。
その後も日本の現実は厳しい。日本へ帰って移植治療を始めようとすれども、古い閉鎖的な日本の医学界にはなかなか受け入れられず、想像を絶する困難の連続であった。
大変さはコロナ治療の現場とはまた違ってはいるものの、日本の外国には見られない、コロナ治療で私たちを助けてくれる方たちを差別する非常に意地の悪い人々が多いと聞くと、上から下まで何も根本的には変わらない意地悪さがあるではないかと思うのです。
福島産の農産物を敬遠した人々、福島から来たと言って虐める人々のことも浮かんできます。検査をしているのだから大丈夫と買ってあげればいいのに。家を失って、行くところがなくなった人を助けるのが当然なのに、転校してきたその子供たちを虐めること、こんなことが社会の隅々まではびこっています。
話は元に戻って、移植医たちはメンタルが強いですね。もしかして虐めるということは弱さの一面かしら。打たれ強くならなければ難局を克服できない。
移植と言えば2年に一度の健康保険証の差し替えで、必ず移植を希望するか云々の項目があります。来年80才になろうとしているくたびれた臓器を希望する人はまずいないと思うのに、何故かいつも臓器提供を希望するに〇をつけます。ちょっと使えるとしたら肝臓、膵臓くらいでしょうか。
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コメント
日本もいい国なんですが、島国根性だけはイヤ
ですね。疎開先でいじめにあった人も話も
聞きますし、コロナ時代も同じなのですね。
医師までそういう目にあっておられるとは
心外です。
健康保険証の差しかえに臓器提供の項目が
あるとは知りませんでした。
今月から新しい保険証ですからしばらく
分かりませんが・・・
アゲハは撮影しにくいのにうまく撮れましたね。
我が家はまだホトトギスは咲きません。
投稿: matsubara | 2020年8月13日 (木) 10:49
こんにちは
谷村志穂さんの作品に、日本における移植医療の世界を切り拓いてきた
医師たちの小説があるとは知りませんでした。検索してみて、
こちらと併せて他の作品も読んでみたいなと思いました。
だいぶ前、何か読んだことがある気がするのですが…
忘れてしまっています(≧∇≦)
原発事故のあとの福島の方達への、今新型コロナ時の医療従事者等への
差別や誹謗中傷は、得体のしれないものへ恐怖を募らせた人々が、
線引きをして差別することで安心を得ようとしている云々、
というような論説(?)を読みました。心理的にそうなるのだそうです。
つまるところ、弱さからくるともいえそうですね。
今夏初めてお撮りになった蝶は、羽化したてだったのかしら。
とても綺麗ですね。
キツネノカミソリにホトトギスの色合いに、秋の気配を感じました。
投稿: ポージィ | 2020年8月13日 (木) 10:54
何方かが書いてらっしゃいますが健康保険証に臓器移植を希望する項目があるのですか、知りませんでした。
どの世界にも官僚的な考えはあると思いますが、日本の組織の中では自分を八起出来ないので
海外に行って技を磨いて日本に帰って来て名医と言われてます。
それだけにメンタルが弱かったら海外進出など考えないでしょうし、組織の中で生きて行くでしょう。
蝶の幼虫は嫌いですがナミアゲハは綺麗です、ハグロトンボは河原などに飛んでるトンボですか
私が知ってるトンボは羽が透明で、でかい目のシオカラトンボでしょうか。
投稿: ラッシーママ | 2020年8月13日 (木) 12:52
★matsubaraさま
外国に行って見ると日本ってなんて良い国でしょうと思います。
しかしこんなことがあり、また今の政治家を見ても実に自分の利益にばかり目が行く人の集まりで、コロナ対策もやることなすこと、無策としか言いようがありません。また縦割り社会の法律や役所仕事の能率の悪さときたら腹が立つことばかりです。
健康保険証の臓器提供云々は自治体によって違うのかと思いました。人口の多い地帯はたくさん必要とするのでしょうか。
ここ数年蝶々が撮れていません。それほどにあちらにひらひら、こちらにひらひらとじっとしてくれないのです。
我が家のホトトギスはもう終わってしまいました。この変な気象に寄るのでしょうか。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2020年8月13日 (木) 13:06
★ポージィさま
こんにちは。
谷村志穂さんの作品を私も他に読んだのですが、何も覚えていないです。
恐怖を募らせ、差別して安心を得ようとする・・・なのですか。本人的には結構苦しいものなのですね。ちょっとした病気の一つですか。
弱さにもいろいろあるものなのですね。改めて知ることが出来ました。ある種の弱さで、酒、麻薬、博打に溺れるというのがあって、これは社会全体、家族泣かせのものです。
人を誹謗中傷するというこの類の弱さは、家庭の教育によってある程度強化できるのでしょうか。私たちを助けてくださる医療従事者に対して、自分もいつお世話になるかわからないのに、どうしてと言いたくなります。自粛警察もそうですね。
こんない暑いのに林の中は秋のようです。
蝶々はもしかして羽化したてなのでゆっくりとしていたのかもしれませんね。だとしたらラッキーでした。数年撮ることが出来なかったのですから。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2020年8月13日 (木) 13:20
