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2021年3月28日 (日)

吉田智彦著『信念』東浦奈良男~一万日連続登山への挑戦

近所に咲いていたタイワンドウダンツツジ。普通のドウダンツツジとちょっと花の形が違うような気がします。葉も大きい。
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リキュウバイ。国立劇場で見て以来です。
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吉田智彦著『信念』東浦奈良男~一万日連続登山への挑戦

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東浦奈良男さん、知りませんでした。
1925年1月9日生まれで86歳で2011年12月6日に亡くなった方です。伊勢在住だった方。

1984年に60歳を前にして定年退職をし、翌日10月26日からずっと毎日欠かさず2011年6月25日まで9738日間、山に登り続けました。
退職以前に登った山の数は2194回で通算11932回です。生涯で富士山に登った回数は368回。最後は2008年の83歳です。
若き頃は休みの度にアルプスなど登り、子供を小さいときから登山させ(辛かったけれども子供たちは後に体が丈夫で辛抱強くなったと感謝)ていたが、奥さんはどこにも行かず、工場で働いていたので自分ばかりお金を使って登山は申し訳ないとやめたとか。お酒も煙草もたしなまず定年まで一心に働いた。その翌日からずっと欠かさず9738日登山を続けた・・その信念・・いかなる理由でと著者は時に一緒に登り、続けていた登山日記を借りることが出来、探ろうとする。山が好き、富士山が好きが答えか?
富士山登山は、近くの登山を終えて夜行に乗り、富士山登山後帰宅、翌日また近くの山に登る。一日も休まないわけ。
夏になると富士山に登る体力作りのための登山でもあったわけですが、何故一日も休まず登れたのか。病気などしなかったのか?
これが何回かピンチがあったのです。奥さんは80歳近くから具合が悪くなってしまって入院。近くに住む二人の娘さんと名古屋の息子さんが力を貸すのです。

70歳ころ風邪をこじらせて倒れて救急車を呼んでも頑として乗らず、結局3人の子供が山への送り迎えをして、自然治癒力に頼って治る。その後、いつも山道を切り開きながらなので、大きな石を脚に落とし怪我をするが、1ヶ月で治す。次は2000年5月交通事故。大の医者嫌いでこれも自然治癒力で治し、8月の富士山登山を果たす。
2009年84歳の時には自転車に乗っていて、車の風圧で倒れ、救急車で運ばれ、切れた頭を縫って帰宅。翌日からも娘たちの車の送迎でまだ登り続けるのです。

また驚くのが一日2食(最後の方は一日1食)で登山でもお昼を食べず、お水も持って行かない。山に水があるときはそれを飲んでいた。
医者嫌いはかなりのもので、奥さんが水頭症で、子供たちは入院させたいのに、山に登りながら自分で世話し、ヘルパーを頼んだりしていたのが子供たちが、父親が山に行っている間に入院させたという。その奥さんはどんな時も「山に行っておいで」と送り出したという。奥さんへの愛は深い。登る目的の一つになっているようだ。

登れなくなってから救急車で病院に入れるまでの子供たちの苦労は大変なものだった。意識朦朧の状態で拒否が出来なくなるまで頑として医療を拒む奈良男さん。
本の写真を見てまた驚く。すべて廃品利用の山スタイル、大好きな読書の本の数、仙人のような自炊生活。眼鏡が・・フレームと全く合わないサイズのレンズをテープで留めて使っている。ケチなのではなく結構お金に執着がない人だったようです。父親を挟んだ娘さんたちの顔の表情が素晴らしい!

 

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コメント

何がそうさせたか、読んでみないと分からないですね。

投稿: 佐平次 | 2021年3月28日 (日) 11:32

こんにちは
 
タイワンドウダンツツジ、初めて見ました。といいますか、
そもそも存在すら知りませんでした。お馴染みのドウダンツツジより
早い開花ですね。
 
リキュウバイは今年は3ヶ所くらいで見ることができました。
桜と同じ時季に咲くからかあまり注目されないような気もしますが、
この雰囲気…大好きな花木のひとつです。
 
東浦奈良男さんという方も著者の方も全く知りません。
この方の場合、生(命)=山(自然)、だったのでしょうか。
ときにはともに登山をし登山日記を読ませてもらいもした著者は、
「何故」に対する答えを見つけることができたのでしょうか。

投稿: ポージィ | 2021年3月28日 (日) 13:01

こんにちは。すごい人がいるものですね。とても真似はできませんが、悔いの無い人生を過ごされたのでしょうね。

投稿: 多摩NTの住人 | 2021年3月28日 (日) 16:36

★佐平次さま

その通りだと思います。
本当の心は余り見えてきませんが、私が感じたのは上記の通りです。
凄い情熱ですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年3月28日 (日) 19:13

★ポージィさま

タイワンツツジのある家の奥さんに教えていただき、写させてもらいました。
主に白いあのドウダンツツジと花の形が違ってつぼまっていないです。
リキュウバイは遠くからも目立って、白い色がきれですね。
私は国立劇場以来です。今年もきっと奇麗に咲いているでしょう。
ポージィさんの方は3ヶ所にもあるのですか。

私の拙い説明では奈良男さんの思いは伝わらないと思います。
病院では著者に「続けるから止められない」と言っています。
最後は「山より読書が好きです」・・この言葉を著者は奈良男の強さだと。
knock outされた感じでした。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年3月28日 (日) 19:31

★多摩NTの住人さま

こんばんは。
凄い人生ですね。
最後まで苦しいという言葉は出てこないのですね。
いつもいつもどっかが具合が悪いと愚痴っている自分が恥ずかしくなりました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年3月28日 (日) 19:34

