2023年8月25日 (金)

『アルチンボルド Arcimboldo アートコレクション』リアナ・ジローラミ・チーニー著

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アルチンボルド(1527~1593)はハプスブルグ家のフェルディナンド1世、マクシミリアン2世、ルドルフ2世に仕えていたイタリア出身の画家です。

アルチンボルドと言えば、花、魚介、野菜果物などの収穫物、枯れ木や藁や葉などで顔を描いた四季「春・夏・秋・冬」など面白い画家という事のみ浮かんでくる画家でありました。
ところがこの「春・夏・秋・冬」にはいくつかのバージョンがあり、世界中に散っているか行方不明という。ウィーン、ルーヴル、スペインバスクでいくつか見ることが出来ました。
そしてこれの対になる作品があってそれが「大気・水・火・大地」です。こちらは凄さを感じさせる作品です。
これらの作品を細部まで見ていると優に1日はすぐ過ぎてしまいそうであります。

この他にたくさんの鳥、動物を描いていてこれが上記の作品に克明に描かれるわけです。
その他宗教画「聖母マリアの死」もなかなか他の画家と違っているのです。
肖像画が数枚紹介されているが「フェルディナンド1世の娘の半身像」が気に入りました。
厚紙にペン、鉛筆、茶色のインク、青とグレーの淡彩の「市場に向かう農婦」。自画像がこれと同じ色調で、エッチングとは味わいが違い傑作だと思います。

植物、動物、鉱物で色々な人間の顔をそれらしく描いてしまった人はアルチンボルトが初めてなのでしょうね。基礎がしっかり勉強されているうえでのこれらの作品です。
またルドルフ2世が博物学者並みに各国からいろいろな動物や骨とう品など収集していたことも作品誕生に与ったと思われました。

 


●近所の働くおばあさんとして二人、以前取り上げた方。
薬屋を90歳くらいまで一人で年中休みなしで経営していた方、ここ8年くらい外の煙草販売機しか稼働していず、お隣の方に聞いたら昨年亡くなった由。ずっと自宅療養で介護の人の助けを借りていたようです。よく働き続けたとご冥福をお祈りしました。

もう一人近所の野菜を作って販売していたおばあさん、私より15歳上で5年前に倒れ、遂にデイケアに通い美味しい野菜を食べられなくなりました。八王子から週末に通ってくる娘さん夫妻では殆ど野菜の供給がなく淋しいところです。
倒れるまで現役で働くその姿は、倒れないのに働いていない自分と比べられない私の中の偉人です。

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2023年8月 9日 (水)

栃木県へ(美術館と餃子)

●先ず宇都宮美術館

「うつのみや文化の森」の中にあって、森や池、草原のなかに彫刻も置かれていて広大な景色のなかに佇んでいる。
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ここまで撮影可。
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「芸術家たちの南仏」展。
19世紀末以降、南仏の光に憧れ魅了されて多くの芸術家が南仏にアトリエを構え数々の作品が生みだされた。
すぐ思い出されるのがセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンであるが、セザンヌの他ドラン、ピカソ、マティス、シャガールなどの約90作品が国内のあちこちから集められていた。
ピカソの見たことのない絵画だけでなく、陶器作品は見ごたえあり。
シャガールの作品は南仏にも美術館があったが、人物が飛んでいる。
マティスは上野の美術館のマティス展は見てないけれども、赤が印象的だ。


●餃子
今は宮崎や浜松などに地位を譲ってしまったが、ずっと餃子の町として有名でありながら、初めて食べることが出来た。

場所は奥羽街道で最初にお詣りした二荒山神社の斜め前のドン・キホーテの地下にある「来らっせ」。
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まず日替わりゾーンへ行く。
A盛りとB盛りとを頼み、家はA、娘たちはB。
Aには、飯城園、konomi、餃子会館、幸楽、玉ちゃん。味が全然違ってまず5種類を味わう。
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続いて常設店舗コーナーへ。
定番の「みんみん」の、焼き、揚げ、水餃子、「龍門」のめんたいチーズ餃子を頼む。
これも味が当然のことながらみんな違っていて、何が何やらわからなくなったというのが本音。美味しかった。
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●栃木市立美術館
ごく最近できたらしくホヤホヤのピカピカ。途中暑くて、道に駅で西日光サンライズ・マンゴー(凍ったたくさんのマンゴーの上にマンゴーソースのかかったソフトクリームがのっている)を食べる。初めてで美味しい!
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「日本洋画の歩み」展
紙や絹を用い、墨と繊細な色彩による日本画から、幕末から明治にかけて西洋から入ってきた絵画は日本の美術に変革をもたらし実物と見まがうばかり再現描写を可能にした技術であった。高橋由一たち初期の洋画家たちは苦心して画法を学び、黒田清輝ら留学する画家も多くなっていった。
大正時代にはキュビズムやフォービズムなど前衛的な画風がある一方、ルネサンス絵画の影響を受けて写実を極めようとした画家も現われた。
高橋由一の3枚の<鮭図>のうちの1枚とか岸田劉生の<麗子之像>などが目に飛びこんでくる。
山下りんもあったし、藤島武二、青木繁、坂本繁二郎、萬鉄五郎、梅原龍三郎、安井曾太郎、佐伯祐三、岡鹿之助、東郷青児、香月泰男、向井潤吉、熊谷守一などなど63点を見ることが出来た。西洋画もどんどん変わっていったのである。

