2017年9月 7日 (木)

阿刀田高の「知ってますか」「楽しむために」シリーズ

オキザリス・ボーウィ(はなかたばみ)が咲きました。昨年秋も深まったころにいただいた苗で越冬し、枯れてしまったが、やっと新芽が出て一安心したら蕾が突き出てきました。花は直径3㎝位。葉は3出複葉で小葉の長さで大きいのは7㎝もあります。葉の大きさに圧倒されます。matsubaraさま、ありがとうございました。
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ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』は読んでから映画を見たが、『天使と悪魔』と『インフェルノ』(上,中、下合わせて1000頁)は映画だけで本を読むのは省略。
『インフェルノ』観る前にダンテの『神曲』を読まねばと思ったのですが、とても難しそうな古典で読めないなあと悩んでいたら、婿さんが阿刀田高著『やさしいダンテ<神曲>』を貸してくれました。難しそうな『神曲』が結構面白く、こんな内容だったのかと納得した次第です。大雑把にいえば、地獄と天国に旅するダンテがいろいろな場所に自分の知っている過去、現在の人々を見るというもの。その人々が歴史上の有名人で面白いのです。地獄にいて当然、天国にいて当然の人々も世界の中世史を深く勉強してない私には判断が出来ないのもあり。

映画『インフェルノ』に関しては、謎解きながらも、ラングドン教授が追いかけられたりして走り回る所は、イタリアのフィレンツェ、ヴェネツィア、トルコのイスタンブール。ここで中世の大文学者、ダンテの「神曲」にまつわるルネサンス期のアーティスト作品を楽しむことができる。

阿刀田高氏が、ダンテ『神曲』と同様に古典をやさしく書き直した本を婿さんが貸してくれたので、ここ数ヶ月他の本と交互に古典の世界に浸っておりました。これで凡そ知った気になれたのが何とも心地よい。旧約聖書やギリシャ神話は今まで何度読んでも頭に入りませんが。

・イソップを知っていますか
・アラビアンナイトを楽しむために
・楽しい古事記
・ホメロスを楽しむために
・プルタークの英雄伝 <黎明編><栄華編>(ローマ・ギリシャの英雄たち)
・ギリシャ神話を知っていますか
・コーランを知っていますか
・旧約聖書を知っていますか
・新約聖書を知っていますか

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8月で終わってしまった「吉田博展」に行ってきました。これは凄い画家と感動して感想をと思ったところ、昨年8月に『吉田博作品集』で感想を書いているのとあまり変わらない想いです。 →こちら
吉田博(1876~1950)は養子になるも義父の急逝で18歳にして家族6人を養うという苦労の人でありながら、そして黒田清輝率いる白馬会に席巻され、旧派として排斥されながらも、太平洋画会を成立し、大御所10歳年上の黒田と対立する強い人。画友たちが「絵の鬼」と呼ぶほどの人で、23歳で友人とアメリカに渡って展覧会を各地で開き成功をおさめ、凄い売り上げを得た。そのお金でそのままヨーロッパを巡って勉強する。次は後に結婚する義妹と一緒に同じように外遊し、結婚してからも外国を巡る。初期のデッサンの確かさ、水彩画、油彩画、登山と山岳画、そして何と言っても素晴らしいのが50歳過ぎて始めた木版画だ。日本の風景だけでなく、欧米の山や名所を摺る。インド、ヒマラヤも年単位で滞在して木に刻み込むのです。
誠に異色の画家、強靭な精神力を持つ、鬼のような情熱を注ぐ人と申しましょうか。

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2017年7月23日 (日)

『続・ざんねんないきもの事典』

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今泉忠明 監修
下間文恵 フクイサチヨ ミューズワーク 絵 文章にマッチした絵が素晴らしい。
丸山貴史 文

2冊目はざんねんな「体」「生き方」「能力」の他に「こだわり」が加わっています。其々に笑ってしまう。暑いと笑うのがとてもよろしい。今日は涼しくなりましたが。
進化を遂げていく動物ですが、進化とは体のつくりや能力が、長い時間をかけて変わっていくことで、「なりたい」と思って起きるのでなく自然の中で一所懸命に生きていたら、たまたまそうなっただけのことだそうです。

