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2025年3月 5日 (水)

青梅街道7 東青梅~青梅宿 (私の最後のブログです)

2/27青梅街道歩きの最後の目的地青梅に到着。お寺の多い今日の街道歩きでした。

東青梅駅から街道に出た1時50分過ぎ「ぶらり青梅宿」の幟がぶら下がっていた。ここから青梅宿に入ったようだ。
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踏切を挟んである乗願寺や勝沼神社を過ぎると源平咲きの梅の花が咲いていた。
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宗徳寺の梅とライオンのような石像。
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次は宗建寺へ。
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ここには裏宿七兵衛の墓がある。
裏宿 七兵衛(うらじゅく しちべえ)とは、江戸時代中期の青梅裏宿出身の義賊で本業は農民。
Wikipediaに寄ると、まれにみる俊足で、遠方の悪徳商人宅などに盗みに出向き、一夜のうちに甲斐、秩父、相模を引き返しては、盗んだ金品を貧者の軒先に恵み、素知らぬ顔で日中は畑仕事をしたとの伝承があるが、実在であることがわかった。
元文4年に盗賊一味の頭として捕らわれて打ち首、獄門の刑に処された。暴風雨により近隣に位置する宗建寺に首が流れ着き、不憫に思った住職が手厚く葬ったと伝わる。
中里介山の長編小説『大菩薩峠』に描かれたことで、広く知られるようになった。
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親蛙の背中に5匹の子蛙が乗る、むかえる(六蛙)がユーモラスだ。
若返る、栄える、蘇る、福に変える、無事帰る、良く考えるの「かえる」だそうだ。
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毘沙門天
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小さな三重の塔
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石像群、石の状態で江戸時代後半らしいことが見てとれる。
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の街・青梅のど真ん中にやってきた。

塀には猫の絵が並ぶ。
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住吉神社 階段が70数段あった。
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門番的な「恵比須猫」と「大黒天猫」
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江戸時代に建立され、本殿、幣殿、拝殿が一体として残った貴重な建物で彫刻も素晴らしい。
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青梅宿アートフェスティバルの石猫(石に猫を描く)の作品が階段でない方の坂道に飾られていた。
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街道に降りると昔駅の構内にあった映画ポスター、猫・変形判がたくさん貼られていた。
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カラー版・消防のマンホール
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常保禅寺の倶利伽羅龍王(不動明王の化身が剣に巻き付き剣を飲み込もうとしている)
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開運招き猫地蔵 随分いろいろな猫を見た。
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旧稲葉家住宅のお雛様には静岡、愛知県などで見た御殿雛があった
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金剛寺
表門はお寺で唯一天保の火災を免れた門。
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梅 平将門伝説の古木。季節が過ぎても黄熟せず落実まで青く「青梅」と付けられ青梅市の名の由来となったそうだ。
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裏宿町の七兵衛公園にある裏宿七兵衛供養塔
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ここでおやつにどら焼きを食べる。
青梅宿はこのあたりで終わり、すぐそこは次の宮の平駅、更に日向和田駅、石神前駅まで歩き、その手前の「へそまん惣本舗」でへそ饅頭をお土産に買ってもらって本日の歩きを終わりました。
へそに見えます。
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地元駅には5時半頃到着。約19600歩。
奥多摩駅までいつかは行けると思いますが青梅街道歩きは一応ここで終わります。

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私の拙ブログを読んで頂いた皆様、コメントをずっと書いてくださった皆様、今回を以ってブログをお仕舞にいたします。
20年が目標でしたが、19年と4か月でした。下旬よりのっぴきならぬ事情が生じまして続けることが出来なくなりました。
本当に長い間ありがとうございました。お陰様でたくさんのことを教えていただき、刺激をいただき人生最後にこんな楽しいことに付き合っていただき感謝の言葉しかありません。
唯、時々皆様のところには訪問させてくださいませ。また過去の一部を少し見るために暫くこのままにさせていただきます。tona