美術館の芝生を挟んだ隣は栃木市立文学館で閉館時間になってしまって。吉屋信子や山本有三、詩人の柴田トヨらを中心に市ゆかりの文学に関する展示がある。
ここは大正10年から約90年間にわたって町役場・市役所であった。市の有形文化財である。
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堀があって、巴波川と繋がっている。
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コウホネの蕾があった。
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行き帰りとも浦和辺りで事故があり1時間ずつ遅れてしまったが8時を回った頃、東小金井の華屋与兵衛に辿り着き、私は海鮮丼、みんなは豚カツ定食やカツ煮定食を頼んでいた。
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ロボットが運んできたり火が付いているのは人が運んできた。
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お土産は、ひとくち餅(レモン入り牛乳)ときぬの清流(とちおとめ餅)。
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何時もドライバーさんは1人、本日は14時間、お世話になり、お疲れ様でした。


●岐阜県出身の熊谷守一
については、中野翠さんの本の中に、面白い一文があるので引用させていただく。映画にもなりましたっけ。(山崎努と樹木希林出演)
 私は本当に不心得者です。気に入らぬことがいっぱいあっても、それに逆らったり戦ったりはせずに、退き退き生きてきたのです。本当に消極的で、亡国民だと思ってもらえればまず間違いありません。私はだから、誰が相手にしてくれなくとも、石ころ一つでも十分暮らせます。石ころをじっと眺めているだけで、何日も何月も暮らせます。監獄に入って一番楽々と生きていける人間は、広い世の中で、この私かもしれません。
と言っている。けっして誇張でも謙遜でもなく、ほんとにうにそう思っていた様子である。非情にひねった見方をすれば、こんな我儘に、頑固に、だらしなく無気力に生きた人はいない。中野翠著『会いたかった人』より。

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2023年5月13日 (土)

ミュシャ展と山の本

キウイの花 5/8
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八王子夢美術館で『アルフォンス・ミュシャ展』を鑑賞しました。

ミュシャといえば、サル・ベルナールの舞台『ジスモンダ』の宣伝用ポスターから始まって、最後は『スラヴ叙事詩』で国民的画家となった。
ポスター、挿絵、紙幣や切手や国章などのデザインも行った。

今回は今まで見たことのないのが多く揃い、それも全部撮影可で思い出にたくさん撮ってきました。
画風はいかにもミュシャでも題材が色々あって楽しめました。ミュシャ好きにとってはたまらないあまりないチャンスです。
<ラ・トスカ>
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<インカのワイン>
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<ショコラ イデアル>
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<ハガキ>
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<イザナミとサクマの舞台衣装>
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<ボスニア・ヘルツェゴビナ館>
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・山に登らなくなっても、山の事が忘れられなく、ただ眺めるだけでなく山に関する本をまだ読み続けています。

●ドニー・アイカー著『死に山』
 
 世界一不気味な遭難事故
 <ディアトロフ峠事件の真相>

1959年、冷戦下のソ連・ウラル山脈で起きた遭難事故。
登山チーム9名はテントから1.5㎞ほども離れた場所で、この世のとは思えない凄惨な様で発見された。
氷点下の中で衣服をろくに着けておらず、全員が靴を履いていない。
3人は頭蓋骨折など重症、女性メンバーの一人は舌を喪失。
遺体の着衣からは異常な濃度の放射線が検出された。
最終報告は「死に山」と名づけられ、事件から50年を経てもなおインターネットを席巻、われわれを翻弄し続けるこの事件に、アメリカ人ドキュメンタリー映画作家が挑む。
彼が到達した驚くべき結末とは・・・・!何しろ放射線が検出されたとか、衣服をつけず、靴を履いてないとか奇妙な状態で転がっていたというからわかった結末が!!

