中山道28 安中駅~板鼻宿~高崎宿~倉賀野宿(2)
達磨寺に到着した。達磨の由来は、江戸で疱瘡(天然痘)という病気が流行したことによる。赤いものが邪気を払うと。
自販機まで達磨の絵が!
階段を上がっていくと本堂があってたくさんの達磨が飛び込んで来る。
本堂の右側と奥も大きさいろいろの達磨だらけ。
隣の達磨堂には大きな達磨があり、中は達磨博物館で撮影禁止で残念だが、河童やこけし同様種類の多いこと。達磨好きな人は是非見るべし。
高崎達磨は、Wikiによると、まゆは鶴、ひげは亀、縁起の良い二つの動物をお顔に表現した。「商売繁盛、家内安全、心願成就、目標達成」などの願いを両肩に書く金文字も特徴だ。旧豊岡村で作られたので高崎市と合併するまで豊岡だるまと呼ばれていたそうだ。
本堂から振り返ると多くの側火山を持つ榛名山が見える。
その右赤城山の間にズームすると冠雪した山々が見える。三国山脈が続いていて、登頂を果たせなかった谷川岳も見えるらしいが特定が出来ません。
観音堂は茅葺きだ。
ここから階段で降りたところに、途中に百庚申(実際は130)があった。初めて見る多さだ。まだまだ奥まで続いている。
だるまいし。達磨に見えなくもない。
洗心亭は、ナチ政権から逃れて日本にやってきた建築家ブルーノ・タウトが2年3ヶ月住んだ。桂離宮を建築的な面から世界に広めた人。
丁度モミジがきれいだった。
招福の鐘をついてみる。意外に難しい。15秒あけてつきなさいというのに、1分くらいかかって2度目をつくことが出来た。
帰りは階段を降りて総門から出て、街道に戻る。長居しました。
達磨やさんの創業100年大門屋やそれに続くメーカーの中を覗きながら進む。外に干してあるところもある。達磨の生産数は年間7万個だそうだ。
高碕のマンホール。高碕祭りの山車と花火のデザイン。山車は38台あって日本一だそうだ。その後山車庫をいくつか見た。
上州櫓造りの家。このあたりも養蚕が行われた名残りか。
金ケ崎不動尊は、街道に背を向けている。火災から守っている。
小さな穴から覗くと真っ赤な大火焔を背負った木彫りの不動明王がいた。
湯沢のお地蔵様。向かいの茶屋本陣を営んでいた飯野家が建立。地蔵様は舟形墓石浮彫りのようだ。
その茶屋本陣を見学する。群馬県内の中山道では他に松井田町に3棟あった。参勤交代の大名や上級武士の休憩所。
上段の間。違い棚、床の間、書院を見る。
欄間も凝っている。
次の間。
お庭は今もよく手入れされている。
若宮八幡宮は源頼義・義家父子が奥州征伐の戦勝祈願で建立した伝えられていて、赤い随身門がある。
烏川を君が代橋で渡る前に萬日堂がある。
京都禅林寺の永観堂と同じく、永観律師に関係する「見返り阿弥陀」が安置されているという。
(続く)
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コメント
こんにちは。達磨は天然痘流行のためでしたか。それでは今もまた頑張ってもらわなければいけませんね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2022年12月16日 (金) 18:11
★多摩NTの住人さま
こんばんは。
そうですね。全盛期に根絶したとはいえ、サル痘の連鎖的感染が確認されているそうですから、怖いです。
それにしてもコロナは長すぎますね。3年で終わると思ったのですがまだまだみたいですね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年12月16日 (金) 19:39
達磨、達磨の旅でしたね。
三多摩で有名なのは深大寺のだるま市。
ここのだるまも多くの業者は高崎から来ているようです。
最近赤は勿論、青や黄色のだるまがあってこれでご利益あるのかと疑わしい思いがします。
達磨寺の積み上がった達磨たちは皆両目が入っているので、願いが叶って奉納したものでしょうか。何だかユーモラスですね。
眉は鶴、髭は亀、初めて知りました。
青空が冴えわたる中、山や紅葉が綺麗です。
投稿: ☆銀河☆ | 2022年12月16日 (金) 22:04
★☆銀河☆さま
おはよございます。
