中山道18 奈良井宿~平沢宿(間の宿)~贄川宿(2)
中村屋の見学を終えて宿歩きに戻る。突き当りは水場で鍵の手になっている。水場の名前は「鍵の手」であった。
浄龍寺の屋根の飾りを「雀踊りの棟飾り」というそうだ。中山道の奈良宿から下諏訪辺りで見かけるそうだ。信州における木の文化を示す代表例であるということです。
次は長泉寺。家光が始めた、宇治茶を京都から江戸まで運ぶ、お茶壺道中の宿泊所として毎年使用されていたそうだ。南北朝時代の創建。
山門は本陣の焼け残った正門を移築したもの。
本堂。
本堂に入ると龍の大天井絵がある。長さ20m幅3.5mと大きい。明治期の飛騨の匠(山口権之正)が手がけた。仏法護持の神将であり、修行僧を守護するといわれている。
貞治の石仏(延命地蔵菩薩)。高遠藩の稀代の名工と呼ばれたのが守屋貞治(1765〜1832年)の作品。
奈良井宿には問屋が2つあった。
上問屋史料館(手塚家)は庄屋も兼ねた。家の前に石碑が2つ見えるが明治天皇奈良井行在所碑と明治天皇御駐輦所碑である。資料館はお休みであった。
下問屋(いせや)は脇本陣も務めた。(1)で猿頭の写真を載せた伊勢屋です。こちらの方が猿頭がよく見える。
3つめの水場、池の沢は他と違って可愛い。
そばを食べたばかりなのに、野沢菜のお焼きを食べる。ここのはぎっしり野沢菜が詰まっている。
大宝寺。門柱の右側がお焼きの店。
マリア地蔵尊がある。50年以上も前に藪の中から発見されてやっとここに祠が建てられた。
首が切られ、マリアの右手も一部つぶされ、膝に抱えた嬰児は頭を少し落とされている、受難の像だ。
庭
徳利屋。昭和12年前まで旅籠だった。藤村や子規も宿泊した。現在は食事処。この日はお休み。

線路の向こうの木曽の大橋を見に寄る。平成3年に造られた奈良井川に架かる檜造りの太鼓橋。
街道に戻る。鳥越橋を通り、駅を右に見て左側の道を上がっていくと江戸見附方のもう一つの神社、八幡宮の鳥居が見えた。鬼門除けの守護神として崇敬された。
杉並木二百地蔵があった。周辺から集められた石仏で地蔵より観音像の方が多いという。
街道に戻り、駅を通り過ぎて先に進む。
丸山漆器店の大谷石の蔵。三階建て。登録有形文化財。
橋戸一里は塚が残っているが川沿いに出ると向こう岸で見えない。
●間の宿・平沢に入ってきた。
奈良井と平沢は木曽漆器の産地だ。
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
歴史的建造物の総数は209件。そのうち約180は漆器店の店舗や作業所、蔵、倉庫などの漆工関係だそうだ。
風情のある町並みはしんと静まり返っている。木曽漆器館に寄れば、作品の種類の多さや制作工程、制作用具など4000点近く展示されている。時間の関係で行かれなかった。


(続く)
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コメント
一昨年、岐阜の名峰登山に併せて中山道の各宿場を廻ったことが懐かしいです。奈良井宿~平沢宿~贄川宿も行きましたよ。週末は全国的に底冷え、日本海側や北国は強烈な寒波に見舞われていますね。今年ももうあと残り10日余り、あっという間にクリスマスが終わって除夜の鐘が鳴りそうな気がします。慌ただしい日がこれから続きますが、健康第一、風邪など召されませんように!