1月末から2月にかけての事件で、私が高校3年の頃、今みたいな装備もないソ連の時代に、若者10人(1人途中リタイア)、うち女性2人がウラル山脈の山の一つを目指して、意気軒昂に元気に逞しく、最初は列車を乗り継いで不便な旅をしテント泊の場所に辿り着く。2日目のテント泊の夜惨事が起こった。
それが上記の惨事で50年以上経った2012年に著者は行動を起こし解明への道を辿り始める。
トレッカーたちの日誌、天候の記録、物的証拠、および専門家の科学的見解によって2月1日から2月2日未明のもようが再現された文章が最後に掲載される。納得。寒い国のロシア人(旧ソ連人)の特に登山などをする人たちの並々ならぬ心身共に備わった強健さに驚いてしまった。


●ラインホルト・メスナー著『生きた 還った』

世界で最初に8000m峰14座に、アルパインスタイル(キャンプも固定ループも酸素ボンベも使わない。サポートチームからの支援もない)で登頂を成し遂げたことを記録した。アルパインスタイルに対して大規模で組織だってチームを編成して行うのが極地法。
6000m以上8849mを酸素ボンベなしで登れるとは考えられない。気象条件も厳しく、何度も死にそうになりながら遂にやり遂げたのである。
日本では初で世界で29番目でアルパインスタイルで成し遂げたのが竹内洋岳である。同じ人間かと唖然とするばかりでした。

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2023年4月 7日 (金)

茨木県・笠間へ

笠間日動美術館と笠間稲荷と春風萬里荘に行ってきました。

車の左手には筑波山とそれに続く山塊、加波山などが見え、3時間で笠間日動美術館到着した。

企画展「画家 岸田劉生の軌跡展」。裏口の丘陵の上の方から入る。
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岸田劉生=麗子。今回も何点かあっが、鵠沼時代(劉生は結核で鵠沼で療養していた)の麗子のお友達の絵も何点かあった。デフォルメしすぎの麗子の顔は忘れられない。鬼のようでもあり子供のかわいらしさがない顔で可哀想にも思う。所々に出てくる女の子の絵も何となくおかっぱの麗子に似ている。猫の絵も独特。
今回は155作品もあり、日本画の他、寒山拾得図やポスター、チラシで全作品を見たような感じで大満足。

私には馴染みのない「鴨居玲の部屋」を見て3階まで上がり、竹林に挟まれた通路を抜けて屋外彫刻庭園を下る。
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フランス館へ。

ドガ、ルノワール、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、カンディンスキー、シャガール、ユトリロなどを見る。
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つぎにお向かいの5階建てパレット館へ。

1回のパレット館には有名人から知らない人までのパレットの収集があってびっくり。
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いかにも片岡球子らしい。
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齋藤将の「たいやきパンダ」。
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金子hiroshi(さんずいに眞)。
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2階はアンティークドール。
3階は金山平三・佐竹徳記念室で、二人とも伝戸的な油彩画技法守り、交流があった。ちらしより。
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4階は展示はなくて5階はこの日オープンの文化勲章受章者・奥谷博記念室。何とも形容しがたい強烈な印象の絵です。

昼食は笠間稲荷のそばのお店でけんちんそばを頂く。家族たちは豊川稲荷の時と同じような大きなお揚げの稲荷そばとかお稲荷さんを。

笠間稲荷へ。
笠間稲荷は別称を胡桃下稲荷(昔ここには胡桃の密林があってそこに稲荷大神が祀られていた)と呼ばれ、日本三大稲荷の一つとされている(伏見稲荷と豊川稲荷の他三つめは諸説あるようだ)。今年で一応三大稲荷を制覇できた。
当然ご神木は胡桃の木。胡桃の木の北限で現在でも40数本の胡桃の木が繁っているそうだ。栗も名産らしく栗のお御籤があった。
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楼門までの参道にはきつねが並んでいるが一体一体顔が違う。両側の垣根の内側は仲見世となっている。
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拝殿。
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しだれ桂が柳のように芽を吹いてきれいな色だ。
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笠間日動美術館分館の春風萬里荘へ向かう。