まず「ざんねんなこだわり」では「やらなくてもよさそうなのに何で!?」と言う生き物の紹介

・ジャコウネズミは迷子にならないように全員繋がって移動なので、最後尾が敵に掴まると、家族そろって全滅するのが弱点
・クマサカガイは自分も貝なのに、他の貝の殻や小石をべたべた貼り付ける。個体によって2枚貝専門だったり小石専門だったり、本人しかわからないこだわりがある。自分をゴミに見せるとか、自分を補強しているとか。
・タテハチョウは動物の死体の汁やうんこが大好物。かたいうんこには自分のつばやおしっこをかけて、どろどろに溶かして、吸うのです。あんなきれいな蝶がね。
・ツパイは毎日お酒を浴びるほど飲む。マレー半島にはお酒を出すヤシの木があって蕾から出る蜜が自然に発酵し、人間なら酔っぱらって立てなくなるほどの量を毎日飲んでいるそうだ。

「ざんねんな体」では「どうしてこんな姿になったんだろう?」と言う生き物

・クマノミは全部オスなのだそうです。群れの中で一番大きいオスが性転換してメスになり、残ったオスの中で一番大きなオスと夫婦になって卵をうむ。
・オカピは体から油分たっぷりのオイリーな体液を出して水をはじいている。触るとべとべとするだけでなくチョコレート色の体液がつく。動物園で見るととても美しく見えるのに。熱帯雨林に棲んでいる哺乳類は体温が下がるため毛が濡れることを嫌がるが、オカピーだけはそんなことがないわけ。
・深海のオニキンメは口が閉じられないほどの出っ歯で、せっかく捕まえた魚でも小さめには逃げられてしまう。餌の少ない深海では牙でガッチリ抑えて逃げられないようにするためだったのですね。
・ウミイグアナは海に潜って海藻を食べるため、大量の海水も飲み込むのでくしゃみをして鼻から塩を吹き出す。自分に降りかかって、あら塩で顔面パックされて真っ白け。

「ざんねんな生き方」では「もっとラクな方法があるんじゃない?」という生き方をしている生き物。

・リスはドングリをあまりにあちこちに埋めまくるので、4割は忘れちゃうらしい。あんなに雪で埋め尽くされた冬探すの大変でしょうに、やっぱりねそうだったのね。
・チンパンジーは愛想笑いをする。とても好戦的なので、群の中で「誰が強いか」をとても気にして、自身がないオスは強いオスの前で愛想笑いを浮かべて、機嫌を損ねないようにする。
・ウーパールーパー(メキシコサマランダー)は水が少なくなると、陸上で生活できるように体が変化し、ギョロッとした目玉の悪人ヅラに変態してしまうのだそうだ。見てみたい。
・クジャクグモのオスはダンスが下手だとメスに食べられてしまう。動物のオスは殆どの種類が本当に大変だ。
・サイチョウのメスは卵を産むと全身がハゲてしまう。そのためヒナが孵っても巣から出られない。オスはハゲたメスとヒナに3ヶ月も食べ物を届け続けるが重労働のため、過労死してしまうこともあるとか。
・弱い鶏は鳴きたくてもなかなか鳴けない。なぜなら強いものから順番に鳴いていくからだそうだ。

「ざんねんな能力」では「せっかくの力がもったいない」

・プロングホーンは時速90㎞で走るが、追いかける敵がいない。
・アルマジロの9割はボールになれないが、ボールになれた方が持ち運ぶのにちょうどいいので、食用にされるので絶滅の恐れがあるほど数が減ってしまった。
・ニコヤカヒメグモは鳥に食べられないようにほほえむ。たまたま模様が人間にそう見えるのであって、これは鳥も惑わせる。

なかにはタイトルとちょっと合わないような生物もいましたが、色々な生き物がいて大いに笑えました。必死に生きている動物に笑って不謹慎とは思うのですが。
そういって笑っている自分がこの頃ますます残念な生き物に変化しつつあります。

