アサギマダラとフジバカマ
電化製品などが次々と芋づる式に壊れる現象を今迄数回経験していますが、今年は年末になって1階のエアコンが2つとも壊れ、お風呂が壊れ(水道管にひびが入っていたことが解体してわかる)てしまいました。エアコンが新しくなるまで数日寒かったこと!炬燵にしがみついていました。
お風呂は風呂場全部解体して窓以外は全部新装で、工事中の3日間は家の中に監禁されたような状態でした。今日3日ぶりのお風呂が楽しみです。
その前には電気ストーブ、ト-スター、電気治療器も買い換えました。とどめが風呂場改装中にポットが壊れてお湯漏れ状態に。
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フジバカマの葉の乾燥させたもの。友人がその一部を折って送ってきてくださった。とても良い香りで、部屋中にその匂いが満ちる。
生葉は無香だが、乾燥して生乾きになると、その葉や茎に含まれているクマリン配糖体が加水分解されてオルト・クマリン酸が生じるため、桜餅のような芳香を放つのです。フジバカマがこんないい香りがするとは初めて知りました。
友人の京都の友人たちがアサギマダラのためにフジバカマを栽培する運動をしているそうなのです。そこに寄付をしていろいろなフジバカマに関する記念品をいただいたそうで、その中からアサギマダラとフジバカマがデザインされたストラップも頂戴しました。
アサギマダラはその京都からも2000㎞も南の台湾まで旅をするものもいるという。あの細い体で不思議で不思議で。
そういえば、アメリカのモナークつまりオオカバマダラはトウワタを食べて北アメリカ大陸の北とメキシコを5000㎞も旅するという。
そのアサギマダラの写真が手元になかったのですが、shikamasonjinさまからいただきました。
今年の9月に、車山高原の八島ヶ原湿原で撮影されたそうです。ヨツバヒヨドリの花の蜜を吸っているのでしょうか。きれいですね。ありがとうございました。
『アサギマダラ 海を渡る蝶の謎』佐藤英治・写真と文
『謎の蝶 アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』栗田昌裕著
の2冊を借りてきてその不思議を解明しようとしたのですが・・・よくわからなかったのです。
アサギマダラは他の蝶に比べて羽根も体も丈夫に出来ているとのこと。カマキリに齧られて腹部の一部がなくなっても、平気で飛び、ご飯を食べているそうで、生き抜く力の強さには著者も驚嘆したそうです。寿命は半年。
只、気温が涼しいところにしか生きられなくて(つまり18度くらいから25,6度までの間か)、夏は本州中部以東の高山、冬は南の暖かいところで生活するための移動ではないかと、私は理解しました。
しかしその移動が凄いのです。著者たちは10万頭以上もマーキングしてたくさん遠くで再捕獲している。
たとえば881㎞を63日間で飛んでいる。一日平均約14㎞。他に福島から台湾まで2231㎞を78日間で飛んだ。一日約28.6㎞。
私なんか月2回平均15~20㎞くらい歩いているけれどへとへと。何て凄いこと!
あんな小さな体で飛んで行く。コンドルのように、あるいは雁などのように風を捕まえてそれに乗って渡って行くのかと思えば、風がないときも渡るという。
何でも24通りの飛び方があるそうで、風に乗ると急速上昇できるし、海上移動は上昇&滑空とあったので、それでなくては海は渡れないです。
さて、食べ物(吸蜜源)ですが、夏の高原ではヨツバヒヨドリ。高原から降りる9~10月はフジバカマやヒヨドリバナとアザミも吸うそうです。南西諸島に移動するとヤマヒヨドリバナ、モンパノキ。12月にはツワブキを。その他外来植物のシロノセンダングサ、アメリカセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ミズヒマワリなども。卵を産むのは本州ではイケマ、南日本ではキジョラン。
中高山で数回出会いましたが、低山ではもう会えないでしょうか。
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