中山道16 上松立町~上松宿~木曽福島駅(前編)
11/10(水)特急あずさから塩尻で特急しなのに乗り換え、木曽福島に10:30に到着。上松立町までタクシーに乗り、11時に歩き始める。今までで一番遅い到着であった。本日はタクシーに乗った30分を約5時間位かけて歩くことになる。
途中左右を眺めると山々の紅葉が美しく真っ只中。約3週間前と様変わりです。
東京よりかなり寒く、夕方の寒さは東京と5度も違って震えてしまいました。
相も変わらず人影は殆どなく、ノギク、アキノキリンソウ、ススキ、セイタカアワダチソウが晩秋の寒さにめげずに存在感をアピールしていました。
途中のJR塩尻駅の3・4番ホームには全国でも唯一のブドウ棚があった。 昭和63年に塩尻のぶどうとワインのPRの一環として植えられ、塩尻市内のワイナリー従業員、JR職員、市内ボランティアが中心となって栽培を行なっているそうだ。あまりに長くてカメラには収まらない。
立町のバス停から歩き始めると左側に木曽川の貯木場が見えてきた。
約3週間前は紅葉はまだだったが、今回はちょうど真っ盛りできれい。
小野の滝に到着。高さ15m。
木曽八景(上松には八景うち五景もある)の一つで、広重・英泉合作の中山道六十九次の上松の絵にも描かれている。今は中央本線の高架で遮られている。
絵にも描かれるが滝つぼの脇に不動明王が鎮座するお堂や常夜燈が残る。
滑川の滑川橋から木曽駒ケ岳が見えるそうだが残念ながら見えず。滑川橋を見てもわからなかったが、橋杭のない刎懸造りという工法で、桟、伊奈川橋とともに木曽三大橋と称されたということだ。
古い建物が見えてきた。立場茶屋で手前が「越前屋」(1624年創業の日本で2番目に古い蕎麦屋)で向こうは「たせ屋」。旧道はこのまま続くが、この建物の間を入って、新しい建物の越前屋へ昼食と、その向こうの寝覚の床見学へ向かう。
マンホール。木曽ヒノキ(町の木)の森が広がる赤沢自然休養林で、保存運行されている森林鉄道と 町の花オオヤマレンゲがデザインされている。
国道沿いで営業している越前屋にて昼食。すんきそばはまだなかった。浦島太郎伝説の長寿にちなみ「長寿そば」と名付けたそばが人気だったそうだ。島崎藤村の『夜明け前』にも出てくる。この間読んだのに頭に入っていない。
これは娘のかけそばと五平餅セット。私は月見そばで娘のおかずを少しずつ分けてもらった。ここのお蕎麦の美味しいこと!大満足の味であった。
寝覚山(しんかくさん)臨川寺(200円)を見学しながら寝覚の床の方へ降りていく。
宝物館には浦島太郎が愛用した寺宝の釣竿や硯が展示されていた。
竜宮から帰還し、寄る者が居なくなった浦島太郎は放浪の末、木曽の山奥に辿り着く。美しい景観に心洗われた太郎は、ここで玉手箱を開け老人へと姿を変えた。そこで初めて夢から覚めた気持ちになったということで、この地が『寝覚の床』と名付けられたと言われる。その後、太郎の残した弁財天像や釣り竿を祀ったのが臨川寺の始まりと伝えられる。
明治天皇記念碑と大きな灯籠。
芭蕉句碑「昼顔に昼寝せふもの床の山」
その他、<寝覚水掛けぴんころ地蔵>や山頭火の「おべんたうを食べて洗って寝覚の床で」や正岡子規「白雲や青葉若葉の三十里」の碑がある。
弁財天堂 上松町で最も古い建物。正徳元年(1711)尾張藩主四代吉通が、母公の寿命長久を祈願して建てた。
浦島太郎の姿見の池
亀の家まである。
寝覚の床は国の史跡名勝に指定され、木曽八景の一つである。古くから浦島伝説の舞台としても有名で、木に囲まれた岩上に浦島太郎を祀る浦島堂が見える。
お寺の展望台からの寝覚の床は中央本線が見えその向こうに見える。
階段を降りて寝覚めの床へと向かう。
寝覚めの床美術公園が見える。浦島太郎伝説にちなみ「時」をテーマとした彫刻などが展示されている。
さらに降りていくと寝覚の床の細部が見えてくる。いろいろな岩があるが、右側の亀岩がそれらしく見え、茂みの中の浦島堂、左手には屏風岩がある。それにしても木曽川の花崗岩は凄い!!

