シェリー・ケーガン著『DEATH 「死」とは何か』

クチナジが咲き始めました。いい香りですが、虫がたくさいいました。
●シェリー・ケーガン著『DEATH 「死」とは何か』
訳者あとがきに
臓器移植、植物状態、脳死、延命措置、尊厳死、安楽死、自殺、リビングウィル、老前整理、終活、遺言など死に関する話題に事欠かない・・とある。
日本女性の最新の平均寿命87.57歳。私もあと約5年半。平均余命というのがあってそれは10年もあるけれども殆どの人は元気でもなく人のお世話になる人が多い。それはともかくとして、5年半、それより早いかもしれないし、わからない。
驚いたことに病気になる可能性や余命を遺伝子検査などで統計的に予測できる時代に突入したそうだ。
ついこの間まで、ああ、まだ先は長いなあ。死ぬなんてまだ考えられない・・・と思っていた。
ところが、残された日々が少なくなったことに急に気付き(遅すぎ!)、その間にすべきこと、そして最期がいろいろだけれどもどうなるか、死そのものを恐ろしく思うかなどなどいろいろ考えるとわからないことだらけ。
そこでこの哲学者の本を読んでみた。全部理解できたわけではないけれど、死は悪いことではないし、色々な角度からの考察に納得することもあった。しかし最近は若い頃のような状態から遠くかけ離れ、よろよろで、体の辛いときの方が多かったりでこれが改善するわけでなく、ますます悪くなれば、死を迎えて楽になるのもいいのではと思うようになった。同じ年でも元気で気の持ち方も真逆で死なんて考えない人もたくさんいるでしょうにね。
イェール大学の学生に対する1年間の講義、シェリー先生の23年間連続の人気講義だそうだ。
若い人が死についてこんなに深く考えるって私の時には考えられなかった。
日本に死生学を広めた上智大学名誉教授でカトリック司祭のアルフォンス・デーケンさんの講義を中年の頃聴いたり読んだりしてもピンとこなかった。
老化が全身に及んであちこち不具合が生じて、毎日が極楽ではないけれども、これが死に近づくと老衰ですっと逝く人と、とても苦しんで逝く人とさまざまである。殆どが後者でしょう。しかしこの本を読んで少しは考えさせられ覚悟が出来たかもしれない。明日でも、いつ死んでもおかしくないのだ。
ここ数年2階に本箱、机、寝具、衣類と本をちょっぴりにし、タンスなど処分し、ほとんど1階に生活用品を移動し、エクステリアも殆ど処分した。1週間おきに粗大ごみや燃えないゴミを出し続けてすっきりし、ぶつかったりすることもなく片付けも簡単になったような気がする。
先週打った6回目のコロナワクチンは、発熱も殆どなく軽くすんだかに思え、一日おいて街道歩きに出掛けたまでは良かったのに、その翌日からなんと今までにない倦怠感に襲われ、酷い気分を味わいました。こんな事を恐れていては、死を恐れてしまうでしょうね。何事も試練です。
友人の友人の母親の最期の話です。1人暮らしで92歳のある日、翌日の朝食の準備(お米が研いであり、自ら漬けた梅干しなどがきちんと並べられいた)して、就寝したら朝には安らかに亡くなっていたそうな。4人のお子さんに1人1億円、4億円分の通帳を残して。
| 固定リンク | 0



コメント
そうなんです、死についての本をよむときっと、その友人の友人のお母さんのような話しが出て来て、私はつらくなるのです。
何か支度ができる人は恵まれている人だと思います。
投稿: 佐平次 | 2023年6月 1日 (木) 08:26
死生観は人によりまちまちで、なかなか
奥深い問題です。
80代に入りますと、もうおまけの人生と
思うようになりました。しかし
断捨離もなかなか進みません。
処分を始めたのに、きりがないので、挫折しました。
92歳の方のような見事な最期は真似が出来ません。
投稿: matsubara | 2023年6月 1日 (木) 09:18
こんにちは
今年はアジサイの色付きも早いなぁなどと思っていましたら、
もうクチナシの季節なのですね。フェイジョアの花も!