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2017年7月 4日 (火)

『きよのさんと歩く江戸六百里』金森敦子著

江戸時代1817年に、108日間・600里(2352㎞)を旅した女性がいた。もっとも恵まれていた女性ではあったのですが。

羽州鶴岡の三井清野という女性の『道中日記』による。
清野は三井家の曽祖父が伊勢から鶴岡に移住してきた豪商の家に生まれた長女である。伊勢松坂の豪商三井とは関係ない。
年の離れた末っ子の弟がいたが、17歳ころ婿を迎えて家業を継いだ。彼女が31歳になった時に2人の子どもも大きくなった(上は14歳)ので、自分も旅した理解ある夫に勧められ、旅に出たのだ。勿論一人でなく、三井家と同等につきあえる男性・武吉と荷物持ちの下僕の3人だ。

江戸時代1700年代から後、旅費はいくらくらいかかったのか?
石川英輔氏の『江戸人と歩く東海道五十三次』によれば、15日位かかった東海道歩きでは梅クラスでは1日300文、竹クラスなら400文で、通して4500文~6000文。金1両が銅銭6500文だから1両あったら歩けたことになる。1朱銀は405文。普通の人は毎日ほぼ1朱見当で歩いていたようだ。
宿泊料は1泊100~300文、昼食・間食・茶代等に1日100文、酒は30文。
では1両は現在の価値にするとどれくらいか?はとても難しいが、蕎麦の代金から換算すると13万円ぐらいの価値だそうだ。
現在「のぞみ」指定席で行くと片道13910円かかる。続いて宿泊しながら歩いていくと竹クラスで頑張ると13万円で行けるのか?
でも今の軟な体になってしまった私たち、若い人なら15日間続けて歩くことが出来るのでしょうか?

清野は同行者は自分で出しただろうから、宿泊費など下僕の分も含めて普通の人の6倍以上も払っている。
これは序の口、江戸に入ると料亭での豪華な食事、芝居見物などの遊興、反物などおびただしい買い物をし、家族や使用人への土産物も大量に買い、国にすぐその都度飛脚で送っている。疲れれば馬や駕籠に乗り、女性にしては珍しいほど健啖家で、酒も大いに嗜んでいる。商家だったので為替取引をしているから、江戸や京都で故郷からの送金を受け取っていたようだ。
旅日記は教養が偲ばれる紀行文ではなく、道中で見たものを率直に記していて魅力にあふれたもののようだ。
性格はおおらかで、好奇心旺盛で、何事にも物怖じしなかったらしい。
女性は幕府高官発行の関所手形を用意しなければならないが、それがない清野の関所抜けなどが凄い。たとえば箱根の関所、小田原まで行くが、大磯まで引き返し、そこから北上、相模湖まで行き、甲州街道も大月あたりから富士山裾野を巡って三島に至るのである。5日間のロス。
陽暦5月7日に出発、鶴岡から最上川を下り、奥州街道、日光街道(日光に寄る)、江戸に出て2週間遊び、その後江の島に遊び、件のように三島へ。
その後東海道を。私たちが三島から由比まで4回に分けて歩いたのに、時には駕籠や馬を使ったにせよ、たった一日で行っているのでびっくり仰天。三島から由比まで9里16丁23間だそうだ。
東海道から伊勢に入り、名張から奈良、大阪、京都を回る。奈良に入ったのが陽暦7月13日、主な寺を巡り、大阪も住吉大社など有名な寺を巡り、7月18日に京都伏見に舟で入る。ここから7月31日まで、あのものすごく暑い京都を1日休みを取っただけで2週間も京都の有名どころを全部見学しているから驚く。江戸に居た時もそうだ、清野は芸者等にも興味を持ち、お座敷にあげているのである。名物も食べあさっている。夏の京都の暑さは過去に2日くらい体験して、もう懲り懲りの私は決して夏に京都へ足を向けない。いくら31歳とはいえ、2週間も和服を着て歩き廻ったとは恐れ入りました。その後は琵琶湖の東側、北国道(北国街道とは違うそう)を行き、海沿いに福井、石川、富山、新潟を行き、親知らずの辺りは長い海上を小さな船で行く。凄い揺れらしいが、清野は全然酔わないそうだ。長野善光寺に寄り、また海沿いに新潟県を北上し鶴岡へ御帰還あそばしたというわけで、もうただただ当時の旅に驚き、裕福な人の旅事情がわかって面白かった。いくらお金に恵まれても勇気や度胸、体力がないとこんな旅は出来ない。
女性でありながら、お金も体力も、旦那の理解もすべてに恵まれた稀有な旅行記でありました。