公園の方。
(続く)
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コメント
長野県の県歌ともいえる「信濃の国」に「木曾のかけはし」と出てきます。
寝覚めの床も汽車の窓から覗いただけ、こうして見せていただいてありがとう。
投稿: 佐平次 | 2021年11月17日 (水) 09:58
こんにちは
まったく知らない場所で、へぇ~というものばかりです。
塩尻駅のホームのブドウ棚すてきな試みですね。
もう30年以上になるんですね。
木曽の山の中に浦島太郎伝説があることにも驚きました。
竜宮城から戻った浦島太郎は、失意のうちに、海から逃れるかのように
山へ山へと入っていったのでしょうか。この地に辿り着いてから
玉手箱を開けたのですね。
この地に、どういう経緯でそういう伝説が生まれたのか、
真実はどのくらい含まれているのか知りたい気持ちになります。
それにしても素晴らしい景観ですね。紅葉も見事ですし、
寝覚めの床、屏風岩、岩の上のこんもりとした黄葉の森等、
どれも見とれました。
投稿: ポージィ | 2021年11月17日 (水) 10:44
今から35年前の夏、実家の両親と弟一家、そして我が家の全員が揃って車二台で木曽方面に二泊でドライブ旅行をした事があります。
息子が高校に入った年だったような・・・?その時寄った「寝覚めの床」が思い出されます。
この時期は木曽川と真っ赤なモミジの景観が見事!
浦島太郎伝説は忘れていました。
車だと道すがらの風景は右から左に流れて行きますが、tonaさんのようにせっせと歩くと色々な発見がありますね。
タクシーで30分の所を5時間かけて歩かれたとの事・・・
いにしえ人と同じ目線となりますね。
芭蕉や正岡子規の胸中が理解できそうですね。
投稿: nao♪ | 2021年11月17日 (水) 15:32
こんにちは。秋の寝覚ノ床も絵になりますね。学生の頃、訪れたことがありました。懐かしいです。高尾山の宣伝ポスターに『秋の高尾山は絵画だ。』というキャッチフレーズがありましたが、『秋の木曽路も絵画』ですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2021年11月17日 (水) 17:28
★佐平次さま
そうそう、県歌は有名ですね。
「木曽のかけはし」が出てくるんですか。
有名な桟は復元された石垣だけで面影がないのですが、ちゃんとその場所を見て来ました。
寝覚の床は線路のそばで線路をくぐってこの景色を見ました。
以前来ているのにすっかり忘れていました。
私も大したものです。
投稿: tona | 2021年11月17日 (水) 22:21
★ポージィさま
こんばんは。
今日も塩尻のホームのぶどう棚を見てきましたが、葉の色が種類によって違うのですね。
葉はまだ落ちていません。それとも常緑樹。何も知らないtonaです。
いやー、浦島太郎が木曽までたどり着いて玉手箱を開けたなんて、信じられない伝説ですが、お寺に釣り竿まであったのには笑えました。
何処の海岸からどうしてここへ?首をかしげてしまいましたが、山梨岩殿山付近の桃太郎伝説にも驚きましたから同じような感じを持ちました。
紅葉が素晴らしかったので天下の景勝地だと納得です。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年11月17日 (水) 22:29
★nao♪さま
私もその頃ここを訪れています。
ところが何も覚えていないという情けなさ。
始めてみる景色でした。これなら間隔をあけて何度行ってもいいわけですね。
本当にタクシーでキョロキョロ周りを見回していましたが旧道に所々入って歩いたわけですから実際にはタクシーより寄り道多く、色々なものを見ることが出来たわけになります。街道に嵌まってしまったわけですね。
それに友人との国内ツアーがまだ怖くて再開できないのです。
子規が芭蕉を追って行ったことも面白いですね。
今日はまたまた藤村についての場所に行ってまいりました。
投稿: tona | 2021年11月17日 (水) 22:39
★多摩NTの住人さま
こんばんは。
『秋の高尾山は絵画だ』があるのですか。
『そうだ京都、行こう』を思い出しました。
そうですね。紅葉がきれですので
『秋の木曽路も絵画』・・その通りです!
