やまと尼寺精進日記
奈良の音羽山「観音寺」のお料理上手の尼さん住職(後藤密榮さん)と折り紙上手の副住職(佐佐木慈瞳さん)とお手伝い(まっちゃん)の3人といろいろな野菜果物を差し入れする麓の堂上潤子さんたちが繰り広げる生活模様。
檀家を持たないお寺だそう。お寺の周囲の景色、田園風景、里山の風景が美しい。
境内にはお花をいっぱい咲かせ、200種類もの野菜や山菜や木の実などを世話し、麓のたくさんの友人たちからの差し入れがあり、遠方からもいろいろなものが届く。
これらの品々を全部使いきって、面倒な過程もいとわず、様々な精進料理が作られるのである。
1年を通してお寺の行事や七夕、月見など四季の行事に大勢の子供や大人を招いて、全部山や畑の食材で、手作りのご馳走をふるまう。
都会のお料理とは違うその創作料理には毎回目を奪われる。
前回は3年前の再放送だが、七草とお団子とご馳走のお月見が主題。もう都会では味わえない風情に見とれるばかり。アユ釣りと、そのアユを炭火で焼くのに感動し、ポポーというバナナみたいな果物を初めて見る。食べたいなあ。
こうした周囲の人々との持ちつ持たれつの間柄や自然の恵みを余すことなくいただく料理のレシピ付き本の2冊目が出ているのですね。
都会ではもう自然を相手にすること、周りの人々とのこんな温かな交流は、趣味の会以外はゼロとなって久しくなった。
ただただ羨ましく見るのではなく、その陰にはなんでもそうですが、大変なことも一杯ある事を見逃さないようにしたい。
小さい頃、少しは見た私にはただただ懐かしく拝見することも多いが、多くの子供たちに日本の良さをこの番組から汲み取って欲しい・・と思うのはもう無理な話でしょうか。
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