達磨寺に長く滞在して紙数が半分以上占めて街道歩きらしからぬ物見遊山で楽しかったです。
だるまの顔を見ても鶴はわかるのですが、亀は見ようとしても私にはなかなかそれらしく見えないのです。
兎に角鶴亀でめでたく、書いてあるのも自分のお願いにあったのを選べばいいわけですね。
達磨工場では自分で描けるコーナーもあって好きな方は自分で顔を描き出すことが出来るようです。一ついかがですか。
この日は高崎は紅葉が一番きれいでした。
日光もね。
その季節に歩くと、みんなの押しかけない紅葉が見られていいものですね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年12月17日 (土) 08:56
達磨の目入れ、こんなことをするのは日本だけでしょうか。
ずいぶんいくつも目を入れました。
まいとし必ず消費させるのですから、うまい商売です。
投稿: 佐平次 | 2022年12月17日 (土) 11:12
★佐平次さま
そうですね。外国にはこれに類するものはお目にかかってないです。
たくさん目を入れることが出来たようですが、お願いにも色々あったのでしょうね。 私は深大寺の小さな達磨を1回しか買っていません。
値段も羽子板市と同じくいろいろ、手ごろと言ったら良いでしょうか。
コロナに関係ないでしょうからね。
いつもありがとうございます。
投稿: tona | 2022年12月17日 (土) 11:27
こんばんは
達磨寺はいろいろと見応えあるお寺でしたね。紅葉も綺麗ですし、
長い階段を上ったところにあるだけあって、遠くの山々の
美しい景色も楽しめ素適でした。
達磨の由来や髭や両脇の文字についても教えていただき
ありがとうございます。疱瘡が流行ったことからの邪気払いの赤
だったのですか。神社の鳥居の赤、還暦祝いの赤などとも
共通するのですね。
昔々、小学校低学年の頃、豊川稲荷で小さなダルマを
買ってもらったことがありましたが、とうとう片目のだったような‥。
今となってはどんな願をかけたのかも、そのダルマを
結局どうしたのかも思い出せません(^^;)
投稿: ポージィ | 2022年12月17日 (土) 18:27
高崎にも達磨寺と言う名前の寺があるのですね。
西伊豆に日本一大きい達磨大使が安置されてある「土肥達磨寺」があり、中に入って観たのですが
その達磨と言うか、達磨と仏像のハーフ?みたいな達磨で、これが達磨?
凄く大きいですが、その周りには大小の達磨が一杯でした。
高崎達磨のまゆは鶴、ひげは亀ですか、そう言われても私には見れないわ。
紅葉の季節で気持良かったでしょ。
投稿: ラッシーママ | 2022年12月17日 (土) 19:46
★ポージィさま
こんばんは。
いつもどんどん飛ばしての街道歩き記ですのに、今回は六分の一もさいてしまいました。
景色抜群、紅葉の素晴らしさ、達磨の博物館と感動しました。
達磨の顔が鶴と亀で描かれていたなんて知りませんでした。そう見るのが亀の場合苦しいですけれども。
仰るように赤が邪気払いの色で使われていたのですね。還暦・・も。
豊川稲荷には行かれませんでしたが、達磨を売っているのですか。
私も何の願掛けをしたのか全然覚えていません。年取るほど、お願いが欲張りになって、あまりよくないそうで単純に改めました。よく神頼みするのですよ。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年12月17日 (土) 20:17
★ラッシーママさま
日本一大きい伊達磨寺は西伊豆にあるのですか!初めて知りました。土肥には行ったことがあるのですが。
その達磨と仏像のハーフ様を早く見てみたいものです。凄く大きそうですね。
眉の鶴はよくわかるのですが。鼻から髭にかけての亀はなかなかにわかりにくいです。
兎に角めでたいのをお顔の中にいれたのですね。
日光の紅葉もきれいでしたが、達磨寺の紅葉もとてもきれいでした。
今年も思いがけないところで紅葉狩りが出来て満足です。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年12月17日 (土) 20:24
中山道歩き再開ですね。