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年11月17日 (水) 22:45
こんばんは(^o^)/!
上松宿、そして寝覚ノ床。懐かしいです。
大学1年の夏、バイトやサークル活動に明け暮れ、9月になってやっと1週間旅したのが信州で名古屋へ戻る途中に立ち寄りました。寝覚ノ床の大きな岩の上でポーズをとって撮った写真が残っています (^_^;;ヘヘッ!
浦島太郎伝説は当時は知りませんでしたが、最近ある旅番組で知りました。
紅葉もすでに進んでいますね。かつてはこの季節にその辺りをよくドライブしました。
次は福島宿でしょうか?そちらもかつては歩いたことがありますが、もう記憶の遥か彼方です( ´艸`)!
投稿: 慕辺未行 | 2021年11月18日 (木) 23:25
寝覚ノ床だけ行きました。
この近くを通るとき列車の運転手はスピードを
緩めます。そして社内アナウンスがありました。
今はどうなっているのでしょうか。
車でもここへは行きましたが、余りにも古くて
すっかり忘れていました。
詳しい解説ありがとうございます。
投稿: matsubara | 2021年11月19日 (金) 08:09
★慕辺未行さま
こんにちは。
寝覚の床をお若き頃旅してらしたのですね。
私は中年で1回行ったのにすっかり忘れていて、どうやら普通の人より記憶力がないようです。今度は写真ともに、しかも歩いて行ったのですから記憶に入ると思いますがあの世に行くまでの時間が短いので確かです。
紅葉が素敵でしたよ。
そうです。次は福島宿で1昨日行ってまいりました。1週間後でしたのでまだ紅葉がきれいでした。
投稿: tona | 2021年11月19日 (金) 09:37
★matsubaraさま
ここを普通電車では通過しませんでした。名古屋から中津川まで特急でそこから普通で大桑へ。上松は歩いて通り、帰りは木曽福島に出て松本の方へ行きましたので、車内アナウンスのことはわかりません。そのことも知りませんでした。
浦島伝説の事は忘れているというより知らなかった感じです。
こちらこそありがとうございます。
投稿: tona | 2021年11月19日 (金) 09:52
tonaさん、こんばんは~♪
塩尻駅の葡萄、誰が食べるのかしら、なんて下衆の勘繰りを
巡らせてしまいましたが、ワイナリーに行ってワインになるのですね。
さぞ美味しいワインになることでしょう。
二十三夜塔の石碑は初めて拝見しました。
二十三夜というだけで、何か悲しい響きがありますね。
越前屋のお蕎麦も本当においしそうです。
浦島太郎は浜辺で玉手箱を開けたと思っていましたが、
木曽の山の中だったのですね。
まあ、伝説でしょうが、宝物館まであるとは驚きました。
寝覚めの床はツアーでよく立ち寄るようですね。
どなたかのブログで拝見しましたが、花崗岩が四角く削られて
綺麗に並んでいますね。
紅葉も真っ盛りで良い時に歩かれましたね。
投稿: hiro | 2021年11月19日 (金) 18:51
★hiroさま
こんばんは♪
この頃帰りに松本のワインを買って飲んでいますが、昔と違って美味しくなってきましたね。ブドウもシャルドネとか欧州のブドウを育てているのでしょうか。
木曽に来ますと大きな二十三夜塔が見られるようになりました。
陰暦で二十三日の夜に人々が集まって神仏を祀り、 飲食を共にしなが ら月の出を拝み、その信仰の深さを形に表すために造立した塔とのことです。信心深くない私は今日の皆既日食を見るとか満月、三日月などを仰ぐだけです。
越前屋のお蕎麦は今までのお蕎麦で5本の指に入るほどですが、年々もうどこが美味しかったかを忘れるというトンマな私です。
木曽の中までどこかの海岸から流れていった浦島太郎の話と釣り竿まで揃っているのには何だかユーモラスでした。
そうそう、今週行った次の区間で四角く切られた石がずらっと並んでいるところを見ました。何の意味があるのか?わかりませんでした。
はい、紅葉が先週も、今週もきれいでした。このことが最高でした。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年11月19日 (金) 20:57