北鎌倉にあった北大路魯山人の茅葺き民家を昭和40年に移築したものである。
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まず室内に上がると調度品が凝っている。
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茶室
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枯山水の庭
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馬屋だったところが洋間になり、自然石をくみ上げた暖炉がある。
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その床はケヤキの木レンガが敷き詰めてある。
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魯山人が作ったというアサガオ。3つも並んでいる。
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庭には池があり広い。地形を生かした庭造りが素晴らしい。
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桜が散り始めで花筏もきれいだ。母屋が見える。
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こちらは大きな長屋門。予約制のランチがいただける。ここで見学を終る。
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道の駅で菜の花を買ったり守谷SAでメロンソフトを食べ、夕食はジョナサンでリゾットを食し(ロボットが運んできた)、出発してから12時間半後の7時半に帰宅した。

お土産は笠間名産の胡桃まんじゅうと笠間栗プリン(さかさま撮影)でした。運転手さん、毎度毎度お疲れ様でした。
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2022年10月20日 (木)

山梨県立美術館~武田神社~恵林寺

10/15(土)車で出発。晴れていたのに、談合坂SAでも甲府についても富士山は一日中見えませんでした。

山梨県立美術館は甲州街道に沿ってあり、街道歩きの時に寄りこの建物を撮りました。月が出ていてパチリ。
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ミレー館と特別展「縄文展」、他コレクション展2種。鑑賞に2時間かかりました。

ミレー館では長い夢がやっと叶って「種をまく人」「落穂拾い、夏」を見ることが出来ました。なんとこの他にミレーの作品が10点も揃っていました。
2014年にバルビゾンでこの「落穂拾い」の田園風景を見、ミレーの家の中も見てきたので、思い出しながらの鑑賞でした。
この他ミレー館にはバルビゾン派を中心とした絵画が19点並び、影響を受けた画家、印象派に影響を与えた画家が並んでいます。
ロラン、ライスダール、コロー、テオドール・ルソー、デュプレ、クールベなど。

特別展「縄文展」撮影可
山梨の土偶や縄文土器と写真家・小川忠博の写真がコラボした展覧会。
山梨県は全国有数の縄文文化が発展した「縄文王国」として知られているそうだ。60点のうち半分は重要文化財だ。
可愛い土偶がちらほら。
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縄文らしい深鉢型土器。
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大型把手付深鉢型土器。
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顔面把手付深鉢型土器。
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水煙文土器。
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現在のデザイナーも最初は驚くのではないかという文様が見られるので興味深い。

昼食は甲府駅北口の「小作」で鴨ほうとうでボリュームたっぷりでかなり残してしまった。
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武田神社。武田通りの突き当たり。
武田氏の館跡にあり、信玄を祭神として祀っている。
武田信虎により築かれた躑躅ヶ崎館で以来信虎・晴信(信玄)・勝頼三代にわたって中心地であったが、豊臣時代に今の甲府駅そばに甲府城が築かれそちらに中心地は移る。
明治になってから信玄祭祀神社となる。

神橋。下には鯉やゴイサギ、鴨、カメなどがいる。
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拝殿。
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水琴窟は音がかすかに聞こえた。
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烏骨鶏がいました。
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立派な能殿。
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武田氏の菩提寺、恵林寺へ。信玄と柳沢吉保のお墓がある。鎌倉時代末期に夢窓疎石を招き開山。

桃山様式の四脚門(赤門)。国の重要文化財。
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山門。
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仏舎利宝塔(三重塔)。
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開山堂。
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庫裡の鬼瓦。他にも鬼瓦が置いてあったけれど、その大きいこと!
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庫裡。ここから入場料を払って本堂へ進む。
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お庭がたくさんある。夢窓作といわれる庭園(国指定の名勝)で美しい。
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本堂正面を進むと、枯山水の庭園がある。
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うぐいす廊下をきゅっきゅと鳴らしながら(本当に凄く鳴るので抜き足差し足になる)歩くと、胎内くぐりがあった。長野善光寺を思い出した。正面に良く見えないけれども柳沢吉保公夫妻の墓所、左が武田信玄公の墓所がある。
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今日のお土産。
撮り忘れたけれども何十年ぶりに「月の雫」も買った。
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またまた婿さん、運転お疲れ様。私たちは居眠りなんてしちゃってすみません。

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2022年2月18日 (金)

