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2022年5月23日 (月)

中山道19 宮ノ越宿~藪原宿~奈良井宿(後編)

跨線橋で線路を越え、右手奥の方の鳥居峠へ向かう。
鳥居峠は古くは信濃と美濃の国境で、木曽義元(義仲の子孫)が先勝祈願のために鳥居を建ててから、鳥居峠と呼ばれるようになった。
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尾張藩鷹匠役所跡がある。
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はじめは尾州藩鷹匠役所は妻籠宿にあったのだが、享保15年(1730)、薮原宿に移され明治4年まで続いた。毎年春になると、尾張藩から鷹匠と役人がやってきて、鷹の巣を見つけて鷹の飼育・調教・公儀献上、巣山の管理などを木曽代官山村家の家臣等と行っていたのだそうだ。

原町清水に水神様が祀られる。木曽は山に囲まれているので水が豊富だ。
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鳥居峠登山口でストックを用意する。
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石畳の道がはじまる。
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熊除けの鐘が数か所にあって熊除けカウベルを娘が付ける。

ニリンソウの群落が続いていた。
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経塚牛馬供養塔。
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馬頭観音。
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振り返ると藪原宿が見えた。
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山の中に丸山公園があって句碑や古戦場碑など多数の碑があった。
芭蕉句碑が2つあってこれは「木曽の栃うき世の人の土産かな」。芭蕉は1684年の『野ざらし紀行』と1688年の『更科紀行』の2度、この峠を越えている。
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峠山から引かれた御嶽清水(旅人はここで飲んだのでしょう)から上がったところに義仲硯水井戸があった。
義仲が平家追討の旗揚げで御嶽山遥拝所に参拝し、戦勝祈願文をしたためさせて出陣した時の硯水。
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ここから少し登った所に御嶽神社があり、御嶽山遥拝所がある。東から来た旅人が最初に御嶽山が見えるポイント。
遥拝所からはズームすると御嶽山がちょっとだけ見えた。木曽の御嶽山遥拝所は3ヶ所あったがはっきり見えずじまいだったのは残念だった。
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御嶽神社。
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たくさんの石塔石造物が並んでいた。
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不動明王もいます。
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ヨゴレネコノメソウ(ユキノシタ科)やレンゲツツジやキケマンなど低山の花が咲いている。
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鳥居峠のトチノ木群碑を過ぎた先に、子産みの栃があった。大きな空洞がある。昔、この穴の中に捨て子があり、子宝に恵まれない村人が、育てて幸福になったそうだ。
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トチノキが並んで葉も存在感があってきれいだ。
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道を曲がろうとして左手の道を見やると野生の猿がいた!このあと猿がたくさんごそごそと木を揺らしたりしていた。
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明治天皇駐蹕所碑がこんなところにもある。字が読めない。このあと明治天皇駐輦碑があるがどう違うのか?
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お六櫛の原木であるミネバリが植えられている。白樺のような木肌で細い。
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鳥居峠到着。標高1197m。3時17分。
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やがて中利茶屋到着。茶屋の横には水場があった。木祖村から塩尻市に入る。此の先塩尻市はとても広い。
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蛇が出て娘が踏みそうになる。初めて見る茶色の蛇。調べるとジムグリで70㎝~1mもある。無毒。
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木の橋がいくつも出てくる。穴の開いた橋もあった。倒れた木があって昨年の台風のつめ跡が残る。
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鳥居峠一里塚跡(65里目)。
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中の茶屋跡到着。菊池寛の「恩讐のかなたに」の舞台となったとあった。九州の青の洞門の前にこんな場所が書いてあったのでしょうか?
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ここは、天正10年(1582)、木曽義昌が武田勝頼の二千余兵を迎撃し、大勝利を収めた古戦場で、この時、武田方の戦死者五百余名でこの谷が埋もれたといわれ、戦死者を葬った場として、葬沢(ほうむりさわ)と呼ばれるているそうだ。

かわいらしい石像が鎮座。
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ついに登山口に到着!4時22分。
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再び奈良井宿を歩いて駅へ向かう。
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今日はわざわざ塩尻を通り越して松本までとことこ行って、「山里おつまみ弁当」を買って6時40分のあずさに乗り込み、お弁当夕食を愉しむ。
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帰宅は9時を10分くらい回っていた。約33000歩。鳥居峠はちょっとしたハイキングで気持ち良かったです。

(完)

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コメント

1枚目の線路の写真に惹かれます。旅は良いですね。若い頃、鉄道を追いかけていたのを思い出します。

投稿: 多摩NTの住人 | 2022年5月23日 (月) 17:48

★多摩NTの住人さま

この日、一人トンネルから出てくる特急しなのか中央西線のどちらかを撮ろうと待ち構えている人がいました。
私達も電車が来そうだなあと思う時は待ち構えています。ろくな写真は撮れませんが。
木曽路ではしょっちゅうでした。
甲州街道ではあずさをたくさん撮りました。
多摩NTの住人さまは本格的だったのですね。たくさんの写真を持っていらっしゃるのでしょうね。
早速にコメントをありがとうございました。