投稿: ローリングウエスト | 2021年12月19日 (日) 16:52
こんにちは。徳利屋の蕎麦は食べてみたかったでしょう。木曽の大橋はすごいですね。これは見に行きたいです。
投稿: 多摩NTの住人 | 2021年12月19日 (日) 18:11
珍しい写真をたくさん見せて頂きありがとうございます。
木曽の大橋は下側も山口県の錦帯橋にそっくりですね。
こんな珍しい橋があるとは知りませんでした。
大谷石の有形文化財も珍しいです。
野沢菜のおやきもはじめて拝見します。
投稿: matsubara | 2021年12月19日 (日) 19:25
★ローリングウエストさま
恵那山でしたかしら。
見るだけでしたので羨ましかったです。
今回のコースはなかなか短かったですが楽しい道でした。
奈良井宿は昔を彷彿とさせる宿で歩いてきた甲斐があります。
今日は寒かったです。厳冬期と同じで氷もはりました。今年もあと10日余りとなってしまったのですね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年12月19日 (日) 21:19
★多摩NTの住人さま
木曽のお蕎麦はとても美味しいです。
木曽の大橋は凄いですね。下から見た方が凄かったです。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年12月19日 (日) 21:22
★matsubaraさま
こちらこそいつもありがとうございます。
岩国の錦帯橋に確かに似ていますね。
とても印象に残りました。
木曽のこんな山の中に大谷石の建物が!
珍しいのですね。
野沢菜のお焼きは上高地に行くときなど松本あたりで以前美味しいのに出会いました。
それからはお焼きはあんは野沢菜に決めています。
投稿: tona | 2021年12月19日 (日) 21:27
さすがにみっちりあちこち逃さずにご覧になっていますね。
私たちはほんの一時間かそこらぶらぶら歩いた出家でした。
おかげで野沢菜のお焼きを食べ損ねました。
投稿: 佐平次 | 2021年12月20日 (月) 09:53
長泉寺の龍の大天井絵を見上げると、威圧感があるでしょうねえ~。
3.5m×20m・・・はがきにすら絵を描けない身には
広い天井に龍をイメージしながらバランスよく描けるものだなと思ってしまいます。
木曽の大橋は岩国の錦帯橋のようですね。
木組みがそっくりということは木橋にとって基本的組み上げ方なのでしょうね。
古来から積み上げられた木造建築の伝統的技能なのでしょう。
旧東海道では松並木が残っていますが、中山道には杉並木が多いのかもと思いました。
投稿: Saas-Feeの風 | 2021年12月20日 (月) 10:23
こんにちは
宿場の木造建築が趣深いですね。匠の技が詰まっている
のだろうなとも思います。
まったく別の場所でですが、だいぶ前に野沢菜のお焼きを
食べたときのことを思い出しました。すごく美味しくて
いつか機会があったら、ぜひまた食べたいと、心の底で
ずっと思っています(笑)
木曽の大橋にも見惚れました。現代にも木の匠たちは
ちゃんと受け継がれているのだとちょっと嬉しくも感じました。
どうなっているのか、素人目にはさっぱり分かりませんが、
それでも惚れ惚れします。
投稿: ポージィ | 2021年12月20日 (月) 11:34
★佐平次さま
あーら、お焼きを食べそこなってしまったのですか。残念!
普通の宿は本陣跡とかばかりで、時々有名なお寺があると覗くだけですが、さすが
奈良井宿はいろいろ見所がありますね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年12月20日 (月) 14:16
★Saas-Feeの風さま
天井画、京都のお寺に行ったという感じでした。迫力ありますね。
木曽にこんな天井画があるとは!
一番凄いと思ったのはミケランジェロのシスティーナ礼拝堂のですね。首がおかしくなったというのも頷けます。
下で書いて貼ったわけではないので。
木曽の大橋は下から覗くと錦帯橋ですね。
五重塔などの寺院建築の軒下などの複雑な木組みのようです。
東海道は確かに杉並木が何回かありました。
中山道はまだ半分なのですが、あまりなかったように思います。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年12月20日 (月) 14:45
★ポージィさま
こんにちは。
今の雨戸より大変な格子、凄いです。
匠の技、一部の方が受け継いでいる宮大工さんなどは、日本全国あちこち引っ張りだことか。
日本の技がこれが最後の人などと聞きますととても残念な思いですね。
趣が全然違いますが、今はコロナでいろいろな方の(特に食べ物関係に多いです)凄い技をテレビで観て驚いています。
日本人って本当に器用です!