アルチュール・ランボー

辻邦生著『サラマンカの手帖から』数編の短編の中の「献身」が秀逸で、フランス詩人のアルチュール・ランボー(1854~1891)の凄まじい人生が映画のようです。

紹介には病床にある兄の生への強い執着を感じさせる幻想と、それを看取る妹の静謐の対比が、混沌とした文体で描かれるとある。
詩人としてのランボーは15~20歳までで終わる。
その後ヴェルレーヌとベルギーやロンドンを放浪し、ヴェルレーヌのランボーへの発砲事件で関係が終わる。
放浪はその後もミラノ、ジャカルタ、ストックホルム、エジプト、キプロスと続く。
それからは貿易商人になってイエメンやエジプトへ。砂漠地帯を隊商を組んで苦しい移動をしたりするも失敗する。
そんな時に右足を腫瘍で切断、マルセイユの病院で悪化して、最期は妹に看取られて亡くなる。37年の生涯だった。妹の独白を通して苦難の生と死を浮き彫りにしている。
そのしっちゃかめっちゃかの生涯、生と死は探検家のように苦渋に満ちている。
実はランボーの詩は読んでないのですが、名前があまりにも有名で、少し読んでみました。少年から大人になるときの詩はやはり天才的なのかもしれない。
そして一緒に放浪した時代のヴェルレーヌも前後を通してこれまた酷い生活をしています。妻子をすぐに捨てて放浪したり、発泡事件で牢の中にも入っているのですから。ヴェルレーヌの詩は一篇だけかろうじて覚えていましたので、仲間のランボーの生涯に驚かされたという次第です。

上田敏訳「落ち葉」

秋の日の ヰ゛オロンの ためいきの
ひたぶるに 身にしみて うら悲し。

鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて
涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや。

げにわれは うらぶれて ここかしこ
さだめなく とび散らふ 落葉かな。


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これは

「松村松園 松篁 淳之」 三代展 於東京富士美術館 でのチラシに載っている松園の女性像です。

<一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである>と書いた松園。
宮尾登美子の『序の舞』で生涯を知ってから幾年、時々目にするものの、今回は一挙に57点が展示されました。その他下絵、素描、絵具など52点。
女性の表情、姿態、美しい肌、髪の結い方、簪、美しい様々な着物の柄の細かい描写等にただただ感心して見入りました。
明治時代を建設期、大正時代を模索期、昭和時代を大成期として順番に展示されるも区別は私にはわからない。
息子の松篁と孫の淳之は花鳥画。松篁が1000羽以上も鳥を飼っていて、淳之が世話をしたという。松篁の鳥の絵はあまりなかったが、羊の絵や「万葉の春」が良かった。敦之は鳥のあらゆるところをよく観察して描いている。
親子でまた別の描き方になっているのがわかる展覧会でした。

他に常設展と炭鉱を描き、ユネスコの世界記憶遺産に日本人で初めて登録された「山本作兵衛」展も同時開催で良かったです。

 

 

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2021年9月10日 (金)

浮世絵風景画「広重・清親・巴水 三世代の眼」展(前期・後期) 町田市立国際版画美術館

『不可思議プランツ図鑑~驚きの植物』にびっくりするような植物がたくさん載っていました。
神様は実に奇妙な植物を作ったものと感心する本でした。奇妙な動物や残念な動物の本も6冊も買って楽しんだのですが、植物もなかなかです。日本でも実際に育てられている人もいるそうです。

ヒコーキソウ(中国南部からマレー半島が原産地で、マメ科。
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ヘルメット・オーキッド
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浮世絵風景画「広重・清親・巴水 三世代の眼」展(前期・後期) 町田市立国際版画美術館

今回も車で町田市立国際版画美術館へ、前期、後期と2回行き、総数373点を鑑賞してきました。
浮世絵風景画・・江戸の広重、明治の清親、大正・昭和の巴水・・「三世代の眼」展である。

歌川広重(1797~1858)は江戸後期に東海道の名所絵を制作。
小林清親(1847~1915)は明治に文明開化後の東京を繊細な光と影で表現。
川瀬巴水(1883~1957)は大正から昭和にかけて関東大震災後の東京を、そして旅行が大好きで旅先の景色を抒情的に描く。

<前期>
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1章

三者が同じ場所を描いているのが何か所かあり、その表現を比較しながら、世代を超えて響き合う風景観や抒情性に着目とのこと。
百年にわたる日本の風景はすっかり変わったのもあり、またどこか懐かしさを覚える風景もありです。いろいろな浮世絵の彫りや摺りの技法の説明も同時に見ながらの鑑賞です。

神田明神、木場、増上寺、亀戸などがあって、並んでいるので、比較しながら自分の好きなのを決めたりして楽しめます。
芝増上寺の絵がとても印象的です。チラシの左上のが巴水の「東京二十景 芝増上寺」で雪と門の赤とそこを歩く人の姿が何とも言えずいいのです。
亀戸は現在もあまり変わっていない景色ですが、広重のが一番好きです。
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2章 歌川広重