クチナシの花との出会いはこの数年なくきていて、久し振りに
香りを嗅いでみたくなりました。でも…虫がいっぱいでしたか(^^;)
オオスカシバの幼虫あたりかしら。
人生の終末のことは私の年代でも身近になってきています。
実際には、今何歳であろうと明日をも知れぬというのは
同じ条件なのですが。
義父母や義叔母の日々を見ていると否が応でも自分のことも
考えざるをえず、自分は早くから準備をしておきたいと切に思います。
まぁ現実は、目の前のことに追われてゆっくり考えたり調べたりする
時間も持てずにいるのですけれど。
自分のことも社会の状況も将来は知りえないだけになかなか難しいですね。
投稿: ポージィ | 2023年6月 1日 (木) 13:02
★佐平次さま
死についてはこの本が初めてというわけではないですが、真剣になったのは初めてです。少なくともあと5年半あったとしたら結構早く過ぎますよね。
片付けもさることながら、もう一度読みたい本の読み直し、読んで見たい本の借り受けなど、こちら方面も忙しくなりました。
あとは緑や花をボーと眺めて予約したテレビやニュースを見て、アッという間に一日が過ぎます。じきにお迎えが来るような感じであせることも。
いつも見直しますと佐平次さんへのコメントが誤字、脱字、表現違いの間違いだらけが1つは必ずあって、見直したはずなのにそうなのですから呆れて、ただただ失礼をお詫びするしかありません。ありがとうございました。
投稿: tona | 2023年6月 1日 (木) 13:24
★matsubaraさま
死とは呼吸が止まって、もう自分や周りや世の中のことが全部なくなるという事ですね。
最期は気を失うというのも見ています。苦しむのも死の直前はそんなに長くないのでしょうか。それまでは長い人も多いですが。
matsubara家はご自分の処分したい最低の事だけをされれば良いのですね。あとはお子様たちが継いでくださるのですから。
わが家は断絶ですからちょっと大変です。
92歳の方、もう何て申し上げて良いやら、ただただお見事というのみです。めったにいらっしゃらないですよね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2023年6月 1日 (木) 13:35
★ポージィさま
こんにちは。
お疲れのところをコメントいただきありがとうございます。
一重のクチナシですから昨年は何十個も実が付きましたが、栗きんとんを作りませんでした。もう区切りの年から作らないで買っています(ちょっと情けないですね)。
オオスカシバは見当たりませんでしたが、糞が落ちていたので食べ尽くして羽化したようです。ある程度は食べさせてあげないとね。
ポージィさんはご両親さまだけでなく次は義父母さま、義叔母さまで大変ご苦労なさっていらっしゃいますので、死への考え方も私より30年以上早くきちんと考えていらっしゃいますね。
これからは、今の政府の財政なげやりな政治を見ていますと年金問題やら、人口減少問題でますますわからないことだらけですし、大変な世の中になって行くのがわかります。その前にいい巡りあわせで逝ける私たちはとても幸せなんだと心に刻んであの世への橋を渡る準備を感謝でしています。
今日は最後の植木鉢の土替えをしました。
明日は古着を出す日で、一度も手を通してない母の作った洋服を大量に処分すべくまとめました。
投稿: tona | 2023年6月 1日 (木) 14:01
こんにちは。クチナシが咲き始めましたね。以前、花をマクロで撮ろうとして小さい虫がびっしり付いていて驚いたことがありました。
投稿: 多摩NTの住人 | 2023年6月 1日 (木) 16:17
★多摩NTの住人さま
こんばんは。
そうなのです。
バラよりも虫が多くて、つい薬を使く事になります。今回はいも虫にやられました。毎日虫を観察しなくてはなりませんね。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2023年6月 1日 (木) 19:14
毎日進歩してるのは良いのですが、気になる可能性や余命を遺伝子検査などで統計的に予測できる時代に突入した
それって人に寄っては無意味な心配を呼んでしまうのではないでしょうか。
自分の余命を知り、死ぬまでにやっておきたい事を書いて実行する人なんて一握り
殆どの人は死を間近にして慌てふためき通常の生活も出来なくなってしまうのではないかしら。
死は何時かは訪れますが、その死は神のみぞ知るでいいと思ってます。
平均寿命もありますが、例え100歳になっても自分の事が出来れば堂々と生きていて
友人の友人のお母様のような最期が羨ましいです。
私もそのような最後を迎えたいです。
投稿: ラッシーママ | 2023年6月 2日 (金) 20:20
★ラッシーママさま
色々予測できる時代になったという事ですが、がんの告知と違って、差し迫ったことがない限りあえて知りたくありません。
>無意味な心配を呼ぶ・・その通りですよね。
いくら準備していても、死が間近になったら慌てる人もいるでしょう。
ラッシーママさんは生き方が前向きで私とは違うのできっと羨ましい最期を迎えられると思われます。精々お手本にしたいとは思いました。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2023年6月 3日 (土) 10:03
街道歩きなどでは4万歩近く歩かれているtonaさんはまだまだ足腰もお強くて、、、
丹念に調べて様々な分野の専門的なお話も精力的にブログにUPなされている姿に「老い」など全く感じられませんよ。
ホイホイと断捨離なさってるお話うかがって、私よりずっと「お若い!」と思いました。
92歳のご友人のご友人ように普通の生活していて、朝起きて亡くなっているという「ピンピンコロリ」が理想ですがそれがなかなか難しい!