6月初旬のシロバナネムノキ(柿の木坂にて) 初めて見たような気がします。62_306x450

        デュランタ・タカラヅカ (6月中旬) 青色がアジサイと双璧450x338
             ネジバナ (6月中旬) 今年初めてです307x450

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2017年2月19日 (日)

たくさんの肩書の人:戸井十月

『戸井十月全仕事』「シャコタン・ブギ」~「五大陸走破」まで世界を駆け抜けた作家の記録 862頁
戸井十月(といじゅうがつ)氏の肩書が長い。十月という名前も珍しい。バイクレーサーというイメージの人だけど。
さて、肩書:作家、イラストレーター、フリーライター、レポーター、司会、コメンテーター、ルポライター、俳優、旅人、バイクレーサー、映画監督、映像ディレクター、演出家、漫画原作者、翻訳家、脚本家、童話作家、カメラマン、プロデューサー、インタビュアー、そして世界五大陸をバイクで走破した冒険家。
全部で21の肩書。凄いというほかない。以前資格マニアの話題を挙げましたが、それとは違って、実際にこれだけのことを64年の生涯に成しえたことに驚きを禁じ得ない。

自分を考えたら退職するまで1つ、そして今までずっと続いている中途半端な主婦、何のとりえもない無職という肩書。年なのでそれでもまあーいいか(ノ_-;)ハア…。今更頑張れない。ただ病気を作っては医療費が時にははみ出しているのは申し訳ないけれど。

話を前に戻して、戸井十月氏の数々の仕事では、インタビュアーの才能がずば抜けていると思う。自分の父親に当たる年齢の人、「小野田寛郎」「植木等」「水木しげる」「堀文子」「金子兜太」など、あるいは重い口を上手に開かせる、本当の心の内を語らせるその能力が凄いと感心させられた。
そして五大陸走破の内訳話風の内容はただただ凄いというしかない。
家族、多くの友人に恵まれたということは、これがまた一つの才能です。こんな人が存在していて、そして癌で散って逝ってしまった。その人生最後の旅こそ戸井氏の「今までで一番すごい冒険をしてしまった」ということなのです。

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文旦がたくさん届いたので、今年は小さいのを木に刺したら、ヒヨドリだけが美味しそうに毎日やってきます。つがいで1日1個をすぐ完食です。
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     文旦マーマレードはほろ苦くパンやクラッカーに載せると美味しい
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            子どもが寄るときだけは三菜ではありません
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浅草のおこしを送ってもらいましたが様変わりです。ネーミングも違い昔よりやわらかい。
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2017年1月26日 (木)

平岩弓枝著『はやぶさ新八御用旅(二)中仙道六十九次』

昨年文化勲章を受章した平岩弓枝さん、『御宿かわせみ』をテレビでちらちら見ていましたが、本は読んだことがありません。
この本は「はやぶさ新八」の新シリーズで、その(一)は東海道五十三次でその(三)は日光例幣使道の殺人です。
大山街道が終わったら、日光街道のとりあえず都内だけでもという話がありますが、その後、私の強い希望は中山道です。東海道を殆ど一人で歩いてしまった、今の大山街道のリーダーさんが連れて行ってくださるかしら。この本もリーダーさんが貸してしてくださったのです。
この街道は峠も多く登山が楽しめそうで、しかしながら上州、信州、木曽、美濃、近江と美しい自然や山々が望めそうです。
平岩弓枝さんはこの道中をちゃんと歩いていらっしゃるのでしょうね。京都から始まって江戸へと、新八と道中一緒の人たちが遭遇する事件を解決しつつ、江戸時代の宿場や街道の様子がずっと綴られていきます。
行ったり通った所もあります。石山寺、琵琶湖、伊吹山、関ケ原、各務原、犬山、木曽の馬籠・妻籠、上松、福島、塩尻、下諏訪、望月、追分、軽井沢、松井田、安中、そして高崎から埼玉県内と。小説と中山道紀行が同時に楽しめて面白かったです。