・東海道五十三次。実際に東海道を歩いたとき、事前に広重の宿の絵を見て歩いたのですが、忘れている宿があるのです。チラシの下の絵が有名な「庄野 白雨」。
日本橋、箱根、薩埵峠、水口(干瓢)、三条大橋などが懐かしい。

・江戸名所絵。 名所江戸百景、東都名所シリーズ。江都勝景・・江戸の大名屋敷を描いたシリーズ。初めてです。

・名所江戸百景。 手前にモチーフを大きく描く手法が多く採られているもので、亀がぶら下がっている「深川万年橋」がユーモラス。

・冨士三十六景。 北斎のが有名だが、広重も描いていたのでした。

3章 小林清親

・明治に入ってからのガス燈、近代建築、洋風化した髪形や服装の人々。

・花火の絵、火事の絵。

・日本名勝図絵シリーズの「猿橋」や「陽明門」

4章 川瀬巴水

・東京十二題、東京十二ヶ月、東京二十景シリーズでいろいろな場所の東京を描いていて見ごたえがある。

・旅みやげ第一集、第二集、日本風景集Ⅰ(東日本扁)、日本風景集Ⅱ(関西扁)、朝鮮八景など、大正・昭和の日本各地の風景が沢山描かれている。雪の宮島や春の嵐山、佐渡小木港、尾道の朝など現地にまた見に行きたくなるほどです。


<後期>
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前期と全く同じ構成

1章 3人が同じところを描いた見比べ。

余りにも有名な広重の「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」は「亀戸梅屋舗」とともにゴッホが模写したほどであることを思い出す。
チラシの右上が清親の「墨田川夜」はしみじみとするほどいいです。

2章 歌川広重

・東海道の絵は思い出す場面が多くてつくづく歩いて良かったと思ったことでした。三島の朝霧、日坂の小夜ノ中山、袋井の出茶屋ノ図、御油の旅人留女、土山の春之雨など。

・江戸名所絵 猿若町夜の景や芝愛宕山などの名所江戸百景がいいですね。

・冨士三十六景の「さがみ川」はゴッホの肖像画「タンギー爺さん」の背景に描かれているという。

3章 小林清親

「新橋ステーション」、汽車、街灯などが新しい暮らしを表し、「隅田堤の花見」「神田川夕景」「淺草夜見世」「上野東照宮の夜」などは江戸時代と遜色なく描かれているような感じ。

4章 川瀬巴水

・「井のかしらの残雪」「上野清水堂」「谷中の夕映」「千束池」など行ったことあったり住んだことがあったりでより時代が新しく感じるところも多い。

・旅みやげも日本風景も、懐かしい場所が沢山描かれていて、本当に旅好きな画家だったのだと思う。

葛飾北斎 「富嶽三十六景」でその青の美しさを堪能するのですが、この3人の版画浮世絵も水の場面が多く描かれ、その青の表現が際立ち、摺りの一種であるぼかしがいろいろな空や水の画面に変化をつけている。パリの画家たちも浮世絵を参考にしたことがわかるような画期的な浮世絵でありました。

 

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2021年5月14日 (金)

「与謝蕪村」展 府中市美術館 

テレビにが出てくることが多くなりました。
もう最近ここ1ヶ月以上見ませんが、一番気に入ったのが何ともユーモラスな顔形のこの猫。おかしくておかしくて。
1週間に一度ですが、この時間が来るのが楽しみで楽しみで。あっという間に終わってしまうのが残念です。
このコマーシャルが流れなくなるのを知らないでいて、偶然その最後の時にテレビに向かってシャッターを切って良かったです。
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先日放映されていた「襟裳岬」で開拓した人が、森進一の「襟裳岬」の歌詞の中の「襟裳の春は何もない春です」とても酷い歌であると言われていたので、びっくりして見ていたら、こういうことだったのです。開拓者は寒さのために森林を伐採してしまって、何も育たない土壌と化し、森の栄養が海に行かず、昆布も育たない極貧の数十年を凄しその間土壌が悪いため植林に苦労し、やっと松などが根付き海辺に森林が出来、昆布も育って生活出来るようになった。奥さんは実家に帰ろうと何度も思ったという。これまた先人の苦労の一つです。

