中山道32 北鴻巣駅~鴻巣宿~桶川宿~上尾宿(3)
●桶川宿(6番目)本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠36軒。鴻巣宿から7.2㎞。上尾宿まで3.7㎞。
ここもまた江戸からの旅人が最初に宿泊することが多いところで、紅花の産地として、又うどん生産地として栄えた。戦災も免れたため、建築物も残っていて宿場の面影を残している。
桶川市のマンホールはべに花。
桶川の紅花生産は天明・寛政年間に江戸商人がその種子をもたらしたことから始まり、「桶川臙脂(えんじ)」の名で全国に知られた。次のお寺・大雲寺で出会ったボランティアガイドさんから、桶川の方が暖かく、山形の紅花より一足早く収穫することができたため、紅花栽培が発展したとお聞きした。
江戸から10里目の桶川一里塚跡を通り過ぎ、大雲寺に寄る。
女郎買い地蔵がある。正徳3年(1713)造立。飯盛り女の元に通う若い僧を和尚が地蔵にかえ、鎹(かすがい)をうち鎖で縛った。その鎹が背中に残っていた。
ここにもたくさんの石仏。
さっき、ここで出会ったガイドさんに稲荷神社に日本一の力石610㎏があると聞いて行ってみた。今までは100㎏とか130㎏等を見てきたけど610㎏とはね。
見た目にはそう見えなかっが、どうやって持ち上げたのか?そばにある絵で納得。江戸の力士三ノ宮卯之助が足の上に載せて持ち上げたのだ。嘉永5年(1852)5月。40代で亡くなったと書いてあった。
欅稲荷大明神が欅に収まっている。
ポケットパークのところにお茶博士辻村みちよ顕彰碑があった。
緑茶の中にカテキンが含まれることを世界で初めて発見した研究者で、日本初の女性農学博士となった人。桶川市生まれ。
今年この先生の弟子の先生が茶寿(108歳)を数日後に控えて亡くなられた。「茶」は十が2つで二十プラス八十八で108。茶の研究をし続けて茶寿を前に亡くなるとはとても残念。
中山道宿場館で資料など頂いて進むと本陣跡。殆ど公開されないが、埼玉県内で唯一残る遺構として上段の間、次の間、湯殿が現在保存されている。
向かいに小林家住宅で国登録有形文化財。江戸末期に建てられた元旅籠で、材木店を営んだ。現在はギャラリー兼カフェ。
島村老茶舗。嘉永7年(1854)創業。この建物は大正期のもの。
向かいの菓子屋「おき川」で、その名も「おき川」というお菓子を買ってもらう。この日は3種類のお菓子を購入してもらったが、必ず1種類だけ奇数買ってくれてその日帰ったらすぐ父親が食べられるように配慮してくれるのが有難い。何しろ甘いもの好きだから、お腹が空いてなくても、寝しなでもペロリ。
桶川という地名は、沖側(広々とした田畑の側)とか起き川(川の水源)などからきたという説があるそうだ。
桶川市のマスコットキャラクター「オケちゃん」が桶川宿を散策する姿がデザインされたカラー蓋マンホール。
背景には桶川宿の街並みと市民の木イチョウが描かれる。
浄念寺に寄る。
朱塗りの仁王門は元禄14年(1701)に建てられた桶川最古の建物。
仁王の阿様
板石塔婆がありました。
武村旅館は嘉永5年(1852)の建築。国登録有形文化財。現在は営業していないようだ。桶川宿には比較的多く往時の建物が残っていて中山道を歩いている気分に浸れた。
まもなくして上尾市に入る。
上尾市のマンホールは市民の木アオキのデザインだ。
こちらは市の木カシの実と葉がデザインされている。市民の木と市の木と違うのかな。
これまた違うマンホール。現在は行われていない、中山道あげお大綱引き祭をモチーフにし、ネズミ、牛、虎、兎、猿などの動物たちが大綱引きをしているデザイン。
平成の道標の所が上尾宿の京方見附だ。
●上尾宿(5番目)本陣1軒、脇本陣3軒、旅籠41軒。桶川宿から3.7㎞、大宮宿まで7.9㎞。宿場の長さは2.3㎞と長い。
案内板の屋根の上には鍾馗様が乗っていたが撮り忘れ。上尾宿では昔大火が続たが、鍾馗様が屋根の上にあった家が火事を免れたため、火伏せとして鍾馗様を飾ることがはやったのだそうだ。
上尾宿は、早朝江戸をたった人が宿泊することが多く、小さな宿だが旅籠が多かった。飯盛り女の数も多く川越や岩槻あたりからの遊び客も多かったという。
上町庚申塔。
延享2年(1745)建立。青面金剛像の足のあたりの両端に鶏が彫られている。初めてだ。
最後に遍照院に寄る。
参道の地蔵菩薩と六地蔵。
山門。
本堂。
このお寺のお墓の中に薄幸の遊女お玉の墓があるはずが見つからなかった。越後の貧しい家に生まれ、11歳で上尾宿の遊女になったお玉は前田侯の参勤通行の際、小姓に見染められ江戸に行くも病にかかり上尾に戻って25歳で亡くなる。大村楼の主人が建てた墓がこのお寺にある。
3時50分過ぎに上尾駅到着。大宮、南浦和で乗り換えて地元駅5時15分到着。いつものお店で夕食。
ビール。娘は何時もプラス日本酒(今日は大信州)。
お通しはあん肝ポン酢とツナマカロニサラダ。
つぶ貝の刺身、煮穴子のさっぱりあえ、鮎の塩焼き、肉厚椎茸の網焼き。
帰宅は7時15分。東京に近くなったので帰りも早くなりました。
おみやげは、川幅日本一せんべい(ねぎみそ)、おき川、伊勢屋(上尾)のゆず最中。
42400歩でした。
(完)
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