雑大「味わい教育」と本『揺れる移民大国フランス』
雑大の講義は「味わい教育 感じるとおいしくなる魔法」でした。
前掛けをして現れた先生、学習院女子大学の品川明教授はいつも講義で前掛けをしているのだそうだ。
下手なうえに聞きながらの走り書きで、正確ではないですが、面白い構図の前掛けでした。
生徒たちにアーモンドを持ってきてくださって、「まず食べよ。次に鼻をつまんで食べよ」ということで、違いを知ったわけだが、鼻をつまむと香りが非常に強くなる。
・口に入れるもので、非生物は何?(水、塩、空気)から始まり
・生き物を殺したり、傷つけたりしないで食べられる食は何?(牛乳、無精卵、蜂蜜)とか
・「有難う」の反対は?・・・これは答えがいろいろ出たけれども正解が出なかった。答えは「当たり前」
・お椀の中に地球が見える。4行詩を作ろう。
などいろいろな問題やアクティビティがあってあっという間の2時間でした。いまに日本人はやわらかいものしか食べられなくなるでしょうとのこと。食の現状や背景を把握し、常に新しい食教育が必要になってくる。
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増田ユリア著『揺れる移民大国フランス~難民政策と欧州の未来~』
昨年のシャルリ-・エブド襲撃事件、パリ同時多発テロでその衝撃と恐怖に支配される欧州。そしてシリアやアフリカから押し寄せる難民に揺れる欧州。
人種の坩堝のパリを始め、フランス人は三代前はみな移民という。
えー、信じられないという思い。田舎のブドウを作ってワインを製造する人、ハーブやバラの栽培で香水を作っている人たちが移民なの?と思ってしまう。
沢山の植民地を支配したし、地続きでユーラシア大陸内の移動は航海よりもっと簡単にでき、さもありなん。
貧しさからの脱却、政治的亡命、より高い教育への渇望などいろいろなことで国籍を簡単に取れた欧州の国々。
ここにきて中近東のアラブの春からの嵐、シリア問題、以前からのイスラエル・パレスチナ問題、アフガニスタン問題、もっと昔のカンボジア問題などすべてが絡まって、向上心溢れる素晴らしき脱国者、亡命者などハイクラスのインタビューは感動的。だが、この間テロを起した人たちのその背景をさぐると移民を多く許したつけがたくさん浮かび上がり、私には解決策がちょっとわからない。著者はそれでも移民や難民を受け入れようとする人々がいて、ここにフランスの希望を見るのだそうである。
テレビで映像を見る限り、いやはや大変な問題と感じるばかりです。
と読み終わった所で、ベルギーでフランステロ事件と関係あった人達のまたしても連続自爆テロ。早く全容が解明され、今後の対策へと進めばいいのですが。
今朝のニュースで、日本へ来た外国人労働者の子供の日本語教育は国家予算の支援がなくなり、焼津のように自治体で教育が出来なくなって、日本語学校が廃校になるところが出てきた。日本語を習ってから日本の学校へ入学するわけで、外国人労働者の子供は日本語が出来ないなどいろいろあって不登校の子供が増え、日本での正規の就労が困難になると言っていたが、これこそベルギーのあのテロリストたちが活動始めたそもそもの原因と同じ状態ではないかと危惧される。対岸の火事ではなくなる。
哀れな今年の木蓮
ヒヨドリが、花が開く前に殆ど食べつくして、咲いた木蓮の花が見られませんでした。
中央の黒いのがヒヨちゃんです。
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