京街道４ 守山宿～高麗橋（後編）

この天守閣は3代目で。昭和6年建造なので92年になる。
エレベーターが混んでいたので8階まで歩いて上がる。私の白髪を見て係員にエレベーターでどうぞと何度も薦められたが鍛えているから大丈夫などと生意気なことを言って遠慮した。

撮影OKの2階の「鯱と伏虎のレプリカ」。その他城についての基礎知識。

3，4階は豊臣秀吉とその時代で黄金の茶室も展示してあった。豊臣の大阪城は大阪夏の陣で落城し、徳川幕府・秀忠の命により1630年に再築された。
同じく撮影OKの5階の「大阪の夏の陣の再現模型」。

展望台。ちょっと霞んでいるけれど眺めが良い。大阪城公園の広いこと！


橋の左の小さな建物が造幣局だそうだ。

あべのハルカスも見える。

二上山もズームで見えた。

外に出て下から見上げた城。

残念石。　天領の小豆島でつくられたが用材として用いられることがなく、残念石と言われてた。

桜門。本丸の正門。現在の門は明治20年に再建されたもの。重要文化財。

秀吉像の前を進むと豊国神社の鳥居と拝殿が見える。

大手口を守る千貫櫓は重要文化財。

大手口枡形の巨石。大きい！

大手門より出る。高麗門形式（親柱と背後に立つ控柱の間にも屋根を乗せている）で、本瓦葺。

西外堀。

街道に戻る。
天満橋を見ながら進むと八軒家船着場跡がある。
豊臣時代に、天満橋、天神橋が架けられ、江戸時代には八軒屋と呼ばれ、京と大阪の淀川を上り下りの三十石船の船着き場でもあった。八軒屋とは、ここに八軒の船宿や飛脚屋があったことによる。吉村昭著『長英逃亡』に東北から四国まで逃亡するが、東海道の関所や宿場、帰りには八軒屋から舟に乗ったことが書かれていた。
この史跡に、今あるのが永田屋昆布店で、昆布の佃煮をおみやげに買う。

熊野かいどうの碑。熊野に向かう起点。

日本郵便近畿支社の前に前島密の像がある。ここは紀州藩屋敷跡地。東海道・磐田駅前にもあった。

遂に高麗橋にゴール。京街道4次、東海道57次完歩。五街道の一つをやっと達成できた。歓喜がこみ上げる。
橋の上に高速道路があって日本橋に雰囲気が似ている。秀吉が大阪城の外堀として天正13年（1585）最初に造った堀に架かる。

里程元標跡。ここが東海道・中国街道・紀州街道など諸国への道のり、車馬賃の基点になった。

最後の寄り道は「あべのハルカス」。天満橋まで戻り、地下鉄谷町線にて天王寺駅に行く。
16階でチケットを買い、さらにエレベーターで60階へ。
エレベーター内で見上げると滑走路をイメージしている景色が見える。素敵。

天上回廊（288m）。地上300m屋上はヘリポートになっている。

見下ろすと天空庭園（278m）で上空まで吹き抜けになっている。今は寒そう。炬燵席があって食事している人がいた。

東西南北360度の天上回廊をぐるっと回って写真を撮りまくる。
信貴山や生駒山など山々も見えたのですが、長い山だった。

時間に余裕がなくて行けなかった四天王寺が見えた。聖徳太子建立七大寺の一つで四つの伽藍配置が一直線ということを日本史で習った記憶がある。

明石海峡大橋も見えました。

あべのベアの着ぐるみがやって来た。

58階の吹き抜けでない席で抹茶あんみつを食べる。

観光も終了して、地下鉄御堂筋線で新大阪に出る。

駅弁を買い、昆布の他にお土産におぜんざいを買ってもらって6時24分発の新幹線に乗り込んだが、強風の影響で少し遅れていた。
御弁当は「伊根の舟屋寿し」。美味しかったです。伊根は東日本大震災の翌日に行くことになっていたが津波で行けなかった所で、お弁当で満足した。

中央線は強風で遅れ、何と地元駅でストップしてしまった。帰ることが出来てラッキーでしたが、後続の電車も含めてお気の毒なことです。
36000歩。東海道57次完歩。5街道の一つがやっとですが嬉しい！

（完）