★ラッシーママさま
そちらの市では臓器提供の欄がありませんか。
今年から小型化した後期高齢の保険証の裏にありまして保護シールも送られてくるのでシールを貼って隠しています。東京は全部うそうだと思っていましたが市などによって違うのでしょうか。
医者の世界では小説の『白い巨塔』を思い出します。また学閥というのもあって凄いですね。
色々不条理なことがまかり通っていやになります。
ハグロトンボは河原などの飛んでいるのですか。ここはお鷹の道で水源から流れてきた小川のそばです。納得しました。
シオカラトンボとムギワラトンボですね。
オニヤンマというのもいますね。
今年も見てみたいです。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2020年8月13日 (木) 13:33
確かに日本の移植手術については閉鎖的な意見が多かったのは事実です。
この頃、生体間移植が普通に行われるようになったのは格段の員歩だと思います。
心臓移植手術はほとんどがアメリカで行っています。その多額な費用を寄付で賄い成功するのかどうかもわからないまま、不安な気持ちで渡米する親族の気持ちははかり知れないものがあると思いますが、それに対しとやかく言う輩もいます。
ALSに苦しむ女性が安楽死を希望し、それを実行した医師が、執行猶予とはいえ委託殺人罪で起訴され有罪となりました。人の死と言うものに対する倫理観がいまだに問題になっています。生体間移植についても、臓器を提供する
側の意思表示が問題となり、植物人間か、死なのかその判定がいろいろ問題になりました。
今は保険証にその意思の有無を記入するようになっています。
原子力発電所の地震事故で被災し、避難した人たちが避難先で疑いの目で見られ、またその地の産物が敬遠されたのも事実です。
いまコロナで医療現場は計り知れない苦労の連続なのに、また人間関係もぎくしゃくな面も見られます。
人間はどこまでも利己的だなあと感ずる一面が目立ちます。
アゲハ蝶の見られる季節ですね。この頃ごく自然に接する機会が少なくなくなりました。
庭にあったホトトギスも何時の間にか見られなくなりました。すべての生き物が子孫維持のため精一杯生きてているのですね。
投稿: 夢閑人 | 2020年8月13日 (木) 17:29
★夢閑人さま
移植手術論戦のあの頃を思い出します。
日本で出来ないのでアメリカへ小さな赤ちゃんまで、寄付を募って渡米していましたね。
手術は成功することも、成功しても間もなく命を落としたこともありました。
そして最近あの頃のアメリカみたいになって一人の人から心臓その他を日本のあちこちで待っている人に移植するようになりました。
それはこうした医者たちの苦労がったのだと知りました。
命の貴重さを教えてもらった本でもありました。
日本はまだ安楽死の問題は解決していませんね。スイス、北欧、オランダなど進んだ国もあります。今回の委託殺人事件は医師と患者がSNSという手段でなされたことに驚きました。
難しい問題ですね。
今回のコロナでも人間って勝手だなあと思う反面、かなり深刻な状態で働いている医療従事者に頭が下がります。
軽い気持ちで行動しコロナに感染しないようにとみんな戒めないと。
アゲハは数種類来るのですが、なかなか止まってくれません。久しぶりに長居してくれました。こんな事でも嬉しいこの頃です。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2020年8月13日 (木) 19:29
私も臓器提供意思表示カードはお財布の中に入れて持ち歩いてます。
何年かするとくたびれてくるので新しいのに書き換えるをもう4、5回やってます。
灰になる前に使えるものは何でも使って下さいって強く思ってます。
意地悪いってのは多分弱いというか自信がないというか
人を貶めることがその人なりの優越感というか安心になってるのかもしれませんね。
つまらないプライドだなぁって可哀想になります。
強くて信念のある人、心のある人はそんな事、思いもつかないと思います。
このコロナ騒動で医療に携わる方たちの頑張りに心打たれてます。
クモの巣、蚊取り線香みたいで面白いです。
投稿: ちょびママ | 2020年8月14日 (金) 01:12
★ちょびママさま
ちょびママさんはまだお若いから、あらゆる臓器を提供できますね。
でも出来ないくらい長生きしてほしいです。
こちらは健康保険証の裏が臓器提供の意思表示の欄になって保護シールで覆っています。
子供の学校におけるいじめで自殺する子が増えたと一頃記事になりましたが、今も相も変わらずなのですよね。それが同じようにこんな時に変ないじめをしているのに腹が立ちます。自分の身にも跳ね返りますね。
入院は5回くらいしましたが、その時夜勤の看護師さんの働きに感動したものでした。
救急現場の様子も実に大変ですね。いつ救急車にお世話にならないとも限らなくなってきましたので、すぐそこに目が行ってしまいます。
クモの巣、ホント、蚊取り線香みたいです!
ありがとうございました。
投稿: tona | 2020年8月14日 (金) 09:15
谷村志穂は「海猫」やエッセイなどを読んだ覚えがあります。
移植問題について書かれていたとは知りませんでした。
日本の初の心臓移植、和田心臓移植事件が昔ありましたね。
そうしたことも書かれているのでしょうか?