※本は「中仙道」になっていましたので題名だけ書き直しました。今は中山道がふつうに使われます。

今日の散歩から

           お寺のカンアオイの花芽がたくさん出ていました460x345
                 ジンチョウゲも蕾が一杯460x345_2
             午後3時49分でもスカイツリーが見えました460x452
                      公園の池460x345_3
                       ユリノキ460x345_4
                 オオカナメメモチと赤い新芽345x460
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                     ミモザの蕾460x390
              河津桜が一輪だけ咲き始めていました460x345_6
                 白梅が満開で良い香りです460x345_7
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1昨日白内障の手術を受け昨日眼帯が取れたら、まあ、景色の明るいこと!白黒が鮮明で色がとてもきれいです。0.1の視力が1.2に回復し、老眼になる前1.2だった時こんな明るい世界の中にいたのだと信じられないくらいです。
でも、鏡で顔を見たらもうびっくり仰天。シミ、そばかす、皺が凄い。まともに見ていられません。
来週は左目ですが、1.2になるかはわかりませんが、読書に老眼鏡をかけるだけです。1ヶ月くらいおとなしくしていれば美しい春の花々が迎えてくれると思うと胸が弾みます。

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2016年11月30日 (水)

『おまつり万歳』たかぎなおこ著

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『150㎝ライフ』でデビューし、ひとりぐらしシリーズ、様々な体験旅行やマラソンチャレンジ旅などで笑わせてくれた著者もとうとう結婚して、今度は全国のお祭りに出かけて行った。
「帯に絶景のお祭り、伝統の祭り、かわいい祭り、踊りまくりのお祭り。春夏秋冬、近所のお祭りから旅先でのお祭りまで」とあり、11のお祭りに行って良く食べ飲むたかぎさんです。
日本の祭り一覧を調べたら740近くあり、多い所が関東、中部。多い県は千葉県や富山県。1つしか紹介されてないのが徳島県、高知県。

著者が行ったのは
 小原四季桜まつり(愛知県豊田市小原町)
 ふるさと祭り東京(文京区)
●弘前さくらまつり(青森県弘前市)
●初午まつり火伏せの虎舞(宮城県加美町)
●大四日市まつり(三重県四日市市) 
 柳井金魚ちょうちんまつり(山口県柳井市)
 盆踊り大会(全国)
●龍勢まつり(埼玉県秩父市)
 鬼鎮神社の節分祭(埼玉県嵐山町)
 犬っこまつり(秋田県湯沢町)
 横手の雪まつり(秋田県横手市)

●印が一覧に載っていた祭りで、著者が行った祭りの約三分の一に過ぎない。小さなお祭りまで併せたら日本には数倍もあるに違いない。
以前ドイツ旅行で一緒になった男性が日本のお祭りを追いかけて数十年、50歳を過ぎたけれど、会社の合間なのでまだまだだと、祭り気違いぶりを披露していましたっけ。
ちなみに私は「札幌雪まつり」や「おわら風の盆」「平塚七夕」などたった6つしか行ったことがない。

それにしてもたかぎなおこさんの好奇心旺盛な事、引っ込み思案風でありながら何でも首を突っ込んで、どんどん実行に移してしてしまうことが凄い。
こんな細かい漫画を描くという作業もとても大変でしょう。
次はどんなことをし、どんな所へ行くのかなど興味深く、あと5年、長くて10年でしょうが、ずっとこの方を追っていきたい感じ。

