犬養孝『万葉の旅』
毎日休みが続いて18年と4ヶ月半、それでも今の時期<夏休みが来た>から思い切り怠けちゃおうと読書です。
もう一度読んで「おさらば本」を6冊続け、そのうちの4冊がこれ。
万葉集は約4500首。作者は大友家持で783年頃編纂されたと言われる。
巻頭を飾るのは雄略天皇の御製歌で、最後の歌が4516 の大友家持の759年の歌「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」だ。
家持は5年の越中生活を終え都に帰ってきたが政治や一家のごたごたに巻き込まれ、7年後に因幡の国に赴任し、最後の歌がこの歌で万葉終焉の歌となった。
犬養氏は学生と共にゆかりの地を120回に分けて歩いた。昭和39年発刊の古い本だがずっと後になって本を思い出し、山野辺の道と明日香を回って偲んだにすぎないのですが、今回また全部読んで見て、飛鳥・白鳳・天平の昔に思いを馳せ、故地を歩いた犬養氏の幸せを思った。
歌われたのは北海道・青森・秋田・岩手・山形・沖縄を除く地で対馬まである。
『万葉の旅・中』の表紙写真のハマユウは和歌山県で柿本人麻呂が読んでいるように群生していたようだ。
我が家のハマユウも4つほど咲いてブログにもアップしているけれど、このほど実が出来てきた。これが茶色くなるまで待って実を見てみようと思っています。種子を頂いて蒔いたのにその種の様子を全然覚えていないのですから。
花が咲いているときに来た、蜂かと思ったのが実は教えていただいたところ、オオスカシバという蛾で羽が蜂やトンボのように透けて見えるのです。最初羽が見えなかったのです。この花がよっぽど好きのようです。
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コメント
懐かしい~~。
犬養先生には専門課程へ移る前の2年間
教養課程で万葉集の講義を受けました。
万葉の歌を朗々と謳いあげられ、
それを講義を受けている学生全員が唱和するのです。
講義の教材は入学前に購入した中にあった
岩波文庫の万葉集(複数冊)です。
年に何回か、万葉の旅に学生たちを連れて出かけておられました。
Saas-Feeの風は、あまり興味なく、参加をしなかったのですが
後年になって各地を歩く中で先生の万葉歌碑に出会うたびに
あのとき、参加しておけば好かったと悔やみました。
奈良の飛鳥を歩いたとき、犬養万葉記念館に入館しました。
そのときも懐かしく先生のことを思い出しました。
投稿: Saas-Feeの風 | 2022年8月13日 (土) 16:10
★Saas-Feeの風さま
あららら、びっくりです。
直接講義を聴かれたのですか!
私が卒業した年にこの本が出ましたのでその前に回られていたのですが、
Saas-Feeの風さまが学生時代はまだ学生を連れて出かけられていたのですね。
色々なところに歌碑があるそうですね。
それは悔しい思いをされました。
弟さんの犬養廉氏も日本文学者で私が卒業してからだと思うのですが、教授で来られて最後名誉教授となられました。
「犬養万葉記念館」は知りませんでした。
もう奈良は遠くて行かないかしら。
明日香が懐かしいです。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年8月13日 (土) 16:44
こんにちは。日本には素晴らしい古典文学がありますね。巻頭は雄略天皇でしたか。小学生の頃、暗記物が好きで東海道本線の駅名とか、歴代天皇の『じんむ、すいぜい、あんねい、いとく、こうしょう、こうあん、こうれい~』を覚えました。雄略天皇辺りまではまだ言えますが、そのあとはすっかり忘れてしまいました。
投稿: 多摩NTの住人 | 2022年8月14日 (日) 18:20
★ 多摩NTの住人さま
おはようございます。
さすがてっちゃん、東海道本線駅名暗記。
その芽は小さい頃からだったのですね。
知人にあの頃確か50歳代だったか、まだ歴代天皇を全部覚えていて言った人がいました。
私は仁徳天皇の辺りまででそのあとは推古まで頑張ったけどすぐ忘れるしで諦めました。
学校では万葉集の歌もさることながら、詩の暗記もさせられました。
藤村の「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ」・・・なんていうのも。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年8月15日 (月) 08:31
私もこの本は40年くらい前に買いまして
ずっと脇に置いています。
ボロボロになってきましたが、今も参考に
しています。
毎年歌誌を発行するときの資料としての
役割もあります。
犬養先生は、晩年に一度だけ講演を聞き
ました。風様が学生時代聞かれたように
やはりみんなで万葉歌をとなえました。
投稿: matsubara | 2022年8月15日 (月) 09:18
★matsubaraさま
matsubaraさまなら歌誌発行やご講義でもされていらっしゃるのでよくご覧になるのでしょうね。
私はそんなに見もしませんでしたが、古くなってバラバラになっています。
万葉の歌は独特ですね。
風さまが学生時代に講義を聴かれていらしたことに驚きました。
matsubaraさまも講演を聴かれて良かったですね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年8月15日 (月) 10:27
また手に取りたい本が増えました。
もう旅に出ることはかなわないけれど。
投稿: 佐平次 | 2022年8月15日 (月) 10:30
★佐平次さま ありがとうございます。
この2年半で旅に出るチャンスが失われましたら、ついでに旅に数日出掛ける勇気が失われました。
投稿: tona | 2022年8月15日 (月) 15:52
tonaさんへ
今日は。万葉集は断片的にしか読んだ事がない門外漢ですが、編者の大伴家持は晩年、国府多賀城に鎮守府長官?として暮らした事から親しみを持っています。一度、一念発起して、万葉集を通読したいと思います。
国指定史跡・多賀城跡は、現在南門(正門)の復元工事中ですが、tonaさんが、松島観光にいらっしゃる時は、観光先のひとつにお加えください。広大なアヤメ園が史跡内にありますので、6月がお勧めです。
投稿: shikamasonjin | 2022年8月15日 (月) 16:25
★ shikamasonjinさま
こんばんは。
大友家持の因幡からあとの詳しいことは知りませんでした。
まさか多賀城へとは!
