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2021年10月 6日 (水)

高橋大輔著『ロビンソン・クルーソーを探して』

高橋大輔著『ロビンソン・クルーソーを探して』

これは実在のロビンソン・クルーソーのモデルになったアレクサンダー・セルカークの足跡を求めて著者が地球を六周半して探索したドキュメント。
イギリスの小説家ダニエル・デフォーがモデルを参考にして9年後に小説として世に送り出した。
ロビンソン・クルーソーは28年2ヶ月19日間という長い無人島生活を送るが、セルカークは4年4ヶ月であった。
セルカークの生まれ育ったのはスコットランドのエジンバラのフォース湾を挟んだ対岸のラルゴであった。著者は数回訪れ、生家、親戚の子孫や学者などと会ったり文通したり、色々な資料を探り当ててセルカークの生い立ちを知る。
セルカークは荒くれた性格のようで、父のなめし革職人の後を継ぐのが嫌で船乗りに憧れ、海賊となる。
チリ沖のロビンソン・クルーソー島(ファン・フェルナンデス島)で船長と喧嘩して島に1人置き去りされる。その後4年4ヶ月後に海賊船に助けられる。
著者はこの島に渡って候補地と思われる3ヶ所を1ヶ月間探索するが住んでいた場所を突き止められなかったが、最後に当時の船長の日記や文献や学者や現地の人などの協力によって住んでいた場所を突き止めるのである。2005年であり、世界に発表されたのである。


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そこで昭和25年発行の家にまだあったデフォー著『ロビンソン漂流記』を読んでみました。
あくまでセルカークは物語のモデルであり、内容は面白おかしく書かれ世界中の読者を魅了した。
たまたま漂着した島は海の生物もとれるし、家畜になる動物がいて牧場も出来たし、植物は生育するし、様々な木の実があって食物には事欠かなかった。
水の確保、住む所の確保、火起こし、燃料から始まって、難破船から持ってきた火薬、ラム酒、砂糖、パンや工具、錨綱や鉄鎖などを持ってくる仕事を終えると、本格的に住居を作り、麦穂を見つけて麦の栽培でここから粉ひき道具、パン焼きのための釜作り。そのうち鍋がないたあぶり焼の食べ物しかなくて、スープが飲めない。陶器を作ることを研究して鍋や食器を作る。衣服も毛皮から作る。と次から次へと何でも自分で作っていくがこの話は17世紀のこと。横井さんや小野田さんの長い暮らしの様子は19世紀でその生活は読んでいなくてわからないが、これまた凄く大変だったようである。

ロビンソン・クルーソーが何故こんなに元気に暮らしていくことが出来たかは愛犬が居たこと、その後話をする鳥のオームや食人蛮のフライデーも家族になったことですね。
人間いかに話す相手がいる事が大切かもこの物語は教えてくれます。
本は読んでいるうちに、あまりに古くばらばらに壊れました。

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コメント

これはずいぶん前の本ではありませんか。
読んだような気がします、違う本かな。

投稿: 佐平次 | 2021年10月 7日 (木) 09:55

★佐平次さま

早速見ていただいてありがとうございます。
私が小学校3年生の時の講談社の本です。300頁以上あり、挿絵がついています。
70年ぶりに読みました。
住んでいたところを探すなんて、男のロマンは果てしないです。

投稿: tona | 2021年10月 7日 (木) 10:34

こんにちは
 
「ロビンソン・クルーソー漂流記」とは、懐かしい本の名前。
子どものころ、当時親が買ってくれて家にあった『少年少女世界文学全集』
に載っていた内の一つとして、ワクワク胸躍らせながら読んだのを
思い出しました。細かなことはみんな忘れてしまっていますが、
どんどん工夫して無人島での生活を切り拓いていく様子は子供心にも
大いに刺激的なものだったなーと思い返しています。
荒くれ者で海賊となって置き去りにされてしまった‥という、
モデルが実際にいたのですね。足跡をたどり細かな調査をしたうえで
物語として書かれたからこそ多くの人を魅了したのですね。
 
ご自宅にあった立派な装丁の本は昭和25年発行のものですか。
バラバラになってしまわれたとのことですが、表紙のカラーの色など
ちゃんと残っていて感心しました。71年前の発行ですものね。