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2016年11月10日 (木)

ヨシダナギ著 『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』

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幼少期からアフリカ人への強烈な憧れを持っていて、「大きくなったら自分もアフリカ人のような姿になれる」と信じていた著者。それも10歳の時にあなたは日本人だと両親から突きつけられて挫折する。
ところが独学で写真を学び、2009年からアフリカ16ヶ国で少数部族を撮り続け、遂に自分も同じに裸になって、子どもの頃の夢を実現してしまった。
ぞれも実は彼女たちと同じ姿になることで初めて心を開いてもらって、写真も撮らせてもらって友達になれたということだ。
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先日読んだハワード・W・フレンチ『中国第二の大陸 アフリカ ~100万の移民が築く新たな帝国~』でなかなかに大変なアフリカで中国人が果敢にも乗り込んで多くは苦労の末、財政的にも成功しどんどん本国から呼び寄せる。中国政府もアフリカ各国にインフラ整備など飴をぶらつかせ、十数年後にアフリカの資源を殆ど食いつぶすが、アフターケアーなし。アフリカ諸国の人民はそんなことはほとんど知らず、知っている国家元首らは自分の利益になれば将来には目をつぶる、という構図が見えた書なのです。この本でとにかくアフリカ人を相手にすることは実に困難極まることであるし、まして生活するなんて。それを逃げ帰りもせずに相手にする中国人には、ますます圧倒された。
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で、ヨシダナギさんが、これがまた毛色の変わった人、実に奇怪な面白い人だ。
何でも学校には途中から行かず、人と話すことが苦手、お付き合いも苦手という人が、英語が全く話せなかったのに、ガイドを雇って奥地の少数部族の地に足を運んで写真を撮らせてもらうのである。
良いガイドあり。どうにも手に負えないガイドあり。だます。脅す。ねだる。無責任。いろいろな試練に耐えかねてナギさんは大泣きする。するとアフリカ人は女が泣くことに弱いことを発見。
アフリカ人は仕事が欲しいと言って仕事を与えても、真面目にしない。すぐ放り投げてしまう。なんで6時間も8時間も働かなければいけないのと逆切れされるそうだ。
ホテルと言えども野宿。ゴキブリが140匹の所に寝たり、初のエアコンは赤い泥とイグアナが飛び出る。
食べ物と言えば、蚊が入っているのや砂ジャリジャリのクスクス、泥水で入れた紅茶を飲まされる。ガイド曰く「濁っても同じ水だぜ!?何か問題が起きたとしても、腹を壊す程度だろ?そんなのトイレに行く回数が増えるだけだからあんま気にすんな」ですって。
お金をたかる子供たちにないと言うと、その中の一人にかえって同情されて、主食しかない貧しい家に食べに来てと招かれる。このような話をよく聞くけれど本当にあるのです。
これでもか、これでもかと起こるハプニングにもめげず、また翌年アフリカへと出かけていく。
そして少数部族の人と同じ裸になって腰蓑を付けることによって打ち解け、写真を撮らせてもらうのである。まさに郷に入っては郷に従えだ。
子どもの頃からずっと思い続けていたアフリカ人のような姿になれた瞬間。これがナギさんの最高の至福のひと時だったのだ。
写真に映る、アフリカの空に原色の服装、黒い美しい肌、子どもたちの様々な顔、どの1枚もなんて素晴らしいのでしょう。また違うアフリカを発見できる。
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2016年10月 9日 (日)

『ホセ・ムヒカの言葉』佐藤美由紀著

            茅ヶ崎で初めて見た白花のルコウソウです

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『世界で最も貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉』
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ホセ・ムヒカとは南米ウルグアイの第40代大統領で、2012年のリオ会議で「もっとも衝撃的なスピーチ」をした人だ。ウルグアイは日本の半分の土地に300万人が暮らす。
<豊かさとは何か><前世で大切なこと>などホセ・ムヒカの言葉で語られた1冊がこの書。