来年6月にはもうコロナは終息しているでしょうか。まだまだ続くなんて言う学者もいます。
アヤメの頃是非行きたいと思います。
いろいろ教えていただきありがとうございました。
投稿: tona | 2022年8月15日 (月) 19:46
tonaさん、こんにちは~♪
もう一度本を読み返してから、処分なさるのですね。
思い入れの深い本だったのでしょうね。
万葉集に関してはわが国最古の和歌集ということと、
成立した時代や編纂者、和歌は中高の国語の教科書に
載っていた歌ぐらいしか知りませんでした。
若い頃の読書といえば小説ばかりで、万葉集などの古典は
とっつきにくくて、読まずに終わってしまいましたが、
易しく書かれたものなら、読んでみたい気はします。
我が家にはハマユウの仲間の交配種でピンクのアマクリナム
があるのですが、蕾ができる前に花を折っていたので
どんな実がなるのか知りませんでした。
今度花が咲いたら、実をならせてみようと思います。
オオスカシバはたまに見かけます。
投稿: hiro | 2022年8月16日 (火) 14:36
★hiroさま
こんにちは♪
自分の本棚は半分以上すかすかになりました。
万葉集は何しろ4500首もあるのですが、その全部は無理で、解説のあるその一部をこの本で鑑賞しました。その地に行って解説しているのでわかりやすかったです。
本当はもうすこし歩きたかったのですが、山の方へ心が向いてしまって行きそびれました。
アマクリナムはピンクできれいでしょう。
今までは花がらが汚いのですぐ切っていました。そうだ実を見てみたいという事で初めて実の出来始めを見ているところです。
hiroさんは是非実から花を咲かせてください。私はもしかして間に合わないかもしれません。それほど花が咲くまで時間がかかったように思います。
オオスカシバは名前がわからなかったのですが蛾と知って納得でした。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年8月16日 (火) 15:21
本棚を探したら犬養孝さんの「「万葉の人々」「万葉のいぶき」「万葉12か月」3冊が見つかりました。
12か月は夫の本なので読んでませんが、あと2冊は確かに読んだ記憶があります・・・がよく覚えてない!!
歳を重ねた今、また山の辺の道も歩いた今、読み返してみると面白いのではと思いました。
多摩丘陵の「横山の道」を歩いている時に、万葉集の防人の歌の碑があったのが印象的でした。
関東のこんな山奥(当時としては)からも防人が出兵していたのと、当時の一般庶民が
詩を吟じて今に残っている事に驚きました。
日本文化の奥深さを感じました。
投稿: ☆銀河☆ | 2022年8月17日 (水) 14:16
★☆銀河☆さま
あら、他にもあったのですね。『万葉の人びと』の他は私は読んでいません。
私が山野辺の道を歩くきっかけになったのがこの本でした。
この間歩かれたので発見することも多いのではないでしょうか。
多摩丘陵に「横山の道」というのがあるのですか。
防人の歌の碑があるとは!街道歩きでも見たことないです。防人は東地方出身が殆どだそうですが、防人の歌の碑が見られたなんてラッキーでしたね。
あんな昔の人々が歌を詠んでいたことに驚きますね。
「美の壺」で日本文化の凄さを感じる毎日ですが、詩歌の世界も奥深いです。
貴重な情報をありがとうございました。
投稿: tona | 2022年8月17日 (水) 15:45