池上本門寺と池上梅園
2/25 池上の梅園が見ごろと聞いて、池上本門寺にお参りしてから、梅を鑑賞してきました。
五反田から東急池上線に乗るのは初めてです。途中洗足池駅等を通り過ぎ、20分くらいで池上駅に到着。
●池上本門寺
本門寺の総門と階段が見えてきた。
総門は元禄年間(1688~1704年)の建立。扁額は本阿弥光悦の筆に寄るものだそうだ。
総門手前や本門寺周辺には、禅宗の塔頭に相当する、日蓮の直弟子のお寺である中道院(梅が終わっていた)や池上七福神の福禄寿の本成院、妙見堂や養源寺など23寺がある。
養源寺がなかなか良いお寺だった。池上本門寺歴代住職の隠居所となり、八代将軍吉宗が鷹狩りの際には御膳所となっていたところ。池上七福神の恵比寿さまのお寺。
1282年、日蓮聖人は身延山を出て、湯治のために常陸へ向かう途中この地で亡くなった。日蓮に帰依していた池上宗仲が屋敷の一部を寄進して出来たのが池上本門寺だ。
加藤清正の寄進の96段の石段(此経難持坂)を上ると、北村声望作の大きな日蓮説法像がある。
大堂。これも空襲で焼け、高さ27mの鉄筋コンクリート造で再建されている。堂内中央の厨子には、日蓮聖人坐像、右には日輪聖人坐像、左には日朗聖人坐像を安置する。
経蔵。ここは空襲で焼かれず、いい感じの建物だ。1784年建立。
五重塔。1607年秀忠が悪性の疱瘡になった際、乳母が平癒を祈願、無事回復したので建立。関東最古の五重塔で国の重要文化財。初層の蟇股には十二支の彫刻がある。
本殿。昭和44年再建。本師(釈尊)のおわします殿堂。戦後に建てられた近代仏堂建築として評価が高いそうだが趣に欠ける。
多宝塔。国の重要文化財。日蓮の荼毘所跡に1828年上棟、2年後に竣工された。日蓮大聖人御所持の水晶念珠を奉安している。宝塔形式の木造塔婆は少なく、その中で最大規模を誇る本格的な宝塔だそうだ。
●大坊本行寺
日蓮聖人の入滅後、池上宗仲公が日朗の弟子・日澄に日蓮聖人が泊まられていた館を寄進しお寺とした。
御硯井戸。日蓮聖人が到着した翌日この井戸の水で墨をすり、礼状をしたためられたという。
旅着堂や御灰骨堂等を覗いて、ご臨終の間へ。日蓮聖人が亡くなった部屋の後に建てられたお堂。
中に入ると部屋から素晴らしい裏のお庭が見える。
●池上梅園
実相寺を見て、池上梅園に到着した。以前は北半分は伊東深水の自宅兼アトリエだった。南半分は料亭経営者小倉氏の別邸だったもの。
早咲きの梅は終わってしまっているけれど、遅咲きを含めまだまだ見頃。
茶室(聴雨庵)は政治家藤山愛一郎から寄贈され移築されたもの。
珍しい垣根があった。京都にも色々あったことを思い出す。
鎧垣
腰高麗蓑袖垣
沼津袖垣
まだまだ初めての名前の梅があり、素敵な梅園でした。
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