投稿: tona | 2022年5月23日 (月) 20:22

こんばんは(^o^)/!
中山道歩き、藪原から鳥居峠越え・・・お疲れ様でした。
私が鳥居峠を歩いたのは大学1年か2年の時の夏だったと記憶しています。もう40年以上昔です (^_^;;ヘヘッ!たしか曇り空から雨に変わって周りを楽しむ余裕もなく歩き続けていたような・・・?!1つだけ覚えているのは峠の休憩所で出会った方からおにぎりを頂いたこと!昼食のお弁当とか持っていなかったので、頂いたおにぎりがとても嬉しく雨の中薮原まで頑張って歩くことができました。
きっと当時の景色とほとんど変わっていないのでしょうが、若かりし頃を思い出しながら拝見させていただきました。ありがとうございました。

投稿: 慕辺未行 | 2022年5月23日 (月) 23:38

★慕辺未行さま

おちらこそコメントいただきありがとうございます。
一里塚の写真が鳥居峠でしてお詫びいたします。直しました。
大学生の頃歩かれたと言いますとあれから年数が経っていますね。
変わらないでしょう。
でもその間たくさんの人が歩いたことでしょうね。
この日も同様、曇りでちょっとした霧雨みたいな雨が途中降りましたが、大したことなくて地面も殆ど濡れない程度でしたので助かりました。
昔のおにぎりは美味しかった!何故でしょう。それは朝早く起きて炊き立てを握るからでしょうね。今はコンビニのが美味しく感じられます。私は前日に握るので、朝電子レンジで温め直します。美味しくありません。昔のお母さんみたいに遠足の時4時起きして巻きずしを作ってくれたのと大違いです。
駕籠に揺られての峠越えは楽ではなかったでしょうね。しっかりした装備で歩くのはまわりの景色を楽しみながらで気持ちが良いです。

投稿: tona | 2022年5月24日 (火) 08:34

クマよけベルの話を聞くだけで恐怖です。
よく行かれたと感心してしまいました。

芭蕉の句碑は見たいのですが、クマと
聞いただけで身がすくみます。
歌会のメンバーに、北海道の人がおられ
クマに襲われるのは珍しくないそうです。

投稿: matsubara | 2022年5月24日 (火) 08:59

「櫛挽道守」を予約しました。
このブログをときどき参照しながら読むことにします。

投稿: 佐平次 | 2022年5月24日 (火) 10:11

★matsubaraさま

熊が出なくて良かったと安堵しました。
今までいろいろ山に登りましたが、随分熊の出没注意が書いてあり、また中山道は特に多かったように思います。
響く錫を持参し、今はマスク越しですが大きな声で喋って人間の存在を知らしめるのがいいということです。
芭蕉の句碑が多いのは『野ざらし紀行』と『更科紀行』の時にここを通っていたからなのですね。納得しました。
行けませんがこうなると奥の細道も歩きたい気分になります。
北海道では今年熊で亡くなった方が結構おられましたね。それだけあちらは多いのですね。
もう2回、和田峠と碓氷峠があるのです。気をつけなくては。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年5月24日 (火) 13:05

★佐平次さま

本を予約されたのですね。面白くなかったらごめんなさい。
今回図らずも、櫛の材料となる木を峠で見られたのが収穫でした。
小さな本陣の中だったような博物館で見た櫛は種類が多く見事でした。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年5月24日 (火) 13:10

こんにちは
 
鳥居峠の名前の由来はそういうことだったのですね。
その、難所とされた鳥居峠越えは、ハイキング気分で気持ちよく
お歩きになれたとのことで良かったです。
クマよけがあって、やはり山深いところだけに野生動物も…?
などと思いながら読み進みましたら、サルの群れに遭遇。
威嚇はされませんでしたか?女性や子供は力が弱いとみてとって
侮ると聞いたことがありますが。さらには珍しい蛇にも遭遇され、
まさに自然まっただなかですね。そういう場所での生活には、
昔も今も苦労がつきものでしょう。
奈良井宿は歴史を偲べる建物が並んでいて趣がありますが、
人通りはあまりなかったようですね。平日だから??
山里のおつまみ弁当、美味しそうです。

投稿: ポージィ | 2022年5月24日 (火) 16:00

★ポージィさま

いつもコメントありがとうございます。
鳥居峠の意味も分かり、花が咲いていてとても気持ち良い峠越えでした。
標高差はあまりないので低山より楽なくらいでした。
只熊と聞いてビビりましたが、それより蛇には心臓ドキドキでした。
猿はおとなしくてこちらを見向きもしませんでしたよ。
前回も奈良井宿は殆どいませんでしたが、今回は4時半すぎでしょうか。誰もいませんでした。
マスクをしなくていいほどこの道は人に会いません。有難いくらいです。
御弁当を物色するためにわざわざ遠くまで寄り道して電車に乗ったのです。

