« 中山道23 男女倉口~和田峠~下諏訪宿(2) | トップページ | 中山道22 男女倉口~和田宿~長久保宿(1) »

2022年7月10日 (日)

幸田文著『木』

夜ハマユウを撮ったら花火のようでした。
1_20220710201801

近所のノリウツギ
2_20220710201801


「友達が 増えてきました 病院で」という川柳が目に入りました。まだこうなっていないのがよろしい。でも、
旅行が出来た頃は「友達が 増えてきました 旅先で」でしたが最近は「友達が 減ってきました コロナ禍で」です。


幸田文著『木』
この本は再読です。
厳しい北海道の自然林(森)ではえぞ松は倒木更新で、つまりえぞ松は倒木のうえで育つ。
という話し始めで、木について色々な角度から話が続くのです。
著者は全国の巨木も見て歩き、そこで一度目にした崩れからまた崩れを見ることに嵌まる。『崩れ』という本に詳しい。
テトラポット、灰と土石流等にも興味が尽きない。
木の性質、縄文杉の考察、枯れる木、木と酒樽、木の命など木にまつわるエッセイが思わぬ方向に行ったりで15、エッセイが収まっている。
本の中では山に人に背負ってもらってでも目的地に行っているのが凄い。有名人の特権でもあるけれども。(田中澄子さんも背負ってもらって「花の百名山」を著わした)。

街道を歩くと巨樹に、特に神社の立派な神木に毎回のように巡り会っていますのでふと思い出して再読しました。
幸田文さんや『流れる星は生きている』の藤原ていさんは、勤務していた時、年に1回開かれた学校の講演会でお招きしたことがあってとても印象深かった方です。
幸田さんは、見ること聞くこと、何でも興味を持って、知るためには出来る限りすぐ実行に移すことと強調されていらした。
たくさんの著書でもその好奇心はとんでもないところに及ぶ。
その後エッセイを読むと法輪寺三重塔の再建について尽力し、1年間もそばに住んで観察したという、考えられない行動の主だ。
確かに新しく知ることは飛び上がるほど嬉しい。


中村明著『日本語名言紀行』
清少納言、藤原定家から夏目漱石、村上春樹、小川洋子、その他知らない人々・何百人という人の和歌、詩、俳句、文の触り、文中の文章などから、オトマトペやユーモア、悲哀を発見。それは気象、時間、大地、人間、思考、感情、動植物、住居、命運などなど多岐にわたって、一つ一つが、なんとも心地よく心の奥底に忍び寄ってくると申せましょうか。
日本語って素晴らしい。

| |

« 中山道23 男女倉口~和田峠~下諏訪宿(2) | トップページ | 中山道22 男女倉口~和田宿~長久保宿(1) »

コメント

>確かに新しく知ることは飛び上がるほど嬉しい。
すばらしい!私も嬉しいけれど、飛び上がるほどではないし、だんだんその程度が低くなってきたのが我ながら淋しいです。

投稿: 佐平次 | 2022年7月11日 (月) 09:55

tonaさん、おはようございます♪
ハマユウ、久しぶりに見ました。
神秘的で美しいですね。
幸田文さんの著書は「弟」しか読んだことがありません。
最後は涙があふれて止まりませんでした。
私も樹木は好きなので「木」は読んでみたいです。
『日本語名言紀行』も面白そうですね。

投稿: hiro | 2022年7月11日 (月) 10:25

★佐平次さま

ありがとうございます。
私もだんだんダウンしそうです。
くたびれて好奇心が薄れていく感じなのです。悲喜こもごもです。

投稿: tona | 2022年7月11日 (月) 12:33

★hiroさま

こんにちは♪
ハマユウは増えていきます。
4株になりましたので2株はお隣へ。
お昼も豪華ですが、夜は仰るように神秘的です。
幸田文さんの『弟』は私も読みました。
又読み直してもいいですね。

『日本語名言紀行』は私の個人的な見解なのですが、とても清々しい気分になれるというのもおかしな表現ですが、いい本だと思います。

玉ねぎのレンジの時間を調べていただきありがとうございました。
もう新玉ねぎの季節は終わりましたが、早速やってみます。

投稿: tona | 2022年7月11日 (月) 12:43

暗闇に浮かび上がるハマユウ、幻想的でもあり素敵です。
ハマユウはわが市の市の花であちこちに見ますが
写真にとってもあまりうまく映りません
このように撮ればいいのですね。
>何でも興味を持って、知るためには出来る限りすぐ実行に移す
出来そうで凡人にはなかなか実行できない事です
背負われてまで行きたい場・(もの)がある…
やはり才のある人は違うな、です。

投稿: ビオラ | 2022年7月11日 (月) 12:46

こんにちは
 
ハマユウは子どものころ身近で見ていた思い出の花ですが、
見かけなくなって何年かになります。
夜咲く姿を見るのは初めてです。ほんと、花火のようですね♪
 
ご紹介下さっている本はどれも知らないものでしたが、
幸田文さんの「木」には心惹かれました。
興味関心を持ち続けること、新しく知ることに喜びを感じること、
そんな生き方をずっとしていけたら素適ですね。
知りたい・やってみたい、と思うところまでは心が動いたとしても、
行動力が伴わないのが私。できない理由をすぐ思いついてしまって
実行に移せないことがほとんどです。実際制約も多いのですが、
ほんとうに行動力のある人というのは、制約などどんどん
克服していってしまいますね。

