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2025年2月 1日 (土)

青梅街道4 花小金井~小川宿~桜街道(1)

1/24の4回目は家から西武線で近くなので12時半前に花小金井をスタートできた。今回は見どころが多く街道歩きの醍醐味でもあります。しかし次回は何もないとのことで歩く練習になってそれだけでも由です。

小川用水に棲むヤマメをデザインした小平市のマンホール。
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こうしたお地蔵様を今回、お堂ではたくさん見てきた。生花が絶えなく飾られているようなところが多く、今でも地蔵信仰の篤さを感じる。文化5年(1808)のだそうだ。
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別の小平市のマンホール。市の木ケヤキと市の花ツツジの周りに「KODAIRA 雨水の道 小平」の文字と 市の鳥コゲラを描き、外周には十二支と東京都のシンボルマークのイチョウが描かれている。
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武蔵野神社到着。参道が長い。野中新田開発の際の一角に、駅そばの前回最後に寄った円成院から分離した末社の猿田彦大神を祭祀した神社。
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珍しい七福神。
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猿田彦大神。鼻が大きくや腕の太い神様だ。
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西武新宿線を渡ると、右手に整備された小平ふるさと村がある。江戸初期から明治時代以降の近代の建物を復元した施設だそうだ。
1軒1軒に丁寧な説明のチラシが置いてあって昔のこのあたりの様子を詳しく知ることが出来る。

まず旧小平小川郵便局舎。明治41年築で赤い屋根の二ヶ所に〒マークがあるのが印象的。手前に丸ポスト。この後も丸ポストばかり見るが、小平市には30以上も残っているそうだ。中には金庫も見え、横に回ると自宅の部屋が残されていた。
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消防小屋。昭和3年製作の手動ポンプ車などが展示されている。
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旧神山家住宅主屋。
江戸後期に小金井から廻り田新田に移築されたもの。間取り形式は喰違い四ツ間型。
ここには、台所、馬屋、お勝手、お座敷には各種道具や婚礼衣装など今までの街道歩きで見たような展示がされていた。
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こんな井戸も見たことあります。
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水車
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水車小屋の中。木造平屋建切妻杉皮葺で、循環式で水量毎秒10リットル。天明8年(1788年)には、玉川上水の分水にかかる水車は33か所もあったそうだ。
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粗末な開拓住居を見た後、こちらは旧小川家住宅玄関棟。
小川家は幕末までの200年間、小川村の名主を代々務めた家で、この玄関も控えの間があり主家と渡り廊下で繋がっている格式の高い造りになっている。
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最後のやはり藁ぶき屋根の旧鈴木住宅の穀櫃を見て、出たところで青木屋の草餅をご馳走になって出発。

その先に延命寺というお寺が現れた。
享保年間の野中新田開発に際して入村した者たちの願いにより、野中善左衛門が開基となり享保18年(1733)この地に引寺したお寺。
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門前に嘉永3年(1850)の珍しい青面金剛庚申塔があった。
写真ではよく見えないが、青面金剛も笑っているような表情で、三猿が狩衣を身につけて、烏帽子をかぶり、一匹は左手に扇を持ち右手で口をふさぎ、一匹は左手に鈴を持ち右手の扇で顔をおおい、一匹は左手にご幣をかつぎ右手で耳をふさいで三番叟を踊っている。
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本堂の他、お地蔵様、六地蔵や、鐘楼、観音堂、境内にある多摩野神社もある。
かわいらしいお地蔵様。
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本堂。
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古い正徳2年(1712)の石灯籠も残っている。
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神社の鳥居の手前にジュウガツザクラが咲いていた。
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(続く)

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コメント

たった半日でこれだけの遺跡を歩かれたとは
素晴らしいですね。
まだまだ発掘できるかもしれないですね。

健脚ぶりにも恐れ入ります。

投稿: matsubara | 2025年2月 2日 (日) 08:37

★matsubaraさま

こんにちは。
今まで見たことがあるけれどもどこかちょっと違うところなどを見ることも楽しめるようになりました。
膝が大丈夫なのに、最近腰が途中から痛くなったり・・加齢です。こうして段々衰えていく80代なのですね。もうちょっと動きたいところです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2025年2月 2日 (日) 08:55

こんにちは。井戸や水車は子供の頃は実際に使われていたものを見ていましたが、今は公園の里山風景描写のために設置されていることがありますね。

投稿: 多摩NTの住人 | 2025年2月 2日 (日) 10:48

★多摩NTの住人さま

こんにちは。
私は水車は子供の頃近所(疎開先)に見ていません。井戸は家にもありました。
今の子供たちはこういうところを見なかったら知らないままに人生を終えるでしょう。
AI時代にどんどん変わて行くのは仕方なく、私は現在についていけなくて浦島太郎状態と言うのがわかる日々です。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2025年2月 2日 (日) 14:07