投稿: ポージィ | 2021年10月 7日 (木) 10:40

ひきこもりの日々を昔の本を読むのもよろしいですね。
とは言うもののなかなか実行しません。
いつも向学心旺盛なtonaさまに驚きます。

遥か昔に読んだまま、忘れています。

あの頃に心は戻れないものと諦めています。

見方が変わるかもしれませんのにね。

ロビンソン・クルーソーにモデルがあったとは
知りませんでした。

投稿: matsubara | 2021年10月 7日 (木) 10:58

★ポージィさま

こんにちは。
『少年少女世界文学全集』というのもありましたね。
子供向けに訳されているので楽しく読めました。
『巌窟王』というのも面白くて、のちに大人向けの世界文学全集の『モンテ・クリスト伯ⅠⅡⅢ』を読んでみたら長くてちょっと閉口しました。まだこれは持っているので、もう1回挑戦しょうかとも思いますが、怪しいです。

ロビンソンのモデルは小説とは違って昔の海賊だったのです。でも島で一人で生き延びるにはこのように工夫していかないと生きていかれなかったでしょうね。
同じ全集に『家族ロビンソン』があるのですが、こちらは全然忘れているのでコロナの第6波が来たとき読もうかと思っています。
家の中にある最も古い部類に入る本でした。髪は茶色になりばらばらになるのも当たり前ですよね。
これは娘が自分用にとっておいて、まだ持って行ってない本ですが果たしていつまでもつでしょうか。
以前紙がくっ付いたり、印刷が見えなくなっている本も家にありましたが捨てました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年10月 7日 (木) 11:24

★matsubaraさま

そうですね。昨年から漱石全集を全部読みました。芥川龍之介はちょっとダメでした。
今は本と本の合間に森鴎外全集に挑戦中です。
確かに大人になると全然見方が変わってくるのは歴然としています。
大人になってから知ったこと、考え方が変わったことなどいろいろですが。

私もモデルの事を知りませんでした。
そのモデルを追いかける日本人がいたこともです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年10月 7日 (木) 11:30

あれえ~~なんとまあ懐かしい~~。
子どものころに持っていた書籍ですよ。
冒頭の数ページが物語の場面に応じた絵になっていましたね。
このシリーズでは宝島、小公子、小公女、鉄仮面、トムソーヤー、なども持ってました。
かなりの数を持っていましたが、ほかに何があったのかまったく思い出せません、
高垣眸さん訳の小説があったことを覚えています。


オリジナル(原作)のトムソーヤーの中で、
トムが同級生の女の子にキスしかけて
女の子に嫌がられる場面がありますが
訳者の幼い読者への心配りなのか、キスじゃなくて、
トムが何かの言葉を発したことで嫌がられ、
言い争いになったような訳になっていました。
後年になって、オリジナルと日本語訳の違いを知り
そこまで気を遣う必要があったのかなと思いましたよ。

投稿: Saas-Feeの風 | 2021年10月 7日 (木) 21:07

★Saas-Feeの風さま

まあ、Saas-Feeの風さまもお持ちでしたか!
高垣眸訳ですと「紅はこべ」や「巌窟王」でしょうか。
ロビンフッドの冒険、三銃士、アンクル・トム物語、ガリバー旅行記、ドリトル先生航海記、ドン・キホーテ、アルプスの少女、ウィルヘルム・テル、怪盗ルパン、西遊記物語、若草物語等々いろいろあり50冊以上出ていたと思います。
今残っている4冊で値段を見ましたら最初は180円(昭和25年)、2年後は200円(昭和27年)となっています。

トムソーヤの原作まで読まれたのですか。
随分細かくちゃんと比較されて、びっくりです。普通気が付きませんよ。
まったく記憶力の良いSaas-Feeの風さまですね!!
父がその後買ってくれたのが大人の世界文学全集と日本文学全集と世界ロマン全集でしたが、250冊以上になりますが、泣く泣く全部捨てました。日本文学全集を処分したのは後悔しましたが、高齢になったので気持ちの整理がつきました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年10月 8日 (金) 09:14

tonaさん、おはようございます♪
昭和25年にこんな素敵な装丁の本が発行されていたのですね。
母娘で読み継がれたものだと思いますが、大切な本だったのでしょうね。
今まで残しておかれた気持ちがよくわかります。

髙橋大輔さんと聞いてフィギュアスケート選手の高橋さんだと
思いましたが、全く別人でした。
ロビンソン・クルーソーを探し、地球を六周半も探索した探検家。
このような方がいるから、世の中は面白いのですね。