その初めに綺麗な富士山が見られて幸先良しでした。
こちら側の富士と違って沢山の雪できれいです。
高崎はダルマだらけですね
そのダルマのまゆは鶴、ひげは亀という縁起のよいお顔の話
先日テレビで見ました。
高崎、深大寺、富士が三大だるま市だそうですね。
その富士のだるま市には何回か出かけています
赤色が邪気を払うから赤いお顔との事ですが
最近は金色やブルー、ピンク迄いろんな色があってびっくりです。
ご利益はどうなんでしょう?(-_-;)
ブルーノ・タウトの名前は横山秀夫の「ノースライト」
という小説でその名を知りました。
ナチから逃れてあちこちに住んだ話も出てきましたが
ここにもだったのですね。
投稿: ビオラ | 2022年12月17日 (土) 22:20
★ビオラさま
富士山は新幹線ですとあっという間に過ぎて、カメラを窓にすり付けて構えてやっとです。でも大宮側から撮ったのは初めてで嬉しかったです。
我が家からのはやはりちょっと南側ですが同じような感じです。電線が多くて見られたものではありませんが、毎日気になっています。今朝は雲がかかってほとんど見えません。
三大だるま市の3つめが富士でしたか。聞いたことがるのにすっかり抜けていました。
そうそう、金色、ブルー、ピンクなど高崎にもありましたよ。それぞれ意味があるのですね、多分。
横山秀夫の「ノースライト」にブルーノ・タウトが出てくるのですか。
高崎のここに2年半住んで日本滞在中の大半はここだったとか。日本で建築の仕事がなくてトルコに渡ったそうですね。
横山秀夫は1冊も読んでないです。是非読んで見なくては。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年12月18日 (日) 09:18
ブルーノ・タウトの本で、洗心亭のことは知っていました。
タウトはここでの生活がとても気に入ったようですね。
その頃、欧州から来たら、水廻りやトイレ、暖房など、困った点も多かったでしょうにね?
彼は日光の東照宮のことは、華美すぎるとボロクソにけなしたようです。
それでも桂離宮の美しさを世界に広めてくれたのはありがたいですね。
投稿: zooey | 2022年12月18日 (日) 23:03
★zooeyさま
ブルーノ・タウトは本を結構書かれているようですね。
そうです。日光のあのゴテゴテ感を桂離宮の美と対比させ、世界に広めて下った功績は称賛ものですね。
確かに洗心亭を見ましたら、純和風で今の便利な生活からほど遠い不便な日本家屋です。
それでも3年半のうち2年2ヶ月をここで過ごしたとは。
ノースライトを読みましたら、トルコからデスマスクを夫人が届けてこの達磨寺にあるようです。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年12月19日 (月) 08:47
神奈川にいるころ、何度か磯部に出張したことがあり
その往復時に高崎駅を通過していました。
その当時に高崎観音とだるまが有名とだけ、知りました。
それにしてもだるまの多いエリアですね。
達磨寺から“高崎のだるま”になったのでしょうね。
でも高碕のマンホールにだるまが描かれていないことが意外でした。
赤城山や谷川岳を見ることができるのですね。
“奥越後の紅葉”最終日には
谷川岳ロープウェイを使いましたよ。
投稿: Saas-Feeの風 | 2022年12月19日 (月) 20:48
★Saas-Feeの風さま
おはようございます。
道路標識には観音様と達磨が描かれていました。
山車庫は多く見かけましたが花火は有名なのでしょうか、聞いたことがなかったです。
達磨製造工場が中山道沿いに並んでいました。
観音様は電車から遠く眺めるばかりです。
大船と韮崎と高崎の観音様は電車沿いで印象的ですね。
上毛三山はたっぷり眺めることが出来ました。
谷川岳のロープウエイは登りだけ今年は使いました。7月でしたので紅葉には程遠くニッコウキスゲなどを見ながら、田尻尾根を下りました。今までで一番きつい下山でした。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2022年12月20日 (火) 08:46