こんにちは
 
前の時から10日後の街道歩きの続きの日は、快晴の冬の青空が
とても奇麗な日だったのですね。
見どころがたくさんの区間だったとのこと、時間が足りないくらい
だったかもしれませんね。
「猿田彦命」は名前はよく見かけますが、どういう神様なのかは
よく知らないままです。鼻が長く背丈もあって目は赤く輝いている?
ずいぶん特徴的な風貌の神様なのですね。
江戸初期から明治時代以降の近代の建物を復元した施設という
「小平ふるさと村」は一軒一軒じっくり時間をかけて見て
回りたくなりそう。自分が育った昭和の後半にも通じるものもあり、
実際に経験したり目にしていたものでなくとも、なぜか懐かしさを
感じるのが不思議です。あ、丸型のポストは現在も利用しています。
わが家から最寄り駅まで行く際に歩く道沿いにあり、つい先日も
ハガキを投函しました(笑)
昭和から平成・令和、なかでも昭和~平成ほど大きく変換した時代は
他に類を見ないかもしれませんし、令和のこれからも
まだまだ大きな変化の時代なのかもしれませんね。
 

投稿: ポージィ | 2025年2月 2日 (日) 14:24

★ポージィさま

こんにちは。
今日は又久方ぶりに雨になりましたが、冬の空は真っ青できれいですね。歩いているとき空が広くなると特に感じます。
「猿田彦命」、こういう形で見たのは全く初めてでびっくりしたのが本音です。イメージと違いすぎです。ちょっと忘れられない神様になりました。
小平はお隣の市で近いのですが、まあ、よく整備されていること、我が貧乏市と比較してしまいました。
ふるさと村はまさしく江戸時代的要素もありますが、ついこの間の昭和までの雰囲気が伝わってきます。小金井公園にもあるのですが、時々こういうのを見るのはいいものです。
そちらにも丸型ポストがあるのですか。我が家の方はもう10年くらいになりましょうか、撤去されました。そしてなしです。
郵便事情も大激変ですね。
本当に最近はニトリとか大型店での買い物はカードを持っていないので、支払いがとても複雑で大変です。100円ショップでも店員さんを呼んでしまいました。
私はすでに追いついていかれなく、予約などでもパソコンやスマホから医者の予約なんで、何だか暗証番号を入れても違うなんて出てきて、出来ない状態です。医者に行けなく買い物もできない哀れな老人と化しました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2025年2月 2日 (日) 16:25

 こんにちは。
小平ふるさと村ははじめて知りました。
ぜひ行ってみたいです。

投稿: ☆銀河☆ | 2025年2月 4日 (火) 16:12

★ ☆銀河☆さま

こんばんは。
お帰りなさい。寒かったようですね。実はこちらも寒かったので、外に出ないようにしていたくらい。ずっと外でしょう。風邪ひかなくてよかったです。
隣の市の小平市、ガス博物館とか彫刻家・平櫛田中の美術館くらいしか知りませんでした。
のどかでいいところでした。
お疲れのところをコメントいただきありがとうございました。

投稿: tona | 2025年2月 4日 (火) 19:43

マンホールは地域の特徴を刻んだものが多いですが
小平の二つ目のマンホールはずいぶんいろいろ盛り込んだマンホールですね。
猿田彦大神の太い腕は何を示しているのでしょう?
導きの神様と聞いたことがありますが
名前と同時に珍しい神様ですね。
ふるさと村、丸いポストで育った昭和生まれには
懐かしいものがたくさんで昔を思い出します
観光用の水車はあちこちでよく目にしますが実用的水車の内部の様子は初めて見ました


投稿: ビオラ | 2025年2月 5日 (水) 13:43

★ビオラさま

こんにちは。
なるほど、このマンホールは十二支まであってにぎやかですね。
市によっていろいろですが隣の通ってきた田無市には7つ以上の種類を見かけました。
駅そばを通らない時は一つも見かけなかったこともありました。今回八潮の事故で下水の方のマンホールを開けて中を確かめている市が多くありましたね。
全く猿田彦の風体はとても忘れられるものではありません。
オランダで風車の中を見たでしょうか。日本では初めて中を見ました。歯車がかみ合っているところなど見てとれました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2025年2月 5日 (水) 15:32

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