公園のエゴノキが満開になりました。
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近所に家に2ヶ所、コバノズイナが咲いています。
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少し前は近所のお鷹の道の小川に「オオカワヂシャ」や「オランダガラシ(クレソン)」の花が咲いていてそろそろ終わりになろうとしています。
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同時にカラーやキショウブもそろそろ終わりです。
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「与謝蕪村」展 府中市美術館 
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前期に行って後期と一緒に味わってからと思っていたら、今年も昨年同様後期は緊急事態宣言が出て休館となりました。

蕪村と言えば何と言っても俳句です。ほのぼのした人柄がいいです。

 菜の花や月は東に日は西に
 春の海ひねもすのたりのたりかな
 さみだれや大河を前に家二軒
 こがらしや何に世わたる家五軒
 ほととぎす平安城を筋かいに

よく言われる「うまへた絵」ではなく、「ぎこちない」を芸術にした画家・・・ということで企画された展覧会。
「ぎこちない」とは武骨で洗練されていない。動作などがなめらかでなく不自然であるという意味。

チラシに載っているのがまさにそのようで、例えば蕪村の描く「顔」は殊にに味わい深く、いつも新鮮であると。かわいい「顔」、不思議な「顔」、時にはかなり「苦み」の強い「顔」にも「ぎこちなさ」が入るととても印象深くなる。といった調子で約60点近く鑑賞しました。
凄く上手い絵もあってこれが蕪村なのというもありました。蕪村再確認でした。

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2020年1月31日 (金)

目青不動尊


雑学大学では元朝日新聞社記者の秋山紀勝氏の「最近の世相を斬る」の講義がありました。

まだまだ問題の原発、いまだ五里霧中の森友・加計問題、地球温暖化問題。

そして「桜を見る会」問題。現在の通常国会でもいまいちはぐらかされていて突っ込みが的を得ていないのじゃないか?
答弁から先、改善されないのがいつものこと。二階氏の「桜は散った」発言あり。
河井夫妻問題も巧妙だけど、呆れる。

どんどん借金を増やし続ける阿倍政権。国と地方を合わせての1100兆円の借金はどうなるのか?MMT(現代貨幣理論)という、国債などを無制限に認める理論があるそうだ。

IR問題。ギャンブル依存症が増加し、その家族を巻き込む悲劇が増えることが恐ろしい。昨日もニュースで報道されたが依存症の人が詐欺その他の悪いことをして借金の埋め合わせをしているという。そんな人が回りに増えたら困る。参加するのに積極的な都市も困りものだ。

山本太郎氏の消費税ゼロの話。夢のような話だけれども。トヨタなど80社くらい、1社に何百兆円の留保金があるそうでそれをあてにするらしい。

阿倍一強が続く原因。それはメディア操作と選挙資金を握る。
政党交付金、昨年は総額は317億7300万円。そのうち自民党は178億9400万円。国民一人当たり250円の負担だそう。自民党の党資金が200億という。これを彼は一手に握っていることになる。
又、マスコミの操作の仕方が上手なのだそうだ。孫子の兵法(数を2、3に分けて戦え)を地で行く。単独会見というわけだ。

終活、無葬社会、家族葬、墓仕舞いなどが話題になっている。
♪「千の風になって」の意味を聞いてちょっとなるほど!

火葬されてお墓の中に入るのは骨だけ。(人の体に含まれる細胞は約60兆個で、1個の細胞は1000兆個の素粒子からなる)
生物は、骨などを除けば、主に有機物から構成されている。ほとんどの有機物は、元素として炭素、水素、酸素、窒素(および硫黄、リン)から構成されている。これらの元素は高温でかつ十分に酸素を供給して焼却すると、完全燃焼して二酸化炭素や水蒸気などの気体となって散逸する。一方、体内に微量に含まれている無機質、特に金属元素(カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの化合物類)は燃焼しても気体にはならず、固体として後に残る。これが灰である。(Wikiより)

講師によれば、骨と灰の成分を除いて火葬場の煙突から流れ出、千の風に乗って世界中を回って戻っては永遠に私たちの周りを回っているから親もそばにいるという。だから死ぬことは悲しくないというものでした。


●1月上旬の長瀞・宝登山のロウバイ

山に登る会もとりあえず今年いっぱいということで名称も「低山友の会」と変更し、回数も減らしてスタートしました。
1回目の宝登山は標高497mあるも、行きはロープウェイで行くという、低山中の低山となりました。2_20200131123501

ロウバイはまだ満開ではないが、いい匂いを漂わせ ている
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冬桜
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遠くの霞んでいる山が百名山の両神山。無理だけれど登りたいなあ!
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頂上にある宝登山神社奥宮
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●目青不動尊