投稿: tona | 2022年5月24日 (火) 16:26

随分と山の中を歩かれたのですね。
クマベルを鳴らしながらとは。
栃の木が沢山ありますねえ。
そういえば岐阜には、栃の実煎餅という土産菓子があります。
ひなびた素朴な味のお煎餅です。

投稿: zooey | 2022年5月24日 (火) 21:36

櫛挽の話、面白いです。
このブログにリンクさせてくださいね。

投稿: 佐平次 | 2022年5月25日 (水) 10:40

★zooeyさま

登山口が既に高いので標高差の少ない登山です。
熊が出てきたら、今までテレビでどうするか見ていますが実際に出会ったら食いちぎられてしまいそうです。怖そうなところは大声を出して賑やかにです。
栃ノ木、咲いたときは見事でしょうね。
私も1週間かけて栃の実を粉にして作ったお菓子を食べたことがあります。素朴な味ですね。
縄文人も作ったのでしょうか。
今も岐阜県にお菓子が売られているのですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年5月25日 (水) 10:48

★佐平次さま

もう図書館から来て読み始められたのですね。
私は結構細かいところを忘れていますので、楽しみです。どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年5月25日 (水) 10:51

tonaさん、こんにちは~♪
鳥居峠は奈良井宿に行った時、ハイキングコースとして
地図に出ていたので歩いてみたかったのですが
時間がなかったので断念しました。
鳥居峠の名前の由来も良くわかりました。
尾州藩鷹匠役所跡もあったのですね。
戦国武将や将軍は鷹狩りが好きだったようですね。
お猿さんに会ったのですね。私も上高地で会ったことが
ありますが、人に見られていても逃げないですね。
山里のおつまみ弁当、美味しそうですね。
約33000歩も歩かれたのですね。お疲れまでした。

投稿: hiro | 2022年5月26日 (木) 17:21

★hiroさま

こんばんは♪
奈良井宿にいらしたとき、外れに登り口が見えたでしょう。
全然きつくないハイキングコースです。
時間がなくて残念でしたね。
特に木曽は電車が不便で、随分見るところを飛ばさなくてはなりませんですね。
我が家の近くにはお鷹の道がありますが、お殿様の趣味として殆どの殿様が鷹狩りをしたようですね。
イギリスでは犬を連れて鳥打でしょうか。よく映画に出てきますね。
猿は全然怖くないです。怖いのは何と言っても熊です(お陰様でまだ見たことがありません)。でも蛇も実は怖くて。
山登りが入ると歩調がゆったりしますのであまり歩かなくて済みます。
わざわざ松本まで行った甲斐がありました。このお弁当美味しかったです。珍しく殆ど完食でした。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年5月26日 (木) 20:45

すっかりご無沙汰してしまいました。
腰痛が酷くなったこと、それに加えて予約していた東北の旅に無理して出かけたこと
そのことでブログ更新はしても、皆さんのブログ訪問ができず
コメント欄を閉じていました。
未だに旅の疲れがとれなくて、体力が落ちたことを実感しています。
tonaさんは33000歩もお歩きになったそうで
いつもお元気なことに吃驚しております。

奈良井宿には行きたかったのですが
(チャンスもありました)
結局、歩かずじまいとなっています。
宿の街並みに郷愁を誘われます。
せっかくのチャンスを生かせなかったことを
改めて残念に思いました。

猿が街道に出没とはうれしい出会いになりました。
上高地を歩いているときにサルの群れに出会いましたが
特に威嚇されたわけでもなく、友好的にアイコンタクトしましたよ。
眼を見たらダメと言われていましたけれど。

投稿: Saas-Feeの風 | 2022年5月29日 (日) 09:20

★Saas-Feeの風さま

素敵な東北の旅のようでしたね。
この後のご報告をお待ちしています。
それにしても腰痛と疲労のダブルパンチにはがっかりされたことでしょう。
いつもこうしたことが起こると加齢と言われます。とても波があるようですね。またきっとよくなられる日がきます。お大事になさってください。
奈良井宿は3度も行きましたのでさすがに頭に残りました。木曽ならではの雰囲気たっぷりの宿ですね。
ただまだ人が閑散としているのが寂しい限りです。
上高地に猿さんがいましたっけ。私は3度くらい出かけましたが、会いませんでした。怖くないのですね。後ろ向いてて目はあいませんでしたが、それって本当はいけないのですね。今度からの時のために頭に入れておきます。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年5月29日 (日) 13:57

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