そのスピーチはどこの国もきれい事[持続可能な発展と世界の貧困をなくすこと]を語っているが、その本音は現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似すること。
全世界の人がこうなるには、この地球1個では足りないということ。環境危機でなく政治的危機問題なのだ。
私たちは発展するために生まれてきたのではなく、幸せになるために地球にやってきた。
その発展とは、愛を育むこと、人間関係を築くこと、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。
貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。

<私は貧乏ではない。質素なだけです>と語る大統領は
水道のない倒れそうな3部屋だけの農場に住み、131万円の給料のうち、約90%は慈善事業と所属する政党に寄付する。残りは将来自分の農園に貧しい子どもたちを受け入れる農業学校をつくるために貯金する。暮らしは上院議員の妻の収入で暮らしている。その生活費は月に1000ドル。大統領官邸に住まず、大統領専用車を使わず、いつも愛車だ。海外出張はエコノミークラス、または他国の大統領専用機に便乗だそうだ。
連日の都議、国会、地方の県議、市議、無駄遣い国家日本、借金ばかり増やす、これらの面々に、大統領の爪の垢を煎じて飲んでもらいたいものだ。
この言葉もいいですね。<お金があまりに好きな人たちは、政治の世界から出て行ってもらう必要があります>

若い頃、都市ゲリラ・左派の過激な武装グループ「トゥパマロス」に参加し、結果、13年間の獄中生活を送る。
言いようのない孤独と、自分がいつ発狂するのではないかという恐怖から破壊寸前だった精神も8年目に読書を許され、死の次に恐ろしい孤独から開放され、人生においての限度を知り、どんな小さなことでも有難味を持つようになったと言います。
1935年生まれ。1995年から下院議員。2005年農牧大臣として初入閣。2010年~2015年まで大統領。5年任期を満了して大統領を退任。一国会議員に戻って現在に至る。

獄中で得られた数々の哲学がたくさん言葉となって散りばめられた1冊です。

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2016年9月 8日 (木)

『眩』朝井まかて著

『眩』(くらら)朝井まかて著 新聞に末國善己の書評が出ていたので読んでみた。

北斎の娘で<江戸のレンブラント>と呼ばれた天才女絵師・葛飾応為(お栄)の全身を絵に投じた生涯。
太田美術館の「吉原格子先之図」とボストン美術館の「三曲合奏図」を最近見た。
著者は北斎の逸話や当時の画壇の動向を丹念に掘り起こしたそうで、小説ではあるが、お栄さんの逸話をいくつか聞いていたので、全くその通りの人となりが描かれ、しかも思ったより女らしさ、優しさで父親を尊敬し、理解し助けて、父母を看取るのである。
父親譲りの画才と、ものに頓着しない男のような性格。家事が苦手、お洒落にも興味なく、22歳の時に結婚したが、結婚生活より絵を選び、飛び出して父親の下に帰って、絵師という仕事に生きることを選ぶ。
遠近・陰影をつける西洋画の研究したり、美しい色が出る絵具の材料を探して作ったりする。
父の工房では渓斎英泉(善次郎)への密やかな恋に悩み、北斎と一緒に生涯、悪事を働く甥に苦労させられながらも自分らしい絵を模索していく。上の数少ない絵はこうして生まれたものなのです。北斎の絵にかなり彼女の手が入っているものもあるという。
まるで現代の女性のようで共感が得られる。強い女性だった。

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NHKの「グレートネイチャー」は行ったことがなく、取材班しか行かれない世界の絶景を紹介している。
今回はカナダの北極圏の大きな島・バフィン島の奥、行くのに数日もかかる絶景が紹介された。1000mの高さの頂上が真っ平らの岩山に痺れました。
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あんな寒い所にも一瞬お花畑が出現する。これはまるで日本アルプスの夏のようです。
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2016年8月18日 (木)

『フランス人は10着しか服を持たない』ジェニファー・L・スコット著

副題は[パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣]  著者が半年間パリに留学しホストファミリーから学んだ話です。
その内容は<食事> <ワードローブと身だしなみ> <シックに暮らす>

