隙間時間に読書できる幸せ
とうとう古くてぐずぐずと読み渋っていた本2冊、
岡倉天心著『茶の本』と
河上肇著『貧乏物語』が読めました。
前書は天心は英語で書いたそうで欧米で出版されたとか。利休はともかく、躙り口とか茶に関する専門用語をローマ字?で表したのかいろいろ疑問がありましたが、それほどまでに英語にあの時代に傑出していたことに驚きました。これを日本語訳にした本だったのです。
『貧乏物語』は予想と違って特にロンドンの様子やマルクス理論などが出てきて、それでもよく読めば少しはわかると言うものでした。
草生亜紀子著『逃げても逃げてもシェクスピア』~翻訳家・松岡和子の仕事~
2021年に37本のシェクスピアの戯曲を完訳した。79歳で。
完訳は坪内逍遥、小田島雄志に続いて3人目である。
ご両親がすごい人たちだ。読んだら今の自分が軟弱だと痛感する。
松岡さん自身も東京医科歯科大の教授でありながら、夫は単身赴任、二人の子育て、やがて認知症になった姑の世話、夜は観劇に出かけ帰宅して劇評を書き、翻訳など一人何役もこなす。
今もまだ気になる箇所は翻訳のし直しで手を加えると言う、常にシェクスピアとともにあり、表題名も頷ける。
体を鍛えるために乗馬やテニスをしていると言う。
私とほぼ同年齢で(1歳下)、何かに熱中し、そのための苦労をいとわない人は殆ど元気です。
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コメント
岡倉天心著『茶の本』は、50年位前に読みました。
しかし、あとの二冊は読んでいません。
シェイクスピアは、小田島さんのものしか
知りませんでした。
白い彼岸花は、大変珍しいですね。
擬宝珠は、わが家も100年位は咲いているでしょうか。
投稿: matsubara | 2024年9月26日 (木) 08:17
こんにちは
岡倉天心 という方、名前は知っていてもそれ以外はほとんど知らず‥
検索してみましたら横浜生まれなのですね。宣教師の開いた
英語塾でも学び、東京外国語学校でも学んだとありました。
それで英語も得意でいらしたのですね。それでも、まず日本語で
書いてから英訳ということが多いと思うのを、まず英語で書いて
それが日本語に訳された本とは大したものですね。それも茶道という
日本文化を紹介する書とは、物の名前や所作等、どう英訳した
のでしょうね。ちなみに弟さんは英語学者とありました。
シェクスピアの戯曲を完訳した松岡和子さんのことは、
だいぶ前にTVの番組で紹介されているのを見たと思い出しましたが、
その方の本があることは全然知りませんでした。
この方の倦むことの無い情熱と根気と努力でもいいましょうか、
これまた舌を巻くばかりです。何でもすぐに嫌になってしまう
ことが多い私とは雲泥の差です。
彼岸花はもうほぼ終わりですか。私は今年は1本も見ず終い。残念です。
ギボウシ、頑張ってくれましたね!良かったです(^^)
投稿: ポージィ | 2024年9月26日 (木) 10:14
★matsubaraさま
そうなのですね。本当は50年前に読む本だったのです。
シェクスピアは有名なのしか読んでいませんでした。今後王様物など読めないような気がします。
でも訳される方がいるのですから日本語でしょう、読めなくてはなんて思います。
しかしもう時間が無くなってきました。
白の他黄色も混ざっていましたが枯れて残念。
100年咲き続ける擬宝珠、大きく立派でしょうね。そんな長生きのを聞いたことがありませんでした。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2024年9月26日 (木) 15:58
★ポージィさま
岡倉天心の学歴、当時としては凄かったのですね。
弟さんのことは知りませんでした。
やはり英語関係で学者だったのですか!