医療が進歩して「生かされる」のも考え物です。まして寿命が判ってしまうのはもっと恐ろしい!
長患いをした両親の晩年に10年付き合った私は、長生きするよりいつまでも「健康寿命」を保ちたいと思って動いています。
tonaさん、お互い死ぬまで元気でいましょうね!
↓
前回の中山道歩きを拝見し、私の大好きな武将「畠山重忠」の故郷を訪ねてみたくなりました。
6月22日が彼の命日です。
ブログにはUPしていませんが、去年の6月22日に、彼が北条義時に打ち取られた横浜市旭区鶴ヶ峰の古戦場巡りをしてきました。
鎌倉には「畠山重忠屋敷跡」の表示板もありますので身近に感じていましたが、、、
彼の領地は埼玉県の深谷だった事を改めて思い出させていただきました。ありがとうございます。
投稿: nao♪ | 2023年6月 4日 (日) 13:34
★nao♪さま
そう、いつ死ぬかわからないところがいいのですよね。
毎日のようにたくさんの方が色々な亡くなり方で命を落としています。
突然の人が割合といらっしゃるようです。
ここまで交通事故にも大病にも遭わないで来たのが不思議ですが、この後こそもう全然わかりません。意外や時間がなくなったのです。もし5年半なら、これは結構凄く早く過ぎてしまうことがわかりました。
まだ残っているものも全部いじってみなくては。
ご主人を早く亡くされてその辛さをnao♪さんが身をもって教えてくださいました。何度も辛い思いをされては立ち直って自分のスタイルを決められたことに感服します。
「畠山重忠」がお好きだったのですか。
横浜の古戦場巡りまでされるとは年季が入っていますね。鎌倉のお屋敷は行っていないような気がします。
渋沢栄一だけでなく畠山重忠も深谷出身だったのですね。知らないこと多すぎで頭がパンクしそうです。つまりこれ以上入らない。入れると肝心の物を一つ忘れていかなければならないという悲哀を味わっています。
元気でいましょう、その通りですよ。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2023年6月 4日 (日) 16:56
ごく最近、身内を亡くしました。
人が一人死ぬまでも大変ですが
死んだ後も大変ですよね。
>1人暮らしで92歳のある日、翌日の朝食の準備して、就寝したら朝には安らかに亡くなっていた
そんな素晴らしい最期もあるのですねえ。
そんな風にできたら理想的ですが
こればっかりは分からないしねえ…
投稿: zooey | 2023年6月10日 (土) 21:35
★zooeyさま
こんにちは。
そうでしたね。そしてお母さまもお具合悪くされて、とても心を痛めていらっしゃることと思います。
そう、自分が死ぬのも大変そうですが(大騒ぎしそうな小心者です)、その後に残された者もとても大変なことです。
人生の一人ではできない一大行事で。都会はコロナを境に楽になったとはいえ、亡くなって行った人は周りにたくさんの物や手続き物を残していくわけですから。
ピンピンコロリって本当にいらっしゃるのね。いくら神仏にお願いしてもこれだけはわからないですね。でもお願いしちゃいます。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2023年6月11日 (日) 10:09