ワードローブの意味: 衣装ダンス、衣裳部屋の意味。 衣装ダンスから派生してその人の持っている衣装または衣装の組み合わせのことを言う。 ファッションスタイルを完成させるために必要なアイテムを指す場合もあり、コレクションやコーディネートを完成させる衣服の数々、という意味で使用されることがある。

フランス人って世界一お洒落で着ている服が誰を見ても似合っているのですね。
フランスを旅行した時、まず半月も運転して下さったドライバー氏のお洒落なこと、ずっと感動の目で見ていました。
コルシカ島の高齢のガイドさんも素晴らしい服装でした。観光業に携わる人だけでなく、現地の買い物客や路地裏から出てくる方たちもお洒落。
そんな素敵なフランス人のみんながみんな、10着しか服を持ってないなんて信じられないし、おそらく本を書くための言葉の綾なんて言うのもあるのではないかと疑ったのだが、貴族の末裔のホストファミリー家と他の友人たちの留学生宅の家もそうだったのだ。

ただし半年分(暖かい時と寒いときは別で20着)
この10着には上着類(コート、ジャケット、ブレザーなど)やドレス類(カクテルドレス、イブニングドレス、昼用ドレス)やアクセサリー(スカーフ、手袋、帽子、ストールなど)や靴や、アンダーシャツ(Tシャツ、タンクトップ、キャミソールなど重ね着するものやセーターやブレザーの下に着るもの)は含まない。

ホストファミリーのマダムの冬用:ウールのスカート3~4着、カシミヤのセーター4枚、シルクのブラース3枚。
ムシュー:グレーのスーツ2着、紺のスーツ1着、セーター2~3枚、シャツ4枚、ネクタイ2~3本
息子さん:同じような感じ。ただ普段はもっぱらシャツやセーター、たまにジーンズ。彼らは同じ服をしょっちゅう繰り返し着ていた。

著者のアメリカ人もそうだが、振り返って日本人も実に着る物をたくさん持っている。アメリカも日本も同じ服を1週間に2回着るのはちょっと恥ずかしいし、ましてや3回なんてとんでもないと思っている。フランスではみんな、同じ服を繰り返し着、それも悪びれた様子もなく、堂々と。フランス映画もそう。アメリカ映画ではヒロインが目まぐるしいほどに次々に新しい服を着て登場するが、フランス映画では同じ服を着ているのを2回は目にするし、ある映画では全篇通してたった3着だそうだ。
だから服が少ない理由というか、少なくして簡潔に過ごすには、
服が質が良く、気に入っていて、似合っていて、よく着ているかで判断して決めればよさそう。
何年も着なくて、質も悪く、色も全然似合っていなくて、形や恰好が悪ければ、捨ててもいい。そうすると10着は無理だけれどもかなりすっきりしそうだ。
日本人の持っている気質はフランス人と全然違うのでそっくり真似は出来なくて、全1冊殆ど参考にならないけれも、「暮らしの質を良くする」はとても重要で大切と思う。
あまりにすごい「タイトル」なのでこの本の2冊目を図書館で予約したのが36人待ちだけれども、キャンセルしないで一応また楽しみに待ちたい。<今の家でもシックに暮らす方法>とか<毎日を特別な日のように過ごす>だそうです。

以前勤めていた時のスーツやコート類は殆ど捨てたのに、その後は殆ど自分では洋服を買っていなくて、娘から誕生日と母の日と外国土産の服が増えただけ。
フランスのマダムに相当するしっかりした洋服は買っていない。それ以下の普段着ばかりまだまだいっぱいある。今回いい機会なのでたくさん処分したのでした。年齢も考えないで10年も20年も前の似合わないのを着ていたのよ ウーン (Θ_Θ;)

        今朝採った初物のゴーヤ(これは白っぽい種類)。.29,5cm。
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全部で10本を2ヵ所に植えたので、2階まで上がると部屋の中が少々うす暗くなりますが、ちょっとは涼しい気がします。室温は昨日の猛暑日で33℃で冷房を入れました。昼間冷房を入れたのはまだ今年は3回だけです。
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