その後天心は美術関係でフェノロサと組んだり、アメリカに渡って美術館の仕事をしたり、日本では痛い目に遭って朦朧体の画家達と五浦に引っ込んだりなかなかの人生を歩みました。
何でもすぐ嫌になるポージィさんですか。私も全く同じで情けなくなるというより心強いです。これが普通と思いたいと開き直ってりしています。以前飽きっぽいと書いたところですからその点の筋金入り、自慢にもなりません。
最近はあと数年に迫った寿命、どう生きるかを考えているのですが、筋書き通りに行かず、もたもたしているうちに終わりそうです。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2024年9月26日 (木) 16:11
こんにちは。読書の秋ですね。今年の大河ドラマに影響されて、何十年振りかの『源氏物語』を読み始めようかとも思っています。
投稿: 多摩NTの住人 | 2024年9月26日 (木) 17:41
★多摩NTの住人さま
おはようございます。
コメントありがとうござました。
読書の秋、はやり夜の時間帯の読書時間が長くなります。
私は源氏物語を以前読みましたが、友人で数年かかって原文を読み通した人がいました。次の平家物語の途中で亡くなられました。残念な思いだったでしょう。
投稿: tona | 2024年9月27日 (金) 08:09
少し気候も良くなって読書にもよい季節になってきたと言えるでしょうか
旅行から帰りやっと平常が戻って私も本など読む余裕ができてきました
同じ読書でもtonaさんの読まれる本は私の軽~い内容の本とはだいぶ違いあるようです(;^_^A
こちらでは今年のヒガンバナは咲き出しが遅かったようにも思いますが
もう終わってしまいましたか
そういえば真っ赤に広がるヒガンバナの群生を見ずじまいでした。
投稿: ビオラ | 2024年9月28日 (土) 17:49
★ビオラさま
お帰りなさい。帰国されてからもお元気でどんどん仕事をこなされてさすがです。
No,No,私も易しい本しか読めないですよ。哲学、科学(特に物理)、数学、外国語は全然箸にも棒にもかからないほど深淵なる存在で読めません。
普通の読書でも頭が集中してなくてあちこち違う方へ行ってしまっていることもしばしば。
本の選び方もいまいち。皆さんのを参考にしています。
もう残された時間が限定されてきましたが、お構いなく適当に好きなように読んでいます。
昨日ちょっとしたヒガンバナの群生を見てきました。ちょうど今見ごろのようで、こちらの公園のが日焼けしちゃったようです。
まだ間に合いそうですよ。ありがとうございました。
投稿: tona | 2024年9月29日 (日) 09:00
松岡和子さんは凄いですね。
シェークスピアを何点かと
昔「ガラスの動物園」など読みました。
今年の彼岸花はいつまでも暑かったせいか、
哀れな感じですね。
少し前に巾着田がまだろくに咲いてないとニュースでやっていましたが
今はどうなったでしょうか?
投稿: zooey | 2024年9月29日 (日) 09:23
★zooeyさま
乗馬やお仕事で松井今朝子さんとご一緒で仲が良いようで、何度もブログで松岡さんのお元気な姿を拝見しました。
私は『ガラスの動物園』は聞いたことがあるのに未読です。
昨日、近くの植物園で林の中や花壇で群生していましたので、巾着田は今頃きれいなのではないでしょうか?
ありがとうございました。
投稿: tona | 2024年9月29日 (日) 16:47
松岡さんとはニ三度同席したこともあります。
とても明朗闊達な方でお話も面白かったです。
「深読みシェイクスピア」は傑作です。
こんなコメントを書いたのに、送信できなかったのですが、さて、今日はどうかな。
投稿: 佐平次 | 2024年10月 2日 (水) 12:37
★佐平次さま
お帰りなさい。もう日本の家にいらっしゃるのですよね。早かったですね。
行きのお食事、私も最後の方はお皿のお食事をしたのですが、いつもどこの航空会社も真っ白な器でこんな色合いではありませんでした。
海外からコメントをくださったのですね。
ありがとうございます。
あらら、松岡さんと同席されたことがおありなのですか!やっぱり思った通りの方ですね。
この本をいつか読みたいと思います。
今お父さん(前野茂)の方の凄いのを読んでいます。
投稿: tona | 2024年10月 2日 (水) 19:58