こんばんは(^o^)/!
凄い人がいたものですね。
全く初めて聞く名前の方ですが、頑固と言えば頑固であり、信念を貫くと言えばそうであり・・・。
医者嫌いと言えば、私も余程でなければ医者へは行きたくありません。信頼できる医者が今いないのが私の現実です。
還暦まで1年切ったこの体、さすがにガタがあちこちに来ているのは自覚していますが、まだまだ自分自身の努力次第で何とかなるかな・・と思っています。過信かもしれませんがね (^_^;;ヘヘッ!
何はともあれ、幼少時代の虚弱体質から今は健康そのもの(?)になった自分に感謝しながら生きています。

投稿: 慕辺未行 | 2021年3月28日 (日) 23:37

★慕辺未行さま

こんにちは。
本当に凄いという言葉しか出て来ない人がいらしたものです。
いろいろな生き方がありますが、ある意味仙人のようなあらゆる娯楽を断って登山に、山を整備することに、富士登山に 読書にだけ喜びを向けて、頑固に一生を貫いた人でしたね。
本だけは買うけれども、食べ物は自然食品にこだわり、登山用具はすべて廃品利用です。
自分のことを考えますと、すぐ医者に行く、骨折したり高熱出したりで一体何日くらいベットに横たわったり、テレビの前で寝ころんでいたことか。最近はコロナで出かけることが少なくなりましたが、2日遠出をすることをやめているくらいです。
それが登山を毎日です。86歳まで。
奈良男さんも兵役に出されましたが半年間下痢が続きて除隊、ミイラのようになって帰ってきたようで虚弱体質のようでした。私も丈夫ではなかったですが、年間数日休んでも勤め続けられました。今元に戻って弱くなったのが残念。歩いて鍛えています。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年3月29日 (月) 10:55

リキュウバイもタイワンドウダンツツジも
初めて拝見します。

聞くだけで超人的なお方ですね。
なまけもの絵にかいたような生活をしていますので
驚くことばかりです。

奥さんもよくできた人で理解がありますね。
私なら到底持ちこたえられないです。

投稿: matsubara | 2021年3月29日 (月) 12:13

★matsubaraさま

タイワンドウダンツツジは全く初めてです。普通のドウダンツツジとはどうも様子が違うので持ち主に聞いてみました。
毎年のように園芸種の小さなお花は別として知らない花に出会います。
matsubaraさまが怠け者でしたら私はどうなるでしょう。
奥様はちょっと頑固なこのような方には苦労されたと思います。一番可哀想だったのが具合が悪いのに医者嫌いに医者に連れて行ってもらえなかったことです。自分が面倒みるからと。病気の種類によってはそんなものではなくちゃんと治療を受けて楽になりたいものですのに。
奥様と一日も離れられないという愛妻家だったようです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年3月29日 (月) 16:48

tonaさん、こんばんは~♪
タイワンドウダンツツジ、初めて拝見しました。
変った咲き方をするのですね。
リキュウバイは8年前頃、大和市の泉の森公園で見て
感動した覚えがあります。香りの良い白い清楚な花が、
枝いっぱいに咲いてとても素敵でした。
確か4月中頃に咲いていたと思うのですが、
今年は開花が早いですね。

吉田智彦さん、凄い方ですね。奥様も立派です。
私も読んでみたくなりました。

投稿: hiro | 2021年3月29日 (月) 21:37

★hiroさま

おはようございます♪
hiroさんもタイワンドウダンツツジは初めてですか。珍しいのかもしれませんね。
来年もまた見られたら嬉しいなあと思ったことでした。
今年はお花が何でも早いですね。桜は満開を過ぎ散り始めたところもあります。
こちらの昭和記念公園ですが、コロナのために閉鎖されていて、チューリップがもうきれいだと期待していたのですが行かれません。
凄い人はたくさんいますが、東浦奈良男さんもその一人となりました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年3月30日 (火) 08:17

タイワンドウダンツツジもリキュウバイも初めて見る花ですが、リキュウバイは国立劇場で見る事が出来るのですか。
一昨年迄は国立劇場によく行きましたが、コロナが始まってから行ってません。

東浦奈良男さんのような方がいらっしゃるのですね、60歳を前にして定年退職をしてから
翌日10月26日からずっと毎日欠かさず2011年6月25日まで9738日間、山に登り続けるとは・・・
雨や雪や台風の日もあったでしょうに、それでも休まずに登るとはどんな精神力何でしょう。
病気や怪我も自然治癒力で治す信じられませんが、何でそこまでやるのでしょう。
私も自分に甘いので、只々驚嘆の実です。

投稿: ラッシーママ | 2021年3月30日 (火) 16:27

★ラッシーママさま

リキュウバイは3~4月頃の公演がありましたらご覧になってください。なかなかない木なのですがお花の時期になったらどこかで探せたらと思います。

東浦奈良男さん、そうなのです。
体が具合悪い日だけでなく、雨の日も風の日も台風の日も、雪の日(三重県だと雪はないのでしょうか)も山に登ったのですね。それも登山靴でなくズックなのですよ。雨でも全然すべらないそうなのです。具合悪くなるまでは家から登山口まで3時間半も歩いて1時間半で登るという山もありました。具合が悪くなってから自転車で行っていたのですね。そうしたら車の風圧で転んだのです。
医者には殆ど掛からず、ただ頭を縫うために日帰りの治療です。歯は全部抜けちゃっていたそうです。歯医者にも行かないのですから。
もうただただ凄いとしか言えませんね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年3月30日 (火) 20:43

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