投稿: ポージィ | 2022年7月11日 (月) 13:36

★ビオラさま

そちらの市の花だったのですか。
マンホールも東海道歩きの時撮ってあるのですが、たくさんハマユウの花がデザインされていますね。カラーのが素敵です。すっかりもう忘れていました。
これは結構増えますね。
一株に2つ以上時期をずらして咲きます。
初めて夜撮ってみて蕊が花火の先端ようだなあとちょっと感動しました。
知りたい、やりたいことはたくさんありますが、頭や体が対応できないことが多く挫折します。凡人は辛いといったところです。
情熱も全然違うようです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年7月11日 (月) 16:00

ハマユウは神戸にいた時植えていまして、
毎年咲いていました。でも岐阜に来た時
植え替えしましたがその年の冬に枯れました。
ここではダメみたいです。

幸田文さんのものは読まないで過ぎてしまいました。
最近の他の方の評価の仕方では、物凄い
お金持ちの階級の出なので女中に家事を
させていたことを前提で読む必要があると
いうこてです。

藤原ていさんのその本は読書会で読み最も
印象が深かったです。

投稿: matsubara | 2022年7月11日 (月) 16:05

★ポージィさま

こんにちは。
お里の方にも咲いているのですね。
こちらでは近くでインドハマユウを咲かせている家が1軒あるのみです。
イペーとハマユウは最後まで世話しようと思っています。
ポージィさんの「出来ない理由をすぐ思いついてしまって」には失礼ですが大笑いしてしまいました。
私はそう言うことさえも思いつかないでいました。それに思いついたことをやっても挫折も多く、長く続かなく、最大の欠点が飽きっぽいことでしょうか。まあ、ちょっとやることがあって救われています。
幸田文さんを尊敬しても顔向けできない心地です。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年7月11日 (月) 16:09

★matsubaraさま

ハマユウは寒さに弱いですね。
こちらでも家の中に冬は入れないと枯れてしまいます。
植木鉢が大きいのでハマユウは一鉢にしました。
神戸の方が暖かいのですね。

離婚して父親の幸田露伴の所に帰ってきて父親を看取ったのですね。
お金持ちの階級だったとは。ということでやりたいと思ったことは色々な人に世話になって自分の事をやり通したのかと。

友人のお母さんが藤原ていさんと同じように友人を含めて5人の子供を連れて帰ってきた話を聞きました。父親は職業軍人でソ連へ。でも戦後帰って来られたのです。
宮尾登美子の『朱夏』もそうですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年7月11日 (月) 16:24

面白い川柳ですね。『旅先』と『コロナ禍』はお見事です。本はどちらも未読でした。機会があれば読んでみます。

投稿: 多摩NTの住人 | 2022年7月12日 (火) 16:17

★多摩NTの住人さま

ありがとうございます。
川柳を作る方々、本当に上手いと毎日のように感心しています。
真似は出来てもその大元を作るのは至難の技です。
多摩NTの住人さまはとてもお忙しい日常のようで充実していて、退屈を知らないでしょうね。

投稿: tona | 2022年7月12日 (火) 19:50

こんばんは。
ハマユウを夜に撮影したことがありませんが
確かに打ち上げ花火がパッと開いたような姿になりますね。
我が家にもあったハマユウですが数年前から姿を見なくなりました。
特に何をしたわけでもなく、それが好くなかったのかも判りません。
30年間くらい放置した状態でしたから。

“はなさん”からイペーに関するコメントの返事がありました。
ご参考になると思いますので、確認をお願いします。
  ↓
https://floatbridge.blog.fc2.com/blog-entry-3018.html

投稿: Saas-Feeの風 | 2022年7月14日 (木) 20:30

★Saas-Feeの風さま

こんばんは。
ハマユウは種(四国高知県でいただいた)からですから結構1年以上発芽まで時間がかかりました。家は畑の隣ですので近所の家より寒く西風が吹いて、ハマユウも家の中に冬は入れます。

Saas-Feeの風さんとはなさんにはご迷惑をおかけしました。剪定をするとその年は花が咲かないという事でとりあえず今年はしませんでしたので、来年花が咲きますように・・・です。
何処で言い間違いしましたか、花が咲いた後、今はたくさんの葉が出ていますのでご安心ください。
イペーにはいろいろあるという事、よくわかりました。そして我が家のは耐寒性がない部類に属することがわかりました。
花さんにもごついでの時にありがとうございましたとよろしくお伝えください。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年7月14日 (木) 21:55

幸田文は父親のことを書いた本、
そして「おとうと」を読みました。
木についてのエッセイを書かれていたなんて知りませんでした。

>人に背負ってもらってでも目的地に行っているのが凄い

斎藤茂吉の奥方、斎藤輝子さんも、人に背負って貰って南極に行かれたようですw

投稿: zooey | 2022年7月15日 (金) 23:00

★zooeyさま

父親は障子の桟の掃除の仕方とか実に厳しいので驚いた覚えがあります。最後の父親の看護が大変だったことも。

斉藤輝子さんは子供に旅行費をせびって子供の方は戦々恐々だったのですよね。
南極まで行かれたのは知りませんでした。
どなたか輝子さんと同じツアーに居てその大胆かつ大雑把な旅の様子を書いたのを読みましたが、まさにゴッドマザーぶりで笑ってしまいました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2022年7月16日 (土) 08:12

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 中山道23 男女倉口~和田峠~下諏訪宿(2) | トップページ | 中山道22 男女倉口~和田宿~長久保宿(1) »