デフォーの『ロビンソン漂流記』は残念ながら読んでいません。
子供の頃は日本昔話や女の子が主人公の本を読むことが多かったです。
内容を拝見して、その頃に読んでおけば、もっと視野が広がって
いたかもしれないと思いました。

投稿: hiro | 2021年10月 8日 (金) 09:18

★hiroさま

こんにちは♪
100冊まではいかなかったと思いますが、発行されたのは殆ど揃っていました。
そのうち引っ越しが多かったのでどんどん捨て、4冊だけ残っている1冊です。
ロビンソン・クルーソーを探して旅した人、高橋大輔さんは私もあれ、スケーターが変身してしまったのと思い調べたら違う方でした。
5歳お若いと読む本が大分違いますね。
私はもうこれこそ昔から言われる骨董品化して、今のいろいろなものに(本の中にもいろいろあるのですが)ついていけないのです。
しかし人それぞれ違うものに興味を持つのが、知らない世界を知って楽しいのですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年10月 8日 (金) 10:29

子供の頃に読んでいた河出書房『少年少女世界の文学』の中にありました。それ以降は読んでいませんね。もう一度読んでみたいです。

投稿: 多摩NTの住人 | 2021年10月 9日 (土) 17:10

こんばんは(^o^)/!
子供の頃に読んだような記憶はありますが、もう覚えていません (>_<)!
しかし、横井庄一さんに関しては地元でもありますし、よく覚えています。
横井さんが帰国後、地元へ帰ってきたときに名古屋駅の新幹線ホームで花束を持って出迎えた女の子、当時の私のクラスメイトで隣の席に座っていた子だったのです。めちゃくちゃビックリしたのを今でも覚えています。
横井さんが帰国し結婚後に暮らしたご自宅は今、土・日・祝日のみ開館する”横井庄一記念館”になっています。私も一度だけ訪れました。戦後ずっと一人で隠れて生き続けてきた遺品や住居(洞穴)の様子も再現されていました。

投稿: 慕辺未行 | 2021年10月10日 (日) 00:04

「ロビンソン・クルーソー」
30年近い年月を無人島で暮らす話に
ドキドキした子供の頃を思い出しますが
そのお話にはモデルがいたとは知りませんでした。
筆者はその痕跡をさがして地球を6周半ですか、それもまたすごい事ですよね。
私も横井さんや小野田さんの隠遁生活を思い出しました。
時代も済む場所も違いますが長きにわたって一人で暮らすには強い精神力も、ですね。
最近戦後何十年もルバング島で一人戦っていた小野田さんを描いた映画
「ONODA」が上映されることを知り
見てみたいと思っている所です


投稿: ビオラ | 2021年10月10日 (日) 07:14

★多摩NTの住人さま

時代がずっと後になると河出書房『少年少女世界の文学』も出ていたのですね。
海賊だったモデルと比較して読みましたが、全然違う人格の人でした。しかし生活は随分似ていたのではないかと思えます、
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年10月10日 (日) 08:29

★慕辺未行さま

おはようございます。
横井庄一さんが帰還された時は、凄いショックでした。まるでロビンソン・クルーソーではありませんか。
出迎えた女の子が隣の席のクラスメートだったとは!ご親戚だったのですかね。驚きです。
横井庄一記念館には行く機会がありませんが、そのご苦労が伝わってくるような記念館ですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年10月10日 (日) 08:35

★ビオラさま

読まれていますね。
貧しい時代に育った私で、無人島で全部調達して暮らしていく雄姿を頼もしく思って読みました。
男性に多いですが、足跡を求めたこの方もちょっと普通では真似できないことをやり遂げました。男のロマンの夢達成の高揚感が見えるような本でした。

「ONODA」はフランス人の監督でしたね。主役さんが小野田さんに痩せ方がそっくりと思いました、どんな作品か見たいですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年10月10日 (日) 08:42

私も『少年少女世界文学全集』の中で読みました。
しつこい性格で繰り返し読んだので、今も結構覚えています。
実在のモデルがいたことは知っていましたが
なんと海賊でしたか。
今でいうと、犯罪者であったわけですね。

投稿: zooey | 2021年10月10日 (日) 20:45

★zooeyさま

世代が違うと文学全集も変わっていくのでそのうちのいくつかは見るとわかります。
セルカークはいわば、一家のはぐれ者、ならず者で、でも海が好きだったようです。
おとなしい性格でないから海賊へ。実に荒々しい性格のようでしたので、ロビンソン・クルーソーとは違っていました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2021年10月11日 (月) 08:22

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