友人とミッドタウンの酢重レストランで食事をして、世田谷の三軒茶屋、太子堂の教学院・目青不動尊に行ってきました。佐平次さんに教えていただいた所です。
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正確には天台宗・竹園山・最勝寺・教学院です。
五大不動の目白不動と目黒不動に以前に行っていますが目は見ていませんでした。
目青というので目が青いのかと思っていた私は勉強不足。目は青くなかったのです。
五色とは[目」にあるのではなく、江戸城の東西南北中央の五方角を色で示したもの。あと二色(赤と黄色)を見てからまた復習したいと思います。
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世田谷区、名木百選の「チシャノキ」がありました。5,6月頃花が咲き、9,10月頃実がなるそうだ。
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2019年9月15日 (日)

萬福寺の梵唄(ぼんばい)鑑賞と人工知能の講習

萬福寺の梵唄(ぼんばい)

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以前、天台宗(延暦寺)と真言宗(金剛峯寺)の声明を聴きました。
今回は京都府宇治市の黄檗宗大本山萬福寺の梵唄です。黄檗宗では声明を梵唄と言う。
その特徴は唐音と呼ばれる明代の中国語の発音で唱えられる(聞いていて明代の中国語は、全く現代の中国語のように聞こえない)。そして速度が速くリズムが明確。木魚や太鼓、銅鑼など何種類もの鳴り物を用いて賑やかです。

萬福寺は禅宗の一つ。禅宗には栄西の臨済宗と道元の曹洞宗と隠元の黄檗宗の3つがある。
1654年に中国福建省から渡来した隠元禅師が後水野尾法皇や徳川四代将軍家綱公の尊崇を得て、1661年に開創した。

「朝課」「施餓鬼」「大般若転読」と3つの梵唄を聴いたわけですが、以前のとはまた全然違って美しい演奏?風景であり、特に最後のでは蛇腹状に折りたたまれた経典を流して読む姿は圧巻。とても上手な人のにずっと見とれていました。
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帰りのバスで、豊洲から老骨に鞭打ってこれだけは見たいと来たおばあさんも感動していましたね。私も結構細身なので、二人掛けの所に3人座れるくらい痩せてしまっているその方、86歳だそうで、もしそこまで生きたらその痩身具合が未来の自分の姿を見ているようでした。頭の方がしっかりしていて、どんなでも人前に出てくることを見習いたいと思ったことでした。

 

「人工知能で世の中どこまで変わるか」というタイトルの雑大での講座でした。

2年前に囲碁・将棋の世界最強のプロが人工知能(AI)に負けたニュースには驚いたものです。
人間の脳(ニュートロン)の働きをコンピューター上にも模式化し、計算速度が千倍、メモリが百万倍と言われると、一瞬、人間の能力は人工知能に劣り、人工知能に職を奪われる不安が広がったが、そう単純な話でもなさそうです。

人工知能に関するたくさんの文献、論文や新聞記事を読まないと理解できない分野ではあるが、その一つ、オクスフォード大学認定の、あと10年で「消える職業」「残る職業」が発表された。それによると、700の職業のうち、1位から10位までわからないけれど、ほんの一部となるが挙げられていたので記述してみます。
ルーチンワーク的な職業は、今後20年の間に、順次、消滅するという。20年かけて残るのは、より創造的な職業である。いずれも直ちにはできない。

残る職業 11位 栄養士
     13位 振付師
     14位 セールスエンジニア
     15位 医師及び外科医
     17位 心理学者
     19位 歯科医
     20位 小学校の教師
     28位 人事マネージャー
     32位 コンピューターシステムアナリスト
     35位 アスレチックトレーナー

残らない職業 689位 保険請求者
       692位 図書館の技術者
       693位 新規口座担当者
       694位 写真プロセス作業者
       696位 貨物及び貨物代理店
       597位 腕時計修理業
       698位 保険引受人
       700位 縫製業(手縫い) 

要は人工知能に教えたことはできるが、教えないことはできない。機械的作業は出来るが、自分で考えることはできないということです。
講師はおっしゃる:人工知能で新しい職業を造った人たちが、新しい職場を造るべきであると。

まだ1冊も人工知能に関する本も読んでいないでのですが、どんな世になっていくかの大半は見届けないのが残念でもあり、余計な心配をしないですむものであります。


すぐ近所の芝生に生えていました。オオシロカラカサタケ(猛毒)Sさんありがとうございました。
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