今、現代の移植問題が書かれているのでしょうか。
投稿: zooey | 2020年8月14日 (金) 11:37
こんにちは。私も一応「臓器提供〇」にしていますが、果たして使い物になるかどうか。キツネノカミソリは当地でもあちこちで咲いています。
投稿: 多摩NTの住人 | 2020年8月14日 (金) 16:23
★zooeyさま、ありがとうございます。
和田医師の心臓移植事件の医師の娘だけ架空の存在としてアメリカに渡った女医として出てきます。従って小説では加藤医師としてお父さんのことが出てくるわけです。
後は実在の医師で、何度も谷村さんはインタビューし、アメリカにも行き、手術の見学もしているようです。
アメリカから帰ってきてちょっと受け入れられるまでで、今現在の状態がそれほど詳しく描かれてはいないと思います。
投稿: tona | 2020年8月14日 (金) 19:46
★多摩NTの住人さま
本当に相当長い年月使って疲れてしまっている臓器が使えるのでしょうかが疑問ですが、毎回丸をしています。
こちらでの林の中のキツネノカミソリ、そちらにもかなりあるでしょうね!
ありがとうございました。
投稿: tona | 2020年8月14日 (金) 19:49
お上のすることに信用がないから、福島産を敬遠する人がいるかと思うと、お上の言うことならなんでも信用する人もいる。
散歩をしていると、はあはあ、ジョギングしているひとが煩わしく感じることもあります。
向こうからみればヨタヨタあるくジジイを邪魔だと思うのでしょうが。
投稿: 佐平次 | 2020年8月15日 (土) 10:17
★佐平次さま、ありがとうございます。
世の中には本当にいろいろな人がいるということですね。
こんな暑い時に、なんでマスクしてジョギング?と不思議に思う今年です。
ところが圧倒的にやはり苦しいからマスクをしていません。まともに吐く息を浴びたら怖いです。どうやらジョギングは体力を高めるためにするらしいです。
という目的があるにせよ、コロナの世の中、マスクなしのジョギングは迷惑です。
投稿: tona | 2020年8月15日 (土) 16:11
移植に関して日本は長い事世界に後れを取ってきましたね。
脳死に対する倫理観もあり国内では移植が難しい幼い子供が
外国で移植を受けるため必要な費用のための募金活動などを耳にするたび
何故国内でできないのかと疑問を感じたりもしますが
自分の身になって思う時わが子の臓器を提供できるかどうかは自信がありません。
安楽死問題も同じくですが先ごろの事件が
SNSを介したものだと知った時は
そのあまりの軽さに驚きでした。
今まで気づかなかった保険証の裏に臓器提供の欄があるのを確認しました。
役に立つ臓器かどうか疑問ですが次回からは〇をつけようと思います(^_^;)
投稿: ビオラ | 2020年8月17日 (月) 16:53
★ビオラさま
特にアメリカは移植先進国で、広い国内を飛行機で飛び回って臓器の提供を受け、運んですぐ移植するわけです。
その方法を日本の熱心な医者が学んで、受け入れがまだまだ困難な日本に帰ってきて頑張ったわけです。数年前から聞くようになりましたね。その陰にはこんな強靭な心を持った医師がいた事を知りました。
自身のことになると提供したいものの年取り過ぎていて果たして?と思うばかりです。
ビオラさんの方にも保険証裏に臓器提供の欄があったのですね。
安楽死問題難しいです。最近の事件には驚きましたね。
安楽死協会には登録していませんが、終末期医療に関する宣言書をかかり付け医に出しました。もう1通は救急車で運ばれてそこで終わりという時のために用意しています。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2020年8月17日 (月) 20:34
日本の移植手術で思い出すのは東京女子大学の榊原医師の日本初めての心臓移植への挑戦です。
何もかもうろ覚えなのですが、マスコミからの批判は相当なものだったと記憶しています。
まったくメンタルが強くなければ最先端の医療への道は開かれていなかったですね。
新しい事に挑戦する者を笑い排除する体質は
今も変わらずあるようで、全く島国根性が抜けていないのを感じることがあります。
谷村志穂さんは読んだことがありませんが、
こんな内容の著作があるのですね。興味をひかれました。
ハグロトンボ、我が家の近くでもよく見かけます。河原が近いからでしたか。
投稿: ☆銀河☆ | 2020年8月18日 (火) 11:54
★☆銀河☆さま
榊原医師は有名ですね。
日本で最初に心臓移植手術をされたのですか。
本ではモデルになっている人は実名は和田寿郎で殺人罪に問われました。
その後、この本の中のモデルの実在の医師たちが移植を日本に定着させたことは実に大変なことだったとわかりました。
島国根性、本当に困ったものです。どれだけいろいろな進歩を阻んでいることでしょう。
ハグロトンボはラッシーママさんに川辺にいることを教えていただきました。
今日も川辺でたくさん飛んでいました。
そちらでもそうなのですね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2020年8月18日 (火) 16:51