木曽の大橋、真新しい感じもしますが、もう20数年経っています。どうなっているのかわからないですが凄いなあ!と感銘を受けて眺めていました。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年12月20日 (月) 15:10
tonaさん、こんばんは~♪
奈良井宿のお写真は皆、見覚えがあるのですが、
時間がなくて長泉寺には立ち寄れませんでした。
立派な龍の大天井絵や貞治の石仏等見ることが出来なくて
残念でした。
木曽の大橋も下の方から良いアングルで写真を
撮られましたね。私は何枚も撮ったのに、
この位置からは写していませんでした。
野沢菜のお焼きは美味しいですね。
奈良井宿ではありませんでしたが、食べてきました。
丸山漆器店の大谷石の蔵はいつごろ建造されたのか
わかりませんがしっかりした造りですね。
我が住宅地の擁壁は大谷石でできていますが、
表層がボロボロと剥がれ落ちています。
投稿: hiro | 2021年12月20日 (月) 22:25
こんばんは。すっかりご無沙汰してしまいました。
12月は少し寒いですが、穏やかな日も多く、
街道歩きにはぴったりですね。
気持よく歩き、お蕎麦も美味しそう!
53年前に1人で鳥居峠から奈良井宿に入り、
杉玉の下がっている旅籠で泊まろうとしたら
1人なので断られ、結局マリア観音の前の民家で泊まらせてもらいました。
50数年前に発見されたとの事で、発見されて間もない頃だったのですね。
1人で見るには少々度胸が必要な観音さまでした。
万治の石仏を彫った石工作の仏像があるのですか。一度見てみたいものです。
私もお焼きは野沢菜派です。
ギッシリ野沢菜が詰っていると嬉しいですね。
投稿: ☆銀河☆ | 2021年12月20日 (月) 23:39
★hiroさま
こんにちは♪
長泉寺は残念でしたね。
そうですね。時間の都合で中山道は特に見ることが出来ない場所、また冬に近くなるとしまってしまう建物、その他気が付かないで通り過ぎてしまうことが多いです。
木曽の大橋はとても印象に残りました。忘れられない橋として記憶に残ると思います。
野沢菜のお焼きは長野県に山登りに行くといつも探して食べていました。私には食べ物として傑作の部類に入ります。
丸山漆器店の大谷石の蔵は1961年だそうですから昭和中期でしょうか。
そちらの住宅地のはもっと古いのでしょうかしらね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年12月21日 (火) 08:58
★☆銀河☆さま
夏は暑くてとても歩けませんが冬は気温は低くても歩くと寒さを感じません。3度から7度くらいなら快適です。
10度を越すと汗ばみますから。
木曽のお蕎麦は本当に美味しいです。2度立て続けに食べたのですが外れなしでした。
53年前、学生時代ですね。お一人でいらしたのですか。凄い。銀河さんはずっと今と変わらず行動派だったわけですね。そして記憶力抜群です。
マリア観音像は細かく見ますととても残酷なことをされています。木曽のあんな山中にも隠れキリシタンがいて、迫害を受けたことを知りました。
貞治の石仏はとてもいいお顔でした。他にも作品があるのでしょうが調べていません。
お蕎麦を食べたばかりですぐにまた食べた野沢菜のお焼きで元気が出ました。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年12月21日 (火) 09:13
首を切られたマリア像、言われないと
普通のお地蔵さんかと思ってしまいました。
こんな木曽の山の中にも隠れキリシタンがいたのですねえ。
木曽の大橋、橋脚を用いない木橋では日本一の大きさなのですってね?
木でできた橋、長い年月のうちに腐ってしまわないのかと心配になります。
投稿: zooey | 2021年12月21日 (火) 18:46
★zooeyさま
岐阜県の方にもマリア様の石像がありました。十字とかイエスを抱いているなどで見分けますが、古くなっているので目を凝らさないとわかりませんね。
不便な山の中に隠れキリシタンが居たとは驚きました。
木曽の大橋そうなのですね。日本一。
確かに下から見ますと橋脚がないのがわかります。
山梨県の猿橋をも思い起こします。
30数年経っていますが真新しく見えました。一体どのくらい持つのでしょう?
ありがとうございました。
投稿: tona | 2021年12月21日 (火) 20:30