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2025年3月 4日 (火)

青梅街道6 箱根ヶ崎宿~東青梅

3月2日に本稿を投稿して、昨日コメントをいただきお返事中に突然消えてしまい、数日すれば戻ると言うお話も聞いたのですが、本日にも戻る様子もなく、ポージィさん、多摩NTの住人さん、ビオラさんには大変申し訳なかったです。もう1度再現しましたのでよろしく目をお通しいただけたら嬉しいです。

あれから三週間、箱根ヶ崎駅から歩き始める。駅構内にこのあたりの名品として狭山茶、村山大島紬と東京だるまが紹介されていた。
東京だるま。いろいろな顔があって見ていて楽しい

早速茶畑。
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東膳院の本堂
地蔵堂(旧本堂)を覗いてみる北向地蔵尊が見え、その前には勝軍地蔵なる珍しい地蔵がいて、軍帽をかぶって馬にまたがっている。
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しだれ梅がきれいだ。
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青梅市に入る。
マンホールのデザインは市の花の梅と鳥の鶯。
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このあたりは川もないので水路もなく、新田開拓時に多くの井戸が掘られたものの、青梅街道拡幅で埋められてしまったものが多いそうだ。
これは桜株井戸跡碑である。
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少し進むと東禅寺がある。
元和16年(1616)、新町村を開いた吉野織部之介が建長寺覚海を勧請して開山した。
吉野織部之助はあの有名な忍城城主成田氏の家臣だったが、主人の滅亡後、この地に定着し、名主となった人物だ。
山門
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布袋様
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小さいお地蔵様のある庭。
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本堂の前の常夜燈は宝暦11年(1761)のもの。
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青梅のお寺はどこも梅が多い。丁度良い季節に歩いたものだ。
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お寺に昔の井戸があった。
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大井戸公園に青梅新町の大井戸がある。
すり鉢状に深さ7mまで堀り下げて、筒井戸を掘ったもので、江戸時代以前に道行く人馬の飲み水を供給する場所として掘られたらしい。(以前行った羽村のまいまいず井戸はもっと大きかったような)
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公園を抜けると御嶽神社がある。
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吉野織部之介が新町村開拓完成(元和2年(1616))と同時に大和国金峯山権現を勧請して創建した神社。
本殿。御祭神は、広国押武金日命、日本武命、木花咲耶姫命。
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塩竈神社。御祭神は、塩土老翁神、神功皇后。
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他に新町天神社や新町水神社などがあって立派だ。まだまだ知らない神様の名前が殆どです。

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街道に戻り、旧吉野家住宅に寄る。
江戸時代初期に新町村を開拓し、代々名主を務めた吉野家の旧宅。現在の住宅は江戸時代末期に建てられた物で、整形六間形(せいけいむつまがた)。
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井戸は慶長16年(1611)に掘り始めて18年に完成した慶長の井戸。なんと古い!
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座敷。右側の戸の向こうは広い板の間のお勝手。
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奥座敷に雛人形が飾られていた。
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すわりながし
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土間
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街道を歩いて行くと、井戸跡の碑がいくつか出てきたが鈴法寺跡に寄る
川越から吉野織部之介の寄進によりこの地に移転してきた、虚無僧で有名な普化宗の本寺の一つだったが、明治になり廃宗となった。
明治28年火災によって堂宇は焼失し、残った冷気大住持の墓。
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この先、字のあまりよく判別できない追分道標(青梅街道と飯能・川越道)を見て、青梅六万薬師堂へ。
天正18年(1596)、師岡城落城後に疫病がはやったことから天寧寺の和尚が法華経六万部を読誦・書写し一宇を建立したと伝えられているそうだ。
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お薬師様
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このあと、駅そばの和菓子のおみやげを背に、東青梅駅へ。桜かすてらは初めての味でした。
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中央線のまだ無料のグリーン車に乗ったので新幹線気分。帰宅は5時すぎだった。
約20000歩。半日だと以前の半分で楽でした。

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